絶倫皇女〜この世の女性の敵である男の精を絞り尽くし、世界一と謳われる美貌と豊満な肉体を使って世界平和を目指します!〜

麦星れな

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第四章 突然の拉致。皇女から高級娼婦へ堕ちる!

絶倫皇女、S嬢になる ☆

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「若かりし頃のわし……いや、俺! 何が何だか分からんが、身体が軽い! チンコもデカく見える! 何より……俺、イケメンッ!」

 私の事なんかそっちのけで、全身鏡に映る自分の姿に見惚れているガマエル。

 太ったおじさんから細身の青年に若返った事で下半身は丸出しの彼シャツ状態になっているのだが、イケメンがやるとこんなにも映えるとはっ!

 フフッ……私は興奮してきたぞ、ガマエル。いや、ガブリエルッ! 今のお前なら天使の名に似合う男だと思うぜぇぇ……ジュルッ!

 一方で、ガブリエルは「そう! これだよ、これ! これが本来の俺の息子の姿だよなっ! もう遥か昔の事だから、お前の本当の姿を忘れてたぞっ!」と浴室内で叫び倒していた。

 おおぅ……精神年齢まで若返ってるな。
だが、ガブリエルよ。息子がデカく見えるのは腹の肉がなくなってスッキリしたからだと思うぞ? お腹にはうっすらと腹筋のラインが見えてるし、腹の肉がなくなって本来の姿が現れたって所かな。

「うぉぉぉぉっ……何が起こってるかサッパリ分からん! だが、無性に漲ってきたぁぁぁぁっ!!」

 最高ぉぉぉぉ!!と言わんばかりの喜びっぷりであったが、私は「ウン、ヨカッタネー」と白い目を向けながら、棒読みで彼に同調した。

 なんでこうなったかは知らんぷりしとこ。
もし、私の潮か尿に若返りの効果があるって分かったら、毎日潮を噴かせられるハメになるだろうし……そうなったら、私の体力が保たないわよね。

 私は何も突っ込まずにマッサージベッドの上で、三角座りをしながらゴホンと咳払いした。

「……あの、適正検査はどうしますか?」
「ハッ……そ、そうでしたっ! 」

 すみませんねぇ、イング嬢!と頭を掻きながらガブリエルは謝ってきた。

「適正検査なんですけど、突然の事で混乱してまして……とりあえず、合格です。イング嬢はSもMもどちらも向いてると思いますので、良かったらご自身で選んで頂いて構いませんよ」

 お、マジですか! どうしよっかなー、SかMか悩みどころだなぁ……。

 でもさ、さっきガブリエルは私の感度を見たじゃない? Mな私は見てるけど、Sな私を彼は見ていないって事よね?

 じゃあ、ここで質問。皆……Sな私も見たくない? イケメンがホヒホヒ~~♡って喘いでる姿、見たくない?

 え、誰で試すのかって? 心配はご無用。だって、目の前に被験者イケメンがいるじゃないのぉぉぉぉぉぉ♡

「……ねぇ、ガブリエル?」
「え、あ……な、なんでしょう?」

 ガブリエルはいきなりご主人様から名前呼びに変わったので少し驚いていたが、心なしか嬉しそうに見えた。

「私、S嬢の適正検査も受けてみたいんです」
「え、S嬢の?」
「はい。ガブリエルはさっき私の感度を見て下さいましたよね? だったら……私のSっぷりも是非、貴方に経験して頂きたいんです」
「そ……それは……」

 ヒュッ……と息を呑む音が聞こえたような気がした。
ガブリエルも阿保ではない。恐らく、今の話の流れから自分がこれからどんな風に陥るのか察したようである。

 誰もが見惚れる黄金の女神と呼ばれた微笑みをガブリエルに向けながらこう発言した。

「私、シャンデリーの街並みをこの目で見た事がなくて……良かったら、案内してくれませんこと?」

 にっこりと笑いながら、赤い革製の首輪と鎖で出来たリードを持った。恐らくペットプレイの一環としてこの浴室の壁に備え付けられていた物だろう。それを持ち、美しく微笑みながら鎖のリードをわざとらしくジャラっと鳴らす。

「あ……あぁっ♡ イング様ぁぁ……!」

 ガブリエルは自分の身にこれから何が起こるのか容易に想像したようで、すぐに私に近付き、その場に崩れ落ちるかのように跪いたのだった。

「イング様……イング様ぁぁ……」

 蕩けた目で私を見つめる。彼の息子がフル勃起しているのがすぐに分かって「なんで興奮してるのかしら? この変態」と足でグリグリと股間を軽く踏み付けてやるとガブリエルは更に顔が蕩けた。

「あっ♡ もっと虐めて下さい、イング様ッ!」
「ハッ……もうこんなにガチガチじゃない。足で踏み付けられて感じる男は貴方が初めてよ。このまま足で摩ったら射精しちゃうんじゃない?」

 ガブリエルは股間の痛みと私の言葉攻めにゾクゾクとした快感を感じながら涎を垂らし、ハフハフと呼吸している。

「ッハァ、もっと……もっと言って下さい」
「…………っ」

 うっわ、更に大きくなったぞ。さすがは風俗店のオーナー。一般人とは次元が違う性癖をお持ちでいらっしゃる。

「ふふ、ふふふっ……」

 いいわ! いいわね、S嬢! これは本格的にハマっちゃうかもしれないっ!

「良い顔をしてるわね、ガブリエル」
「イング様……もしや、こんなマゾで変態の私めを散歩に連れて行って下さるのですか?」

 潤んだ目を向けられて私は何かを思い出した。

 これは……アイ●ル? そうだ、チワワだ! 目の前にイケメンのチワワがいるぅぅっ!

 あぁっ! でも、このまま肯定しても面白くない。折角だから、この状況を楽しもうではないかっ!

「どうして欲しいのか、自分の口で言ってご覧なさい?」

 足でグリグリと押し付けながら冷めた目で見つめると、ガブリエルはハァハァと更に興奮した様子で「このままのぉ……ハァ、姿でッ! イング様と外へお散歩したいですッ!!」と懇願してきたが、私は表情を一切変えずに股間を更に強く押し付けた。

「あぁん……♡ イング……様?」
「違うでしょ? 貴方はもう私の犬なのよ? なんで犬が人の言葉を喋るのかしら?」

 私はギロリと見下すと、ガブリエルは恍惚の表情を浮かべながら「ワンッ!」と大きく吠えたのであった。
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