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第四章 戻ってきた日常と甘い日々
第二十一話
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「心雑音もないですし問題ないですね」
医者が聴診器を私の身体に当てながらそう言った。
私は「ありがとうございます」とお礼を言ってシャツのボタンをかけ始める。すると、徐々に退院できる実感が湧いてきたのか口元がほんの少し緩み始めた。
やっと退院だわ! あー、長かったなぁ……明日からリヒトさんの邸宅で過ごせる日々が帰ってくるのね!
この病院に運び込まれてから約一ヶ月。国籍は連邦だが容姿はアストライア人の為、迂闊に病室から出る訳にはいかず、病室に篭りきりの日々を過ごしていた。
だが、常に退屈していた訳ではなくウィルフリードさんやベルタさんもお見舞いに来てくれたし、ドロテーアやテオバルトさんも仕事で忙しい筈なのに顔を出してくれた。リヒトさんは軍司令部と倉庫街で起こった爆発事故の処理とベスの件で目が回るくらい忙しいはずなのに仕事終わりには必ず病室へ顔を出してくれた。
またリヒトさんと生活できるだなんて夢みたい。迷惑かけちゃったし、今度こそリヒトさんの言う事を守らないと。後、子供の事もそろそろ考えなきゃ。
頭の中で色々考えながら医者の話に適当に相槌を打っていると、医者が笑顔で椅子から立ち上がり「元の生活に戻っても、暫くは激しい運動は避けて下さいね」と言葉をかけてくれた。
「あ、先生! 少し聞きたい事があるんですけど……」
「どうしましたか?」
「危ない状況とかに陥った時に人の動きとか景色がスローで見える事はありますか?」
私の質問に医者は難しい顔をした。カルテにペンをトン……トン……と叩きながら「うーん、そんな話は聞いた事がありませんねぇ……」と考え込みながら言う。
ふと、医者はわき机に置いてあった『薔薇から生まれた王女』というタイトルの小説を見やる。小説の読み過ぎで脳内がお花畑になったのかと思われたのか先生は小さくクスッと笑った。
「人の動きがスローで見えるなんてあり得ません。魔法でも使わない限りそのような事象は起こらないでしょうね」
「そうですか……」
「何かあったらまた病院に来て下さい。それでは、お大事に」
医者は私に声をかけ、病室から出ていってしまった。
扉が完全に閉まるのを見届けた私はベッドに腰掛けたまま腕を組み「魔法……魔法ねぇ……」と難しい顔をしながら考え始めた。入院してから様々な検査を受けたが、頭も骨も筋肉も異常なし。刺された所以外は健康体そのものだったから、医者がそういうのも無理はないのかもしれない。
「……お医者様がそう言うならそうよね。もう考えないでおこうっと!」
私は髪を編み込む為に勢いよくベッドから降りると、タイミング良くノックが三回鳴った。扉の方を見てみるとリヒトさんがグレーのニットに黒いパンツを合わせた姿で病室に顔を出したので、私は勢いよく彼に抱き付く。
「おはようございます、リヒトさんっ!」
私はリヒトさんの胸に顔を埋めた。最近、リヒトさんは煙草を吸っていないのか石鹸の良い香りがする。私はこの香りが堪らなく好きで、ハグしてもらうついでに肺一杯に彼の匂いを吸い込むのが習慣になっていた。
「おはよう、シャリファ。退院おめでとう」
「ありがとうございます、リヒ……んっ」
頬に両手を添えられた途端、重なる唇。リヒトさんは私に会う度にこうしてキスをするのが日課になっていた。
「んん。はっ、んぅ……」
何度も何度も角度を変えてキスをされるのだが、唇が触れている時間が非常に長い。だから最初の頃は息継ぎも忘れて意識が軽く朦朧としてしまったけれど、それでも彼とのキスが堪らなく好きになっていた。
––––でも、時々罪悪感が込み上げてくる。それは彼が正妻の事を嫌っていても戸籍上では既婚者だからかもしれない。でも、私の一方的に抱いている気持ちで正妻と別れてほしいだなんて言えるはずもなく、こうして自分の感情を押し殺した状態でキスをしているのだ。
リヒトさんは私の事をどう思ってるんだろう?
嫌われてないと思うけど、彼の想いが分からなくて苦しい。私だけのリヒトさんでいて欲しいだなんて口が裂けても言えないから、こんなにも不安に思ってしまうのかもしれない。
「……っ」
私は限界がきてトントンと彼の胸板を優しく叩くと、リヒトさんはようやく私の唇から離れてくれた。
「はぁ……いつもキスが長いんですから」
「フフッ、その割には嫌そうな表情はしてないじゃないか」
子供のように幸せそうに笑うリヒトさん。この笑顔を見るといつも胸がキュンとしてしまう。彼のこの笑顔が堪らなく好きで好きで堪らない。もっと見たいって思うから恋人でもなんでもないのにキスしちゃうのかな……。
「い、嫌じゃ……ないです」
「だろ? 俺はシャリファともっとキスしていたいけど、先ずは家へ帰ろうか。帰ったら––––続きを覚悟しておけよ?」
そう言ったリヒトさんがニヤリと笑う。
そういえば、帰ったらとことん私を甘やかすとか言ってたっけ? もしかして、あの頸や背中にキスされた時以上の事をされちゃうの!?
私は恥ずかしさで顔を真っ赤にさせながら「ちょ……ちょっとトイレに行ってきます」と言って、部屋に備え付けてあったレストルームへと向かうのだった。
◇◇◇
リヒトさんが私の荷物を車のトランクに詰め込んだ。目の前にある黒塗りの高級車はウィルフリードさんが昇進祝いと誕生日を兼ねてプレゼントしてくれた物らしい。
車の外装が太陽光に反射してピカピカと輝いており、それを見た私は「た、高そう……」と率直な感想を述べた。
「誰かを乗せるのはシャリファが初めてだな」
助手席のドアを開けて乗るようにと促すリヒトさん。彼の横顔はなんだか嬉しそうに見えたので私も嬉しくなった。
「お、お邪魔しまーす……」
私は小声でそう言って車に乗るとリヒトさんはドアを優しく閉めてくれた。彼も運転席に乗り込んで車のキーを回し、エンジンを稼働させてアクセルをゆっくりと踏み込む。
「はぁ……長かったなぁ~」
病院の建物が段々遠くなっていくのがこんなにも嬉しいとは思わず、私は子供のようにウキウキした気分になった。
「シャリファは久しぶりの家だな」
「ですね! 皆さん、変わりないですか?」
「あぁ、元気だぞ。だけど、暫く春休みを取らせてるんだ」
「春休み、ですか?」
目をパチパチと瞬きさせていると、リヒトさんが「実は四月二十七日は俺の誕生日なんだ」となんだか照れ臭そうに切り出した。
「その……シャリファに一番にお祝いして貰いたくてさ」
「……リ、リヒトさん」
何だろう、この気持ち……すっごくキューンってする!
それにリヒトさんの耳、真っ赤っか! きっと、勇気を出して言ってくれたんだわっ! よーし、それなら……私もリヒトさんの期待に応えなければ!
「リヒトさん、私なんでもしますから! 私にできる事ならなんでも言ってください!」
「なんでもするのか?」
「はい、なんでもします!」
目の前の信号が赤になったので車は停止線の前でゆっくりと止まった。すると、リヒトさんがキラキラとした目でこちらを見てきた。「そうか……うん、そうだな」と何故かリヒトさんは一人で納得しつつ、信号が青になったのを確認してまたアクセルを踏み込んだ。
「じゃあ……帰ったら色々考えとくから」
「はいっ!」
リヒトさんの横顔を見てみると、まるでプレゼントを楽しみにしてる子供のような表情になっていたので、私も彼と同じくらい嬉しくなった。
うふふっ、初めて二人きりで過ごせるだなんて嬉しいな~! と思いつつ、久しぶりに見るディートリヒの街並みを機嫌良く眺めていたのだった。
「心雑音もないですし問題ないですね」
医者が聴診器を私の身体に当てながらそう言った。
私は「ありがとうございます」とお礼を言ってシャツのボタンをかけ始める。すると、徐々に退院できる実感が湧いてきたのか口元がほんの少し緩み始めた。
やっと退院だわ! あー、長かったなぁ……明日からリヒトさんの邸宅で過ごせる日々が帰ってくるのね!
この病院に運び込まれてから約一ヶ月。国籍は連邦だが容姿はアストライア人の為、迂闊に病室から出る訳にはいかず、病室に篭りきりの日々を過ごしていた。
だが、常に退屈していた訳ではなくウィルフリードさんやベルタさんもお見舞いに来てくれたし、ドロテーアやテオバルトさんも仕事で忙しい筈なのに顔を出してくれた。リヒトさんは軍司令部と倉庫街で起こった爆発事故の処理とベスの件で目が回るくらい忙しいはずなのに仕事終わりには必ず病室へ顔を出してくれた。
またリヒトさんと生活できるだなんて夢みたい。迷惑かけちゃったし、今度こそリヒトさんの言う事を守らないと。後、子供の事もそろそろ考えなきゃ。
頭の中で色々考えながら医者の話に適当に相槌を打っていると、医者が笑顔で椅子から立ち上がり「元の生活に戻っても、暫くは激しい運動は避けて下さいね」と言葉をかけてくれた。
「あ、先生! 少し聞きたい事があるんですけど……」
「どうしましたか?」
「危ない状況とかに陥った時に人の動きとか景色がスローで見える事はありますか?」
私の質問に医者は難しい顔をした。カルテにペンをトン……トン……と叩きながら「うーん、そんな話は聞いた事がありませんねぇ……」と考え込みながら言う。
ふと、医者はわき机に置いてあった『薔薇から生まれた王女』というタイトルの小説を見やる。小説の読み過ぎで脳内がお花畑になったのかと思われたのか先生は小さくクスッと笑った。
「人の動きがスローで見えるなんてあり得ません。魔法でも使わない限りそのような事象は起こらないでしょうね」
「そうですか……」
「何かあったらまた病院に来て下さい。それでは、お大事に」
医者は私に声をかけ、病室から出ていってしまった。
扉が完全に閉まるのを見届けた私はベッドに腰掛けたまま腕を組み「魔法……魔法ねぇ……」と難しい顔をしながら考え始めた。入院してから様々な検査を受けたが、頭も骨も筋肉も異常なし。刺された所以外は健康体そのものだったから、医者がそういうのも無理はないのかもしれない。
「……お医者様がそう言うならそうよね。もう考えないでおこうっと!」
私は髪を編み込む為に勢いよくベッドから降りると、タイミング良くノックが三回鳴った。扉の方を見てみるとリヒトさんがグレーのニットに黒いパンツを合わせた姿で病室に顔を出したので、私は勢いよく彼に抱き付く。
「おはようございます、リヒトさんっ!」
私はリヒトさんの胸に顔を埋めた。最近、リヒトさんは煙草を吸っていないのか石鹸の良い香りがする。私はこの香りが堪らなく好きで、ハグしてもらうついでに肺一杯に彼の匂いを吸い込むのが習慣になっていた。
「おはよう、シャリファ。退院おめでとう」
「ありがとうございます、リヒ……んっ」
頬に両手を添えられた途端、重なる唇。リヒトさんは私に会う度にこうしてキスをするのが日課になっていた。
「んん。はっ、んぅ……」
何度も何度も角度を変えてキスをされるのだが、唇が触れている時間が非常に長い。だから最初の頃は息継ぎも忘れて意識が軽く朦朧としてしまったけれど、それでも彼とのキスが堪らなく好きになっていた。
––––でも、時々罪悪感が込み上げてくる。それは彼が正妻の事を嫌っていても戸籍上では既婚者だからかもしれない。でも、私の一方的に抱いている気持ちで正妻と別れてほしいだなんて言えるはずもなく、こうして自分の感情を押し殺した状態でキスをしているのだ。
リヒトさんは私の事をどう思ってるんだろう?
嫌われてないと思うけど、彼の想いが分からなくて苦しい。私だけのリヒトさんでいて欲しいだなんて口が裂けても言えないから、こんなにも不安に思ってしまうのかもしれない。
「……っ」
私は限界がきてトントンと彼の胸板を優しく叩くと、リヒトさんはようやく私の唇から離れてくれた。
「はぁ……いつもキスが長いんですから」
「フフッ、その割には嫌そうな表情はしてないじゃないか」
子供のように幸せそうに笑うリヒトさん。この笑顔を見るといつも胸がキュンとしてしまう。彼のこの笑顔が堪らなく好きで好きで堪らない。もっと見たいって思うから恋人でもなんでもないのにキスしちゃうのかな……。
「い、嫌じゃ……ないです」
「だろ? 俺はシャリファともっとキスしていたいけど、先ずは家へ帰ろうか。帰ったら––––続きを覚悟しておけよ?」
そう言ったリヒトさんがニヤリと笑う。
そういえば、帰ったらとことん私を甘やかすとか言ってたっけ? もしかして、あの頸や背中にキスされた時以上の事をされちゃうの!?
私は恥ずかしさで顔を真っ赤にさせながら「ちょ……ちょっとトイレに行ってきます」と言って、部屋に備え付けてあったレストルームへと向かうのだった。
◇◇◇
リヒトさんが私の荷物を車のトランクに詰め込んだ。目の前にある黒塗りの高級車はウィルフリードさんが昇進祝いと誕生日を兼ねてプレゼントしてくれた物らしい。
車の外装が太陽光に反射してピカピカと輝いており、それを見た私は「た、高そう……」と率直な感想を述べた。
「誰かを乗せるのはシャリファが初めてだな」
助手席のドアを開けて乗るようにと促すリヒトさん。彼の横顔はなんだか嬉しそうに見えたので私も嬉しくなった。
「お、お邪魔しまーす……」
私は小声でそう言って車に乗るとリヒトさんはドアを優しく閉めてくれた。彼も運転席に乗り込んで車のキーを回し、エンジンを稼働させてアクセルをゆっくりと踏み込む。
「はぁ……長かったなぁ~」
病院の建物が段々遠くなっていくのがこんなにも嬉しいとは思わず、私は子供のようにウキウキした気分になった。
「シャリファは久しぶりの家だな」
「ですね! 皆さん、変わりないですか?」
「あぁ、元気だぞ。だけど、暫く春休みを取らせてるんだ」
「春休み、ですか?」
目をパチパチと瞬きさせていると、リヒトさんが「実は四月二十七日は俺の誕生日なんだ」となんだか照れ臭そうに切り出した。
「その……シャリファに一番にお祝いして貰いたくてさ」
「……リ、リヒトさん」
何だろう、この気持ち……すっごくキューンってする!
それにリヒトさんの耳、真っ赤っか! きっと、勇気を出して言ってくれたんだわっ! よーし、それなら……私もリヒトさんの期待に応えなければ!
「リヒトさん、私なんでもしますから! 私にできる事ならなんでも言ってください!」
「なんでもするのか?」
「はい、なんでもします!」
目の前の信号が赤になったので車は停止線の前でゆっくりと止まった。すると、リヒトさんがキラキラとした目でこちらを見てきた。「そうか……うん、そうだな」と何故かリヒトさんは一人で納得しつつ、信号が青になったのを確認してまたアクセルを踏み込んだ。
「じゃあ……帰ったら色々考えとくから」
「はいっ!」
リヒトさんの横顔を見てみると、まるでプレゼントを楽しみにしてる子供のような表情になっていたので、私も彼と同じくらい嬉しくなった。
うふふっ、初めて二人きりで過ごせるだなんて嬉しいな~! と思いつつ、久しぶりに見るディートリヒの街並みを機嫌良く眺めていたのだった。
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