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第三章 入学。そして、避妊具開発への道!
絶倫皇女、ドレスを選ぶ
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「グレン様、どちらのドレスが良いと思いますか?」
私がこうして敬語を使っている時は私達の周りに女中がいる時だ。
グレンは既に髪のセットは完了している。今は私の服に合わせて衣装を着用する予定でいる為、こうして側にいてくれているのだ。
女性が着替えている時は部屋から出るのが通常なのだが、私とグレンの仲を知っている双子メイド達が特別に彼をフィッティングルームに招き入れてくれた。
女中長にバレると罰則を受けるのは双子メイド達なのに片方が周りを警戒し、もう片方は鼻息を荒くさせながら「殿下、入って下さい!」とグレンを部屋に招き入れたのだ。
グレンは二つのドレスを見ながら、非常に悩んでいた。
「青のドレスに赤のドレスか。正直、どちらも捨てがたいな」
「「イングリッド様でしたら、どちらでもお似合いになりますわ♡」」
双子のメイド、アリスとイリスの声が重なる。
右にいるアリスの手には比較的可愛らしいロイヤルブルーのレースドレスを持ち、左にいるイリスはラメが上品に入った大人っぽいワインレッドのAラインドレスを手に持ち、どちらを選ぶのかキラキラとした目で待ち構えている。
「どっちも似合うな。イングリッド、君はどっちが良いんだ?」
「そうですね……私は左のワインレッドのドレスがいいですわ」
「珍しいな、君が赤を着るなんて」
グレンが目を丸くして驚いていた。それもそうだろう。私は普段から淡い色か青系の服を着る事が多い。というのも、サクリファイス帝国のシンボルカラーが青だった為、私はどちらかといえば青色の服を着る事が多かったのである。
逆にサンクチュアリ帝国のシンボルカラーは赤。でも、赤のドレスを着たいのはそれが理由ではない。こんな事を言うのは顔から火が出るくらい恥ずかしいのだが、こういう私的な時くらい良いだろう。
「…………から」
「え?」
「グレン様と一緒の目の色だから……」
照れた様に私が頬を赤らめながら言うと、それを見たグレンが嬉しそうにフッと笑って赤のドレスを指さした。
「よし、決めた。赤のドレスにしよう」
あれ、特に反応なし? ちょっと期待はずれな反応だなぁ。
少し残念だったが、私は顔に出さないように努めた。
「わかりました。じゃあ、宝石も赤で揃えて……うん?」
え、ちょっと待って。どうしてアリスとイリスがドレスを持って出ていくの?
「時間はまだございます♡」
「ごゆっくりお楽しみくださいませ♡」
何故か、双子の女中はウフフ♡と口元に手を当てながら遠くで笑っている。
「え……ちょっと、着替えないの!?」
「「失礼しまーーす♡」」
二人に意味深な笑顔を向けられながらパタンと扉を閉められたので、私は訳が分からず呆然としていると耳元からグレンの甘ったるい声が聞こえてきた。
「インジー……貴方って人は。出かける前に私をその気にさせるなんて」
「ひゃん! そ、その気になんてさせてないですぅぅ……」
ペロリと耳たぶを舐められた。そして、チュウッと吸われて甘噛みをされると椅子からずり落ちそうになってしまったが、どうにか落ちずにすんだ。
ドクン、ドクンと心臓が煩い。まさか女中が空気を読んで部屋から出て行く事になるなんて! いや正直、期待はしてたよ? 期待はしてたけども! 普通、キスくらいだと思うじゃない!
「ま、待って……グレン! 時間が……」
「待てない。少し遅れても問題ないさ。さぁ、早く始めようか」
私はあっという間にコルセットから何まで脱がされてしまったのだった。
私がこうして敬語を使っている時は私達の周りに女中がいる時だ。
グレンは既に髪のセットは完了している。今は私の服に合わせて衣装を着用する予定でいる為、こうして側にいてくれているのだ。
女性が着替えている時は部屋から出るのが通常なのだが、私とグレンの仲を知っている双子メイド達が特別に彼をフィッティングルームに招き入れてくれた。
女中長にバレると罰則を受けるのは双子メイド達なのに片方が周りを警戒し、もう片方は鼻息を荒くさせながら「殿下、入って下さい!」とグレンを部屋に招き入れたのだ。
グレンは二つのドレスを見ながら、非常に悩んでいた。
「青のドレスに赤のドレスか。正直、どちらも捨てがたいな」
「「イングリッド様でしたら、どちらでもお似合いになりますわ♡」」
双子のメイド、アリスとイリスの声が重なる。
右にいるアリスの手には比較的可愛らしいロイヤルブルーのレースドレスを持ち、左にいるイリスはラメが上品に入った大人っぽいワインレッドのAラインドレスを手に持ち、どちらを選ぶのかキラキラとした目で待ち構えている。
「どっちも似合うな。イングリッド、君はどっちが良いんだ?」
「そうですね……私は左のワインレッドのドレスがいいですわ」
「珍しいな、君が赤を着るなんて」
グレンが目を丸くして驚いていた。それもそうだろう。私は普段から淡い色か青系の服を着る事が多い。というのも、サクリファイス帝国のシンボルカラーが青だった為、私はどちらかといえば青色の服を着る事が多かったのである。
逆にサンクチュアリ帝国のシンボルカラーは赤。でも、赤のドレスを着たいのはそれが理由ではない。こんな事を言うのは顔から火が出るくらい恥ずかしいのだが、こういう私的な時くらい良いだろう。
「…………から」
「え?」
「グレン様と一緒の目の色だから……」
照れた様に私が頬を赤らめながら言うと、それを見たグレンが嬉しそうにフッと笑って赤のドレスを指さした。
「よし、決めた。赤のドレスにしよう」
あれ、特に反応なし? ちょっと期待はずれな反応だなぁ。
少し残念だったが、私は顔に出さないように努めた。
「わかりました。じゃあ、宝石も赤で揃えて……うん?」
え、ちょっと待って。どうしてアリスとイリスがドレスを持って出ていくの?
「時間はまだございます♡」
「ごゆっくりお楽しみくださいませ♡」
何故か、双子の女中はウフフ♡と口元に手を当てながら遠くで笑っている。
「え……ちょっと、着替えないの!?」
「「失礼しまーーす♡」」
二人に意味深な笑顔を向けられながらパタンと扉を閉められたので、私は訳が分からず呆然としていると耳元からグレンの甘ったるい声が聞こえてきた。
「インジー……貴方って人は。出かける前に私をその気にさせるなんて」
「ひゃん! そ、その気になんてさせてないですぅぅ……」
ペロリと耳たぶを舐められた。そして、チュウッと吸われて甘噛みをされると椅子からずり落ちそうになってしまったが、どうにか落ちずにすんだ。
ドクン、ドクンと心臓が煩い。まさか女中が空気を読んで部屋から出て行く事になるなんて! いや正直、期待はしてたよ? 期待はしてたけども! 普通、キスくらいだと思うじゃない!
「ま、待って……グレン! 時間が……」
「待てない。少し遅れても問題ないさ。さぁ、早く始めようか」
私はあっという間にコルセットから何まで脱がされてしまったのだった。
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