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第五章 性癖は芸術であり個性である。

絶倫皇女、ドS系男子に攻められる ♡☆

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「イング、こっち向いて」
「ちょ……! だ、ダメだったら、んんッ……」

 リベリオはヒューゴに見せ付けるかのようにキスをしてきた。舌を絡め、口内の上顎を熱い舌先でツゥ……ッとなぞられるともうダメだった。

 身体のゾクゾクが止まらない。息をするのも忘れて口内を攻められる。

「チュッ……んふ、ハァン……ッ」

 私はリベリオに攻められながら、眼球を動かしてヒューゴの表情を盗み見てみた。

 ムスッとしたかのような、嫉妬が混じるような顔。いつも優しくて親切なヒューゴもあんな顔するんだ……と私はリベリオに濃厚なキスをされながら、かなり驚いてしまった。

 あぁ……やっぱり怒ってる。そりゃそうだよね。彼氏が自分以外の他人とこんな事してるのを黙って見てるだなんて……。

 でも、怒りの他にも何か言いたげな表情をしてる気がする。私は今は娼婦をやってるけど、容姿は皇女そのまんまだし、自分の好きな人にとても似ているからこそ複雑なんだろうなぁ……。

 まぁ、私とこんなに長いキスをするのも嫉妬心を煽って、ヒューゴの本心を知るのがリベリオの狙いなんだろうけど。

 それにしても性格悪いわね、リベリオ。でも、このやり方はS嬢の仕事の時に真似させてもらうわ! 煽って妬かせるのも堪らなく良いっ! 快感だものっ!

 リベリオがようやく私の唇から離れたタイミングでヒューゴが話しかけてきた。

「……リベリオ、今お前がやってるのは浮気じゃないのか?」
「いや、違うね。この子は娼婦だぜ? これを言ったらイングには申し訳ないけどさ。個人的な気持ちも入ってないし、なんなら金を払ってる関係だけだし。それにな、お前だってこの子に見られながら散々喘いで楽しんでたじゃないか」

 そう指摘されたヒューゴは顔をトマトのように真っ赤にしながら押し黙った。

 確かにリベリオの言う事は一理ある。たまたま入った店にイングリッド皇女に似た嬢がいて(本物っていうのは絶対に秘密だけど)金を払っている客と嬢の割り切った関係……そう、それだけの関係なのだ。

 でも、ヒューゴは真面目なお坊ちゃんだからなぁ。ま、それが彼の長所なんだけどね。グレンもそこが気に入ってたし。

 でも、とんだ痴話喧嘩に巻き込まれちゃったなぁ。まさか二人の愛を確かめる為に私を使うなんてさ。間に挟まれる私の身にもなってよ……もう。

「ま、良い機会だ。お前も男なら一度くらい女の味を知っておくべきだぞ?」
「そ、その女性ひとを抱けっていうのか?」

 ヒューゴが狼狽え始めた。彼が真っ赤な顔のまま、瞳が潤んで揺れている。

 ……あぁ、ヒューゴったら本気で動揺してる。娼婦とはいえ、彼氏がいる目の前で抱きたくないだろうしね。さぁ、リベリオはどう出る?

「金を払ってる関係だったら尚更良いだろ。後腐れのない、割り切った関係だしな。それにお前は女との経験が全くないだろ? なら……尚更良い機会だと思うんだ」
「きゃっ……リ、リベリオ!?」

 リベリオは私を抱き寄せ、背後からヒューゴに見せ付けるかのように私の足をグッと左右に開き始めた。
左の手で私の左胸を慣れたように揉み、右の指で私の陰唇を大きく見せびらかすように左右に開くとクチュ……と水音がした。

「ちょ……ちょっと、そんなに開かないでよっ!」
「ハハッ、恥ずかしがってるイングも良いな。グッとくる」

 さっき自慰をしたというのもあり、私の陰部は既にトロトロで。会陰を伝って愛液が流れ落ちるのが、鮮明に伝わってくる。

 恥ずかしい……恥ずかしくて堪らないっ!

「な、なんて姿なんだ」

 私とイングリッド姫を重ねて見ている為か、ヒューゴの陰部はガチガチに勃ち上っており、恥じらうのも忘れて私の感じている姿に見入っていた。

「ほぉーら、お前の大好きな姫様のあられもない姿だ。あぁ……すっげぇ綺麗だな、イング。もうココがこんなにトロトロしてるし、お前の膣に指を差し込んだらキュウッて収縮して絡み付いてくる。この中に俺の性器をぶち込んだら、一瞬で搾り取られるんだろうなぁ」

 興奮気味にハァハァ……と耳元で囁かれ、首筋を喰まれる。

「そ……そんな恥ずかしい事、耳元で言わないで」

 自分がS嬢って事も忘れ、リベリオの指遣いに酔いしれる私。クリトリスを長い指でクチュクチュと早めに擦られると、すぐに膀胱に潮が溜まる感覚が襲ってきた。

「あ……はぁ、はぁ……ぁん♡」

 ヤバイ、気持ち良すぎるっ……♡ このままじゃ盛大に潮を噴いちゃうかもっ!? これでヒューゴも混ざってしまえばどうなっちゃうの、私!?

 リベリオが私の外耳を甘噛みしてペロッと舐めた後、「ヒューゴ、早くお前も混ざれよ」と促した。

「……浮気みたいで嫌だ」
「別に何も思わないよ、俺も側にいるしさ。何度も言うが、イングはこの店の嬢なんだから。それに俺としてはさ、この時を一緒に楽しみたいんだ。言ってる意味分かるだろ?」
「…………」

 ヒューゴは気後れしながらも少しずつ前へ進んだ。

「良い子だなぁ……ヒューゴは。でも、イング嬢の事は気になってたろ?」
「…………ん」

 聞こえるか聞こえないかくらいの声で返事をすると、リベリオはチュ……とヒューゴに唇を合わせた。

「んっ……チュ、ふぅっ……」
「……っは、お前とのキスもイングに負けてないぞ」
「リベ……好きぃ……」
「俺も……ん」

 ちょっとぉぉ、私そっちのけでキスに夢中じゃん!! チュッチュッ、チュッチュ、チュッチュ、チュッチュッてさぁぁ!!!!

 はぁ……グレン。私、貴方に会いたくなってきたよ。私も彼等みたいに愛を囁き合いながら愛し合いたい。

「俺……姫様より……リベリオがぁ、良いっ♡」
「チュパ、ハァ……ハァ……俺だって、お前を想う気持ちは負けてないぞっ!」

 これは仲直りした……のかな? すっごいキスも濃厚になってるし……あぁ、ヒューゴもリベリオもおちんちんが凄い事になってるじゃん!

 アレじゃ、東●タワーとス●●ツリーだよ。ヒューゴは並の男性の大きさでリベリオは長い。

 そりゃ、お尻に あんなのが捩じ込まれたらアヒィィッ、アヒィィッてイッちゃうよね。

 ごめんね、ヒューゴ。ちょっと早漏なのかなって思ったけど、あんな長刀で突かれたらたまったもんじゃないよね。心の中で謝るよ。心の中でね。

「不完全燃焼だけど、二人はイチャイチャしてる事だし、お邪魔虫は退散ッ––––!?」

 ガシッと足首を掴まれた。

「えっ……と、リベリオ? 私、必要ないでしょう?」
なーに言ってるんだ、この馬鹿。お前も混ざるんだよ」

 えぇ……嘘! 私、絶対要らないじゃん!!

「イングには俺の恋人の童貞卒業を手伝って貰わないとな♡」

 ペロリと唇を舐めるリベリオが獣に見えてしまった。
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