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隠し事
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やっと唇が離れて、カイウスが俺を見つめていた。
今、カイウスは何を思っているんだろう。
口を開いてカイウスに聞こうとしたら、俺から離れた。
そのまま床に落ちたお弁当箱を拾っていた。
何でもなかったかのようにしているカイウスがますます分からない。
キスをする意味が、分かっていない様子だった。
俺がキスをしてほしいと分かったからしたのかな。
直接口にしていないのに、分かるって事はやっぱり経験していたのか?
「カイウス、さっきの…」
「なんだ?」
「俺がキスしてほしいって分かったの?」
「……きす、とは?」
キスという言葉は知らないみたいで、恥ずかしいけど唇と唇を合わさる事だと説明した。
カイウスは自分の唇に触れていて、その姿が妖艶でドキドキする。
カイウスから出た言葉は「分からない」だった。
俺になんであんな事をしたのか、カイウス自身にも分からない事だった。
ただ、本能でそうしただけだと言っていた。
誰かに教えられた事ではないって分かって安心した。
心の何処かにカイウスはいる、今のカイウスになにかを伝えようとしているのかもしれない。
カイウスの持っているお弁当箱を受け取って、大切に抱きしめた。
もうそろそろお別れの時間がやってくる。
もう少しだけいたいけど、神と鉢合わせになるのは避けたい。
「カイウス、またお弁当…食べてくれる?」
「構わない」
「じゃ、じゃあね!」
カイウスが何事もなかったようにしているなら、俺もこれ以上なにか言うわけにはいかない。
カイウスに手を振って、個室に行こうとしたらカイウスに名前を呼ばれた。
俺が教えたからなんだけど、カイウスから俺の名前を聞くと嬉しい。
リーズナじゃなくて、本物のカイウスだから後ろを振り返った。
振り返った瞬間に、カイウスの唇と俺の唇が触れ合った。
さっきのような激しいキスではなく、触れるだけの可愛いキスだ。
平常心を装って行こうとしてたのに、俺の感情が揺さぶられる。
「見送る時は、こうするんだろ」
「……ど、何処でそれを?」
「さぁ…分からないけど、これも本能がそうさせているのかもしれない」
不意打ちのカイウスに俺は理性が保てるか不安になった。
さすがにカイウスを襲う事はしないけど、今のカイウスを見ると俺の本能も暴れてしまいそうだ。
そのまま小屋を出て、まっすぐに自分の部屋に戻った。
その日の俺は、目を閉じたらカイウスの顔が浮かんでしまって眠る事が出来なかった。
目を開けたままベッドで過ごしていたら、窓から見える景色がいつの間にか明るくなっていた。
リーズナのために開けていた窓からリーズナが入ってきて、目を開けたままベッドで横になっている俺を不審そうに見ていた。
『どうかしたのか?』
「あ、リーズナ…おはよー」
『まさか、寝てないのか?またカイウスとなにかあったのか?』
リーズナからカイウスの名前を聞いて、枕に顔を伏せる。
なにかはあったけど、この前とは違う。
リーズナに詳しくは恥ずかしくて言えないけど、距離は縮まった事を話した。
キスの意味は分かってなさそうだけど、距離は縮んだよな。
この調子で行けば、カイウスはきっと戻ってきてくれる。
俺が落ち込んでいない事が分かったのか、リーズナは素直に『良かったな』と言ってくれた。
リーズナに預けていたハイドレイの分のお弁当を受け取り、ハイドレイに会いに行こうとリーズナにお礼を言って別れた。
ハイドレイは朝早くに屋敷に顔を出している。
建前は朝食を食べるためだけど、本音は俺の事を心配して見に来てくれる。
ハイドレイにも協力してくれたし、カイウスの事も心配してるから話さないとな。
ハイドレイを探して廊下を歩いていた時、屋敷の扉が開いた。
その時、大勢の兵士達が屋敷に帰ってきた。
ジーク達が帰ってくるのは今日だったんだ。
ジークに気付かれないように屋敷の隅にある観葉植物の後ろに隠れる。
何処で何をしていたのか分からないが、人の血が流れたと思うと眉を寄せる。
屋敷の地下の扉も開いて、二人の男が出てきた。
それはカイウスでも神でもない、旧兵舎を襲撃したあの二人だ。
あの二人も権力があるのか、兵士達は皆跪いていた。
遠くて聞こえないが、一つ結びの赤髪の男がなにかに怒っていた。
あの二人に命令されていたのか、何をしてたんだろう。
怒鳴り声は意外と大きくて、それだけは聞き取る事が出来た。
「お前ら一族の人間だろ!なんで見つからねぇんだ!」
一族の人間を探してるのか?あの男が怒るほどならよほど重要な存在なんだろう。
……普通に考えたら俺、だよな…旧兵舎でも襲撃してきたし…
俺を探している事に驚いたが、ジーク…というかローベルト卿が俺を隠している意味が分からなかった。
一族を売らないという人間の優しさがあるようには思えないけど…
まさか二人も俺が屋敷の中にいるとまでは思ってないからか、見つからなくてイライラしていた。
兵士の一人がなにかを運んで、それを二人の前に出した。
その人物は倒れたまま動く事はなかった。
遠くからでも騎士の服を着ていると分かる。
まさか、殺したのか?俺が目当てではないのか?
二人は騎士を見下ろしていて、一つ結びの赤髪の男は手を前にかざしていた。
騎士からなにか煙のようなものが出てきていた。
それが赤髪の男の体に吸収されていき、手を握ったり開いたりしていた。
目を隠しているもう一人の男は、ズボンのポケットからなにかを取り出した。
小さななにかを床に落としている仕草をしていた。
兵士の一人がそれを拾おうと前に出ていた。
その瞬間、赤髪の男が何もないところから槍を出現させて兵士の首を刎ねた。
あまりにも残酷な事で、顔を下に向けた。
顔を上げたところで、赤髪の男が床に落としたものを踏みつけているところだった。
二人は兵士に騎士を運ばせて地下に向かった。
今まで俺に任務が回ってこない理由が何となく分かった。
神達は俺がここにいる事を知らないのは当然として、あまり外を彷徨くとバレるから俺はローベルト家の敷地内から出ないようにしてるのか。
敷地内は彷徨いているんだけど、それは大丈夫なのかな。
あの二人も頻繁に地下から出ているようには見えないから、今まで運良く鉢合わせは免れた。
ローベルト卿はそこまでして俺に何をさせるつもりなんだ?
指輪の力が欲しいから、なのだろうか…兵士を犠牲にしてまで守るものなのか?
「ライム、大丈夫か?」
「ハイドレイ、俺は大丈夫…はいこれ約束してた料理」
「あ、あぁ…」
ハイドレイも見てたのか、あんなものを見せられて平常心でいられないよな。
それでも約束は約束だからハイドレイに渡した。
俺が聞いても誰も答えてはくれないのは目に見えている。
ハイドレイなら分かるだろうか、俺がなんでここまで守られているのか。
ローベルト卿が神にも隠れて何を企んでいるのか。
今、カイウスは何を思っているんだろう。
口を開いてカイウスに聞こうとしたら、俺から離れた。
そのまま床に落ちたお弁当箱を拾っていた。
何でもなかったかのようにしているカイウスがますます分からない。
キスをする意味が、分かっていない様子だった。
俺がキスをしてほしいと分かったからしたのかな。
直接口にしていないのに、分かるって事はやっぱり経験していたのか?
「カイウス、さっきの…」
「なんだ?」
「俺がキスしてほしいって分かったの?」
「……きす、とは?」
キスという言葉は知らないみたいで、恥ずかしいけど唇と唇を合わさる事だと説明した。
カイウスは自分の唇に触れていて、その姿が妖艶でドキドキする。
カイウスから出た言葉は「分からない」だった。
俺になんであんな事をしたのか、カイウス自身にも分からない事だった。
ただ、本能でそうしただけだと言っていた。
誰かに教えられた事ではないって分かって安心した。
心の何処かにカイウスはいる、今のカイウスになにかを伝えようとしているのかもしれない。
カイウスの持っているお弁当箱を受け取って、大切に抱きしめた。
もうそろそろお別れの時間がやってくる。
もう少しだけいたいけど、神と鉢合わせになるのは避けたい。
「カイウス、またお弁当…食べてくれる?」
「構わない」
「じゃ、じゃあね!」
カイウスが何事もなかったようにしているなら、俺もこれ以上なにか言うわけにはいかない。
カイウスに手を振って、個室に行こうとしたらカイウスに名前を呼ばれた。
俺が教えたからなんだけど、カイウスから俺の名前を聞くと嬉しい。
リーズナじゃなくて、本物のカイウスだから後ろを振り返った。
振り返った瞬間に、カイウスの唇と俺の唇が触れ合った。
さっきのような激しいキスではなく、触れるだけの可愛いキスだ。
平常心を装って行こうとしてたのに、俺の感情が揺さぶられる。
「見送る時は、こうするんだろ」
「……ど、何処でそれを?」
「さぁ…分からないけど、これも本能がそうさせているのかもしれない」
不意打ちのカイウスに俺は理性が保てるか不安になった。
さすがにカイウスを襲う事はしないけど、今のカイウスを見ると俺の本能も暴れてしまいそうだ。
そのまま小屋を出て、まっすぐに自分の部屋に戻った。
その日の俺は、目を閉じたらカイウスの顔が浮かんでしまって眠る事が出来なかった。
目を開けたままベッドで過ごしていたら、窓から見える景色がいつの間にか明るくなっていた。
リーズナのために開けていた窓からリーズナが入ってきて、目を開けたままベッドで横になっている俺を不審そうに見ていた。
『どうかしたのか?』
「あ、リーズナ…おはよー」
『まさか、寝てないのか?またカイウスとなにかあったのか?』
リーズナからカイウスの名前を聞いて、枕に顔を伏せる。
なにかはあったけど、この前とは違う。
リーズナに詳しくは恥ずかしくて言えないけど、距離は縮まった事を話した。
キスの意味は分かってなさそうだけど、距離は縮んだよな。
この調子で行けば、カイウスはきっと戻ってきてくれる。
俺が落ち込んでいない事が分かったのか、リーズナは素直に『良かったな』と言ってくれた。
リーズナに預けていたハイドレイの分のお弁当を受け取り、ハイドレイに会いに行こうとリーズナにお礼を言って別れた。
ハイドレイは朝早くに屋敷に顔を出している。
建前は朝食を食べるためだけど、本音は俺の事を心配して見に来てくれる。
ハイドレイにも協力してくれたし、カイウスの事も心配してるから話さないとな。
ハイドレイを探して廊下を歩いていた時、屋敷の扉が開いた。
その時、大勢の兵士達が屋敷に帰ってきた。
ジーク達が帰ってくるのは今日だったんだ。
ジークに気付かれないように屋敷の隅にある観葉植物の後ろに隠れる。
何処で何をしていたのか分からないが、人の血が流れたと思うと眉を寄せる。
屋敷の地下の扉も開いて、二人の男が出てきた。
それはカイウスでも神でもない、旧兵舎を襲撃したあの二人だ。
あの二人も権力があるのか、兵士達は皆跪いていた。
遠くて聞こえないが、一つ結びの赤髪の男がなにかに怒っていた。
あの二人に命令されていたのか、何をしてたんだろう。
怒鳴り声は意外と大きくて、それだけは聞き取る事が出来た。
「お前ら一族の人間だろ!なんで見つからねぇんだ!」
一族の人間を探してるのか?あの男が怒るほどならよほど重要な存在なんだろう。
……普通に考えたら俺、だよな…旧兵舎でも襲撃してきたし…
俺を探している事に驚いたが、ジーク…というかローベルト卿が俺を隠している意味が分からなかった。
一族を売らないという人間の優しさがあるようには思えないけど…
まさか二人も俺が屋敷の中にいるとまでは思ってないからか、見つからなくてイライラしていた。
兵士の一人がなにかを運んで、それを二人の前に出した。
その人物は倒れたまま動く事はなかった。
遠くからでも騎士の服を着ていると分かる。
まさか、殺したのか?俺が目当てではないのか?
二人は騎士を見下ろしていて、一つ結びの赤髪の男は手を前にかざしていた。
騎士からなにか煙のようなものが出てきていた。
それが赤髪の男の体に吸収されていき、手を握ったり開いたりしていた。
目を隠しているもう一人の男は、ズボンのポケットからなにかを取り出した。
小さななにかを床に落としている仕草をしていた。
兵士の一人がそれを拾おうと前に出ていた。
その瞬間、赤髪の男が何もないところから槍を出現させて兵士の首を刎ねた。
あまりにも残酷な事で、顔を下に向けた。
顔を上げたところで、赤髪の男が床に落としたものを踏みつけているところだった。
二人は兵士に騎士を運ばせて地下に向かった。
今まで俺に任務が回ってこない理由が何となく分かった。
神達は俺がここにいる事を知らないのは当然として、あまり外を彷徨くとバレるから俺はローベルト家の敷地内から出ないようにしてるのか。
敷地内は彷徨いているんだけど、それは大丈夫なのかな。
あの二人も頻繁に地下から出ているようには見えないから、今まで運良く鉢合わせは免れた。
ローベルト卿はそこまでして俺に何をさせるつもりなんだ?
指輪の力が欲しいから、なのだろうか…兵士を犠牲にしてまで守るものなのか?
「ライム、大丈夫か?」
「ハイドレイ、俺は大丈夫…はいこれ約束してた料理」
「あ、あぁ…」
ハイドレイも見てたのか、あんなものを見せられて平常心でいられないよな。
それでも約束は約束だからハイドレイに渡した。
俺が聞いても誰も答えてはくれないのは目に見えている。
ハイドレイなら分かるだろうか、俺がなんでここまで守られているのか。
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