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第一章 転生。そして、絶倫皇女の噂

絶倫皇女と本番 ♡

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◇◇◇

 ぐぬぬぬ……まさか、こんな状態になっているとは。

 猫神様は一旦、イングリッド姫に背を向けて頭を抱えていた。確かに勃ったのは何百年ぶりであるが、今まで勃った中で一番大きくそそり立っていた。

 自分の身体の一部とはいえ、その大きさに自分でもドン引きしている。これをイングリッドの中に挿入? これは、痛いどころの話ではないだろうが……本人は期待で一杯って表情をしてるな。

 チラッと後ろを振り向くと、期待に胸を膨らませながら続きを待ち構えている。早くしないの?というような表情がまた良い……ワシの心をグッと鷲掴みにする! だが、このいきり勃った息子が治るまで少し待たなくては。

「続きは……?」
『ちょっと待っていてくれ』
「??……は、はい」

 一方で私は疑問を抱いたまま、後ろを向いたままの猫神様の背中を見つめた。尾骨の辺りから伸びる白と黒の斑模様の尻尾が忙しなくゆらりゆらりと揺れている。どうやら、猫神様は何か迷っている事があるようだ。

 ど、どうしたんだろ? 猫神様はあんなにカッコ良いんだから、こういうのは手慣れてるはずなのに。も、もしかして私が処女だから気を遣っているのでは!?

 一週間程前にロメオに性教育を受けたはずなのに、自分は処女だと都合の良いように脳内で変換されていた。

 もう~、女の子をいつまで待たせるつもりなの……意地悪なんだから!

 後ろを向いたままこちらを見てくれない猫神様に痺れを切らした私は、ゆらゆらと揺れる尻尾をギュムッと思いっきり掴んだ。

『ブミャッ!?』
「猫神様ったらぁ、早くして下さい。身体がまだ疼くので…………す」

 尻尾の先を指でクルクルと遊ばせながら、あるモノを見て私は絶句してしまった。

 猫神様の天に向かって伸びるモノを見てしまったのだ。ヒュッと息を呑んでソレを視認した途端、カタカタと身体が震え出す。

 な、なんだあの大きさは!? まさか、これからソレを挿入するつもりなの!?

 猫神様の股間に聳え立つソレはまるでバベルの●だった。赤黒く膨張し、ドクンドクンと脈打っているソレは触れたら今にも破裂しそうな勢いだった。

 猫神様はロメオのアレを牛蒡と評価したが、私からすれば猫神様のソレと比べるとアレは粗チンもいい所だ。

 というか胡瓜にも牛蒡にも失礼だ! 野菜達にロメオのブツに例えてごめんなさいと謝罪を念じながら、猫神様のバベルの●を凝視した。

「……ゴクッ」

 待って……どうして、私ったら興奮してるの⁉︎

 身体の奥が疼いて疼いて仕方がない。発情の影響なのだろうか? 初めての事だからよく分からない。

 猫神様のソレを怖いとは感じたが、早く挿入して欲しいと今すぐ強請りたい獣のような自分がいる事にかなり戸惑いを覚えていた。

「ね、猫神様っ……早く……♡」

 いつもの私なら絶対にこんな事は言わない。癌で入院している時でも、明るく振る舞う為に痛みを押し殺して無理やり笑ったり、誤魔化したりしていたから何に対しても我慢強い方だと思っている。

 そんな自分がこんな発情如きに。性欲如きに負けるなんて…………あぁ、もう駄目だ。ムラムラと湧き上がるこの性欲に耐えられない…………グヘヘ♡ も、もう……抑えられない♡ 獣になっちゃうぅぅぅぅ♡

 理性が吹っ飛んだ。普段の私では考えられない行動にでていた。

「猫神様っ、お願い! 早く挿れて下さ……あ、あぁぁん♡」
『なっ……おま……!』

 猫神様が驚くのも無理はなかった。性欲に負けた私はトロトロに濡れた陰部を自ら広げ、クリトリスを指の腹で上下に摩りながら、挿入されるのを待つという変態的な行動にでたのである。

 クチュ、クチュ……という早いリズムの水音が部屋中に響いている。もしかしたら、外にまで聞こえているかもしれないが、もうそれどころではなかった。自分の性欲を満たす為にはまだまだ快感が足りないのだ。

「あぁっ……だめぇっ! 私、またっ、イッちゃいそうっ…………あっ、ああ~~~~っ♡」

 先程、覚えたばかりの甘い痺れが全身を巡りイングリッドはまた達してしまった。

『ハァハァッ、あん♡ これも全ては猫神様のせいよ……貴方のせいでこんな身体に、こんな身体にしたのは全て神である貴方のせい…… あぁんっ♡』

 これは非常にまずい。イングリッドの性欲スイッチが入った。これはなんとかしないと暫く止まらなさそうだ。

 さすがに時間も時間だ。早く済ませないと、ワシの護衛が迎えに来てしまう! くっ……仕方ない。こうなったら、一発で終わらせる……!

 そう心に決めて、くるりとイングリッドに向き直った。猫神様の股間に付いているブツが勃ちながらブルンッと揺れる。対して私は、ようやくこちらを向いてくれたと嬉しくなって美しい笑顔で猫神様を見つめた。

『待たせたな、コイツが荒ぶって言う事を聞かなくてだな……』
「そんな事いいからぁ♡ は、早く……!」

 猫神様は『わかっておるわ!』と顔を真っ赤にさせて返事をした。私の足を持ちながら『痛かったら言え』と優しく告げられると、膣口にグッと固くて熱い大きな質量を感じた。

「い、痛……」

 小さく顔を歪ませた。そして、バツッという何かが切れる感触?がして、陰部から血が流れ出す。

 あぁ……私、処女卒業できたんだぁ♡

 確かに初めては痛かった。だが、癌や抗がん剤治療に比べたら平気へっちゃらである。

「あはぁ♡ これでぇ……処女は卒業したのね♡」
『ハァ……ハァ……』
「猫神様……どうかされたのですか?」

 息切れだろうか? 私が心配するも猫神様は全然目を合わせてくれない。それに、心なしか余裕のない顔をしている気が……ま、まさかロメオのように⁉︎

 そうなら大変だ!と思った私は血相を変えて猫神様の心配を始めた。

「ね、猫神様っ! 大丈夫ですか⁉︎」
『ハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァハァ……うぅ、もう限界ッ!』

 両膝の裏をガシッと掴み、何の予告もなくガツガツと本能のままに腰を振り始めたのだった。

「キャッ……激しッ!」

 スパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ‼︎

 激しく一番奥を突いてくる。その衝撃で私は突かれる度にあっという間に快感に溺れてしまったのだった。血と愛液が混ざり合い、白いシーツが真っ赤に汚れていく。

「あぁぁぁぁぁんッ‼︎ はっ、激し……‼︎」
『うあぁっ……すまん‼︎ どうにも、止まりそうにないっ‼︎』

 スパンパンパンパンパンパンパンパンパンッ‼︎

 休む事なく腰を振り続ける猫神様。処女膜を貫通した時のような鈍い痛みはあるものの、前戯の時とは違う感じた事のない快感が波の様に押し寄せてきた。

 も、もう正気でいられる自信がない! どうしようっ、こ……壊れちゃうッ、壊れちゃうぅぅぅぅ‼︎

「いやぁぁぁぁ! もぉ無理っ……壊れちゃう、壊れちゃう~~‼︎」
『ああぁぁぁぁっ‼︎ ワシもっ、ワシももう……出るッ‼︎』

 ズピュッ……ドクンドクンッ‼︎

 中から勢いよく引っこ抜かれた後、腹の上に熱い黄金の液体をかけられた。ドロっとしている事から、どうやらこれが神様の精液らしい。

 ま、眩しい。神様の精液って黄金なのね……でも…………もう、駄目ぇぇ……。

 精液の色に突っ込む余裕はなく、私は汗をダラダラと流しながらベッドの上に沈み込んだ。

『ゼェゼェ……腰がぁ……砕け……る』

 そう言って猫神様は力が無くなったのか、ポンッ!と元の姿に戻って全裸のまま大の字になって寝そべっていた。

「はぁーーーーッ♡ はぁーーーーッ♡」

 息を整えながら私は蕩けた。身体が熱いし、焦点が合わない。

 こ、これが……セックス? 何これぇ……セックスってこんなに気持ち良いの……?

 発情していたから余計にそう感じるのかもしれない。こんなに気持ち良いなら、これからはセックス三昧で決まりよ。
こんなに気持ち良い事で世界を救えるのなら悪い男を成敗する為にやってやってやりまくってやるんだから♡

「ウフッ、ウフフフフ……♡」

 私は静かに頬を紅潮させながら、美しくも妖艶に笑ったのだった。
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