73 / 299
カイウスの話16
しおりを挟む
「カイウス、お疲れ様」
「うん…ただいま」
ギュッとライムを抱きしめて、充電しているとライムは背中を撫でていた。
ライムのにおい、体温、髪の一本一本までも愛しい…全部俺のものだ。
ライムを四六時中守ってやれないのがもどかしい、ライムの学校に出入り出来るようになってもライムの仕事をいつでも見れるようになっても目を離した隙に居なくなってしまうのではないかと、怖かった。
本当はリーズナにはライムを見てほしかったが、リーズナはライムと長時間いられない。
リーズナは俺の力の源でライムに触れられると俺の力が暴走する、触れなくても長時間いるだけでなにか異変が起こるかもしれない。
そしたらまたライムは自分を責めてしまう、もうライムにあんな顔させたくない。
だから今現在、ライムになにかするかもしれないローズを見張るように言った。
それ以外からは俺が守る、出来る限りライムの傍にいる…出来る限りしかいられないのがもどかしい。
「ライム、俺は全てをかけてお前を守る…だから自分の事をもっと大切にしてくれ」
「リーズナに聞いたの?」
「俺は絶対にライムを殺したりしない」
「うん、ごめん…カイウスの事悲しませたかったわけじゃないんだ…」
ライムを抱きしめる手に力を込める、離れたくない…ずっとこうしていたい。
頬に触れて、ゆっくりと確かめるように唇を合わせて幸せを感じた。
このまま抱きたいが、ライムは仕事で疲れているよな…我慢して離れる。
ライムはキョトンとした顔で俺を見つめていて、あまりの可愛さに胸がキュンとする。
純粋な瞳を向けるライムは俺の邪な考えなんて分からないんだろうな。
軽く反応している下半身をバレないようにライムから体を離すと、今度はライムから抱きしめてきた。
……何だか、今日のライムは積極的で心臓がドキドキしてきた。
「…カイウス、もう帰る?」
「ライムは明日も学校と仕事があるんだろ?」
「俺は、大丈夫」
そこで俺は気付いた、もしかしてライム…俺に甘えているのか?
嬉しいけど、理性を試されているようでいろいろと下半身が辛い。
ライムは「俺と一緒に寝よ」と可愛く言ってきて、そういう意味ではないんだろうが変に勘違いしてしまう。
ライムと一緒に寝たい…何もしないから、俺に安らぎがほしい。
俺は頷いて、今日はライムの部屋で狭いベッドで一緒に寝る事にした。
ライムがベッドから落ちないように腰に手を回して抱きしめながら眠る。
鼻がライムの首筋に当たり、いいにおいがするチュッと軽くキスをするとくすぐったいと笑う。
下半身は押し付けないように離れかせているから、俺が興奮してるのは気付かれないだろう。
ライムとのこの時間をぶち壊したくなくて、目蓋を閉じて眠ろうとした。
翌朝、俺は煩悩と戦い…ほとんど一睡も出来なかったが…ライムのにおいに包まれていたから幸せだった。
※ライムの話
カイウスに俺の気持ちが全然伝わっていなくて、はっきり言った方が良かったかと落ち込む。
でも、俺から「エッチな事したい」なんて恥ずかしすぎて言えない。
今更な気もするが、カイウス疲れてるだろうし…今日は我慢する。
でもカイウスが首筋にキスをするから、変な声が出そうになって顔を赤くする。
心臓の音、聞こえてないよね…俺がカイウスに背を向ける形で寝ていて助かった…下半身が少し勃ってるのバレるところだった。
カイウスが触れるところ全て熱を感じて、俺の体は可笑しくなる。
ゲームでは敵同士だったのに、今は愛を確かめ合う関係…世の中なにが起こるか分からないな。
背中に感じるカイウスを意識しすぎて、俺は眠れそうになかった。
もっとカイウスと一緒にいたい…寝たらその時間が無駄になってしまうような気がした。
カイウスは俺がカイウスに殺されてもいいって思う事は嫌らしい。
そりゃあそうか、好きな相手を失う事は自分が死ぬ事よりも耐えがたい…俺もその気持ちが分かる。
俺は絶対に死なない、カイウスのために…自分がカイウスを守るために…この負の人生に抗ってみせる。
カイウスと、オリジナルのハッピーエンドをこの手で迎えるために…
「うん…ただいま」
ギュッとライムを抱きしめて、充電しているとライムは背中を撫でていた。
ライムのにおい、体温、髪の一本一本までも愛しい…全部俺のものだ。
ライムを四六時中守ってやれないのがもどかしい、ライムの学校に出入り出来るようになってもライムの仕事をいつでも見れるようになっても目を離した隙に居なくなってしまうのではないかと、怖かった。
本当はリーズナにはライムを見てほしかったが、リーズナはライムと長時間いられない。
リーズナは俺の力の源でライムに触れられると俺の力が暴走する、触れなくても長時間いるだけでなにか異変が起こるかもしれない。
そしたらまたライムは自分を責めてしまう、もうライムにあんな顔させたくない。
だから今現在、ライムになにかするかもしれないローズを見張るように言った。
それ以外からは俺が守る、出来る限りライムの傍にいる…出来る限りしかいられないのがもどかしい。
「ライム、俺は全てをかけてお前を守る…だから自分の事をもっと大切にしてくれ」
「リーズナに聞いたの?」
「俺は絶対にライムを殺したりしない」
「うん、ごめん…カイウスの事悲しませたかったわけじゃないんだ…」
ライムを抱きしめる手に力を込める、離れたくない…ずっとこうしていたい。
頬に触れて、ゆっくりと確かめるように唇を合わせて幸せを感じた。
このまま抱きたいが、ライムは仕事で疲れているよな…我慢して離れる。
ライムはキョトンとした顔で俺を見つめていて、あまりの可愛さに胸がキュンとする。
純粋な瞳を向けるライムは俺の邪な考えなんて分からないんだろうな。
軽く反応している下半身をバレないようにライムから体を離すと、今度はライムから抱きしめてきた。
……何だか、今日のライムは積極的で心臓がドキドキしてきた。
「…カイウス、もう帰る?」
「ライムは明日も学校と仕事があるんだろ?」
「俺は、大丈夫」
そこで俺は気付いた、もしかしてライム…俺に甘えているのか?
嬉しいけど、理性を試されているようでいろいろと下半身が辛い。
ライムは「俺と一緒に寝よ」と可愛く言ってきて、そういう意味ではないんだろうが変に勘違いしてしまう。
ライムと一緒に寝たい…何もしないから、俺に安らぎがほしい。
俺は頷いて、今日はライムの部屋で狭いベッドで一緒に寝る事にした。
ライムがベッドから落ちないように腰に手を回して抱きしめながら眠る。
鼻がライムの首筋に当たり、いいにおいがするチュッと軽くキスをするとくすぐったいと笑う。
下半身は押し付けないように離れかせているから、俺が興奮してるのは気付かれないだろう。
ライムとのこの時間をぶち壊したくなくて、目蓋を閉じて眠ろうとした。
翌朝、俺は煩悩と戦い…ほとんど一睡も出来なかったが…ライムのにおいに包まれていたから幸せだった。
※ライムの話
カイウスに俺の気持ちが全然伝わっていなくて、はっきり言った方が良かったかと落ち込む。
でも、俺から「エッチな事したい」なんて恥ずかしすぎて言えない。
今更な気もするが、カイウス疲れてるだろうし…今日は我慢する。
でもカイウスが首筋にキスをするから、変な声が出そうになって顔を赤くする。
心臓の音、聞こえてないよね…俺がカイウスに背を向ける形で寝ていて助かった…下半身が少し勃ってるのバレるところだった。
カイウスが触れるところ全て熱を感じて、俺の体は可笑しくなる。
ゲームでは敵同士だったのに、今は愛を確かめ合う関係…世の中なにが起こるか分からないな。
背中に感じるカイウスを意識しすぎて、俺は眠れそうになかった。
もっとカイウスと一緒にいたい…寝たらその時間が無駄になってしまうような気がした。
カイウスは俺がカイウスに殺されてもいいって思う事は嫌らしい。
そりゃあそうか、好きな相手を失う事は自分が死ぬ事よりも耐えがたい…俺もその気持ちが分かる。
俺は絶対に死なない、カイウスのために…自分がカイウスを守るために…この負の人生に抗ってみせる。
カイウスと、オリジナルのハッピーエンドをこの手で迎えるために…
応援ありがとうございます!
87
お気に入りに追加
7,669
1 / 5
この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる