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豹変
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ミロはどうしようかと少し考えて、思いついたように俺の肩を掴んだ。
ギリッと強く掴まれて、痛みで顔を歪ませる。
「じゃあこうしましょう!今日の夜、また仕事を頼まれたんです!その仕事のお手伝いしてくれたら、この新聞の事水に流します!」
「…そんな事」
また罪を重ねる気なのか…すぐに断ろうとしたが、口を閉ざした。
もし、ここで断ってもミロは仕事に出かけるだろう。
俺はこの家を自由に出入り出来ない、理由がないかぎり…
逆に考えると、理由があれば俺は外に出る事が出来る。
今度こそ気絶しなければ、殺人を未然に防ぐ事が出来るかもしれない。
ミロの犯罪を止めるために、同行しようと思った。
「……分かった」
「当然ですね」
ミロはそう言うと満足した顔で部屋を出ていった。
人を殺すと、あんなに変わってしまうのか…怖いな。
元々ミロは強くなりたいと思ってローベルト一族に入ったんだ、それも影響されているのだろう。
布を当てて鼻血を止めながら、どうやって止めようか考えた。
ミロは人を殺す道具を持っているだろう、さすがにあの手袋だけじゃ人は殺せない。
じゃあ俺も道具を持った方がいいのか?でもナイフとかは抵抗がある。
俺の武器はこの拳だけだ、自分の力を信じよう。
リーズナは心配そうに俺を見上げていて、俺は頭を撫でた。
俺は、なにがあってもローベルト一族に抗い続ける。
『アイツ、何の薬を使われたんだ?』
「…何のって、精神安定剤とかじゃないの?」
『……』
リーズナは昨日ミロに使った薬を気にしているようだ。
ミロは興奮状態だったから、精神安定剤を使われたと思っていた。
でももし、違うものだったら…ミロはいったい何をされていたんだろう。
父はいったい、ミロに何をさせようとしているんだ?
リーズナを抱き寄せて座ると、窓を見つめた。
この窓から見える空が真っ暗になったら、作戦が始まる。
緊張で、心臓がドキドキと高鳴り…顔が険しくなる。
リーズナはまたカイウスの料理を運ぶために、窓から飛び立った。
カイウスが忙しかったら、無理しなくていいとリーズナに言ったんだけど、ちゃんと聞いていたか不安だ。
リーズナが帰ってくるまで、家庭教師に勉強を教えてもらっていた。
ガシャガシャと隣がちょっとうるさくて、集中出来なかった。
俺が怖いんだろうけど、ごつい鎧で完全装備していて声もくぐもっていて聞こえづらい。
俺をもう殴ろうとはしてこない事だけが救いだ。
勉強が終わり、リーズナが開いていた窓から入ってきた…あの子供の姿でだ。
「また正面から入るとお前に迷惑が掛かるからな」
「ありがとう、リーズナ…大丈夫だった?」
リーズナは全て俺のせいになる事を知って反省していた。
仕方ないよ、リーズナは俺が家でどんな立場なのか知らないんだから…
でも窓からその姿に入って誰かに見られてないか心配だった。
人の姿の時はリーズナの姿も見えるから、リーズナに罰が与えられるかもしれない。
リーズナは「見られそうになったが、何とか大丈夫だ!」と笑っていた。
リーズナが料理をテーブルに並べて、またカイウスの料理が食べれるなんて…と嬉しかった。
「リーズナ、カイウスは…忙しそうだった?」
「まぁな、殺人事件の調査をしているみたいだ…この料理はカイウスが仕事に行く前にライムにって作った料理だ」
「そう、だったんだ……ありがとうって伝えてくれる?」
「嫌だめんどくさい、自分で伝えろよ」
自分で……また、カイウスに会えるなら、そうしたい。
カイウスが調べてる殺人事件って、やっぱりミロがやったアレだよな。
俺が犯人だとは思ってないだろうけど、早くカイウスに伝えたい。
やっぱり殺人の証拠があればいいんだろうけど、なにかないかな?
部屋を探ってみても、それらしいものが見当たらない…そりゃあこんな場所に置かないよな。
「何やってんだ?」
「な、何でもない!それより食べよ!」
「俺はこれがあればいいんだよ」
そう言ってリーズナが何処からか持ってきた、煮干しを口に入れていた。
リーズナと食事を楽しんで、誰かが来る前に猫に戻った。
夜までミロが帰ってくる事はなく、空が真っ暗になってからミロが現れた。
次の殺人を犯すために俺を呼んできて、一緒に家を出た。
ミロを止めるために、俺は俺に出来る事をしたい。
リーズナも俺の後ろを着いて歩いていて、家を出てから一歩一歩歩く度に緊張する。
「…つ、次は…誰を…?」
「誰だっていいじゃないですか、そんな事…」
それ以来口を閉ざしてしまい、俺はずっとミロの前を見ていた。
誰か見えたら止めるつもりで、神経を集中させる。
勿論もう気絶しないように後ろもチラチラ見ている。
外は真っ暗で、何処を歩いているのか分からない。
人もほとんど通っていないから、誰を殺す気なのか分からない。
ミロが突然走り出して、横を曲がったから俺も走った。
曲がり角の先を見て、驚いた。
しまった……ミロがいない!
曲がり角の先まで走ったが誰もいない。
「リーズナ、どうしよう…このままじゃミロが…」
そう言って、後ろを振り返ったがリーズナはいなかった。
ミロに集中しすぎてリーズナが居なくなった事に気付かなかった。
リーズナなら大丈夫だろう、俺よりもこの街を知ってるし…
それよりミロだ、ミロが犯罪を犯す前に早く探し出して止めないと…
曲がり角の向こう側を探してみたが、そもそも人がいなかった。
無我夢中で探していて、目の前に誰かが居るなんて気付かなくて誰かとぶつかった。
「ご、ごめんなさいっ…気付かなくてっ」
「…ライム?」
「あ……」
その声に、下を向いていた顔を上げてその人を見つめた。
暗いのに、その人の顔はハッキリと分かった。
カイウスと再会して嬉しいんだけど、今はそれどころではない。
そうだ、カイウスは見回り中みたいだからもしかしたらミロの事を見たかもしれない。
カイウスはミロを知らないからどうしようか考える。
すると、カイウスからギュッと抱きしめられた。
「…ライム、会いたかった」
「カイウス、聞きたい事があるんだけど」
「……俺の事なら何でも聞いて…」
「………?」
「…ふふっ」
いつものカイウスとちょっと違うなと思った。
不思議そうにカイウスを見つめると、クスクスと笑っていた。
もしかして、と思いカイウスの髪に触れると青い髪が真っ黒に変わった。
「どう?変装上手い?」と笑っていて、確かに喋らなかったら俺も気付かなかった。
このカイウスになる時はリーズナを吸収するからリーズナが居なくなった理由も分かった。
今日はこの姿で見回りしていたのか、感情が高ぶらなくても自由自在に変身出来るんだ。
「それで?俺のなにが知りたい?何でもいいよ」
「じゃなくて!ミロの事!」
「ミロ?何それ?」
「えっと、ミロは背がこのくらいで…」
俺はゼスチャーを混じえて、ミロの特徴をカイウスに伝えた。
カイウスは「今日は誰にも会ってないよ?」と言っていた。
ミロ、今何処にいるんだ?…こんな事をしている間にもきっと……
ギリッと強く掴まれて、痛みで顔を歪ませる。
「じゃあこうしましょう!今日の夜、また仕事を頼まれたんです!その仕事のお手伝いしてくれたら、この新聞の事水に流します!」
「…そんな事」
また罪を重ねる気なのか…すぐに断ろうとしたが、口を閉ざした。
もし、ここで断ってもミロは仕事に出かけるだろう。
俺はこの家を自由に出入り出来ない、理由がないかぎり…
逆に考えると、理由があれば俺は外に出る事が出来る。
今度こそ気絶しなければ、殺人を未然に防ぐ事が出来るかもしれない。
ミロの犯罪を止めるために、同行しようと思った。
「……分かった」
「当然ですね」
ミロはそう言うと満足した顔で部屋を出ていった。
人を殺すと、あんなに変わってしまうのか…怖いな。
元々ミロは強くなりたいと思ってローベルト一族に入ったんだ、それも影響されているのだろう。
布を当てて鼻血を止めながら、どうやって止めようか考えた。
ミロは人を殺す道具を持っているだろう、さすがにあの手袋だけじゃ人は殺せない。
じゃあ俺も道具を持った方がいいのか?でもナイフとかは抵抗がある。
俺の武器はこの拳だけだ、自分の力を信じよう。
リーズナは心配そうに俺を見上げていて、俺は頭を撫でた。
俺は、なにがあってもローベルト一族に抗い続ける。
『アイツ、何の薬を使われたんだ?』
「…何のって、精神安定剤とかじゃないの?」
『……』
リーズナは昨日ミロに使った薬を気にしているようだ。
ミロは興奮状態だったから、精神安定剤を使われたと思っていた。
でももし、違うものだったら…ミロはいったい何をされていたんだろう。
父はいったい、ミロに何をさせようとしているんだ?
リーズナを抱き寄せて座ると、窓を見つめた。
この窓から見える空が真っ暗になったら、作戦が始まる。
緊張で、心臓がドキドキと高鳴り…顔が険しくなる。
リーズナはまたカイウスの料理を運ぶために、窓から飛び立った。
カイウスが忙しかったら、無理しなくていいとリーズナに言ったんだけど、ちゃんと聞いていたか不安だ。
リーズナが帰ってくるまで、家庭教師に勉強を教えてもらっていた。
ガシャガシャと隣がちょっとうるさくて、集中出来なかった。
俺が怖いんだろうけど、ごつい鎧で完全装備していて声もくぐもっていて聞こえづらい。
俺をもう殴ろうとはしてこない事だけが救いだ。
勉強が終わり、リーズナが開いていた窓から入ってきた…あの子供の姿でだ。
「また正面から入るとお前に迷惑が掛かるからな」
「ありがとう、リーズナ…大丈夫だった?」
リーズナは全て俺のせいになる事を知って反省していた。
仕方ないよ、リーズナは俺が家でどんな立場なのか知らないんだから…
でも窓からその姿に入って誰かに見られてないか心配だった。
人の姿の時はリーズナの姿も見えるから、リーズナに罰が与えられるかもしれない。
リーズナは「見られそうになったが、何とか大丈夫だ!」と笑っていた。
リーズナが料理をテーブルに並べて、またカイウスの料理が食べれるなんて…と嬉しかった。
「リーズナ、カイウスは…忙しそうだった?」
「まぁな、殺人事件の調査をしているみたいだ…この料理はカイウスが仕事に行く前にライムにって作った料理だ」
「そう、だったんだ……ありがとうって伝えてくれる?」
「嫌だめんどくさい、自分で伝えろよ」
自分で……また、カイウスに会えるなら、そうしたい。
カイウスが調べてる殺人事件って、やっぱりミロがやったアレだよな。
俺が犯人だとは思ってないだろうけど、早くカイウスに伝えたい。
やっぱり殺人の証拠があればいいんだろうけど、なにかないかな?
部屋を探ってみても、それらしいものが見当たらない…そりゃあこんな場所に置かないよな。
「何やってんだ?」
「な、何でもない!それより食べよ!」
「俺はこれがあればいいんだよ」
そう言ってリーズナが何処からか持ってきた、煮干しを口に入れていた。
リーズナと食事を楽しんで、誰かが来る前に猫に戻った。
夜までミロが帰ってくる事はなく、空が真っ暗になってからミロが現れた。
次の殺人を犯すために俺を呼んできて、一緒に家を出た。
ミロを止めるために、俺は俺に出来る事をしたい。
リーズナも俺の後ろを着いて歩いていて、家を出てから一歩一歩歩く度に緊張する。
「…つ、次は…誰を…?」
「誰だっていいじゃないですか、そんな事…」
それ以来口を閉ざしてしまい、俺はずっとミロの前を見ていた。
誰か見えたら止めるつもりで、神経を集中させる。
勿論もう気絶しないように後ろもチラチラ見ている。
外は真っ暗で、何処を歩いているのか分からない。
人もほとんど通っていないから、誰を殺す気なのか分からない。
ミロが突然走り出して、横を曲がったから俺も走った。
曲がり角の先を見て、驚いた。
しまった……ミロがいない!
曲がり角の先まで走ったが誰もいない。
「リーズナ、どうしよう…このままじゃミロが…」
そう言って、後ろを振り返ったがリーズナはいなかった。
ミロに集中しすぎてリーズナが居なくなった事に気付かなかった。
リーズナなら大丈夫だろう、俺よりもこの街を知ってるし…
それよりミロだ、ミロが犯罪を犯す前に早く探し出して止めないと…
曲がり角の向こう側を探してみたが、そもそも人がいなかった。
無我夢中で探していて、目の前に誰かが居るなんて気付かなくて誰かとぶつかった。
「ご、ごめんなさいっ…気付かなくてっ」
「…ライム?」
「あ……」
その声に、下を向いていた顔を上げてその人を見つめた。
暗いのに、その人の顔はハッキリと分かった。
カイウスと再会して嬉しいんだけど、今はそれどころではない。
そうだ、カイウスは見回り中みたいだからもしかしたらミロの事を見たかもしれない。
カイウスはミロを知らないからどうしようか考える。
すると、カイウスからギュッと抱きしめられた。
「…ライム、会いたかった」
「カイウス、聞きたい事があるんだけど」
「……俺の事なら何でも聞いて…」
「………?」
「…ふふっ」
いつものカイウスとちょっと違うなと思った。
不思議そうにカイウスを見つめると、クスクスと笑っていた。
もしかして、と思いカイウスの髪に触れると青い髪が真っ黒に変わった。
「どう?変装上手い?」と笑っていて、確かに喋らなかったら俺も気付かなかった。
このカイウスになる時はリーズナを吸収するからリーズナが居なくなった理由も分かった。
今日はこの姿で見回りしていたのか、感情が高ぶらなくても自由自在に変身出来るんだ。
「それで?俺のなにが知りたい?何でもいいよ」
「じゃなくて!ミロの事!」
「ミロ?何それ?」
「えっと、ミロは背がこのくらいで…」
俺はゼスチャーを混じえて、ミロの特徴をカイウスに伝えた。
カイウスは「今日は誰にも会ってないよ?」と言っていた。
ミロ、今何処にいるんだ?…こんな事をしている間にもきっと……
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