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1章
コアトリクエ様の過去
しおりを挟むん~今日も俺の世界は、平和だなぁ~
お!主神のやつ頑張ってんじゃねぇか。
他のやつらは..........あ、ありゃダメだわ。俺の世界に必要ねぇ。
でも、どうしようか?俺じゃあ干渉出来ねぇしな..........
しゃあねぇ、主神に教えてやるか。
........ん?????????
あいつ相当弱ってるな。なぜだ?俺の力が弱まったか?そんなはずはないが.........
いや、違うな。あのゴミ共が裏切りやがったな。
せっかく、最後のチャンスとして俺の力の一部をくれてやったってのに..........ほんと、呆れる。
て言うか、呆れを通りこして笑えてくるわ。さすが、あいつの元手下だっただけあるよねwww
主神の息子2人と嫁は一応無事のようだな。
親バカな前主神と現邪神の2人には一応切り札を預けておくとして..........
「おい、アザゼル。聞こえてんだろ?
今、自分がおかれた状況わかってるか?」
『あぁ、わかってるさ。
今は、残りの力で彼女と子ども達を守っているが、いつまでもつか.....』
彼は、主神にしては弱々しい声で返事をした。
「そういうと思ったよ。お前も、もう疲れんだろ?
お前らの父親に力を授けておいた。〝堕天〟させられるだけの力をな。
ただし、一度〝堕天〟すれば二度と元には戻れないが、この世界に残ることができる。
どうするんだ?」
『そうだな.......あと数日.....愛する人達と思い出作ってから〝堕天〟させて貰うよ。
それまで、力を繋いでくれないかな?』
「もちろん良いとも。そこまで俺も、融通の利かないやつではない。我が世界の主神の最後くらい、華麗に飾らせてやる。
だか、他に望みはないのか?」
『なら、ラハシュを.....彼女を神としての役割を果たしてから、また僕のお嫁さんにすること.....なんて、できるかな?
今更だけど、実はこの場にラハシュもいるんだ。この話をはじめから聞いてて、なら、私もって.....
お願い出来ないかな?』
「ククッ。本当にお前ら仲がいいな。もちろん、いいぞ。
そうだ、アザゼルお前に伝え忘れてたことがある。
お前の2番目の息子.....アガウスだが、俺の〝運命の番〟だ。」
アザゼルどういう反応するかな??ふふふ....
可愛い息子がかなり歳の離れた男の運命の番で、しかも嫁に貰われてしまうなんてさぞかし辛いだr『!!!ほ、本当かい?アガウスが君の〝番〟で、良かった.......』
「お、おう!」
こいつ.........本当に良い奴だな.....
『なら、アガウスは本物の〝この世界を管理する者〟なんだね。
今、偉そうにその地位にいすわっている〝あの女〟ではなく、アガウスなんだな。 』
「!!あぁ、そうだ。
そのことなんだが、あの女はこちらで処理することになったのですぐにでもアガウスが代われるように用意しておいてくれ。」
あの女は、アガウスの立場を奪っていたことを〝こちらの世界〟で後悔させてやらなければな.....ふふふふふ.....楽しみだなぁ。
『わかった。だか、君はすぐには迎えに来れないのだろう?アガウスになんて言っておけばいいんだい?』
「そうだなぁ、まだ番だとは教えないで欲しい。迎えに行ける時になったら、主神になったアトゥールに伝えるよ。
だから、とりあえず〝この世界を管理する者〟に選ばれたことだけを伝えてくれればいい。」
『そうか、わかった。
何から何までありがとう、コア。』
ああ、なんでとても心優しいアザゼルがこんな目に合わなければいけないのだろうか。
これからも主神として、この世界を見守って貰うはずだったのに..........
俺の力がないばっかりに........クソっ!!
こうなったら、アガウスを迎えに行く時までに、〝あの女と同じように身の上に合わない地位で偉そうにふんぞり返っているクソ神ども〟を追放できるくらい、もっと力をつけてやる!!!
そして、この世界だけでなく他の世界でも、アザゼルのような犠牲者を出さないようにしてやるんだ!!!!
この時よりコアトリクエ様は、ものすごい努力や天性の知恵を使い、着々と地位を獲得していき、およそ10年で現在の地位を引き継いだ。
アガウスを迎えに行く時まで、自分よりも下の立場になったクズな神達を追放し、新しい制度などを創り、神達の世界を一新させた。
その後、アザゼルのような犠牲者は今現在も1人も出していないそう。
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