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裏の話4
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世界は常に無のようだった。
何をしても退屈で、つまらない世界…こんな世界があっていいものなのか。
なくても誰も困らない、だから破壊して再生する。
人間ではなく、自分達が住みやすい世界に変えるために…
そのためには、後継者が必要だった…より強い神の存在を生み出すために少しずつ魔力を育てた。
だけど、自分一人の力では自分以上の存在を作るのは難しい。
そのために対になる存在をもう一つ生み出した。
二つが一つになれば、その時…完全な存在になる。
誰もが崇め、恐怖し、逆らう事が出来ない絶対の存在。
なのに、愛だの恋だの神に必要のない感情を抱いてしまった。
しかも、一つになるためには殺さなくてはいけない対の存在に…
対とはいえ、惹かれる要素はなかった筈だった…それどころか、お互いを嫌悪するはずの拒絶反応が起こる力だというのに…
なかなか殺さないから、最終手段を取る事にした。
神になるほどの魔力量は人間の体には大きな負担になって最悪死ぬ。
人間に近い体でも人間よりは丈夫なだけで同じだ。
だからこそ、魔力を安定させる器がある。
感情に左右される魔力だから、激しい感情が流れると魔力が溢れて止まらなくなる。
今までは暴走した魔力は対になる魔力を消す力で安定を保っていた。
最近は自分でコントロールも出来るようになったみたいで、嬉しい感情と憎い感情が混じり合った気持ちでいっぱいだった。
あの対になる存在が成長の邪魔をしている。
だったら、そんな人間は殺せばいいじゃないか。
深く愛し合っているからこそ、あの人間がいなくなれば安定した感情の器は破壊される。
そうなれば、今まで安定させてきた人間もいないから力が放出される。
最初に現れた人格は器そのものだから、破壊された事によりその人格は死ぬが致し方ない。
人間寄りの思考の人格など、あっても邪魔になるだけだ。
簡単だと思っていた、魔力を消すだけのただの人間を殺す事なんて…
あらゆる手段を使っても、未だに殺す事が出来ない。
神が生み出した分身に探させても、なかなか見つける事が出来なかった。
こんな事をずっと続けても無意味だ、もっと確実な方法に切り替えなくては…
その時、いいものを見つけてある考えを思いついた。
神を強く崇拝している者は一目見れば誰だろうと分かる。
それに、この人間は関わりもあるからちょうどいい。
それに、あの目障りな人間への敵意も悪くない。
最初は人間同士殺し合う事を考えて、毎晩のようにその人間の夢の中に現れた。
ローベルト家への敵意を倍増させるように、その中心にいるのはあの人間だと…
神を崇拝しているから、何でも鵜呑みにして聞いていた…疑う事もなく…
バカで愚かな人間だ、でもローベルト家のような目的も野心もないからより扱いやすい。
彼のためにローベルト家を壊滅させてくれと言うと、潜入した。
当然入れるようにローベルトに言えば簡単に入る事が出来る…本人は自分の実力だと思っていて、それもまた滑稽だ。
いつかあの人間が家に帰ってくる時のために忍ばせていた。
どうせなにか対策をするだろうと思って、魔力を貫通させるために自分の血を染み込ませたナイフを渡した。
そして、その時が来るのを待つ前に別の出来事が起きた。
まさか、先に彼がこの屋敷に来るとは思わなかった。
正確に言うと彼ではなく、彼と繋がっている人間だ。
しかも、対になる忌まわしい人間ではない知らない人間だ。
もうあの人間は飽きたのだろうか、あんな面白味もない人間…飽きて当然だ。
繋がっているなら、入ってきた人間は彼と同じだろう。
挨拶を交わした、やっと久々に会えて嬉しくて魔力を込めてしまったが、これもほんの挨拶だ。
神の分身を生み出したせいで、背が縮んでしまったが少ししたらまた回復する。
神の後継者になるほどの力は分身にはないが、いろいろと役立つから必要だった。
そこで、ある事を考えて心の中で笑みを見せた。
そうだ、いつ来るかも分からない人間を待つより、もっと確実にいい方法がある。
繋げているなら、何処からか彼は見ている筈だ。
だとしたら、この繋げた人間が危なくなればきっと助けに入るだろう。
そこで、忍ばせていたあの人間に行動を起こさせた。
何処でもいいから部屋を爆発させる事、そのために武器庫に侵入して自分で手にしていた。
何の疑いもなく、思い通りに動く人間はやはり愚かだ。
これの目的は大きな音を立てて、全ての人間の注意を引く事だ。
彼を、帰さないために…そして、騒ぎになれば本人が必ず来る。
困っている人間はほっとけない筈だ、騎士団長というなら…
計算外だったのは、爆弾を仕込んだ人間が吹き飛ばされた事だ。
駒が減ったが、正直死んでも代わりがいるから別に構わない。
そう思っていたら、彼が助けに出てきて繋がっていた人間を先に逃した。
その人間が怪我人を運んで上手く逃げられないと思ったから、確実に逃げられる者を先に行かせた。
彼は足止めをするために、傷だらけの人間を守っていた。
既に神によって、自分の知る人間ではなくなった事も知らずに…
もう夢の中で話しかける事も必要ないだろう。
耳元で囁くだけで、必ず上手くいく…カイウスを手に入れる事が出来る。
邪魔なものはなく完璧な、神の存在となって…
『今こそ、カイウスを人間の器から開放しろ……カイウスを助けるために、神へとなるために』
「カイ…様を…助ける」
『そのナイフでカイウスの中にある悪魔を殺せ、そうしたらカイウスは清い存在になる…お前の理想になる』
悪魔…その言葉がこの人間の引き金となった。
お互いが憎いと思っている人間は悪魔だとこの人間は思っているからな。
忌々しい紋様が刻まれているから、悪魔という言葉も嘘ではない。
ただ魔力が消せるだけで、悪魔のような力は一つもないがな。
そして魔力を貫くナイフで、無防備だったカイウスの器を破壊した。
カイウスは止まらない魔力を溢れさせて、神へとなった。
その後、もう用はなくなった人間は牢獄に入れられた。
それはどうでもいい、そんな事よりカイウスが張った結界がどんどん崩れてきて、全てカイウス自身の力の増加に繋がった。
念のため、人間に捕らえられた神の分身の一人も解放した。
退屈だった世界が開けてきた、カイウスは我らの手に堕ちた。
これから人間を我々神が支配する、この世を破壊するために。
「ふふっ、カイウスはやはり美しい…さすが私の後継者だ」
髪色もお揃いの銀色をしていて、喜ばしい。
誰もが惹かれる顔も全てが神を超えている。
神に触れると、自らの指がそれを喜んでいる。
すぐに手を払われてしまったが、睨みつける瞳もまたいい。
あの悪魔である人間の場所は分かったと分身の一人から聞いた。
カイウスが隠していたんだろうが、もうカイウスはいない…誰も助けてはくれない。
逃げないように入り口を塞いでから家を燃やしたから、生きてはいないだろう。
生きていたとしても、常に分身達が探していて見つけ次第殺すだろう。
もうカイウスはあの人間どころか全て覚えていない。
カイウスがいないなら時間の問題だ、もうあの人間には用はない。
これから始まるんだ、神による創世界が…
「カイウス、私達で新しい世界を作ろう」
「…………退屈」
何をしても退屈で、つまらない世界…こんな世界があっていいものなのか。
なくても誰も困らない、だから破壊して再生する。
人間ではなく、自分達が住みやすい世界に変えるために…
そのためには、後継者が必要だった…より強い神の存在を生み出すために少しずつ魔力を育てた。
だけど、自分一人の力では自分以上の存在を作るのは難しい。
そのために対になる存在をもう一つ生み出した。
二つが一つになれば、その時…完全な存在になる。
誰もが崇め、恐怖し、逆らう事が出来ない絶対の存在。
なのに、愛だの恋だの神に必要のない感情を抱いてしまった。
しかも、一つになるためには殺さなくてはいけない対の存在に…
対とはいえ、惹かれる要素はなかった筈だった…それどころか、お互いを嫌悪するはずの拒絶反応が起こる力だというのに…
なかなか殺さないから、最終手段を取る事にした。
神になるほどの魔力量は人間の体には大きな負担になって最悪死ぬ。
人間に近い体でも人間よりは丈夫なだけで同じだ。
だからこそ、魔力を安定させる器がある。
感情に左右される魔力だから、激しい感情が流れると魔力が溢れて止まらなくなる。
今までは暴走した魔力は対になる魔力を消す力で安定を保っていた。
最近は自分でコントロールも出来るようになったみたいで、嬉しい感情と憎い感情が混じり合った気持ちでいっぱいだった。
あの対になる存在が成長の邪魔をしている。
だったら、そんな人間は殺せばいいじゃないか。
深く愛し合っているからこそ、あの人間がいなくなれば安定した感情の器は破壊される。
そうなれば、今まで安定させてきた人間もいないから力が放出される。
最初に現れた人格は器そのものだから、破壊された事によりその人格は死ぬが致し方ない。
人間寄りの思考の人格など、あっても邪魔になるだけだ。
簡単だと思っていた、魔力を消すだけのただの人間を殺す事なんて…
あらゆる手段を使っても、未だに殺す事が出来ない。
神が生み出した分身に探させても、なかなか見つける事が出来なかった。
こんな事をずっと続けても無意味だ、もっと確実な方法に切り替えなくては…
その時、いいものを見つけてある考えを思いついた。
神を強く崇拝している者は一目見れば誰だろうと分かる。
それに、この人間は関わりもあるからちょうどいい。
それに、あの目障りな人間への敵意も悪くない。
最初は人間同士殺し合う事を考えて、毎晩のようにその人間の夢の中に現れた。
ローベルト家への敵意を倍増させるように、その中心にいるのはあの人間だと…
神を崇拝しているから、何でも鵜呑みにして聞いていた…疑う事もなく…
バカで愚かな人間だ、でもローベルト家のような目的も野心もないからより扱いやすい。
彼のためにローベルト家を壊滅させてくれと言うと、潜入した。
当然入れるようにローベルトに言えば簡単に入る事が出来る…本人は自分の実力だと思っていて、それもまた滑稽だ。
いつかあの人間が家に帰ってくる時のために忍ばせていた。
どうせなにか対策をするだろうと思って、魔力を貫通させるために自分の血を染み込ませたナイフを渡した。
そして、その時が来るのを待つ前に別の出来事が起きた。
まさか、先に彼がこの屋敷に来るとは思わなかった。
正確に言うと彼ではなく、彼と繋がっている人間だ。
しかも、対になる忌まわしい人間ではない知らない人間だ。
もうあの人間は飽きたのだろうか、あんな面白味もない人間…飽きて当然だ。
繋がっているなら、入ってきた人間は彼と同じだろう。
挨拶を交わした、やっと久々に会えて嬉しくて魔力を込めてしまったが、これもほんの挨拶だ。
神の分身を生み出したせいで、背が縮んでしまったが少ししたらまた回復する。
神の後継者になるほどの力は分身にはないが、いろいろと役立つから必要だった。
そこで、ある事を考えて心の中で笑みを見せた。
そうだ、いつ来るかも分からない人間を待つより、もっと確実にいい方法がある。
繋げているなら、何処からか彼は見ている筈だ。
だとしたら、この繋げた人間が危なくなればきっと助けに入るだろう。
そこで、忍ばせていたあの人間に行動を起こさせた。
何処でもいいから部屋を爆発させる事、そのために武器庫に侵入して自分で手にしていた。
何の疑いもなく、思い通りに動く人間はやはり愚かだ。
これの目的は大きな音を立てて、全ての人間の注意を引く事だ。
彼を、帰さないために…そして、騒ぎになれば本人が必ず来る。
困っている人間はほっとけない筈だ、騎士団長というなら…
計算外だったのは、爆弾を仕込んだ人間が吹き飛ばされた事だ。
駒が減ったが、正直死んでも代わりがいるから別に構わない。
そう思っていたら、彼が助けに出てきて繋がっていた人間を先に逃した。
その人間が怪我人を運んで上手く逃げられないと思ったから、確実に逃げられる者を先に行かせた。
彼は足止めをするために、傷だらけの人間を守っていた。
既に神によって、自分の知る人間ではなくなった事も知らずに…
もう夢の中で話しかける事も必要ないだろう。
耳元で囁くだけで、必ず上手くいく…カイウスを手に入れる事が出来る。
邪魔なものはなく完璧な、神の存在となって…
『今こそ、カイウスを人間の器から開放しろ……カイウスを助けるために、神へとなるために』
「カイ…様を…助ける」
『そのナイフでカイウスの中にある悪魔を殺せ、そうしたらカイウスは清い存在になる…お前の理想になる』
悪魔…その言葉がこの人間の引き金となった。
お互いが憎いと思っている人間は悪魔だとこの人間は思っているからな。
忌々しい紋様が刻まれているから、悪魔という言葉も嘘ではない。
ただ魔力が消せるだけで、悪魔のような力は一つもないがな。
そして魔力を貫くナイフで、無防備だったカイウスの器を破壊した。
カイウスは止まらない魔力を溢れさせて、神へとなった。
その後、もう用はなくなった人間は牢獄に入れられた。
それはどうでもいい、そんな事よりカイウスが張った結界がどんどん崩れてきて、全てカイウス自身の力の増加に繋がった。
念のため、人間に捕らえられた神の分身の一人も解放した。
退屈だった世界が開けてきた、カイウスは我らの手に堕ちた。
これから人間を我々神が支配する、この世を破壊するために。
「ふふっ、カイウスはやはり美しい…さすが私の後継者だ」
髪色もお揃いの銀色をしていて、喜ばしい。
誰もが惹かれる顔も全てが神を超えている。
神に触れると、自らの指がそれを喜んでいる。
すぐに手を払われてしまったが、睨みつける瞳もまたいい。
あの悪魔である人間の場所は分かったと分身の一人から聞いた。
カイウスが隠していたんだろうが、もうカイウスはいない…誰も助けてはくれない。
逃げないように入り口を塞いでから家を燃やしたから、生きてはいないだろう。
生きていたとしても、常に分身達が探していて見つけ次第殺すだろう。
もうカイウスはあの人間どころか全て覚えていない。
カイウスがいないなら時間の問題だ、もうあの人間には用はない。
これから始まるんだ、神による創世界が…
「カイウス、私達で新しい世界を作ろう」
「…………退屈」
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