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第六章 貴方と……合体したいッ!
絶倫皇女、放牧宣言する《ガブリエル視点》
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「…………ハッ」
どうやら正気に戻ったようだ。
見られながら射精し、悦に浸ってしまったようである。
次に観客達の刺さるような視線を感じた。
徐々に自分が置かれている状況を把握すると、カァァァァ……ッと顔が熱くなってくる。
クッ……この視線だけでもまたイッてしまいそうだが、本来の目的を忘れちゃならんだろうが! 何の為に今日というショーを用意させたのだ……。自分が楽しむ為ではないだろう! しっかりするのだ、ガブリエル!
膝の上でグッと拳を握った。そして、観客の声援に応えるように笑顔で手を振るイング嬢を見据える。
全てはあの方の為に用意したショー……! 早く……早く、放牧宣言をしてもらわねば!
「イ……イング嬢」
「何?」
「今日で貴方は高級娼館・ランデブーを卒業されます。どうか、この卑しい豚に放牧宣言をして欲しいのです」
正座をしながら手を組んで願う私を見て、イング嬢は首を傾げた。
「え? 私、貴方を飼った覚えなんて無いんだけど」
キョトンとした顔をするイング嬢を見て、私は軽くショックを受けた。
な、なんですと!? まさかの飼ってない宣言!?
そ、そうか……これも私を喜ばせる為の布石! だが、ここで放牧宣言をしてもらわないと、本当のショーに進めない。なんとか観客達の目の前で放牧宣言して頂かないと!
私は本来の目的の為に負けじとイング嬢の足に縋りつくと、彼女は嫌そうな顔に変わった。
「私はあの日、首輪を着けて野外プレイをした日から貴方の家畜なのです! 貴方が卒業されるのであれば、この卑しい豚も解放して貰わねば永遠に貴方に囚われたままっ! ですから……どうか放牧宣言を! この卑しい豚にも自由の御慈悲をお与え下さい!」
彼女は私の必死さに若干引いたような表情をしつつ「私、人を飼った覚えはないんだけどなぁ……」と独り言を呟いていた。
「……まぁ、いっか。放牧宣言?してあげるわ」
放牧宣言を聞いて、私はにんまりと口の端を大きく歪ませた。
フフッ、これで……これで私は自由の身ッ!
キターーーーーーーー!! 私の時代!!
ここからがメインイベントゥゥゥゥゥゥ……本当のショーの始まりなのだぁぁぁぁぁぁっ!!
「ふ、ふっふっふふふふふふ……イング嬢。今までお疲れ様でしたぁぁぁぁぁぁ!!」
私のお疲れ様宣言の後、室内の灯りがフッ……と消えた。
それなのに観客達は灯りが無くなったのにも関わらず、慌てる様子はないのを感じてイング嬢は「やっぱりね……」と溜息を漏らす。
「……ハァ。一体、何が目的なの?」
暗闇の中からイング嬢の呆れたような少し怒気の含んだ声音が聞こえてきた。
あぁ、イング嬢……怒っていらっしゃる貴方もス・テ・キ♡
グヘヘヘヘヘ……♡と品のない笑みを浮かべながら暗闇の中、イング嬢へ指を指した。
「イング嬢……貴方には、これから最後のお仕事をして頂きます! それは……潮を噴くだけの簡単なお仕事ですっ!」
パチンッ!と私が指を鳴らすと、シュッ……とマッチに火をつける音が聞こえ、あちこちに火が灯り始めた。
「え?……キャアッ!?」
彼女が驚くのも無理はない。舞台下には動物の仮面を着けた裸の男達がまるで死肉を求めるゾンビのように群がっていたのである。
男達は、ハァ……ハァ……と息を切らしながら、ステージに向かって手を伸ばす。
中には「イング嬢、やらせて下さいぃぃぃぃ!!」と奇声を発する者もいた。ショーから一転、音楽を奏でていた奏者は既にいなくなっており、会場残っている者達はランデブーの関係者とVIP客しかいなくなっているようだった。
「な、何をするの……キャアッ!!」
突然、背後からスタッフに取り押さえられた。
いつの間にか私の背後に用意されていた拘束具付きのストレッチャーに乗せられ、あっという間に足を広げられた状態で拘束されてしまったのである。
「くっ……ガブリエル! 強制的に潮を噴かせてどうするつもりなの!?」
「グフフ、今から説明致しますね♡」
私はイング嬢に笑いかけながら立ち上がり、観客達に向かって声を張り上げた。
「皆様、ようこそ! 高級娼館・ランデブーのショーへ♡
今日、皆様にお集まり頂いたのは若返りの妙薬をご紹介する為です! ご存知のように少し前までの私は醜悪な豚のような容姿で、頭垢まみれのオッサンでした。私の容姿の変わりように皆様驚いた事でしょう。
嘘だと思ったそこのお客様っ! これからこの場で証明させて頂きます……カモン! レディ・ネリス!」
観客席から杖を突いた老婆がスタッフに支えられながら登ってきた。杖を持つ手は震えており、足元もおぼつかない様子である。
「ご紹介しましょう。彼女はシャンデリーの花街の長を担っております、レディ・ネリスです!
彼女は全盛期の頃、シャンデリーに来る数々の男達をイカせまくった神の手と神の舌という異名をお持ちの伝説の娼婦ですっ! それでは、レディ・ネリス……準備をお願い致します!」
老婆はスタッフに支えられながら、玉葱の皮のように着こんでいる服を一枚一枚脱いで全裸になった。
私のアソコをジッと見つめながら、スタッフが用意してくれたスケベ椅子にちょこんと座ると「ヒョッヒョッヒョッ……」と老婆らしく不気味に笑う。
全盛期の頃は張りのある形の良いおっぱいだったと思うが、今では干からびてスキーのジャンプ台のように垂れ伸びている。顔もシワシワでシルバーブロンドの髪も艶がなく、姿勢も猫背で伝説の娼婦の面影も無かった。
「さぁ、イング嬢……始めますよぉぉぉぉっ♡ イッツ、ショーーーータァァァァイムッッ!!」
ウオォォォォォォォォッ!!と観客達の大歓声が上がった。
どうやら正気に戻ったようだ。
見られながら射精し、悦に浸ってしまったようである。
次に観客達の刺さるような視線を感じた。
徐々に自分が置かれている状況を把握すると、カァァァァ……ッと顔が熱くなってくる。
クッ……この視線だけでもまたイッてしまいそうだが、本来の目的を忘れちゃならんだろうが! 何の為に今日というショーを用意させたのだ……。自分が楽しむ為ではないだろう! しっかりするのだ、ガブリエル!
膝の上でグッと拳を握った。そして、観客の声援に応えるように笑顔で手を振るイング嬢を見据える。
全てはあの方の為に用意したショー……! 早く……早く、放牧宣言をしてもらわねば!
「イ……イング嬢」
「何?」
「今日で貴方は高級娼館・ランデブーを卒業されます。どうか、この卑しい豚に放牧宣言をして欲しいのです」
正座をしながら手を組んで願う私を見て、イング嬢は首を傾げた。
「え? 私、貴方を飼った覚えなんて無いんだけど」
キョトンとした顔をするイング嬢を見て、私は軽くショックを受けた。
な、なんですと!? まさかの飼ってない宣言!?
そ、そうか……これも私を喜ばせる為の布石! だが、ここで放牧宣言をしてもらわないと、本当のショーに進めない。なんとか観客達の目の前で放牧宣言して頂かないと!
私は本来の目的の為に負けじとイング嬢の足に縋りつくと、彼女は嫌そうな顔に変わった。
「私はあの日、首輪を着けて野外プレイをした日から貴方の家畜なのです! 貴方が卒業されるのであれば、この卑しい豚も解放して貰わねば永遠に貴方に囚われたままっ! ですから……どうか放牧宣言を! この卑しい豚にも自由の御慈悲をお与え下さい!」
彼女は私の必死さに若干引いたような表情をしつつ「私、人を飼った覚えはないんだけどなぁ……」と独り言を呟いていた。
「……まぁ、いっか。放牧宣言?してあげるわ」
放牧宣言を聞いて、私はにんまりと口の端を大きく歪ませた。
フフッ、これで……これで私は自由の身ッ!
キターーーーーーーー!! 私の時代!!
ここからがメインイベントゥゥゥゥゥゥ……本当のショーの始まりなのだぁぁぁぁぁぁっ!!
「ふ、ふっふっふふふふふふ……イング嬢。今までお疲れ様でしたぁぁぁぁぁぁ!!」
私のお疲れ様宣言の後、室内の灯りがフッ……と消えた。
それなのに観客達は灯りが無くなったのにも関わらず、慌てる様子はないのを感じてイング嬢は「やっぱりね……」と溜息を漏らす。
「……ハァ。一体、何が目的なの?」
暗闇の中からイング嬢の呆れたような少し怒気の含んだ声音が聞こえてきた。
あぁ、イング嬢……怒っていらっしゃる貴方もス・テ・キ♡
グヘヘヘヘヘ……♡と品のない笑みを浮かべながら暗闇の中、イング嬢へ指を指した。
「イング嬢……貴方には、これから最後のお仕事をして頂きます! それは……潮を噴くだけの簡単なお仕事ですっ!」
パチンッ!と私が指を鳴らすと、シュッ……とマッチに火をつける音が聞こえ、あちこちに火が灯り始めた。
「え?……キャアッ!?」
彼女が驚くのも無理はない。舞台下には動物の仮面を着けた裸の男達がまるで死肉を求めるゾンビのように群がっていたのである。
男達は、ハァ……ハァ……と息を切らしながら、ステージに向かって手を伸ばす。
中には「イング嬢、やらせて下さいぃぃぃぃ!!」と奇声を発する者もいた。ショーから一転、音楽を奏でていた奏者は既にいなくなっており、会場残っている者達はランデブーの関係者とVIP客しかいなくなっているようだった。
「な、何をするの……キャアッ!!」
突然、背後からスタッフに取り押さえられた。
いつの間にか私の背後に用意されていた拘束具付きのストレッチャーに乗せられ、あっという間に足を広げられた状態で拘束されてしまったのである。
「くっ……ガブリエル! 強制的に潮を噴かせてどうするつもりなの!?」
「グフフ、今から説明致しますね♡」
私はイング嬢に笑いかけながら立ち上がり、観客達に向かって声を張り上げた。
「皆様、ようこそ! 高級娼館・ランデブーのショーへ♡
今日、皆様にお集まり頂いたのは若返りの妙薬をご紹介する為です! ご存知のように少し前までの私は醜悪な豚のような容姿で、頭垢まみれのオッサンでした。私の容姿の変わりように皆様驚いた事でしょう。
嘘だと思ったそこのお客様っ! これからこの場で証明させて頂きます……カモン! レディ・ネリス!」
観客席から杖を突いた老婆がスタッフに支えられながら登ってきた。杖を持つ手は震えており、足元もおぼつかない様子である。
「ご紹介しましょう。彼女はシャンデリーの花街の長を担っております、レディ・ネリスです!
彼女は全盛期の頃、シャンデリーに来る数々の男達をイカせまくった神の手と神の舌という異名をお持ちの伝説の娼婦ですっ! それでは、レディ・ネリス……準備をお願い致します!」
老婆はスタッフに支えられながら、玉葱の皮のように着こんでいる服を一枚一枚脱いで全裸になった。
私のアソコをジッと見つめながら、スタッフが用意してくれたスケベ椅子にちょこんと座ると「ヒョッヒョッヒョッ……」と老婆らしく不気味に笑う。
全盛期の頃は張りのある形の良いおっぱいだったと思うが、今では干からびてスキーのジャンプ台のように垂れ伸びている。顔もシワシワでシルバーブロンドの髪も艶がなく、姿勢も猫背で伝説の娼婦の面影も無かった。
「さぁ、イング嬢……始めますよぉぉぉぉっ♡ イッツ、ショーーーータァァァァイムッッ!!」
ウオォォォォォォォォッ!!と観客達の大歓声が上がった。
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