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ライムとリーズナの企み
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「リーズナ、俺を猫に変身出来る?」
『……は?』
カイウスの一部ならリーズナも魔法が使えるんじゃないかと閃いた。
俺が違う姿ならさすがにカイウスも気付かないかもしれない。
そう言ったらリーズナに尻尾で思いっきり叩かれた。
地味に顔がヒリヒリして痛い。
リーズナは『猫をなめてんのか』と言いたげな顔で睨んでいた。
うぅ…確かに人間と歩く幅も違うし、危ないよな…軽々しく言っていい事じゃなかった。
「ごめんなさい」
『変身なんて出来るわけない、俺は苦労して修行して人間の姿になる事が出来たんだから』
「はい」
『ただ、お前の考えも大間違いではない』
リーズナがそう言っていて、落ち込んでいた頭を上げた。
俺を励ますために言っただけではなさそうだ。
……そもそもリーズナが俺を励ますメリットなんてないし…
リーズナは確認するように『その服、カイの子供の頃の服だよな』と聞いてきたから頷いた。
えっ、汗臭い?どうしよう、カイウスに返さないといけないのに…
そういえば帰ってからお風呂入ってない!
カイウスに不潔だと思われたくなくて、急いで風呂場に向かった。
ここの風呂は浴槽は壊れて入れないが、シャワーはカイウスが魔法で水やお湯が出るようにしてくれた。
床のタイルは一部剥がれていたけど、その下の吸水効果がある床は大丈夫だったからどうせならとタイルを全部剥がす事にした。
これで足を怪我する心配はなくなったからシャワーを浴びるだけなら問題ない。
そう思っていたら、床につまずいて底に足を取られた。
風呂場の前にエントランスで頭をぶつけた。
これで何度目だ?頭では考えているのに全然体が理解出来ていない。
『話の途中で行くなよ』
「え?リーズナ?汗臭いって話じゃ…」
『違う、俺が話したのはカイにお前を認識させない方法だ』
「それってどういう…」
『カイはお前が猫になろうと他の存在になろうと必ず分かる』
リーズナに迷いなくそう言われて、嬉しかった。
確かにカイウスなら俺を見つけてくれる、そう思う。
だから猫になったり変装しただけじゃ、カイウスに見つかるのは時間の問題だ。
勘が鋭いだけじゃなく、魔法が使えるだけじゃなく、カイウスには不思議な力がある。
きっとカイウスだけが、一人一人をちゃんと分かっているのかもしれない。
皆の神様、本当にその言葉が一番合っている人なんだなと思う。
でも、俺も普通の恋する男だから独り占めもしたくなっちゃうんだけどね。
俺にとってのカイウスは、唯一無二の大切な存在なんだ。
『何ニヤついてんだよ』
「ご、ごめんね」
『カイが分からないほどの他の強い力が必要だ』
「カイウスが分からないって、そんなの人には無理だよ」
『だからお前が着ている服がある、カイが分からないほどの強い力は同じカイの力って事だ』
リーズナの言葉を聞いて、カイウスの服を見つめる。
カイウスが俺に防御の力を使ってくれた。
それは破られたけど、多少の力は残っている。
それだけじゃ、まだ足りないみたいでもっとカイウスの私物があれば…と考えた。
俺は服を眺めながら、とりあえず風呂に入ろうと考えた。
風呂から上がって、ここは旧兵舎だし…騎士服があったからカイウスの私物もありそうだな…と思ったが、そういえばカイウスと最初見て回った時にそれらしいものはなさそうだった。
そもそも個室は二階だ、危ないから立ち入り禁止にしたから入ったらダメだ。
「リーズナ、二階にカイウスの私物あるのかな…あ、でも勝手に盗むのも…」
『この場所にカイの部屋はないから私物もない』
「そうなんだ、なら直接カイウスにもらった方が良いよな」
『ただ、怪しまれたら終わりだからな』
「分かってるよ………リーズナ、これは何の力もないの?」
カイウスに怪しまれないように物をもらうとして、俺は自分のイヤーカフをリーズナに見せた。
これもカイウスにもらったものだ、だからこのイヤーカフにもカイウスの力が宿っている。
未来とはいえカイウスだから……ダメなのかな。
リーズナが首を傾げていて、不安になってきた。
イヤーカフから糸を出して、電流がバチバチと小さく光ってきた。
この力はカイウスの力だけど、未来と今のカイウスじゃ…やっぱり別人みたいになっちゃうのかな。
『それがカイと何の関係があるのか知らないが、それにはカイの力は感じない…お前の魂と繋がってるから、お前自身だな』
「そっか、もう使って長いからかな」
『お前の武器なのか?』
「うん、こうやって使うんだ」
リーズナに見せるように軽く糸を伸ばして、ちょっと動かして元に戻した。
後は最近知ったからまだ使いこなせないけど、手に糸を巻いて握ってみる。
なんであれが出来たのかは分からず、今は糸がゆるゆるで殴っても普通のパンチの威力しかない。
リーズナは『独学か?』と言っていて、普通に頷いた。
また呆れてため息を吐いていて、苦笑いしながらイヤーカフを耳につけた。
やっぱりちゃんとした練習しなきゃダメだよな、赤い髪の男の時もカイウスが来なかったら死んでいた。
でも、何処で何をすればいいんだろう…カイウスは剣だから糸の使い方は分からないだろうし…
『もし、カイウスの力でカイウスがお前を認識しなくなったら外に居てもお前を守る者はいなくなる、分かってるか?』
「分かってる、自分の身は自分で守る」
『俺も付いて行くが、見た目は猫だし、一応カイウスの傍にいる猫として知られてる、だから目立つ事は出来ない』
「うん」
『カイとお前が同時に危なくなったら、俺は迷いなくカイを選ぶ』
「リーズナがカイウスを想っているのは知ってるよ、俺も誰かに頼る気はないよ」
『頼らなくても、弱かったら結果は同じだ…力が強くても使えなかったら同じだ…なら特訓しろ』
「でも、この洋館でしたら崩壊しそうだよ…カイウスを見守るために外に出るのに、自分が強くなるために外に出るのは…」
『洋館の敷地内に訓練所がある、そこならカイウスも許してくれるだろう』
そう言ってリーズナは歩いていって、ドアの前で止まった。
ドアを開けると、リーズナが外に出て行き数歩歩き足を止めた。
付いて来いって事みたいで、リーズナに付いて行くと洋館の裏側に来た。
ここは見た事がない、まさかこんな凄いところがあったなんて…
手入れはされていないが、いろんな鍛える道具やアトラクションがある。
でも手入れしてないから、壊れたりしないか…それだけが不安だ。
「大丈夫かな、これなんて木造だから壊れそうだけど」
『その武器は指先の感覚も必要だろ、むしろ好都合だ…壊れないように鍛える事も出来る』
「そっか、頑張るよ!全てはカイウスを守るために」
リーズナと一緒に訓練所の下見をして、今日は終わった。
今の訓練所より豪華だったけど、洋館が閉鎖されてここも使わなくなった。
ここなら、俺一人でも強くなれる…ちゃんといろんな武器に対応した施設がいくつかある。
糸も拳も鍛える場所がある、鍛えながらカイウスを守るんだ!
帰ってきたカイウスはやる気に満ちている俺を見て不思議そうな顔をしていた。
『……は?』
カイウスの一部ならリーズナも魔法が使えるんじゃないかと閃いた。
俺が違う姿ならさすがにカイウスも気付かないかもしれない。
そう言ったらリーズナに尻尾で思いっきり叩かれた。
地味に顔がヒリヒリして痛い。
リーズナは『猫をなめてんのか』と言いたげな顔で睨んでいた。
うぅ…確かに人間と歩く幅も違うし、危ないよな…軽々しく言っていい事じゃなかった。
「ごめんなさい」
『変身なんて出来るわけない、俺は苦労して修行して人間の姿になる事が出来たんだから』
「はい」
『ただ、お前の考えも大間違いではない』
リーズナがそう言っていて、落ち込んでいた頭を上げた。
俺を励ますために言っただけではなさそうだ。
……そもそもリーズナが俺を励ますメリットなんてないし…
リーズナは確認するように『その服、カイの子供の頃の服だよな』と聞いてきたから頷いた。
えっ、汗臭い?どうしよう、カイウスに返さないといけないのに…
そういえば帰ってからお風呂入ってない!
カイウスに不潔だと思われたくなくて、急いで風呂場に向かった。
ここの風呂は浴槽は壊れて入れないが、シャワーはカイウスが魔法で水やお湯が出るようにしてくれた。
床のタイルは一部剥がれていたけど、その下の吸水効果がある床は大丈夫だったからどうせならとタイルを全部剥がす事にした。
これで足を怪我する心配はなくなったからシャワーを浴びるだけなら問題ない。
そう思っていたら、床につまずいて底に足を取られた。
風呂場の前にエントランスで頭をぶつけた。
これで何度目だ?頭では考えているのに全然体が理解出来ていない。
『話の途中で行くなよ』
「え?リーズナ?汗臭いって話じゃ…」
『違う、俺が話したのはカイにお前を認識させない方法だ』
「それってどういう…」
『カイはお前が猫になろうと他の存在になろうと必ず分かる』
リーズナに迷いなくそう言われて、嬉しかった。
確かにカイウスなら俺を見つけてくれる、そう思う。
だから猫になったり変装しただけじゃ、カイウスに見つかるのは時間の問題だ。
勘が鋭いだけじゃなく、魔法が使えるだけじゃなく、カイウスには不思議な力がある。
きっとカイウスだけが、一人一人をちゃんと分かっているのかもしれない。
皆の神様、本当にその言葉が一番合っている人なんだなと思う。
でも、俺も普通の恋する男だから独り占めもしたくなっちゃうんだけどね。
俺にとってのカイウスは、唯一無二の大切な存在なんだ。
『何ニヤついてんだよ』
「ご、ごめんね」
『カイが分からないほどの他の強い力が必要だ』
「カイウスが分からないって、そんなの人には無理だよ」
『だからお前が着ている服がある、カイが分からないほどの強い力は同じカイの力って事だ』
リーズナの言葉を聞いて、カイウスの服を見つめる。
カイウスが俺に防御の力を使ってくれた。
それは破られたけど、多少の力は残っている。
それだけじゃ、まだ足りないみたいでもっとカイウスの私物があれば…と考えた。
俺は服を眺めながら、とりあえず風呂に入ろうと考えた。
風呂から上がって、ここは旧兵舎だし…騎士服があったからカイウスの私物もありそうだな…と思ったが、そういえばカイウスと最初見て回った時にそれらしいものはなさそうだった。
そもそも個室は二階だ、危ないから立ち入り禁止にしたから入ったらダメだ。
「リーズナ、二階にカイウスの私物あるのかな…あ、でも勝手に盗むのも…」
『この場所にカイの部屋はないから私物もない』
「そうなんだ、なら直接カイウスにもらった方が良いよな」
『ただ、怪しまれたら終わりだからな』
「分かってるよ………リーズナ、これは何の力もないの?」
カイウスに怪しまれないように物をもらうとして、俺は自分のイヤーカフをリーズナに見せた。
これもカイウスにもらったものだ、だからこのイヤーカフにもカイウスの力が宿っている。
未来とはいえカイウスだから……ダメなのかな。
リーズナが首を傾げていて、不安になってきた。
イヤーカフから糸を出して、電流がバチバチと小さく光ってきた。
この力はカイウスの力だけど、未来と今のカイウスじゃ…やっぱり別人みたいになっちゃうのかな。
『それがカイと何の関係があるのか知らないが、それにはカイの力は感じない…お前の魂と繋がってるから、お前自身だな』
「そっか、もう使って長いからかな」
『お前の武器なのか?』
「うん、こうやって使うんだ」
リーズナに見せるように軽く糸を伸ばして、ちょっと動かして元に戻した。
後は最近知ったからまだ使いこなせないけど、手に糸を巻いて握ってみる。
なんであれが出来たのかは分からず、今は糸がゆるゆるで殴っても普通のパンチの威力しかない。
リーズナは『独学か?』と言っていて、普通に頷いた。
また呆れてため息を吐いていて、苦笑いしながらイヤーカフを耳につけた。
やっぱりちゃんとした練習しなきゃダメだよな、赤い髪の男の時もカイウスが来なかったら死んでいた。
でも、何処で何をすればいいんだろう…カイウスは剣だから糸の使い方は分からないだろうし…
『もし、カイウスの力でカイウスがお前を認識しなくなったら外に居てもお前を守る者はいなくなる、分かってるか?』
「分かってる、自分の身は自分で守る」
『俺も付いて行くが、見た目は猫だし、一応カイウスの傍にいる猫として知られてる、だから目立つ事は出来ない』
「うん」
『カイとお前が同時に危なくなったら、俺は迷いなくカイを選ぶ』
「リーズナがカイウスを想っているのは知ってるよ、俺も誰かに頼る気はないよ」
『頼らなくても、弱かったら結果は同じだ…力が強くても使えなかったら同じだ…なら特訓しろ』
「でも、この洋館でしたら崩壊しそうだよ…カイウスを見守るために外に出るのに、自分が強くなるために外に出るのは…」
『洋館の敷地内に訓練所がある、そこならカイウスも許してくれるだろう』
そう言ってリーズナは歩いていって、ドアの前で止まった。
ドアを開けると、リーズナが外に出て行き数歩歩き足を止めた。
付いて来いって事みたいで、リーズナに付いて行くと洋館の裏側に来た。
ここは見た事がない、まさかこんな凄いところがあったなんて…
手入れはされていないが、いろんな鍛える道具やアトラクションがある。
でも手入れしてないから、壊れたりしないか…それだけが不安だ。
「大丈夫かな、これなんて木造だから壊れそうだけど」
『その武器は指先の感覚も必要だろ、むしろ好都合だ…壊れないように鍛える事も出来る』
「そっか、頑張るよ!全てはカイウスを守るために」
リーズナと一緒に訓練所の下見をして、今日は終わった。
今の訓練所より豪華だったけど、洋館が閉鎖されてここも使わなくなった。
ここなら、俺一人でも強くなれる…ちゃんといろんな武器に対応した施設がいくつかある。
糸も拳も鍛える場所がある、鍛えながらカイウスを守るんだ!
帰ってきたカイウスはやる気に満ちている俺を見て不思議そうな顔をしていた。
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