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悪役ライム
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「ん、ぅ…」
「目が覚めたのか?」
意識がだんだんと浮上してきて、目の前にいるものを見つめる。
黒猫?なんで俺の部屋に黒猫がいるんだろう。
手を伸ばすと触れる前に黒猫がベッドから降りていった。
あれ?さっきこの黒猫喋ってなかった?
上半身を起こすと、そこは俺の部屋ではなかった。
見た事がある部屋だが、部屋の持ち主はいなかった。
服はサイズに合っていないぶかぶかのシャツで、俺のではない。
黒猫は「なんで俺が男のおもりなんてしなきゃならねぇんだよ」とぶつぶつと文句を言っていた。
きっと聞こえていないと思ってるんだろう、でも俺にはバッチリ聞こえてる。
俺は精霊が見えるからなのかもしれない、リーズナは普通の猫ではなく精霊の化身だし…
落ち着きなく部屋をぐるぐる回っていると、ドアが開いてリーズナが飛んでいった。
「リーズナ、ライムは…」
「カイウス」
「おはようライム」
カイウスが朝食が乗ったトレイを持ってきて、部屋に入ってきた。
テーブルにトレイを置いて、ベッドに腰を下ろす。
痛いところはないかと心配しているカイウスに大丈夫だと笑う。
俺達を遠くからリーズナが見つめていた。
俺のためにカイウスが朝食を作ってくれたそうで「今日だけ俺の飯を食べてくれるか?」と俺の唇に触れてそう言ってきた。
久々にカイウスの料理が食べたかったから頷いて、ゆっくりと起き上がる。
「…カイ、ソイツって確かローズちゃんが言ってたローベルトのガキじゃないのか?手に悪魔の紋様があるし」
リーズナは俺を警戒しながら、カイウスに言っていて俺はとっさに布団で手を隠した。
カイウスだけだと思っていたから部屋では手袋をしていなかった。
この力はカイウスの暴走を止めるため以外は何の力もないが、普通の人(?)からしたら怖いよな。
この紋様は消える事はないから、見て見ぬフリは出来ない…生まれたからには向き合わないといけないんだ。
もう見られたから誤魔化す事は出来ないから、リーズナに「ごめんね」と言うしかなかった。
カイウスはリーズナを持ち上げて部屋の外に追い出した。
「カイウスッ」
「ライムは何もしていないんだから堂々としていろ」
カイウスが布団の中に手を入れて、俺の手を握り紋様の手の甲に口付けた。
すると、紋様が反応して久々に体が熱くなってきた。
顔に熱が集まっているのが何となく分かり、自分の顔が見えなくても真っ赤になっているだろう。
カイウスなりの慰めなんだと分かる、それに俺がどれだけ救われたか…
紋様はまだ見せられないけど、堂々としている事も大事だよな。
何も後ろめたい事がないんだから、カイウスの自慢の恋人になるために…
そこで、ふと不思議な夢の事を思い出した。
普段ならボーッとしか思い出せない夢なのに、その夢はとても鮮明に覚えている。
「…イム、ライム?」
「えっ、な…何?」
「急に真剣な顔をして口を閉ざすからどうしたのかと心配した」
「ごめん、何でもないんだ…朝ごはん食べていい?」
「……あぁ」
カイウスは気になっているみたいだが、俺が話したくない顔をしていたから無理には聞かなかった。
ゲームの話なんてしたら変人扱いだ、出来るわけがなくてカイウスの優しさに感謝した。
ゲームでのカイウスのハッピーエンドはローベルト家の人間の壊滅を意味している。
悪の片棒を担いでいる俺も当然例外ではない。
でも今の俺はカイウスと恋人同士だし、悪い事はしていない。
でも俺はライム・ローベルト、悪魔の紋様を宿して俺は何もしなくても周りから忌み嫌われてる。
ヒロインのマリーは、カイウスに想いを寄せている女性達に嫌われていたが俺より酷くはない。
悪魔の紋様で周りの目が痛い時もあったが、カイウスと契約した事によってその認識は変わっていった。
どういう仕掛けかは分からないが、俺はカイウスと契約しても変わらず悪だと言われている。
もしかしたら、俺はマリーにはなれない…あくまで悪役だからなのかもしれない。
だとしたら俺が死ぬフラグは…
「ライム」
「…へ?」
「こぼしてる」
「ご、ごめん!服が…すぐに洗って返すから!」
「いや、気にしないが…大丈夫か?」
カイウスに心配掛けてしまった、堂々とするって決めたのに…
確かゲームでも似たような事があったと思い出す。
マリーが妹のサクヤに虐められていた時、誰にも相談出来ず落ち込んでいた。
そんな時もカイウスが心配してくれていた。
マリーはカイウスに全て話して助けを求めていたっけ、それでサクヤとライムのマリーにしてきた悪事をカイウスが知ったんだ。
ゲームでは悪役に天罰を与えてハッピーエンドだった。
カイウスに「俺、死ぬかもしれない」なんて言えるわけない…カイウスのストレスにはなりたくない。
恋人同士なのに一人で抱えて、自分勝手だって思われても俺はカイウスの前で笑う事しか出来なかった。
カイウスと一緒に学校に登校するといろいろと騒ぎになるので、俺が先に行って時間差でカイウスが学校に向かった。
親しい友人はいないので、一人のんびり歩いていたら後ろが急に騒がしくなった。
後ろを振り返るとカイウスがいろんな生徒に囲まれていた。
群れをずるずると引きずりながら歩いていて、カイウスは強いなぁと眺めていた。
ボーッと見ていたら、チャイムが鳴り響いて慌てて俺も走り出した。
今日から剣術の本格的な授業が始まるから皆楽しみにしていて、朝からそわそわと早くカイウスが来ないかと皆教室のドアを眺めていた。
女子は別室で俺達とは違う授業だから不満そうにしていた。
女騎士はいるが、基本女の子にそんな危険な授業受けさせるわけにはいかないもんな。
カイウスが教室にやってきて、動きやすい服装に着替えてから学校の裏手にある施設の訓練所に集合と伝えて教室を出た。
皆運動するために着るシャツにズボンというラフな体操着みたいな格好になった。
士官学校だから騎士を目指している者が多くて、体が出来上がっていた。
俺のような筋肉がない生徒もいない事はないが、男として落ち込んだ。
この授業でもっと鍛えないとな、俺の手でカイウスを守れるくらい強く!
皆、訓練所に向かい…今まで使いたい生徒だけ使っていたので俺は初めて来た。
鉄の壁に転んでも痛みが和らぐようにマットが床に敷き詰められていた。
壁にはいろんな種類の武器が飾られていて、ちょっと怖かった。
「準備運動を怠ると実戦では命取りになる、終わった者から好きな武器を使って俺に一度でも傷を負わせられたら騎士団に推薦してやってもいい」
「…で、でももし間違えて殺してしまったら」
「誤って殺されるほど弱くはないが、自信があるならお前から来い…俺を敵国の騎士だと思って本気で来い!」
カイウスに挑発された生徒は壁に飾られたハンマーを手に取り、突撃していた。
カイウスに稽古をつけてもらったから俺にはカイウスの強さが分かる。
カイウスは武器を持たず、素手で全員相手をするつもりだ。
しかもカイウスに傷を負わせたら騎士団に推薦だと知り目の色を変えていた。
その発言でカイウスは尊敬しているが、誰も手加減はしなくなっていた。
カイウスに加減は無用だと、すぐに分かった。
ハンマーを持っていた生徒は大きなハンマーを振り上げると、振り下ろす前にカイウスが腹に蹴りを入れて軽く吹き飛んだ。
ハンマーの重さで立ち上がれない生徒のハンマーを取り上げて起こしてあげる。
「隙があり過ぎる、あれじゃあ殺してくれと言っているようなものだ…この武器はお前より重い、もっと自分に合った武器を…」
カイウスが生徒にアドバイスをしていたら、別の生徒が後ろから槍で突こうと襲撃してきた。
しかし、体を少しずらして槍を掴んでから槍を引っ張ると生徒は前のめりになり、床に倒れた。
「目が覚めたのか?」
意識がだんだんと浮上してきて、目の前にいるものを見つめる。
黒猫?なんで俺の部屋に黒猫がいるんだろう。
手を伸ばすと触れる前に黒猫がベッドから降りていった。
あれ?さっきこの黒猫喋ってなかった?
上半身を起こすと、そこは俺の部屋ではなかった。
見た事がある部屋だが、部屋の持ち主はいなかった。
服はサイズに合っていないぶかぶかのシャツで、俺のではない。
黒猫は「なんで俺が男のおもりなんてしなきゃならねぇんだよ」とぶつぶつと文句を言っていた。
きっと聞こえていないと思ってるんだろう、でも俺にはバッチリ聞こえてる。
俺は精霊が見えるからなのかもしれない、リーズナは普通の猫ではなく精霊の化身だし…
落ち着きなく部屋をぐるぐる回っていると、ドアが開いてリーズナが飛んでいった。
「リーズナ、ライムは…」
「カイウス」
「おはようライム」
カイウスが朝食が乗ったトレイを持ってきて、部屋に入ってきた。
テーブルにトレイを置いて、ベッドに腰を下ろす。
痛いところはないかと心配しているカイウスに大丈夫だと笑う。
俺達を遠くからリーズナが見つめていた。
俺のためにカイウスが朝食を作ってくれたそうで「今日だけ俺の飯を食べてくれるか?」と俺の唇に触れてそう言ってきた。
久々にカイウスの料理が食べたかったから頷いて、ゆっくりと起き上がる。
「…カイ、ソイツって確かローズちゃんが言ってたローベルトのガキじゃないのか?手に悪魔の紋様があるし」
リーズナは俺を警戒しながら、カイウスに言っていて俺はとっさに布団で手を隠した。
カイウスだけだと思っていたから部屋では手袋をしていなかった。
この力はカイウスの暴走を止めるため以外は何の力もないが、普通の人(?)からしたら怖いよな。
この紋様は消える事はないから、見て見ぬフリは出来ない…生まれたからには向き合わないといけないんだ。
もう見られたから誤魔化す事は出来ないから、リーズナに「ごめんね」と言うしかなかった。
カイウスはリーズナを持ち上げて部屋の外に追い出した。
「カイウスッ」
「ライムは何もしていないんだから堂々としていろ」
カイウスが布団の中に手を入れて、俺の手を握り紋様の手の甲に口付けた。
すると、紋様が反応して久々に体が熱くなってきた。
顔に熱が集まっているのが何となく分かり、自分の顔が見えなくても真っ赤になっているだろう。
カイウスなりの慰めなんだと分かる、それに俺がどれだけ救われたか…
紋様はまだ見せられないけど、堂々としている事も大事だよな。
何も後ろめたい事がないんだから、カイウスの自慢の恋人になるために…
そこで、ふと不思議な夢の事を思い出した。
普段ならボーッとしか思い出せない夢なのに、その夢はとても鮮明に覚えている。
「…イム、ライム?」
「えっ、な…何?」
「急に真剣な顔をして口を閉ざすからどうしたのかと心配した」
「ごめん、何でもないんだ…朝ごはん食べていい?」
「……あぁ」
カイウスは気になっているみたいだが、俺が話したくない顔をしていたから無理には聞かなかった。
ゲームの話なんてしたら変人扱いだ、出来るわけがなくてカイウスの優しさに感謝した。
ゲームでのカイウスのハッピーエンドはローベルト家の人間の壊滅を意味している。
悪の片棒を担いでいる俺も当然例外ではない。
でも今の俺はカイウスと恋人同士だし、悪い事はしていない。
でも俺はライム・ローベルト、悪魔の紋様を宿して俺は何もしなくても周りから忌み嫌われてる。
ヒロインのマリーは、カイウスに想いを寄せている女性達に嫌われていたが俺より酷くはない。
悪魔の紋様で周りの目が痛い時もあったが、カイウスと契約した事によってその認識は変わっていった。
どういう仕掛けかは分からないが、俺はカイウスと契約しても変わらず悪だと言われている。
もしかしたら、俺はマリーにはなれない…あくまで悪役だからなのかもしれない。
だとしたら俺が死ぬフラグは…
「ライム」
「…へ?」
「こぼしてる」
「ご、ごめん!服が…すぐに洗って返すから!」
「いや、気にしないが…大丈夫か?」
カイウスに心配掛けてしまった、堂々とするって決めたのに…
確かゲームでも似たような事があったと思い出す。
マリーが妹のサクヤに虐められていた時、誰にも相談出来ず落ち込んでいた。
そんな時もカイウスが心配してくれていた。
マリーはカイウスに全て話して助けを求めていたっけ、それでサクヤとライムのマリーにしてきた悪事をカイウスが知ったんだ。
ゲームでは悪役に天罰を与えてハッピーエンドだった。
カイウスに「俺、死ぬかもしれない」なんて言えるわけない…カイウスのストレスにはなりたくない。
恋人同士なのに一人で抱えて、自分勝手だって思われても俺はカイウスの前で笑う事しか出来なかった。
カイウスと一緒に学校に登校するといろいろと騒ぎになるので、俺が先に行って時間差でカイウスが学校に向かった。
親しい友人はいないので、一人のんびり歩いていたら後ろが急に騒がしくなった。
後ろを振り返るとカイウスがいろんな生徒に囲まれていた。
群れをずるずると引きずりながら歩いていて、カイウスは強いなぁと眺めていた。
ボーッと見ていたら、チャイムが鳴り響いて慌てて俺も走り出した。
今日から剣術の本格的な授業が始まるから皆楽しみにしていて、朝からそわそわと早くカイウスが来ないかと皆教室のドアを眺めていた。
女子は別室で俺達とは違う授業だから不満そうにしていた。
女騎士はいるが、基本女の子にそんな危険な授業受けさせるわけにはいかないもんな。
カイウスが教室にやってきて、動きやすい服装に着替えてから学校の裏手にある施設の訓練所に集合と伝えて教室を出た。
皆運動するために着るシャツにズボンというラフな体操着みたいな格好になった。
士官学校だから騎士を目指している者が多くて、体が出来上がっていた。
俺のような筋肉がない生徒もいない事はないが、男として落ち込んだ。
この授業でもっと鍛えないとな、俺の手でカイウスを守れるくらい強く!
皆、訓練所に向かい…今まで使いたい生徒だけ使っていたので俺は初めて来た。
鉄の壁に転んでも痛みが和らぐようにマットが床に敷き詰められていた。
壁にはいろんな種類の武器が飾られていて、ちょっと怖かった。
「準備運動を怠ると実戦では命取りになる、終わった者から好きな武器を使って俺に一度でも傷を負わせられたら騎士団に推薦してやってもいい」
「…で、でももし間違えて殺してしまったら」
「誤って殺されるほど弱くはないが、自信があるならお前から来い…俺を敵国の騎士だと思って本気で来い!」
カイウスに挑発された生徒は壁に飾られたハンマーを手に取り、突撃していた。
カイウスに稽古をつけてもらったから俺にはカイウスの強さが分かる。
カイウスは武器を持たず、素手で全員相手をするつもりだ。
しかもカイウスに傷を負わせたら騎士団に推薦だと知り目の色を変えていた。
その発言でカイウスは尊敬しているが、誰も手加減はしなくなっていた。
カイウスに加減は無用だと、すぐに分かった。
ハンマーを持っていた生徒は大きなハンマーを振り上げると、振り下ろす前にカイウスが腹に蹴りを入れて軽く吹き飛んだ。
ハンマーの重さで立ち上がれない生徒のハンマーを取り上げて起こしてあげる。
「隙があり過ぎる、あれじゃあ殺してくれと言っているようなものだ…この武器はお前より重い、もっと自分に合った武器を…」
カイウスが生徒にアドバイスをしていたら、別の生徒が後ろから槍で突こうと襲撃してきた。
しかし、体を少しずらして槍を掴んでから槍を引っ張ると生徒は前のめりになり、床に倒れた。
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