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第一章 転生。そして、絶倫皇女の噂
絶倫皇女とおっぱい大好き星人
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あっという間に時間になった。私は別室に移動し、ベットの脇に座ったままロメオ・マルティーニが部屋に入ってくるのを待っている。
処女を捧げる相手がロメオなのは本当に不本意だ。外見だけはイケメンなのがとても腹立つが、あの男の中身はただセックスしたいだけの性獣野郎なのである。
それに普段から私の胸をいやらしい目で見ていたのだ。きっと今日は胸を中心に触ってくるに違いない。
「はぁ……早く終わって欲しいな」
私は憂鬱な気持ちのまま、何度目かの溜息を吐いた。実はこの部屋に入る前、ダメ元でメイド長に「指導役のチェンジをお願いします」と冗談っぽく言ってみたのだ。
だが、答えは当然の如くNO。これは王家のしきたりなのだとメイド長に嫌味ったらしく長々と説教され、言わなければ良かったと私は酷く後悔していたのだった。
全く……初めて性行為をするのだから、もう少し私の気持ちに寄り添ってほしいものである。
「でも、初めてってどうなんだろ? とっても痛いのかな……」
……急に不安になってきた。アンリが入念に身体を洗ってくれたお陰で肌が艶々としており、衣服も化粧も気合が入っていた。
まるで絹のような肌触りのネグリジェに薄暗い照明でも映えるようなナチュラルメイクだったが、なにより文句を言いたいのはこのネグリジェだ! 何、この生地の薄さ? 大事な所が隠せないくらい透け透けっ! 何? 今からAVの撮影が始まるの!? こんなのめちゃくちゃヤル気満々の痴女が着る下着じゃないの!
くっ……これを用意したのは誰よ? 恥ずかしいったらありゃしない! 絶対にクビよ! クビクビクビーーーーッ!
これで痴女だって噂がたったらどうしてくれるのよ! ロメオの奴、絶対に周りに言いふらすに違いないわ!
※近い将来、そんな噂が流れているのは現時点で知るわけありません。
コンコンコン……と三回ノックが鳴った。
「……っ」
あぁ……ついにこの時が来てしまったのね。私はキュッと全身に力が入ったまま、ロメオが部屋に入ってくるのを待った。
「イングリッド様。ロメオ・マルティーニ様が到着されました」
「ど、どどど……どうぞ!」
「失礼します」
いよいよだ……数時間後には私は処女ではなくなる。性教育という名の建前の下、乙女の純潔を全く好きでもない、むしろ嫌悪感を抱く男に捧げるのが堪らなく嫌だった。
私は胸を押さえながら深呼吸をしたが、恥ずかしくて顔をあげられなかった。
部屋に入ってきたのはロメオ・マルティーニとメイド長の二人。何故、メイド長も入ってきたのかというと、私は皇族だから万が一、ロメオが性教育中に避妊しなかった場合を見越して、メイド長が監視役として側で見守ってくれるのだ。
メイド長は黒縁眼鏡をクイッと上げながら「私がしっかり監視しておりますので、くれぐれもちゃんとした性指導をお願い致しますわ、ロメオ様」と話すのが聞こえてきた。
いよいよ処女を失ってしまうのか……あ~~~~、もうっ! 他人に見られながら初セックスするだなんてぇぇ……一体、なんのプレイよ! 皇女も大変ね……はぁ、頭痛がしてきた。
一方、ロメオは私の不安な気持ちなんか梅雨知らず、自分の胸をドンと叩いた。
「お任せください、メイド長! 私がイングリッド様を誰の前にも出しても恥ずかしくない立派なレディにして差し上げますよ! さぁ、イングリッド様……私のような若輩者で申し訳ないのですが、今宵はどうぞ宜しくお願いします」
緊張を解す為に柔からく笑ったロメオを見て、私はぎこちなく笑い返す事しか出来なかった。
◇◇◇
「……っう」
性教育が始まった。ロメオが最初に手を出してきたのは予想通り胸だった。かれこれ10分以上、胸を執拗に触られている。
なんだろう、これ。少し痛いかも……。
ロメオの前戯が上手くないのか、私が不感症なのかよく分からないが、いつまで経っても身体が熱くなったり、気持ち良いなどの昂りは一切感じなかった。
はて、おかしいな。アソコもなんだかカラカラ砂漠のような気がする……もしや、この状態はいわゆるマグロというものではないだろうか?
皆、異性に触られたりしたらどう感じるの? AV女優みたいに喘いで演技するべき? いや、そんな事したら淫乱だと噂が流れてしまうからやめとこ。
どう反応するべきか困っていると、ロメオは私の胸に興奮しながら乳首を指でギュッと挟み、グイグイと軽く引っ張ってきた。
「……っ」
痛みで顔が歪んでしまったが、歯を食いしばって耐えた。メイド長も見てるので非常に言い難かったが、ロメオが私の乳首を指先で潰すように愛撫してきたので、耐えきれず唸り声をあげた。
「ロ、ロメオ様……痛いです……」
彼の立場を考えて小声でそう言うと、ロメオは何を思ったのか「大丈夫です! もう少ししたら気持ち良くなるんでっ」と自信満々に答えてきた。
は? なんなんだ、この男は?
私は猛烈にイラッとした。
自分の事ばっかり考えやがって……この糞野郎め。なんなら、その膨らんだ股間を蹴り上げて失神させてやろうか?と目論見始めた頃、ロメオがようやく下着を下ろしながら「イングリッド様、次に進みますね」と発言したのである。
あぁ、良かった……ようやく胸から離れてくれた。こうなったら、さっさと終わらせて切り上げよう……そう安心していたのも束の間だった。
処女を捧げる相手がロメオなのは本当に不本意だ。外見だけはイケメンなのがとても腹立つが、あの男の中身はただセックスしたいだけの性獣野郎なのである。
それに普段から私の胸をいやらしい目で見ていたのだ。きっと今日は胸を中心に触ってくるに違いない。
「はぁ……早く終わって欲しいな」
私は憂鬱な気持ちのまま、何度目かの溜息を吐いた。実はこの部屋に入る前、ダメ元でメイド長に「指導役のチェンジをお願いします」と冗談っぽく言ってみたのだ。
だが、答えは当然の如くNO。これは王家のしきたりなのだとメイド長に嫌味ったらしく長々と説教され、言わなければ良かったと私は酷く後悔していたのだった。
全く……初めて性行為をするのだから、もう少し私の気持ちに寄り添ってほしいものである。
「でも、初めてってどうなんだろ? とっても痛いのかな……」
……急に不安になってきた。アンリが入念に身体を洗ってくれたお陰で肌が艶々としており、衣服も化粧も気合が入っていた。
まるで絹のような肌触りのネグリジェに薄暗い照明でも映えるようなナチュラルメイクだったが、なにより文句を言いたいのはこのネグリジェだ! 何、この生地の薄さ? 大事な所が隠せないくらい透け透けっ! 何? 今からAVの撮影が始まるの!? こんなのめちゃくちゃヤル気満々の痴女が着る下着じゃないの!
くっ……これを用意したのは誰よ? 恥ずかしいったらありゃしない! 絶対にクビよ! クビクビクビーーーーッ!
これで痴女だって噂がたったらどうしてくれるのよ! ロメオの奴、絶対に周りに言いふらすに違いないわ!
※近い将来、そんな噂が流れているのは現時点で知るわけありません。
コンコンコン……と三回ノックが鳴った。
「……っ」
あぁ……ついにこの時が来てしまったのね。私はキュッと全身に力が入ったまま、ロメオが部屋に入ってくるのを待った。
「イングリッド様。ロメオ・マルティーニ様が到着されました」
「ど、どどど……どうぞ!」
「失礼します」
いよいよだ……数時間後には私は処女ではなくなる。性教育という名の建前の下、乙女の純潔を全く好きでもない、むしろ嫌悪感を抱く男に捧げるのが堪らなく嫌だった。
私は胸を押さえながら深呼吸をしたが、恥ずかしくて顔をあげられなかった。
部屋に入ってきたのはロメオ・マルティーニとメイド長の二人。何故、メイド長も入ってきたのかというと、私は皇族だから万が一、ロメオが性教育中に避妊しなかった場合を見越して、メイド長が監視役として側で見守ってくれるのだ。
メイド長は黒縁眼鏡をクイッと上げながら「私がしっかり監視しておりますので、くれぐれもちゃんとした性指導をお願い致しますわ、ロメオ様」と話すのが聞こえてきた。
いよいよ処女を失ってしまうのか……あ~~~~、もうっ! 他人に見られながら初セックスするだなんてぇぇ……一体、なんのプレイよ! 皇女も大変ね……はぁ、頭痛がしてきた。
一方、ロメオは私の不安な気持ちなんか梅雨知らず、自分の胸をドンと叩いた。
「お任せください、メイド長! 私がイングリッド様を誰の前にも出しても恥ずかしくない立派なレディにして差し上げますよ! さぁ、イングリッド様……私のような若輩者で申し訳ないのですが、今宵はどうぞ宜しくお願いします」
緊張を解す為に柔からく笑ったロメオを見て、私はぎこちなく笑い返す事しか出来なかった。
◇◇◇
「……っう」
性教育が始まった。ロメオが最初に手を出してきたのは予想通り胸だった。かれこれ10分以上、胸を執拗に触られている。
なんだろう、これ。少し痛いかも……。
ロメオの前戯が上手くないのか、私が不感症なのかよく分からないが、いつまで経っても身体が熱くなったり、気持ち良いなどの昂りは一切感じなかった。
はて、おかしいな。アソコもなんだかカラカラ砂漠のような気がする……もしや、この状態はいわゆるマグロというものではないだろうか?
皆、異性に触られたりしたらどう感じるの? AV女優みたいに喘いで演技するべき? いや、そんな事したら淫乱だと噂が流れてしまうからやめとこ。
どう反応するべきか困っていると、ロメオは私の胸に興奮しながら乳首を指でギュッと挟み、グイグイと軽く引っ張ってきた。
「……っ」
痛みで顔が歪んでしまったが、歯を食いしばって耐えた。メイド長も見てるので非常に言い難かったが、ロメオが私の乳首を指先で潰すように愛撫してきたので、耐えきれず唸り声をあげた。
「ロ、ロメオ様……痛いです……」
彼の立場を考えて小声でそう言うと、ロメオは何を思ったのか「大丈夫です! もう少ししたら気持ち良くなるんでっ」と自信満々に答えてきた。
は? なんなんだ、この男は?
私は猛烈にイラッとした。
自分の事ばっかり考えやがって……この糞野郎め。なんなら、その膨らんだ股間を蹴り上げて失神させてやろうか?と目論見始めた頃、ロメオがようやく下着を下ろしながら「イングリッド様、次に進みますね」と発言したのである。
あぁ、良かった……ようやく胸から離れてくれた。こうなったら、さっさと終わらせて切り上げよう……そう安心していたのも束の間だった。
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