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カイウスの話11
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ライムのぬくもりに包まれて、腕におさまるくらいの小型のぬいぐるみで良かったと思った。
「ごめん、まだ痛い?」
『大丈夫だ、このくらい…ライムに与えられる痛みなら』
むしろ投げ飛ばされた痛みより、下半身が一番痛い…ぬいぐるみだから分かりづらいのが残念だ。
今度はライムに身体を隅々まで見られて、俺だって疑っていた。
でも俺だと分かると、ちょっと強く抱きしめられて嬉しかった。
どうせならライムを包み込めるほどのデカい俺が良かったな。
ライムと離れていた時間を埋めるようにいろんな話をした、主に俺ばかりがベラベラと話していたが…
そしてずっと気になっていた事があり、ライムに聞いてみた…あの牢屋の隅で異臭を放つ食い物らしきものだ。
ライムは「食べない方がいいよ」と言うが、心配しなくても絶対に食わない。
食べ物だとするとライムの……こんなものを食わすのか?腹を下したらどうするんだ!
今すぐライムに栄養になりそうなものを食べさせたいと、ライムの服の袖を咥えて引っ張った。
「どうしたの?」
『ここにいたらライムが病気になる、俺が美味い飯を作ってやる』
「……カイウス」
一瞬だけ、ライムは嬉しそうな顔をしていたから嫌ではない筈だ。
でもライムは頷いてはくれず、俺から少し距離を取ってショックだった。
「もう俺はカイウスと会えない、会っちゃいけないんだ」
ライムはそんな残酷な事を口にしていて、俺に死の宣告をした。
俺に会えない理由?なんだそれは、俺がそんな理由ぶち壊してやる。
ライムに問いただすと、ライムはあの日の事を覚えているかと聞いて来た。
当たり前だ、ライムと過ごした日々は一分一秒だって忘れた事はない。
ライムは優しいから、きっとあの騒動は自分が原因だって思っているのだろう。
すぐに違うと言いたかったが、ライムの言葉を受け入れないとライムも俺の言葉に納得しない。
この姿じゃライムを満足に抱きしめられないもどかしさを感じながら自分の気持ちを伝えようと、ライムの手の甲に触れた。
大丈夫だ、俺はライムの一部である悪魔の紋様ごと愛している。
『ライムはこれが怖いのか?』
「……カイウスは怖くないの?あんな力が暴走して」
『俺は、ライムがいないと怖くてたまらない』
だから、もう俺から離れないでくれ…君がいない世界に何の価値もないんだ。
ライムが道に迷ったら、俺が道を作って導いてあげる…ライムの帰る場所になる。
怖がらなくていいんだよ、俺がいつでも傍にいて味方でいるから…
ライムはポロポロと美しい涙を流して、俺を包み込むように抱きしめた。
その温もりを確かめるように、しばらくそのまま時を過ごした。
どのくらいが経ったのか、第三者の足音が地下牢に響いて俺達は顔を上げた。
「おい、食事だ」
またあの食事もどきを持ってきたのか、使用人がワゴンを引いて立っていた。
ライムに変なものを食わせようとしやがって…怒りが込み上げてくる。
この格好じゃ出来る事といえば噛みつくくらいだろうと一歩踏み出したが、二歩目にはいかずライムにより後ろに隠された。
俺を守ってくれているのだろうが、使用人がライムに触れようとしているのを見て我慢出来ずに飛び出した。
使用人の手を思いっきり噛んだが、ぬいぐるみだから当然歯はなくて痛くはないだろう。
使用人は鬱陶しそうに俺を掴んで壁に向かって思いっきり叩きつけた。
視界がぶれて、ぬいぐるみとの意識の繋がりが解けて仕事の手を止めた。
「……」
「どうした?カイ、次の報告書だ」
意識を繋げている時、全ての感情がぬいぐるみに向かっていて仕事している本体は無の感情だった。
しかし、意識が途切れて一気に自分に感情が戻ってきて頭を抱える。
ライムはどうなったんだ?あの使用人は普通じゃなかった、ライムが危ない。
そう思っても手元にぬいぐるみ本体がないからどうする事も出来ない。
リーズナにすがるように抱き上げると驚いた顔をして「ちょっと落ち着けって!」と慌てていた。
ドロッとした、嫌な感情が腹の底でぐるぐる回っている…俺の…これは…
「おい待てカイ!その感情はよくないものだ!」
リーズナが必死に俺に訴えている、分かってる…でも自分でもどうする事も出来ない。
そうだ、あの時…俺の力が暴走したのはライムのせいではないとはっきり覚えている。
俺はあの時見たんだ…ライムが知らない男に殴られているところを…
あの時も俺の心の中がドロドロとしたもので埋め尽くされて、ライムを助けなきゃという気持ちでいっぱいだった。
ライムを助ける、ならばライムに危害を加えるものを消せばいい。
俺がそう思ったから、人が死に…ライムを深く傷付ける事になった。
抑えなきゃいけないのに、今この場には俺の安定剤であるライムはいない。
リーズナも影響を受けて苦しそうに呻き声を上げていた、大丈夫…一緒にライムのところに行こう。
気付いたらライムを迎えに行っていた、勿論自分が何をしたのかも分かっている。
今回はぬいぐるみに意識を飛ばしていたから、力だけがライムのところに向かい具現化した。
自分でも知らない力をよく使う自分に恐怖した、今はまだライムを助けるためだけの力だが…もしいつかライムを傷付けたらと思うと恐ろしい。
そして俺は短時間でまた暴走しそうになり、自分で自分を押さえつけた。
ライムを屋敷に招いて、やりかけの仕事を片してすぐに戻るつもりだった。
なのに大きな地震が起きて、急いでライムがいる部屋に向かおうとした途中でローズと合流した。
そしてライムがいなくなり、今の状況に戻るが…ドロッと感情が上手くコントロール出来なかった。
ローズとは幼少期からの知り合いで、俺が友人と呼べる数少ない中の一人だった。
俺の仕事も手伝ってくれる優秀なメイド…なのに、ライムを殴った?
他の殺した奴らのようにライムを…俺の命よりも大切な子を…
ダメだ、抑えなくては…俺はいつまでも成長出来ないままだ。
負傷したメイドを医務室に運んで、手当てしている時俺はローズのすぐ傍の壁を殴りつけた。
パラパラと鉄の壁にヒビが入り、さっきまでピリピリしていたローズはびっくりしていた。
「…カイ様?」
「何故殴ったんだ、あの子は特別だって言った筈だ」
「彼の手の甲には悪魔の紋様がありましたし、マリーを傷付けた事実は変わりません」
「じゃああのメイドにどんな状況だったか聞く、お前は冷静な判断をしろ」
「これはメイドではなく友人としてカイ様に言います、彼はこのエーデルハイド家に良くない存在です…もう一度考えて下さい」
「ライムがエーデルハイドに良くない存在なら、俺はエーデルハイドを捨てる」
メイドの手当てが終わったと医師に言われて、医務室の中に入った。
「ごめん、まだ痛い?」
『大丈夫だ、このくらい…ライムに与えられる痛みなら』
むしろ投げ飛ばされた痛みより、下半身が一番痛い…ぬいぐるみだから分かりづらいのが残念だ。
今度はライムに身体を隅々まで見られて、俺だって疑っていた。
でも俺だと分かると、ちょっと強く抱きしめられて嬉しかった。
どうせならライムを包み込めるほどのデカい俺が良かったな。
ライムと離れていた時間を埋めるようにいろんな話をした、主に俺ばかりがベラベラと話していたが…
そしてずっと気になっていた事があり、ライムに聞いてみた…あの牢屋の隅で異臭を放つ食い物らしきものだ。
ライムは「食べない方がいいよ」と言うが、心配しなくても絶対に食わない。
食べ物だとするとライムの……こんなものを食わすのか?腹を下したらどうするんだ!
今すぐライムに栄養になりそうなものを食べさせたいと、ライムの服の袖を咥えて引っ張った。
「どうしたの?」
『ここにいたらライムが病気になる、俺が美味い飯を作ってやる』
「……カイウス」
一瞬だけ、ライムは嬉しそうな顔をしていたから嫌ではない筈だ。
でもライムは頷いてはくれず、俺から少し距離を取ってショックだった。
「もう俺はカイウスと会えない、会っちゃいけないんだ」
ライムはそんな残酷な事を口にしていて、俺に死の宣告をした。
俺に会えない理由?なんだそれは、俺がそんな理由ぶち壊してやる。
ライムに問いただすと、ライムはあの日の事を覚えているかと聞いて来た。
当たり前だ、ライムと過ごした日々は一分一秒だって忘れた事はない。
ライムは優しいから、きっとあの騒動は自分が原因だって思っているのだろう。
すぐに違うと言いたかったが、ライムの言葉を受け入れないとライムも俺の言葉に納得しない。
この姿じゃライムを満足に抱きしめられないもどかしさを感じながら自分の気持ちを伝えようと、ライムの手の甲に触れた。
大丈夫だ、俺はライムの一部である悪魔の紋様ごと愛している。
『ライムはこれが怖いのか?』
「……カイウスは怖くないの?あんな力が暴走して」
『俺は、ライムがいないと怖くてたまらない』
だから、もう俺から離れないでくれ…君がいない世界に何の価値もないんだ。
ライムが道に迷ったら、俺が道を作って導いてあげる…ライムの帰る場所になる。
怖がらなくていいんだよ、俺がいつでも傍にいて味方でいるから…
ライムはポロポロと美しい涙を流して、俺を包み込むように抱きしめた。
その温もりを確かめるように、しばらくそのまま時を過ごした。
どのくらいが経ったのか、第三者の足音が地下牢に響いて俺達は顔を上げた。
「おい、食事だ」
またあの食事もどきを持ってきたのか、使用人がワゴンを引いて立っていた。
ライムに変なものを食わせようとしやがって…怒りが込み上げてくる。
この格好じゃ出来る事といえば噛みつくくらいだろうと一歩踏み出したが、二歩目にはいかずライムにより後ろに隠された。
俺を守ってくれているのだろうが、使用人がライムに触れようとしているのを見て我慢出来ずに飛び出した。
使用人の手を思いっきり噛んだが、ぬいぐるみだから当然歯はなくて痛くはないだろう。
使用人は鬱陶しそうに俺を掴んで壁に向かって思いっきり叩きつけた。
視界がぶれて、ぬいぐるみとの意識の繋がりが解けて仕事の手を止めた。
「……」
「どうした?カイ、次の報告書だ」
意識を繋げている時、全ての感情がぬいぐるみに向かっていて仕事している本体は無の感情だった。
しかし、意識が途切れて一気に自分に感情が戻ってきて頭を抱える。
ライムはどうなったんだ?あの使用人は普通じゃなかった、ライムが危ない。
そう思っても手元にぬいぐるみ本体がないからどうする事も出来ない。
リーズナにすがるように抱き上げると驚いた顔をして「ちょっと落ち着けって!」と慌てていた。
ドロッとした、嫌な感情が腹の底でぐるぐる回っている…俺の…これは…
「おい待てカイ!その感情はよくないものだ!」
リーズナが必死に俺に訴えている、分かってる…でも自分でもどうする事も出来ない。
そうだ、あの時…俺の力が暴走したのはライムのせいではないとはっきり覚えている。
俺はあの時見たんだ…ライムが知らない男に殴られているところを…
あの時も俺の心の中がドロドロとしたもので埋め尽くされて、ライムを助けなきゃという気持ちでいっぱいだった。
ライムを助ける、ならばライムに危害を加えるものを消せばいい。
俺がそう思ったから、人が死に…ライムを深く傷付ける事になった。
抑えなきゃいけないのに、今この場には俺の安定剤であるライムはいない。
リーズナも影響を受けて苦しそうに呻き声を上げていた、大丈夫…一緒にライムのところに行こう。
気付いたらライムを迎えに行っていた、勿論自分が何をしたのかも分かっている。
今回はぬいぐるみに意識を飛ばしていたから、力だけがライムのところに向かい具現化した。
自分でも知らない力をよく使う自分に恐怖した、今はまだライムを助けるためだけの力だが…もしいつかライムを傷付けたらと思うと恐ろしい。
そして俺は短時間でまた暴走しそうになり、自分で自分を押さえつけた。
ライムを屋敷に招いて、やりかけの仕事を片してすぐに戻るつもりだった。
なのに大きな地震が起きて、急いでライムがいる部屋に向かおうとした途中でローズと合流した。
そしてライムがいなくなり、今の状況に戻るが…ドロッと感情が上手くコントロール出来なかった。
ローズとは幼少期からの知り合いで、俺が友人と呼べる数少ない中の一人だった。
俺の仕事も手伝ってくれる優秀なメイド…なのに、ライムを殴った?
他の殺した奴らのようにライムを…俺の命よりも大切な子を…
ダメだ、抑えなくては…俺はいつまでも成長出来ないままだ。
負傷したメイドを医務室に運んで、手当てしている時俺はローズのすぐ傍の壁を殴りつけた。
パラパラと鉄の壁にヒビが入り、さっきまでピリピリしていたローズはびっくりしていた。
「…カイ様?」
「何故殴ったんだ、あの子は特別だって言った筈だ」
「彼の手の甲には悪魔の紋様がありましたし、マリーを傷付けた事実は変わりません」
「じゃああのメイドにどんな状況だったか聞く、お前は冷静な判断をしろ」
「これはメイドではなく友人としてカイ様に言います、彼はこのエーデルハイド家に良くない存在です…もう一度考えて下さい」
「ライムがエーデルハイドに良くない存在なら、俺はエーデルハイドを捨てる」
メイドの手当てが終わったと医師に言われて、医務室の中に入った。
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