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カイウスの話13
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特別講師を引き受けたのはライムの側で守るためだった。
思ったよりもライムの学校での扱いが酷すぎて、これが未来の騎士候補なのかと失望した。
差別なんて国民を平等に扱わなくてはいけない騎士としてあってはならない事だ。
ライムは慣れている様子で俺に平気なフリをしていたが、こんな事に慣れてはいけない。
泣きたい時に泣いて、俺の前では嘘偽りのない笑顔を見せてほしい。
今日は初回だったから基礎知識だけ教えて俺の授業は終わった。
ライムはまだ授業があるし、俺は騎士団長の仕事をしなくてはいけないから名残惜しくも別れた。
夜にまた会えると分かっていてもライムが恋しくなる、これが恋をするという事なのだろう。
街を歩いていて、なにかないか慎重に見回る。
最近街では不可思議なトラブルが起こっていると報告を受けた。
燃えるようなものがない場所からの発火や、突然湖の水が溢れてきた。
他にもいろいろとあり、国民達は皆悪魔の仕業だと信じている。
しかし国民達が見た悪魔は俺だし、俺は当然何もしていない。
勿論ライムがなにかするわけでもなくて、原因が全く分からない。
街の人々に聞いても突然起こる出来事で、それ以外に変わったところはないという。
普通の人間の仕業か、それとも魔法使いの仕業?…俺以外に魔法が使えるのだろうか。
「カイ様、こんにちは」
「…ん?あぁ」
一通り話を聞いて、原因を考えていたところで突然声を掛けられた。
発火したというよろず屋の樽を眺めていた目線を外して後ろを振り返った。
俺の家のメイドが立っていて、手には買い物カゴが握られている。
食材の買い出しによろず屋に来たのか、軽く手を上げて挨拶をしてから再び樽を眺めた。
発火して焦げているが、この樽にはただの水を溜めていたようだから木の樽に発火しても水ですぐに消える筈だ。
だとしたらやはり普通の火ではない…魔法が関係しているのかもしれない。
「カイ様、どうかしたんですか?」
「いや、お前は自分の仕事をしていればいい」
「あら?これはなんですか?」
自分的にはやんわりと断ったつもりだったが、メイドは首を突っ込んできた。
なにかを見つけたのか、樽が置いてある地面を見つめていた。
それを見て俺はこの発火の正体にすぐに勘付いた。
樽ばかり集中していて全く気付かなかった、地面に集中しないと見えないほど小さなものだった。
樽を置いてすぐに他の手がかりがないか地面を見つめる。
直接樽を発火させたわけではない、地面に焦げた跡があるのが何よりの証拠だ。
「…マリー、だったか」
「は、はい!」
「ありがとう、おかげで犯人が分かった」
「え?この小さな点でですか?」
その小さな点が犯人の残した唯一の手がかりだ。
もう一度お礼を言い、メイドが年下で新人だからか頭を撫でた。
すると顔を赤くさせて俯いた、なにかの病気か?
改めてローズに言ってなにか礼の品でも送ろう、この発火事件は悪魔の脅威だと怯える国民を救った…それほどの事だ。
メイドになにかほしいものはないか聞いても遠慮して、何も答えなかった。
メイドはそのままよろず屋に買い物に行ってしまった、犯人は分かったがまだ捕まえていないから全てが終わったらよろず屋の店主に言おう。
それにしても、なにかある度に悪魔のせいだと言う国民にも困りものだ。
確かに怖いのは分かる、誰かのせいにして心を落ち着かせる奴もいる。
でも、ライムがそんな事をする奴じゃないって知ってほしいが…そうなるとライムを悪魔だと言わなくてはいけなくなる、難しいな。
「あれ?カイ様?」
「何もいらないと言うから、せめて荷物持ちをさせてくれ」
「そっ、そんな!カイ様にそんな事させられません!」
「その荷物を自分で運べるならいいが、俺から見たら運べそうもないが?」
メイドの足元にある荷物を一瞬だけ見てそう言うと言葉に詰まった。
頑丈な袋に入れているとしても、引きずりながら帰るのも中のものが無事ではすまないだろう。
普段はローズが一緒だからそんな事はないだろうが、ローズは今別件で父に呼ばれていて留守だ。
だからローズはお気に入りであるこのメイドに自分の普段の仕事を任せたんだろうが、限度を考えなかったのかと呆れる。
メイドの荷物を肩に担ぐと、土下座する勢いで謝られた。
お礼だと言っただろ…物凄くやりづらい。
そのまま歩いていたら、ライムが通う学校の前を通った。
もう授業は終わっているが、まだ部活をしているのだろうか。
「この学校、カイ様の出身校ですよね」
「…よく知ってるな、ローズに聞いたのか?」
「は、はい!全校生徒の憧れで、とても凄かったと聞きました」
誰かに憧れを抱かれたり、凄い事なんて何一つしていない。
あの時の俺はただそこにいるだけのつまらない人間だった。
周りなんて見ていない、自分自身さえ見えていなかった。
ライムと再会してから俺は自分が生きていると実感出来るんだ。
俺にとってライムは心臓のような存在だ、俺の体の中で動くこの心臓はライムのもの。
俺がライムを想っていたからか、ふとライムの歌声が聞こえた。
とても綺麗で、俺の疲れを忘れさせてくれる…俺にとっての癒しの魔法だ。
「綺麗な声ですね、誰が歌ってるんだろう」
「…それは」
「カイ様?ごきげんよう」
このメイドはライムと一度会っているし、ライムに助けられたのだから悪い印象はない筈だ。
そう思って、この歌はライムが歌っていると教えようと思った。
しかしその声は第三者により遮られた。
人を不快にさせる声に眉を寄せる、これがライムと同じ血が通っているなんて考えたくもない。
無視して帰ろうと思っていたが、俺の腕に触れてきたから鬱陶しくて腕を振り払いソイツを見つめた。
黒い髪にキツそうな目つきのライムの妹が、ニコニコ笑っていた。
俺が腕を振り払っても何とも思わないのだろう、猫撫で声で「カイ様、カイ様」と話しかけてくるのがとても気持ち悪い。
「ここで会ったのもなにかの縁ですわ、美味しい豆茶が飲めるカフェテリアがあるの、一緒に行きましょう」
「俺がお前と行く意味が分からない」
俺は早く帰って残っている仕事を終わらせてライムとの時間を大切にしたいんだ。
たとえこの後用事がなくても行くわけがない。
…お前ら一族がライムにした事を俺は忘れないし、軽蔑する。
必ず、悪事を暴いて捕まえてやる…ライムの親族だとしてもな。
もう一度手を伸ばしてきたから、避けようと一歩後退ると後ろにメイドがいて「カイ様、大丈夫ですか?」と聞いてきた。
大丈夫だ、ただ鬱陶しいだけだ。
一言二言会話をしただけだが、ライムの妹はなにが気に入らないのか物凄い顔で睨んできた。
「私のカイ様に近付かないでよ!」
「きゃっ!」
メイドの肩を押して、グラリとバランスを崩したメイドはなにかを掴もうと両手を伸ばすが何も掴めず空振りだったからメイドの肩を掴んで支えた。
至近距離で距離が縮まったが、俺は何とも思っていないから心は動かず何事もなかったかのように離れた。
しかしメイドは時が止まったように固まっていた。
このまま置いていくわけにもいかず、どうしようかと思っていたらメイドは自力で我に返り俺に頭を下げて必死に謝っていた。
メイドが謝る事ではないだろ、むしろ謝るのは押したこの女だ。
そう思ってライムの妹を見ると、顔を赤くさせてさらに怒りがこみ上げていた。
「貧乏人の分際で私の事を馬鹿にして、私の方が相応しくて優れてるところを見せてあげる!」
そう捨て台詞を吐き出して、ライムの妹は何処かに行った。
誰が相応しいとか優れてるとかよく分からないが、ライムになにかしたら許さない…それだけだ。
思ったよりもライムの学校での扱いが酷すぎて、これが未来の騎士候補なのかと失望した。
差別なんて国民を平等に扱わなくてはいけない騎士としてあってはならない事だ。
ライムは慣れている様子で俺に平気なフリをしていたが、こんな事に慣れてはいけない。
泣きたい時に泣いて、俺の前では嘘偽りのない笑顔を見せてほしい。
今日は初回だったから基礎知識だけ教えて俺の授業は終わった。
ライムはまだ授業があるし、俺は騎士団長の仕事をしなくてはいけないから名残惜しくも別れた。
夜にまた会えると分かっていてもライムが恋しくなる、これが恋をするという事なのだろう。
街を歩いていて、なにかないか慎重に見回る。
最近街では不可思議なトラブルが起こっていると報告を受けた。
燃えるようなものがない場所からの発火や、突然湖の水が溢れてきた。
他にもいろいろとあり、国民達は皆悪魔の仕業だと信じている。
しかし国民達が見た悪魔は俺だし、俺は当然何もしていない。
勿論ライムがなにかするわけでもなくて、原因が全く分からない。
街の人々に聞いても突然起こる出来事で、それ以外に変わったところはないという。
普通の人間の仕業か、それとも魔法使いの仕業?…俺以外に魔法が使えるのだろうか。
「カイ様、こんにちは」
「…ん?あぁ」
一通り話を聞いて、原因を考えていたところで突然声を掛けられた。
発火したというよろず屋の樽を眺めていた目線を外して後ろを振り返った。
俺の家のメイドが立っていて、手には買い物カゴが握られている。
食材の買い出しによろず屋に来たのか、軽く手を上げて挨拶をしてから再び樽を眺めた。
発火して焦げているが、この樽にはただの水を溜めていたようだから木の樽に発火しても水ですぐに消える筈だ。
だとしたらやはり普通の火ではない…魔法が関係しているのかもしれない。
「カイ様、どうかしたんですか?」
「いや、お前は自分の仕事をしていればいい」
「あら?これはなんですか?」
自分的にはやんわりと断ったつもりだったが、メイドは首を突っ込んできた。
なにかを見つけたのか、樽が置いてある地面を見つめていた。
それを見て俺はこの発火の正体にすぐに勘付いた。
樽ばかり集中していて全く気付かなかった、地面に集中しないと見えないほど小さなものだった。
樽を置いてすぐに他の手がかりがないか地面を見つめる。
直接樽を発火させたわけではない、地面に焦げた跡があるのが何よりの証拠だ。
「…マリー、だったか」
「は、はい!」
「ありがとう、おかげで犯人が分かった」
「え?この小さな点でですか?」
その小さな点が犯人の残した唯一の手がかりだ。
もう一度お礼を言い、メイドが年下で新人だからか頭を撫でた。
すると顔を赤くさせて俯いた、なにかの病気か?
改めてローズに言ってなにか礼の品でも送ろう、この発火事件は悪魔の脅威だと怯える国民を救った…それほどの事だ。
メイドになにかほしいものはないか聞いても遠慮して、何も答えなかった。
メイドはそのままよろず屋に買い物に行ってしまった、犯人は分かったがまだ捕まえていないから全てが終わったらよろず屋の店主に言おう。
それにしても、なにかある度に悪魔のせいだと言う国民にも困りものだ。
確かに怖いのは分かる、誰かのせいにして心を落ち着かせる奴もいる。
でも、ライムがそんな事をする奴じゃないって知ってほしいが…そうなるとライムを悪魔だと言わなくてはいけなくなる、難しいな。
「あれ?カイ様?」
「何もいらないと言うから、せめて荷物持ちをさせてくれ」
「そっ、そんな!カイ様にそんな事させられません!」
「その荷物を自分で運べるならいいが、俺から見たら運べそうもないが?」
メイドの足元にある荷物を一瞬だけ見てそう言うと言葉に詰まった。
頑丈な袋に入れているとしても、引きずりながら帰るのも中のものが無事ではすまないだろう。
普段はローズが一緒だからそんな事はないだろうが、ローズは今別件で父に呼ばれていて留守だ。
だからローズはお気に入りであるこのメイドに自分の普段の仕事を任せたんだろうが、限度を考えなかったのかと呆れる。
メイドの荷物を肩に担ぐと、土下座する勢いで謝られた。
お礼だと言っただろ…物凄くやりづらい。
そのまま歩いていたら、ライムが通う学校の前を通った。
もう授業は終わっているが、まだ部活をしているのだろうか。
「この学校、カイ様の出身校ですよね」
「…よく知ってるな、ローズに聞いたのか?」
「は、はい!全校生徒の憧れで、とても凄かったと聞きました」
誰かに憧れを抱かれたり、凄い事なんて何一つしていない。
あの時の俺はただそこにいるだけのつまらない人間だった。
周りなんて見ていない、自分自身さえ見えていなかった。
ライムと再会してから俺は自分が生きていると実感出来るんだ。
俺にとってライムは心臓のような存在だ、俺の体の中で動くこの心臓はライムのもの。
俺がライムを想っていたからか、ふとライムの歌声が聞こえた。
とても綺麗で、俺の疲れを忘れさせてくれる…俺にとっての癒しの魔法だ。
「綺麗な声ですね、誰が歌ってるんだろう」
「…それは」
「カイ様?ごきげんよう」
このメイドはライムと一度会っているし、ライムに助けられたのだから悪い印象はない筈だ。
そう思って、この歌はライムが歌っていると教えようと思った。
しかしその声は第三者により遮られた。
人を不快にさせる声に眉を寄せる、これがライムと同じ血が通っているなんて考えたくもない。
無視して帰ろうと思っていたが、俺の腕に触れてきたから鬱陶しくて腕を振り払いソイツを見つめた。
黒い髪にキツそうな目つきのライムの妹が、ニコニコ笑っていた。
俺が腕を振り払っても何とも思わないのだろう、猫撫で声で「カイ様、カイ様」と話しかけてくるのがとても気持ち悪い。
「ここで会ったのもなにかの縁ですわ、美味しい豆茶が飲めるカフェテリアがあるの、一緒に行きましょう」
「俺がお前と行く意味が分からない」
俺は早く帰って残っている仕事を終わらせてライムとの時間を大切にしたいんだ。
たとえこの後用事がなくても行くわけがない。
…お前ら一族がライムにした事を俺は忘れないし、軽蔑する。
必ず、悪事を暴いて捕まえてやる…ライムの親族だとしてもな。
もう一度手を伸ばしてきたから、避けようと一歩後退ると後ろにメイドがいて「カイ様、大丈夫ですか?」と聞いてきた。
大丈夫だ、ただ鬱陶しいだけだ。
一言二言会話をしただけだが、ライムの妹はなにが気に入らないのか物凄い顔で睨んできた。
「私のカイ様に近付かないでよ!」
「きゃっ!」
メイドの肩を押して、グラリとバランスを崩したメイドはなにかを掴もうと両手を伸ばすが何も掴めず空振りだったからメイドの肩を掴んで支えた。
至近距離で距離が縮まったが、俺は何とも思っていないから心は動かず何事もなかったかのように離れた。
しかしメイドは時が止まったように固まっていた。
このまま置いていくわけにもいかず、どうしようかと思っていたらメイドは自力で我に返り俺に頭を下げて必死に謝っていた。
メイドが謝る事ではないだろ、むしろ謝るのは押したこの女だ。
そう思ってライムの妹を見ると、顔を赤くさせてさらに怒りがこみ上げていた。
「貧乏人の分際で私の事を馬鹿にして、私の方が相応しくて優れてるところを見せてあげる!」
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