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カイウスの話25

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勢いよく、起き上がりライムに覆い被さった。

ライムは驚いて、目を丸くして俺の方を見ていた。
ライムが俺を困らせたわけじゃない、俺がライムの事が心配なたけだ。

ライムが耳の飾りに触れていて、眉を寄せてライムの腕を掴んで手を握った。

本当になんなんだよ、それは…誰にもらったんだ?

嫉妬で、外せないならとライムの耳を舐めた。

「うひゃっ」

「んっ…」

「くすぐったいよ」

ライムが笑い、ちょっとイタズラしたい気分になった。

ライムの服の襟を軽く引っ張り、鎖骨に口付けた。
ライムの肌が、少し赤くなって…俺の気持ちが高ぶっていく。

何だか、久しぶりにしているような気がする…寝ていたからか?

ライムの頬に触れて「…いいか?」と聞いた。

ライムは俺のものって、確かめるためにも刻みたい。
ライムの鼓動がこちらまで聞こえそうなくらい頬も桜色になっている。

「……いいよ、俺もカイウスに触れたい」

ライムが俺と同じようにはだけたシャツの隙間から手を入れて、チュッと軽くキスしていた。
可愛いな、俺のライムは……耳の飾りが光る。

気になりすぎて集中できないな、触れるとやはり電流が流れる。
ライムには効かないとなると、やはり魔力だな。

ライムに「愛してる」と言うと、ライムは「俺もカイウスが大好き、愛してるよ」と可愛く笑っていた。
ライムがそう言うなら、このプレゼントを送った奴は好きじゃないって意味だよな。

電流が流れるのを分かって、耳の飾りに触れた。

グッと力を込めると、銀色の無地の飾りに紋様が現れた。

誰のか分からないなら、この耳の飾りを俺のものにすればいい。
ライムを守るために、利用させてもらうだけだ。

ライムが寒くないように、布団を被って…上着のボタンを外す。
乳首を舐めて、もう片方は指で弄るとライムから荒い息遣いが聞こえる。

「あっ、んっ…あぁっ」

「…ん、らいむ…きもちいいか?」

「い、いぃっ……ひゃっ」

下半身を包み込むように触れて、軽く動かすと布と擦れてライムから甘い声が漏れる。

俺色に染まって、俺だけを見て…俺だけを感じてくれ。

ズボンと下着の中に手を入れると、半勃ちして熱いものを握る。
軽く動かすだけで、濡れてきてライムが眉を寄せて俺の腕にしがみついていた。

俺の下半身も、もぞもぞとして下を見るとライムが俺のに触れていた。

たどたどしい動きだが、ライムが触れているだけで興奮する。

硬く閉ざされたそこを指で軽くマッサージをすると、ライムが短く喘いだ。
ゆっくり痛くないように、丁寧に指を入れて軽く出し入れを繰り返す。

それを繰り返しながら進んでライムは「あっ!」と高めの声で喘いだ。

気持ちいいところが擦れたのだろう、身体が震えていた。
指をゆっくり増やして、ライムが気持ちよくなるように激しく動かした。

ライムを引き寄せて、耳を舐めると耳まで真っ赤になった。

「あっ、ん、あっ…あぅっ」

「ライムの中が俺の指に馴染みはじめたぞ」

「カイ…ウスッ、指…もっ、やだよ…」

「…ライム」

「カイウスのが……あぁぁっ!!!」

指を引き抜いて、ズボンの前をくつろげてライム小さい唇を味わうようにキスをしながら繋がった。

温かくて気持ちいい……ライムの頬に触れると微笑んでいた。
嫉妬していた自分が恥ずかしいな、ライムの気持ちを少しでも疑うなんて…

長く眠っていたからか心も弱ってしまったようで情けない。
奥まで入れて、そのまま動かずライムを抱きしめた。

動いた衝撃で「…んっ」と小さく声を出しながら、俺の頭を抱いた。

「…カイウス?」

「ライム、俺は嫉妬したりライムはか弱いと決めつけたり、失礼な事を言ったな」

「そんな事ないよ、俺がカイウスを安心させられないだけだから」

「危険な事はしてほしくない、ライムが傷付くのを見たくないんだ」

「カイウスの気持ちは分かってるよ、でも…ただジッとしてるだけは嫌なんだ…手伝える事は手伝いたいんだ」

ライムの真剣な眼差しを見て、ただジッとしているだけなのは嫌なのだろう。
耳の飾りを見つめて、いざとなったらこれがライムを守ってくれるだろうと触れた。

もう耳の飾りを触っても、拒絶反応はなかった。

ライムは俺の宝だ、今までも…これからも…指一本触れさせない。

腰を引いて、グッと奥に入れるとライムの可愛い声が響いた。
でも、顔を赤くしながら不思議そうに俺を見つめていた。

「んっ、ライム…どうかしたのか?」

「あっ、ぅ…カイ…ウス、目が…」

「……え?」

「片目、黄色い….よ」

片目が黄色い?どういう事だ?
俺が暴走した時は目が赤くなる。
元の目は碧眼だ…黄色いって何の事だ?

自分の片目を手で覆うが、ライムは心配そうな顔をしていた。

ちゅっ、とキスして舌を絡めて…軽く腰を動かすと快楽で身体を震わせていた。
目が変わっても、俺は俺だ…何も変わってはいない。

「はぁ、ライムッ……好きだ、愛してる…」

「あぁっ!!あっ、うっ、お…俺もっ、好きっ……大好きっ!あんっ、んっ、あっ!」

ぐちゅぐちゅと、下半身が繋がり…無我夢中でキスをした。

ライムがいつもより感じているような感じがして嬉しかった。
俺のもの、俺がライムを変えたんだともっと感じさせたくて動きを早くする。

ライムの下半身に手を伸ばし、軽く擦るだけでトロトロと溢れてくる。

奥の奥に、俺の印を刻み込んだ。

ライムの腹を撫でると、まだ入ってるからか中がキュッと締め付けてきた。
この腹、俺のでいっぱいにしたい。
俺のを入れただけで、イっちゃうほど…ライムが変わればいいのに…

「…ライム、もう一回…いいか?」

「う、ん…あぅっ、んんぁっ」

繋がったまま、もう一度ライムと濃厚に愛し合った。
擦る度にライムが可愛く鳴き、俺を煽っていく。

両手を繋ぎ、ライムを逃がさないようにベッドに押さえつけた。

トロトロになるまで、身体を繋げて…やっと落ち着いて一息ついたのは翌朝だった。
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