私の初恋〜孤児だった私は貴方の子供を産む為に参りました〜

麦星れな

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第三章 白い悪魔と呼ばれる者達

番外編:リヒトの想い③ ♡

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「リ、リヒトさん……」

 ……シャリファ? どうして、そんな切なそうな声を出してるんだ? どこか苦しいのか––––ハッ!?

 自分が置かれている状況にようやく気付いた。俺は今、恥ずかしそうに視線を逸らすシャリファを組み敷いている。よく見ると彼女の着ていたネグリジェの裾は腰の辺りまで捲れ上がり、レースの下着が足首までずり下ろされていた。

「な、なんで……?」

 どうしてこんな状況に? もしかして、酔った勢いでこうなったのか!?

 まさに願ってもない状況であるが、何がどうなってこうなったのかサッパリ記憶にない。もしやアルコールが抜け切ってなかったのだろうか?

 いや、待て。寝る前までの記憶はちゃんとある。だが、夢にしてはリアル過ぎるし、何がどうなって––––もしや、これは俺の願いが作り出した妄想

「ッうあ!?」

 突如、熱くてねっとりとした感触が身体の一番敏感な所から感じた。俺は驚いてすぐに顔を下に向けるとその光景から目が離せなくなってしまった。

 なんと、自分の陰部が既に興奮状態になっており、血管の浮き出た陰茎と真っ赤に腫れ上がった亀頭をシャリファの毛の生えていない綺麗な陰唇に押し付けるように上下になぞっていたのだ。

「ハァ……ど、どうして––––」

 快感でブルッと身体が震えた。どうしてこんな状況になっているのかという考えは綺麗サッパリ頭から吹き飛んでしまった。

「ん、く……」

 俺は唇を噛んで必死に快感に堪えるが、気持ちが良すぎて気を抜くとただのけだものになってしまいそうだった。今から好きな人と繋がれる––––そう思うだけで自然と腰が揺れ動いてしまう。

「リ……ヒト、さん……」

 俺の動きに合わせてシャリファの足がヒクンと痙攣している事に気が付いた。どうやら亀頭がクリトリスが当たっているらしく、多少なりとも感じているらしい。
だが、何故こんな感覚がするのか分からないといったような表情をしていたので、俺は自分の手で彼女を蕩けさせてやりたいと思った。

 これが夢か現実なのか分からないが、こんな状況に陥ってもシャリファは俺を拒否しない所に違和感を感じた。だから、俺が体験している出来事は超リアリティーのある妄想だと思い込む事にしたのだ。

 ……これはきっと夢だ。というか絶対に夢に違いない。
さっきシャリファは俺がうなじにキスを落としただけでも「は、破廉恥だわ!」と顔を真っ赤にさせていたし、子供作りの過程すら詳しく知らなかったんだ。あの流れで今のような状況に陥るはずがない。

「シャリファ……」

 俺は彼女の名前を呼ぶ。藤色の目を愛おしそうに見つめて頬を優しく撫でるとシャリファは覚悟を決めたのか、キュッと小さく唇を結んだ後に「は、初めてだから……優しくして下さいね?」とおねだりするように言う。

 それを聞いた俺はこれは夢だと確信した。シャリファが男に対してそんな煽るような言葉を吐くわけがない。俺は口角を僅かに上げた。そして、これは夢だから自分のしたいようにやってやる! と一人で意気込む。

 俺は一度、亀頭を陰唇に擦り付けるのを止め、彼女の足を無理をしない程度に左右に開いて腰をグッと引き寄せた。

「な、何を––––あっ!?」

 両親指で陰唇を左右に開くと桜色のひだが露になった。その綺麗なひだが合わさる上部を指の腹で優しく撫でると「っひゃ! あっ、ん……」とシャリファは切なそうな声を上げる。

「ハァ……シャリファ、すっごく可愛い」

 皮がまだ被っているクリトリスを中心に優しく愛撫した後、膣口付近から溢れ出る透明な蜜を指に塗り付けて滑りを良くし、左手で包皮を上に引っ張り上げて中身を完全に露出させた。

「ひゃっ……」

 外気に触れた為か小さく主張するクリトリスはヒクンッ……と何回か痙攣を繰り返す。痙攣が少し落ち着いた頃、俺は再度優しく上下に摩りあげるとシャリファは嬌声をあげ始めた。

「あ––––、あんっ! やだぁ……恥ずかしいっ!」
「少し我慢しろ。今、どんな風に感じる?」
「んぁ、んっ。ハァ……ハァ……な、何コレ?」
「……気持ち良いか?」
「さ、触られてる所……すっごくジンジンします。な、何? この感覚?」

 シャリファは段々気持ち良くなってきたらしい。その証拠に無意識に足を左右に更に広げていた。まるで俺に触って欲しいというような格好だったので、俺は少しだけ息が荒くなってしまう。

「……シャリファ、指も入れるぞ」
「やっ……あ、何!?」
「挿れる時に痛くないように解してやろうと思ったんだが……あぁ、指一本でもギュウギュウに締め付けてくるな」
「それはぁ……あっ––––は、激しくしないで!」

 俺は膣内の天井を優しく摩り上げ、クリトリスは先程よりも摩るスピードを上げた。すると、シャリファは身体をくねらせて快感から逃れようと俺から離れようとした。

「コラ、逃げるな」
「だ、だって––––あっ、ひゃあんっ」
「……イキそうか?」
「イ……あッ、~~っ!」

 膣が俺の指を飲み込むかのようにキューッと締まり始めた。彼女の腰も小刻みに少し浮き沈みを繰り返し、ガクガクと足が痙攣し始めている。

「あ、あっ……ッ~~~~♡」

 シャリファの身体が大きく跳ねた。声にならない声を上げた後も俺はクリトリスを弄る手を止めなかった。そのまま潮噴きをさせようとしたが、彼女に強引に手を掴まれてしまった。

「も、もう弄っちゃ……あっ––––」
「ゴメン、シャリファ。もう限界なんだ……」

 俺はトロトロに濡れた陰部に亀頭を擦り付けた。グチュ、クチュ……と生々しくも興奮させる音が寝室に響き渡る。

「ハァッ……挿れるぞ。痛かったら言ってくれ」

 あまり慣らしてないからきっと痛いと思う。それを分かっていて俺はシャリファの中に亀頭を押し進めると、彼女の表情が歪み始めた。

「あ、痛っ––––!」
「ハァッ……中の締め付けが凄いな。大丈夫か?」

 涙目で頷くのを見た俺は彼女に覆いかぶさり、優しくチュッとキスをしながらゆっくり中へと押し進めた。

「く……」
「んんっ、ふぅ……!」

 根元まで入り切らず亀頭が最奥に当たる感触がした。どうやらシャリファと深く繋がれたらしい。俺は彼女の頬にキスを落として上体を起こした。繋がっているところを見ると膣口から血が滲み、会陰を伝って流れ出している。

「んっ、あぁ……」

 シャリファが少し涙目になって痛がっている。

 だが、俺はもう我慢の限界だった。
彼女に気持ち悪いと思われるかもしれないが、ずっとシャリファと恋人のような深い関係になりたかったのだ。夢であってもこんなに嬉しい事はない。
 
「シャリファ、動くぞ……」

 最初は小さくグラインドさせてシャリファの反応を見る。痛みで顔を歪ませ、手でギュッとシーツを力一杯握り締めているのを見た俺は彼女が慣れるまでゆっくり動く事に専念した。

「あっ、や……」
「……シャリファ」

 ある箇所を突くと膣壁が収縮した。
どうやらココがシャリファの弱点らしい。俺はそこを重点的に攻め立てると、まるでもっと欲しいのかと思わせるかのように俺の陰茎をキュンキュンと締め上げてきた。

「リヒトさんっ、そこばっかりっ……あんっ」
「ハァ……フフッ、気持ち良いんだろ? 突く度に絡み付いてくるぞ」
「そんな事––––んぁっ!」

 俺はシャリファの腰を掴んで突くスピードを上げてみた。すると、彼女はより乱れ始め、普段は出さない声を出し始めた。

「あっ、あっ、そんな激しくしたら……だめぇぇっ♡」
「ハッ……その割には気持ち良さそうだな?」
「あ––––き、気持ち良い……あぁんっ。ハァ、ハァ……リヒトしゃん、好きっ! 貴方の事が……大好きっ!」

 指を入れた時とは段違いの締め付けだった。一気に射精感に襲われた俺は「俺も……シャリファの事が大好きだ!」と叫び、最奥目掛けて思いっきり突いた。

◇◇◇

「シャリファ––––ッ!?!? ゆ、夢……?」

 俺は目を覚ました。少し呆然としていると、腕の中にシャリファがいる事に気がついた。どうやら、寝ている最中に彼女を抱き枕のように抱き締めて眠ってしまったらしい。

「…………う、嘘だろ? 夢の続きは?」

 目を瞑っても結果は同じだったので、俺は酷く落胆した。

 好きな人と愛し合ってる場面で目を覚ますのはなかなかキツイ。自分の股間を見たわけではないが、今までにないくらいに腫れ上がっている事だろう。

「ハァ……仕事に行く前に風呂に入らないとな」

 チラッと腕の中で眠るシャリファを見る。彼女は俺の気も知らずにスヤスヤと気持ち良さそうに寝ており「リヒトさん……」と小さく寝言を呟いていたので、俺は起こしてなくて良かったとホッと一安心していた。

「とりあえず、風呂で抜くか––––っ!?」

 俺は固まった。何故か人肌のような温もりを亀頭や陰茎に感じられる……それにこの感触は一体––––?

 嫌な予感がして俺はシャリファを起こさないようにゆっくりと毛布を捲ると、俺の陰部がなんと彼女の股に挟まっていた。

 恐らく、締め付けが苦しくなって寝ている間にパンツのボタンを外したんだろう。ここまではまだ想定内。しかし、何故自分の陰部が上手いことシャリファの内腿に挟まっているのだろうか? それだけが謎であるが––––。

「……道理であんな夢を見るわけだ」

 妙に納得した後、俺は彼女を起こさないようにゆっくりとベッドから出た。幸いにも彼女の衣服に付いてるのは透明な先走りのみで夢精はしていないようである。

 あれだけ過激な夢を見たのに衣類を汚していなくて本当に良かったと安堵した途端、猛烈に恥ずかしさだけが込み上げてきた。身体中から火が噴いたかのように火照り始める。

「あぁ、クソ。シャリファにバレてなくて良かった……」
「うぅ……ん、リヒトさぁん……」
「ッ!!!!」

 俺はすぐさま毛布を剥ぎ取って下半身を隠した。大抵の事には驚かない強心臓を持つ俺でも柄にもなく心臓がドッドッドッ……と激しく脈打っている。

 気配を殺して横になっているシャリファを暫く観察したが、どうやら寝返りを打っただけのようだった。

「…………君は俺の事をどう思ってるのかな」

 スヤスヤと気持ち良さそうに寝ている彼女の頭を優しく撫でながら独り言を呟く。シャリファからの返事はないまま、俺はシャワーを浴びる為にベッドから降りた。
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