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「じゃあ、お母さん行ってくるけど、いい子にしているのよ。」
「はーい、行ってらっしゃい。」
今日から一週間、お母さんの出張があり、僕とお姉ちゃんの二人で留守番をすることになった。
いつもは夕方になるとお母さんが仕事から帰ってきて夕飯を作ってくれる。
しかし、今日から一週間はお母さんは帰ってこない。
僕たち二人で大丈夫かな。。。
今日の夜ご飯はうどんだ。
お姉ちゃんの手作り、というわけはなくしっかりと出前を頼んでいた。
「ここのうどん美味しいね、お姉ちゃん。」
「そう?なんか少し変な味するけどなぁ。」
そんな他愛もない話をしていると、電話がかかってきた。
お母さんからだった。
「もしもし?夕飯の時間だけどご飯はちゃんと食べてる?」
「お母さんは心配しすぎだよ。僕ももう小学三年生だし、お姉ちゃんは来月から高校生だよ?」
「安心して仕事してきてよ。」
僕は少し不安もあったが、強がってそう答えた。
「あら、すっかりお兄ちゃんになったわね。」
「ならしっかりお留守番お願いね。」
「任せてよお母さん。じゃあまた明日ね。」
そう言って僕は電話を切った。
朝聞いたはずのお母さんの声だったが、とても懐かしく感じた。
強がってはいるが、やっぱりお母さんがいないのはとても不安だった。
僕は残りのうどんを食べるためにリビングに向かう。
「お姉ちゃん、そんなところで寝たら風邪ひいちゃうよ。」
お姉ちゃんは、うどんを食べ終えそのままテーブルで寝ていた。
僕の声にも気づかないぐらいぐっすりと。
そんなお姉ちゃんを見ていると僕まで眠くなってくる。
「お休み。お姉ちゃん。」
少しうどんは残っていたが、僕もテーブルで眠ることにした。
決して一人で眠るのが怖かったわけではないよ。
「はーい、行ってらっしゃい。」
今日から一週間、お母さんの出張があり、僕とお姉ちゃんの二人で留守番をすることになった。
いつもは夕方になるとお母さんが仕事から帰ってきて夕飯を作ってくれる。
しかし、今日から一週間はお母さんは帰ってこない。
僕たち二人で大丈夫かな。。。
今日の夜ご飯はうどんだ。
お姉ちゃんの手作り、というわけはなくしっかりと出前を頼んでいた。
「ここのうどん美味しいね、お姉ちゃん。」
「そう?なんか少し変な味するけどなぁ。」
そんな他愛もない話をしていると、電話がかかってきた。
お母さんからだった。
「もしもし?夕飯の時間だけどご飯はちゃんと食べてる?」
「お母さんは心配しすぎだよ。僕ももう小学三年生だし、お姉ちゃんは来月から高校生だよ?」
「安心して仕事してきてよ。」
僕は少し不安もあったが、強がってそう答えた。
「あら、すっかりお兄ちゃんになったわね。」
「ならしっかりお留守番お願いね。」
「任せてよお母さん。じゃあまた明日ね。」
そう言って僕は電話を切った。
朝聞いたはずのお母さんの声だったが、とても懐かしく感じた。
強がってはいるが、やっぱりお母さんがいないのはとても不安だった。
僕は残りのうどんを食べるためにリビングに向かう。
「お姉ちゃん、そんなところで寝たら風邪ひいちゃうよ。」
お姉ちゃんは、うどんを食べ終えそのままテーブルで寝ていた。
僕の声にも気づかないぐらいぐっすりと。
そんなお姉ちゃんを見ていると僕まで眠くなってくる。
「お休み。お姉ちゃん。」
少しうどんは残っていたが、僕もテーブルで眠ることにした。
決して一人で眠るのが怖かったわけではないよ。
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