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第三章 白い悪魔と呼ばれる者達
番外編:とある新兵の葛藤②
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「本日付で特別狙撃隊・二〇二中隊に配属されましたヴェロニカ・ザイファートです! 宜しくお願い致します!」
「同じく特別狙撃隊・二〇二中隊に配属されましたニーア・プシュケです! 宜しくお願い致します!」
私達は緊張した面持ちで指先まで力を込めながら敬礼をする。緊張しすぎて先輩方に笑われてしまうかと思ったが、拍手がミーティングルームに響き渡るのを聞いてようやく安堵する事ができた。
か、噛まなくて良かった~! 辞令が出た後、鏡を見ながら何度も敬礼と挨拶の練習をしたし、大丈夫だとは思ってたけど! でも、そんな事よりニーアと配属先が一緒だったし幸先が良いわ!
隣で誇らしげに敬礼をしているニーアを見て堂々としてて格好良いなと思った。表情もあの厳しい訓練を経た為かなんだか凛々しく感じられる。
よーし、私もニーアに負けてられないわ! 訓練は怠らず、毎日頑張らないと! 射撃の腕がどんどん鈍っちゃう!
ニーアは訓練生の中でも群を抜いて射撃の成績が良かった。
それを近くで目の当たりにしていた私も負けちゃいられないと必死に食らいついていった結果、努力は実り私の成績は彼女に次いで二番目。滅多に褒めない教官も私達が切磋琢磨し合う姿を見て、感嘆の声を漏らしたくらいだ。
「ようこそ、二〇二中隊へ。部隊を代表して君達を歓迎するよ」
私達の上司となる人はガーネットのような赤い目を持つ男性だった。軍人にしては珍しく頭髪は長め。背がそれほど低くない私から見ても目の前の上司は見上げるくらいに高く、無愛想な感じではあるが優しそうに見えた。
「ヴィルヘルム・ベルガーだ。階級は大尉。二〇二中隊の隊長を任されている。分からない事があれば、ここにいる者達になんでも聞くといい。君達の評判は教官から聞いている。今後の働きに期待しているよ」
隊長に握手を求められた私達は「ハッ! 全身全霊で国の為に尽くします!」と大きな声で答え、大きくて暖かい手をしっかりと握り返した。
「良い心意気だ、ザイファート一等兵にプシュケ一等兵。早速で申し訳ないが、君達二人には見張りを任せたい」
「見張り……でありますか?」
てっきり最初は雑用をやらされるとばかり思っていたから、私達は思わず顔を見合わせた。だが、そんな私達の様子を見ても構う事なく大尉は話を続ける。
「そうだ。君達の耳にも入ってるかもしれないが、国内で未認可の武器があちこちで見つかっていてな。恐らく、連合王国の者達が武器などを秘密裏に持ち込んでいるんだろう。そこで軍本部の警備を強化する為に君達二人は参謀本部の離れに建ってある時計塔に身を隠し、交代で見張りにあたるんだ」
確かにそんな噂は訓練兵達の間でもあった。だが、こうして隊長の口から直接聞くとなると雲行きが怪しく感じてしまう。
少し不安を感じた私は隊長に質問を投げ掛けようとしたが、その前にニーアが「質問をしても宜しいでしょうか?」と手を上げた。
「プシュケ一等兵、発言を許可する」
「敵を発見した場合、私達はどうすれば宜しいですか?」
「手足を撃ち抜いて無力化しろ。貴重な情報源だから無闇に殺すな。ただし、身の危険を感じた場合は射殺を許可する」
「了解しました」
私とニーアは同時に敬礼した。大尉は近くにいたマッテオという見るからに面倒見のよさそうな軍人に声をかけ、私達を時計塔まで案内するようにと指示を出してくれた。
「よし、これにてミーティングは終了だ。各自持ち場に戻れ。また追って指示を出す」
「了解!」
先輩達は私達の肩を叩き「頑張れよ!」、「期待してるからな!」と声をかけながら、ライフルケースや鞄を持って慌ただしく部屋を出て行ってしまった。
ろくに話もできないまま先輩達の後ろ姿をただ茫然と見ていると、軽く咳払いをするのが聞こえてきたので私達は慌てて前を振り向く。
「マッテオ軍曹だ。早速、時計台への道を案内するよ」
「宜しくお願いします!」
私は床に置いていた大きなライフルケースを持った。入隊当初はあんなにも重たく感じていた物が、今では持ち慣れてしまった事に私は感慨深いものを感じながら部屋を後にした。
◇◇◇
「お疲れ様です!」
「あぁ、お疲れ」
私とニーアは案内役のマッテオ軍曹に習って廊下の端に立ち、敬礼をするという動作をかれこれ五回以上は繰り返していた。それもあってなかなか目的地に辿り着けずうんざりしていたが、ようやく時計塔の入口と思しき鉄の扉が見えてきた。
「着いたぞ」
角が錆び付いた鉄の扉を軍曹が押し開けると、ギィィ……という耳障りな金属音が鳴り響いた。
「さぁ、入ってくれ」
軍曹の後に続いて私達も中に入ると埃を被った金属のガラクタと木箱がたくさん置かれていた。奥には貨物用昇降機が設置され、頭上から古びた歯車がガタガタガタと回る音や冷たい空気が頭に吹き付けて来るのを感じる。
「う~……春なのに、ここは冬みたいに寒いのね」
「本当。まだ室内の方がマシだね––––ギャアッ!」
寒さで腕を摩っている姿を見た軍曹は気合を入れる為なのか、私達の肩を思いっきり叩いてきた。そのせいで肩が飛び跳ね上がるくらいに驚いてしまう。
「なーに、そんな寒さなんてすぐに慣れるさ! それに今回は敷地内の見張りだからそんなに気を張る必要もない! さぁ、君達の持ち場はこの上だ。昇降機から落ちないように気をつけるんだぞ? 何時間毎に交代するかは二人で話し合って決めてくれ。明日の正午になったら別の者と交代しよう」
「りょ、了解しました……」
叩かれた肩の痛みを我慢しながらヨロヨロと敬礼をすると軍曹は手を振りながら自分の持ち場に戻っていった。
それを見届けた私達はようやく気を抜く事ができたのだった。
「て、展開が急すぎるよ……」
「だねー。でも、こんな事になるなら防寒具を持ってくれば良かった」
確かにニーアの言う通り、この部屋の寒さは異常だった。軍参謀本部の建物はかつて連邦に存在していた王族達が使用していた宮殿を修繕し、使用している建物である。
建物自体が煉瓦造りの為かリフォームなどが難しく劣化がかなり進んでいるらしい。頭上から吹き付ける風以外にもどこからか隙間風が入ってきているせいで足元が寒くて仕方がなかった。
「ヴェロニカ、見張りは二時間制にしない? この寒さだと集中力が途中で切れそうだわ」
「そうしよう。先にどっちが見張りをするかジャンケンで決めようか」
私達は向かい合ってジャンケンをした。勝敗は一回で決まってしまった。私がチョキでニーアがグーを出したのだ。
「じゃあ、私が先に行くわ」
「了解! ニーアが見張りが終わる頃にはお昼も過ぎてるだろうし、食堂に行ってパンをもらってくるわ!」
「ついでに防寒着もよろしくね! 女の子は身体を冷やしちゃ駄目だってお母さんが言ってたから」
ニーアは貨物用昇降機のスイッチを押し、ゆっくりと屋上まで登っていく。それを見た私は「落ちないように気を付けてね!」と声をかけてから来た道を戻り、すれ違った上官達に敬礼しつつ食堂へと向かった。
「はぁ~、美味しい物が残ってますように––––あぶ!?」
突如、頭に鈍痛が走った。どうやら、廊下の角を曲がってすぐに走ってきた誰かと正面衝突してしまったらしい。
「のわっ!」
「……ッ!」
私はバターンッと思いっきり尻餅を着いてしまった。
上官とぶつかってしまったと思った私はすぐに立ち上がり、青い顔をしながら敬礼をする。
「も、申し訳ありません! 小官が余所見をして––––ありゃ?」
「はわわわ。ご、ごめんなさいぃぃ……」
目の前で尻餅を着いていたのは食堂の制服を着た女の子だった。髪の毛は三角巾に入れ込んでいる為か見えないようになっている。
自分よりも年下だと思い込んだ私は「ご、ごめんね! 大丈夫だった!?」と初対面なのに軽い感じで声を掛けてしまう。
「は、はい……なんとか。大丈––––あ」
彼女の鼻からダーッと血が流れ出た。
それを見た私はポケットからガーゼハンカチを取り出し、慌てて彼女の鼻に押し当てる。
「だ……だだ、大丈夫!? もしかして、私の頭にぶつけちゃった!?」
「お、おお……お構いなく! それよりハンカチが汚れちゃいます!」
「気にしないで! とりあえず、鼻血を止めないと……」
廊下のど真ん中で座り込みながら落ち込んでいるを見て、雰囲気と慌て方が少しだけシャリファに似ているなぁ……と思っていたのだった。
「本日付で特別狙撃隊・二〇二中隊に配属されましたヴェロニカ・ザイファートです! 宜しくお願い致します!」
「同じく特別狙撃隊・二〇二中隊に配属されましたニーア・プシュケです! 宜しくお願い致します!」
私達は緊張した面持ちで指先まで力を込めながら敬礼をする。緊張しすぎて先輩方に笑われてしまうかと思ったが、拍手がミーティングルームに響き渡るのを聞いてようやく安堵する事ができた。
か、噛まなくて良かった~! 辞令が出た後、鏡を見ながら何度も敬礼と挨拶の練習をしたし、大丈夫だとは思ってたけど! でも、そんな事よりニーアと配属先が一緒だったし幸先が良いわ!
隣で誇らしげに敬礼をしているニーアを見て堂々としてて格好良いなと思った。表情もあの厳しい訓練を経た為かなんだか凛々しく感じられる。
よーし、私もニーアに負けてられないわ! 訓練は怠らず、毎日頑張らないと! 射撃の腕がどんどん鈍っちゃう!
ニーアは訓練生の中でも群を抜いて射撃の成績が良かった。
それを近くで目の当たりにしていた私も負けちゃいられないと必死に食らいついていった結果、努力は実り私の成績は彼女に次いで二番目。滅多に褒めない教官も私達が切磋琢磨し合う姿を見て、感嘆の声を漏らしたくらいだ。
「ようこそ、二〇二中隊へ。部隊を代表して君達を歓迎するよ」
私達の上司となる人はガーネットのような赤い目を持つ男性だった。軍人にしては珍しく頭髪は長め。背がそれほど低くない私から見ても目の前の上司は見上げるくらいに高く、無愛想な感じではあるが優しそうに見えた。
「ヴィルヘルム・ベルガーだ。階級は大尉。二〇二中隊の隊長を任されている。分からない事があれば、ここにいる者達になんでも聞くといい。君達の評判は教官から聞いている。今後の働きに期待しているよ」
隊長に握手を求められた私達は「ハッ! 全身全霊で国の為に尽くします!」と大きな声で答え、大きくて暖かい手をしっかりと握り返した。
「良い心意気だ、ザイファート一等兵にプシュケ一等兵。早速で申し訳ないが、君達二人には見張りを任せたい」
「見張り……でありますか?」
てっきり最初は雑用をやらされるとばかり思っていたから、私達は思わず顔を見合わせた。だが、そんな私達の様子を見ても構う事なく大尉は話を続ける。
「そうだ。君達の耳にも入ってるかもしれないが、国内で未認可の武器があちこちで見つかっていてな。恐らく、連合王国の者達が武器などを秘密裏に持ち込んでいるんだろう。そこで軍本部の警備を強化する為に君達二人は参謀本部の離れに建ってある時計塔に身を隠し、交代で見張りにあたるんだ」
確かにそんな噂は訓練兵達の間でもあった。だが、こうして隊長の口から直接聞くとなると雲行きが怪しく感じてしまう。
少し不安を感じた私は隊長に質問を投げ掛けようとしたが、その前にニーアが「質問をしても宜しいでしょうか?」と手を上げた。
「プシュケ一等兵、発言を許可する」
「敵を発見した場合、私達はどうすれば宜しいですか?」
「手足を撃ち抜いて無力化しろ。貴重な情報源だから無闇に殺すな。ただし、身の危険を感じた場合は射殺を許可する」
「了解しました」
私とニーアは同時に敬礼した。大尉は近くにいたマッテオという見るからに面倒見のよさそうな軍人に声をかけ、私達を時計塔まで案内するようにと指示を出してくれた。
「よし、これにてミーティングは終了だ。各自持ち場に戻れ。また追って指示を出す」
「了解!」
先輩達は私達の肩を叩き「頑張れよ!」、「期待してるからな!」と声をかけながら、ライフルケースや鞄を持って慌ただしく部屋を出て行ってしまった。
ろくに話もできないまま先輩達の後ろ姿をただ茫然と見ていると、軽く咳払いをするのが聞こえてきたので私達は慌てて前を振り向く。
「マッテオ軍曹だ。早速、時計台への道を案内するよ」
「宜しくお願いします!」
私は床に置いていた大きなライフルケースを持った。入隊当初はあんなにも重たく感じていた物が、今では持ち慣れてしまった事に私は感慨深いものを感じながら部屋を後にした。
◇◇◇
「お疲れ様です!」
「あぁ、お疲れ」
私とニーアは案内役のマッテオ軍曹に習って廊下の端に立ち、敬礼をするという動作をかれこれ五回以上は繰り返していた。それもあってなかなか目的地に辿り着けずうんざりしていたが、ようやく時計塔の入口と思しき鉄の扉が見えてきた。
「着いたぞ」
角が錆び付いた鉄の扉を軍曹が押し開けると、ギィィ……という耳障りな金属音が鳴り響いた。
「さぁ、入ってくれ」
軍曹の後に続いて私達も中に入ると埃を被った金属のガラクタと木箱がたくさん置かれていた。奥には貨物用昇降機が設置され、頭上から古びた歯車がガタガタガタと回る音や冷たい空気が頭に吹き付けて来るのを感じる。
「う~……春なのに、ここは冬みたいに寒いのね」
「本当。まだ室内の方がマシだね––––ギャアッ!」
寒さで腕を摩っている姿を見た軍曹は気合を入れる為なのか、私達の肩を思いっきり叩いてきた。そのせいで肩が飛び跳ね上がるくらいに驚いてしまう。
「なーに、そんな寒さなんてすぐに慣れるさ! それに今回は敷地内の見張りだからそんなに気を張る必要もない! さぁ、君達の持ち場はこの上だ。昇降機から落ちないように気をつけるんだぞ? 何時間毎に交代するかは二人で話し合って決めてくれ。明日の正午になったら別の者と交代しよう」
「りょ、了解しました……」
叩かれた肩の痛みを我慢しながらヨロヨロと敬礼をすると軍曹は手を振りながら自分の持ち場に戻っていった。
それを見届けた私達はようやく気を抜く事ができたのだった。
「て、展開が急すぎるよ……」
「だねー。でも、こんな事になるなら防寒具を持ってくれば良かった」
確かにニーアの言う通り、この部屋の寒さは異常だった。軍参謀本部の建物はかつて連邦に存在していた王族達が使用していた宮殿を修繕し、使用している建物である。
建物自体が煉瓦造りの為かリフォームなどが難しく劣化がかなり進んでいるらしい。頭上から吹き付ける風以外にもどこからか隙間風が入ってきているせいで足元が寒くて仕方がなかった。
「ヴェロニカ、見張りは二時間制にしない? この寒さだと集中力が途中で切れそうだわ」
「そうしよう。先にどっちが見張りをするかジャンケンで決めようか」
私達は向かい合ってジャンケンをした。勝敗は一回で決まってしまった。私がチョキでニーアがグーを出したのだ。
「じゃあ、私が先に行くわ」
「了解! ニーアが見張りが終わる頃にはお昼も過ぎてるだろうし、食堂に行ってパンをもらってくるわ!」
「ついでに防寒着もよろしくね! 女の子は身体を冷やしちゃ駄目だってお母さんが言ってたから」
ニーアは貨物用昇降機のスイッチを押し、ゆっくりと屋上まで登っていく。それを見た私は「落ちないように気を付けてね!」と声をかけてから来た道を戻り、すれ違った上官達に敬礼しつつ食堂へと向かった。
「はぁ~、美味しい物が残ってますように––––あぶ!?」
突如、頭に鈍痛が走った。どうやら、廊下の角を曲がってすぐに走ってきた誰かと正面衝突してしまったらしい。
「のわっ!」
「……ッ!」
私はバターンッと思いっきり尻餅を着いてしまった。
上官とぶつかってしまったと思った私はすぐに立ち上がり、青い顔をしながら敬礼をする。
「も、申し訳ありません! 小官が余所見をして––––ありゃ?」
「はわわわ。ご、ごめんなさいぃぃ……」
目の前で尻餅を着いていたのは食堂の制服を着た女の子だった。髪の毛は三角巾に入れ込んでいる為か見えないようになっている。
自分よりも年下だと思い込んだ私は「ご、ごめんね! 大丈夫だった!?」と初対面なのに軽い感じで声を掛けてしまう。
「は、はい……なんとか。大丈––––あ」
彼女の鼻からダーッと血が流れ出た。
それを見た私はポケットからガーゼハンカチを取り出し、慌てて彼女の鼻に押し当てる。
「だ……だだ、大丈夫!? もしかして、私の頭にぶつけちゃった!?」
「お、おお……お構いなく! それよりハンカチが汚れちゃいます!」
「気にしないで! とりあえず、鼻血を止めないと……」
廊下のど真ん中で座り込みながら落ち込んでいるを見て、雰囲気と慌て方が少しだけシャリファに似ているなぁ……と思っていたのだった。
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