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使用人と主人の秘密関係

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カイウスの部屋に到着して、ローズに言われた通りに紅茶を淹れた。
さっき一瞬だけ聞こえた声ってなんだったんだろう。

この場の誰でもない、人と呼べるのかも怪しい声だった。

神が語りかけたのか?神の声とも違ったが、声くらい変えられるか。

俺とカイウスを引き離すために言った言葉なら頷けるが、そんな言葉一つで揺らぐほど俺とカイウスの絆は浅くない。
確かにマリーを考えると複雑にはなるが、俺はそれでもカイウスが好き…それだけだから…

乙女ゲームなんだし、カイウス以外のいい人とマリーは結ばれるよ。

「さっきから表情をコロコロ変えているが、大丈夫か?」

「え?うん、大丈……あ、はい…ご心配を掛けるほどでは」

「ローズはいないんだ、普通に戻ってくれ」

カイウスに苦笑いされて、俺は頷いた。

神かどうか分からないが、声を聞いたとカイウスに話した。
早めに神に会った方が良さそうだ。

俺達が生きる場所はこの世界じゃないからだ。
決行は今夜、俺は仕事が終わってすぐに家に帰りカイウスが侵入出来るようにする。
そこからは話し合った通りに動けばいい。

カイウスが俺の頬に触れると、温かくて嬉しい気持ちになる。
この幸せを俺は守りたい、神の思い通りになんてさせない。

「分かってると思うが、無理はするな…駄目だと思ったらすぐにやめろ」

「分かってる、大丈夫…無茶はしない」

俺が無茶をすればこの作戦は台無しになる。
成功させるためには、無理は禁物だ。

頬に触れた手に手を重ねた。
カイウスの方に少し身を乗り出して、口付けた。
触れて絡めて、お互いを求めた。

内腿にカイウスの手が這っていて、軽く撫でられた。
久々だからか、それだけなのに腰が震えてしまう。
そんな俺を見てカイウスは楽しそうにしていた。
手が上に行って、下半身に触れた。

今の姿はメイド服ではないが、世話係をするためだとエプロンは付けてある。
男物のエプロンはないから、メイド服に付いているエプロンだ。
後ろにあるエプロンのリボンを外される。

「まだ、仕事中だから…」

「駄目なのか?」

「誰かが入ってくるかもしれないし…」

「俺の部屋に勝手に入る奴なんて……………」

カイウスはそう言って、口を閉ざした。
俺は不思議そうにカイウスを見るが、カイウスは考えてしまった。

ローズですらノックするのに勝手に入る人がいるのだろうか。

考えていたが、考えるのをやめて俺のズボンを脱がせて直接下着に触れた。

誰か来るから考えていたと思っていたからびっくりした。

「んっ、ダメだって……誰かが」

「こんなになっているライムを放っておけない、触れるだけだ」

そう言ったカイウスの愛撫は急いでいる様子がなく、ゆっくりとしているが確実に俺を絶頂に誘っている。
息も荒くなってきて、カイウスの瞳を見つめると吸い寄せられるように口付けた。

もっと奥底でカイウスを感じたい。
でも、こんなところで求めたら…誰か来るかもしれない。
全てが終わって落ち着けるまで、我慢しないと…

お互いの息が重なって、カイウスも俺のに触れて興奮していた。
カイウスのズボンに触れると、今度はカイウスがビクッと反応した。

「ライム、俺はいいから…」

「俺だけされるのは嫌だ、せめて一緒にイきたい」

「……ライム」

カイウスのズボンの前をくつろげて、中に手を入れた。
俺のよりも大きなものは、今にもはち切れそうだった。
部屋中が暑くて、体が熱くて…愛しくて、気持ちいい。

腹の奥がキュッと疼いて、カイウスの手に自分のを擦り合わせる。
気持ちいいけど、物足りなさも感じてしまう。
カイウスを気持ちよくする事も忘れずに、お互いを求めて小さな声を上げる。

「あっ、んっ…いっ…ぁっ」

「ライム、イきそうか?」

「んぅ…そろそろっ、ぁ…イきそうっ」

いつもより遅いが、カイウスに触れられているというだけで絶頂を迎えそうだ。

カイウスは自分のと俺のを合わせて、擦ってきた。
ぬるぬるしていて、手よりも直接体温を感じられて気持ちいい。
ラストスパートに向けて、手の速度が早くなる。

声を上げるとほとんど同時に絶頂を迎える。
カイウスにもたれ掛かると頭を撫でられた。
欲望には勝てなかったけど、どうにか全裸にはならずに済んだ。

「やっぱり、ライムはこの姿が一番いい」

「……?」

どういう意味か聞こうとしたら、カイウスが俺の髪に触れていた。
ここに来てからずっと女装していたから、今はカイウスの知る俺の姿だ。

カイウスは「ライムの元の髪が一番好き」と微笑んでいた。
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