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ライムの成長
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翌朝、あまり眠れなくて大きな欠伸をして腕を伸ばし背伸びした。
カイウスもボーッとしていて、あまり目覚めが良くなさそうだ。
こんな狭いベッドで男二人で寝たら安眠出来ないよな…カイウスのベッドとか精霊の宮殿のベッドみたいに大きければ良かったんだけどね。
それにずっと悶々としていたから、カイウスと目線を合わせるのが気まずい。
でもカイウスが「ライム」と呼ぶから、無視するわけにもいかなくてカイウスの方を見た。
カイウスはとびきりの笑顔を向けていて、朝から目がチカチカした。
「…カイウス、給料貯めたら今度大きなベッド買うね」
「なんでだ?ライムと密着出来るこのサイズがちょうど良いのに」
カイウスは分かっていない、俺の理性を試しているのだろうか。
カイウスはまだ寝足りなさそうだから、俺が朝食を作るからもう少し寝てもらった。
この国を守る大切な仕事をしているんだ、寝不足は一番良くない。
今日は元気になるようにスタミナ料理を作ろう!確か買ったお肉があった筈だ。
材料を取り出して、フライパンで炒めている時にふとベッドを遠くから眺めた。
リビングと寝室が壁がないワンルームで良かったと今日ほど思った事はない。
カイウスが寝息を立てて寝ている、その姿に胸がキュンキュンする。
まるで新婚気分だなと思いながら、朝食が出来上がっていく。
カイウスを起こすのは気が引けるから、ベッドに近付き少しだけ寝顔を覗き込んだ。
長いまつ毛に人間離れした整った顔立ち、誰もが見惚れるその人は俺のもの…
何だか、夢みたいだな…と思っていたら唇に目が行きドキドキする。
キス…したいな、ダメかな…でもちょっとだけ…カイウスに顔を近付ける。
でも結局罪悪感が勝り、唇ではなく額にキスをして離れた。
「なんだ、唇にはしてくれないのか」
「かっ、カイウス起きてたの!?」
「ライムがキスするまで寝たフリをしようと思ったが、まさか額とは思わなかった」
カイウスはさっきよりもスッキリした顔で、嬉しそうに笑っていた。
俺は顔を赤くしながら誤魔化すように朝食出来た事を言った。
一緒に食べている時、終始カイウスがニヤニヤ笑っていたから拗ねた。
意地悪だなぁ、起きてたんなら言ってくれたら良かったのに…
朝食を食べ終わり、一緒に並んで歯を磨いて制服に着替えていた。
俺がずっと拗ねているからカイウスは眉を下げていた。
本当はもう怒ってないが、止めるタイミングを逃してしまいどうしようか困っていた。
「悪かった、ライム…からかったわけじゃないんだ」
「……分かってるよ、俺もごめんなさい」
「仲直りのキス、いいか?」
カイウスがネクタイを結ぶ俺の手を握ってそう聞くから、顔を上げて目を瞑った。
すぐに唇が塞がれて、口を開けると暖かい舌が入りより深くキスをした。
腰が引けてしまい、カイウスに引き寄せられて音を立てて激しく求め合った。
苦しくなったところで、唇が離れてお互い欲情した瞳で見つめた。
今日、学校がお休みだったら良かったのにな…カイウスとほとんど会えないのは辛い。
カイウスの授業は今日はお休みなんだ、だからカイウスと離れたくなくていっぱい甘えていた。
カイウスは気付いているのかな、勘が鋭いからお見通しだろうな。
「ライム、学校でなにかあったら…」
「大丈夫、心配しないで…カイウスが悲しむ事は絶対にしないから」
「………」
カイウスは心配そうな顔をしているが、俺は安心させるように笑った。
もう、昨日のような悲しい顔は絶対にさせない…そう心に誓ったんだ。
俺もカイウスを守るために、強くなったところを見せて安心させたいんだ!
俺はカイウスをベランダまで見送り、寮を後にした。
他の人よりチビで体力がないなら、それを活かす戦い方をすればいい。
相手が俺より大きい事が不利になる戦い方を…
カイウスがいる事で俺に手を出してくる奴はいなかった。
でも、俺とカイウスが知り合いだという事は誰も知らない。
だからカイウスがいない今、俺はいい的になってるだろう。
カイウスに告げ口をされるリスクはあるが、そうしないように俺を脅迫すれば何の問題もないと考えている事が丸わかりだ。
未来の騎士候補がそんなんでいいのか疑問だ。
背後から土を踏む音が微かに聞こえて、後ろを振り返った。
後ろには、大きな木の棒を持った俺より体の大きな男が立っていた。
「悪者の分際でカイ様に情けを掛けてもらってんじゃねーよ!!」
木の棒が俺の横を通り、土を抉り落ちていった。
土煙まで計算していなくてゲホゲホッとむせた。
俺を襲撃してきた男は、まさか俺が避けると思っていなかったのか目を見開いて固まっていた。
そりゃあ避けるだろ、俺は突然殴られるような事はしていない。
振り返る前から、体は避ける体勢になっていて擦りも当たらなかった。
「言いたい事があるならちゃんと話し合おう」と言ってみたが、怒りで顔を赤くした男は木の棒を振り回していた。
「ふざけんな!!誰がお前なんかと話し合うか!!」
「…でも、話し合わないと分からない事もあるよ」
「悪者ローベルト!それが全てだ!!」
ダメだ、全く話にならない…俺はローベルトだけど悪い事なんてしてないのに…
戦いの基礎がなっていない攻撃は避けるのが簡単だった。
俺の稽古の相手はカイウスだったんだ、こんな攻撃当たらない。
それに相手は体が大きくて、木の棒もそれに合わせた大きさだ。
だから振り下ろすのに時間が掛かる…男より小さな俺は的が小さいから話しながらでも避けれる。
でも体力には自信がないから、早くバテてほしいな。
なかなかしぶとく振り回していたと思ったら、別のところからも手が伸びてきて持っていたカバンを盾にした。
腕を掴まれたら振り払うのに時間が掛かってしまう、その間が無防備なる。
だから掴まれるわけにはいかない。
カバンを掴んだ手は、すぐにカバンを地面に投げ捨てた。
もう一人の男が参戦したようだ…二人も相手にしてたら俺の体力がなくなるな。
穏便に話し合いたかったが仕方ない、話し合いすらしてくれないし早めに終わらそう。
……遅刻だけは嫌なんだ。
もう一人が来た事で勝ち誇った顔をした男は木の棒を振り上げた。
俺は地面に踏ん張り、回し蹴りをして棒を折った。
散々振り回していて限界が近かったのだろう、成功した。
残ったもう一人の男が俺の腕を狙って手を伸ばすから、懐に体を忍ばせてたるんだ腹に拳を一撃くらわせた。
加減はしたつもりだったが、軽く体が浮いて倒れた。
木の棒を折られた男は心も折れたようで、俺が振り返ると短い悲鳴を上げた。
「ひぃ!!こ、殺さないでくれっ!!」
「殺さないよ、倒れてる人も気絶してるだけで…俺は話し合いを」
「くっ、来るな!!」
やはり話し合いは無理だったようだ。
さっきまでの威勢を忘れた男は腰が引けて逃げるように走り去っていった。
でもまぁ、これで俺はやられっぱなしじゃないって分かってくれればいいんだけど…
いつの間にか周りに人だかりが出来ていて、驚いて後ずさった。
誰かが先生を呼んできたようで、先生に睨まれて痛いほど強く腕を掴まれた。
先生にも反抗をするわけにもいかず、引きずられるままに大人しく付いて行った。
そして俺は生徒指導室に連れて来られて、長い時間お説教をされた。
周りから見たら俺が暴れたように見えていたのか、俺が先に手を出したのは向こうだと言っても「気絶するまでやった奴が悪い!」と言われた。
そう言われたら、何も言えない…俺は謝る事しか出来なかった。
俺が殴られても相手には何も言わないのにな、理不尽だと思いながら生徒指導室を後にした。
カイウスもボーッとしていて、あまり目覚めが良くなさそうだ。
こんな狭いベッドで男二人で寝たら安眠出来ないよな…カイウスのベッドとか精霊の宮殿のベッドみたいに大きければ良かったんだけどね。
それにずっと悶々としていたから、カイウスと目線を合わせるのが気まずい。
でもカイウスが「ライム」と呼ぶから、無視するわけにもいかなくてカイウスの方を見た。
カイウスはとびきりの笑顔を向けていて、朝から目がチカチカした。
「…カイウス、給料貯めたら今度大きなベッド買うね」
「なんでだ?ライムと密着出来るこのサイズがちょうど良いのに」
カイウスは分かっていない、俺の理性を試しているのだろうか。
カイウスはまだ寝足りなさそうだから、俺が朝食を作るからもう少し寝てもらった。
この国を守る大切な仕事をしているんだ、寝不足は一番良くない。
今日は元気になるようにスタミナ料理を作ろう!確か買ったお肉があった筈だ。
材料を取り出して、フライパンで炒めている時にふとベッドを遠くから眺めた。
リビングと寝室が壁がないワンルームで良かったと今日ほど思った事はない。
カイウスが寝息を立てて寝ている、その姿に胸がキュンキュンする。
まるで新婚気分だなと思いながら、朝食が出来上がっていく。
カイウスを起こすのは気が引けるから、ベッドに近付き少しだけ寝顔を覗き込んだ。
長いまつ毛に人間離れした整った顔立ち、誰もが見惚れるその人は俺のもの…
何だか、夢みたいだな…と思っていたら唇に目が行きドキドキする。
キス…したいな、ダメかな…でもちょっとだけ…カイウスに顔を近付ける。
でも結局罪悪感が勝り、唇ではなく額にキスをして離れた。
「なんだ、唇にはしてくれないのか」
「かっ、カイウス起きてたの!?」
「ライムがキスするまで寝たフリをしようと思ったが、まさか額とは思わなかった」
カイウスはさっきよりもスッキリした顔で、嬉しそうに笑っていた。
俺は顔を赤くしながら誤魔化すように朝食出来た事を言った。
一緒に食べている時、終始カイウスがニヤニヤ笑っていたから拗ねた。
意地悪だなぁ、起きてたんなら言ってくれたら良かったのに…
朝食を食べ終わり、一緒に並んで歯を磨いて制服に着替えていた。
俺がずっと拗ねているからカイウスは眉を下げていた。
本当はもう怒ってないが、止めるタイミングを逃してしまいどうしようか困っていた。
「悪かった、ライム…からかったわけじゃないんだ」
「……分かってるよ、俺もごめんなさい」
「仲直りのキス、いいか?」
カイウスがネクタイを結ぶ俺の手を握ってそう聞くから、顔を上げて目を瞑った。
すぐに唇が塞がれて、口を開けると暖かい舌が入りより深くキスをした。
腰が引けてしまい、カイウスに引き寄せられて音を立てて激しく求め合った。
苦しくなったところで、唇が離れてお互い欲情した瞳で見つめた。
今日、学校がお休みだったら良かったのにな…カイウスとほとんど会えないのは辛い。
カイウスの授業は今日はお休みなんだ、だからカイウスと離れたくなくていっぱい甘えていた。
カイウスは気付いているのかな、勘が鋭いからお見通しだろうな。
「ライム、学校でなにかあったら…」
「大丈夫、心配しないで…カイウスが悲しむ事は絶対にしないから」
「………」
カイウスは心配そうな顔をしているが、俺は安心させるように笑った。
もう、昨日のような悲しい顔は絶対にさせない…そう心に誓ったんだ。
俺もカイウスを守るために、強くなったところを見せて安心させたいんだ!
俺はカイウスをベランダまで見送り、寮を後にした。
他の人よりチビで体力がないなら、それを活かす戦い方をすればいい。
相手が俺より大きい事が不利になる戦い方を…
カイウスがいる事で俺に手を出してくる奴はいなかった。
でも、俺とカイウスが知り合いだという事は誰も知らない。
だからカイウスがいない今、俺はいい的になってるだろう。
カイウスに告げ口をされるリスクはあるが、そうしないように俺を脅迫すれば何の問題もないと考えている事が丸わかりだ。
未来の騎士候補がそんなんでいいのか疑問だ。
背後から土を踏む音が微かに聞こえて、後ろを振り返った。
後ろには、大きな木の棒を持った俺より体の大きな男が立っていた。
「悪者の分際でカイ様に情けを掛けてもらってんじゃねーよ!!」
木の棒が俺の横を通り、土を抉り落ちていった。
土煙まで計算していなくてゲホゲホッとむせた。
俺を襲撃してきた男は、まさか俺が避けると思っていなかったのか目を見開いて固まっていた。
そりゃあ避けるだろ、俺は突然殴られるような事はしていない。
振り返る前から、体は避ける体勢になっていて擦りも当たらなかった。
「言いたい事があるならちゃんと話し合おう」と言ってみたが、怒りで顔を赤くした男は木の棒を振り回していた。
「ふざけんな!!誰がお前なんかと話し合うか!!」
「…でも、話し合わないと分からない事もあるよ」
「悪者ローベルト!それが全てだ!!」
ダメだ、全く話にならない…俺はローベルトだけど悪い事なんてしてないのに…
戦いの基礎がなっていない攻撃は避けるのが簡単だった。
俺の稽古の相手はカイウスだったんだ、こんな攻撃当たらない。
それに相手は体が大きくて、木の棒もそれに合わせた大きさだ。
だから振り下ろすのに時間が掛かる…男より小さな俺は的が小さいから話しながらでも避けれる。
でも体力には自信がないから、早くバテてほしいな。
なかなかしぶとく振り回していたと思ったら、別のところからも手が伸びてきて持っていたカバンを盾にした。
腕を掴まれたら振り払うのに時間が掛かってしまう、その間が無防備なる。
だから掴まれるわけにはいかない。
カバンを掴んだ手は、すぐにカバンを地面に投げ捨てた。
もう一人の男が参戦したようだ…二人も相手にしてたら俺の体力がなくなるな。
穏便に話し合いたかったが仕方ない、話し合いすらしてくれないし早めに終わらそう。
……遅刻だけは嫌なんだ。
もう一人が来た事で勝ち誇った顔をした男は木の棒を振り上げた。
俺は地面に踏ん張り、回し蹴りをして棒を折った。
散々振り回していて限界が近かったのだろう、成功した。
残ったもう一人の男が俺の腕を狙って手を伸ばすから、懐に体を忍ばせてたるんだ腹に拳を一撃くらわせた。
加減はしたつもりだったが、軽く体が浮いて倒れた。
木の棒を折られた男は心も折れたようで、俺が振り返ると短い悲鳴を上げた。
「ひぃ!!こ、殺さないでくれっ!!」
「殺さないよ、倒れてる人も気絶してるだけで…俺は話し合いを」
「くっ、来るな!!」
やはり話し合いは無理だったようだ。
さっきまでの威勢を忘れた男は腰が引けて逃げるように走り去っていった。
でもまぁ、これで俺はやられっぱなしじゃないって分かってくれればいいんだけど…
いつの間にか周りに人だかりが出来ていて、驚いて後ずさった。
誰かが先生を呼んできたようで、先生に睨まれて痛いほど強く腕を掴まれた。
先生にも反抗をするわけにもいかず、引きずられるままに大人しく付いて行った。
そして俺は生徒指導室に連れて来られて、長い時間お説教をされた。
周りから見たら俺が暴れたように見えていたのか、俺が先に手を出したのは向こうだと言っても「気絶するまでやった奴が悪い!」と言われた。
そう言われたら、何も言えない…俺は謝る事しか出来なかった。
俺が殴られても相手には何も言わないのにな、理不尽だと思いながら生徒指導室を後にした。
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