12 / 299
壮大な勘違い
しおりを挟む
夕飯は、小さなドアから出された。
俺は部屋で食えという事か、掃除しといて良かった。
なんか、何を食べてるか分からない……しょっぱいや……あれ?頬が濡れている。
一人で食べるご飯は味気なかった。
夕飯を食べ終わり、ベッドで横になり手の甲を見つめた。
何の力もない、ただの落書きのように思えてきた。
これのせいでいろいろとあったな、主に屋敷の中でだけど…
久々の屋敷での眠りは、なかなか寝付けなかった。
あの時のような目線は感じなかったのに、トラウマのようになっていた。
それから数日後、俺は父の部屋に来いと数人の兵士に呼ばれた。
それだけだと普通の家族のようだが、何故か手錠を掛けられた。
まるで囚人のような扱いで目を丸くしていたら、手錠を引っ張られて歩かされる。
逃げるか暴れるかすると思われているのだろう、こんなに大勢の兵士の前でそんな事出来るわけがない。
父の部屋に行く前に何人かの使用人とすれ違い、じろじろ見られたのがとても恥ずかしかった。
父の部屋は廊下の奥の奥にある、真っ赤な扉の向こう側にあるそうだ。
兵士の一人がドアを叩くと、父の「入れ」という声が聞こえた。
初めて入る父の部屋に心臓ばくばくで緊張しながら入った。
そこにいたのは父と、父の妻…つまり妹の母だけど俺の母ではない人がいた。
我ながら家庭環境が複雑だなと思う。
「ライム、お前を呼んだのは他でもない…お前に使命を与える」
「………使命?」
「貴方は本来恥さらしの悪魔の子、死んでも惜しくはないのです…ですがローベルト卿の慈悲で生かされる事を忘れてはいけませんよ」
この人はなかなか酷い事を言うんだな……死んでも惜しくはないって…
父の言う使命とはなんだろう、想像も出来ない。
そしてそれはとんでもない事だった。
昔話に出てくる悪魔は世界に災厄を振り撒いていた。
それは火の嵐や町を一つ沈めるほどの雨や、奇病も振り撒いていたそうだ。
そして俺にそれをやれと父は言った、きっとこれも大帝国を乗っ取る計画の一つなのだろう。
父は知らなかった、俺は何の能力もない…ただ手の甲に落書きがあるだけの一般人だと…
俺は何度もそんな力はないと訴えた。
しかし、俺が言おうとすると何故かいつも誰かが言葉を被せてくる。
だから俺がそんな力がないのにも関わらず、能力を出す修行をさせられていた。
俺が再びこの屋敷に呼び戻された理由は、俺を使って王族や国民達を従わせる材料にするためだった。
カイウスを妹の婿に出来れば、災厄を止める奴はいないというのが両親の考えだという。
正直それを聞いた時、両親はカイウスをいったいなんだと思ってるんだと思った。
そもそもカイウスはヒロインと結ばれるから妹と結婚は無理だ……という事を置いといたとしても無謀だと思った。
カイウスは恋愛に盲目になるようなキャラクターではない。
ゲームをしていたんだ、誰よりも先のカイウスを知っている。
だから妻の身内に頼まれても悪の手助けをするわけない。
だからこの作戦を実行すると俺にはもれなく死亡フラグが立ってしまう。
でも俺の手の甲は何の意味もないと人に伝えようとすると遮られ、逃げ出したあの時から屋敷が強化されて逃げ出す事が出来ずにいた。
でも、不思議とあまり落ち込んではいない…どんなに練習しようとも俺には災厄なんて使えないし、使えたとしても自分の死ぬ未来しかない能力を使う筈はない。
練習というのも、剣術の稽古や勉強など能力には役立ちそうもない事をしていた。
剣術もいつもぼろくそに木刀で殴られるだけだ。
両親も周りも、どうやったら能力が覚醒するのか分からないのだろう。
神の子と同じだ、その身に加護を受けた者にしか分からない。
カイウスは元々の才能があるからすぐに魔法が使えたのだろう。
俺のような才能の「さ」の字もない奴は無理だろう。
そして俺が15歳になった時、父に呼ばれた。
「あれから9年だ、お前のその手は飾りか?」
「だからこの手はただ…」
「仕方ない、専門家に任せるとするか」
「ただの落書きのようなもの」と言おうとしたら、またもや言葉を遮られた。
何度も言おうとしたら「うるさい!」と理不尽に殴られるからもう何度も言うのは止めていた…ドMじゃないから痛いのは嫌だ。
なんでここの人達は俺の言葉をいつも遮るのだろうか、言ってはいけない事だと天の神様かなにかが不思議な力を使ってるのか?
父はなにかを決意したのか、俺を見ていた。
俺は床に正座していた、椅子に座ると「椅子が汚れる」と皆嫌な顔をするから俺は床と仲良くしていた。
一応半分父の血が通ってるのに、酷い扱いだが……もう慣れてしまった自分がとても嫌だ。
「ライム、貴様には王立士官学校に通ってもらう」
「………え?」
「あの神の子が力のコントロールを学んだところだ、お前の能力も引き出せるかもしれん」
カイウスが能力をコントロール出来たのは、カイウスの独学だと思う。
だってこの世界の魔法使いはカイウスだけだ、カイウスに誰かが教えられるとも思えない。
そして俺がカイウスの真似したって無理だ、俺のはカイウスのような立派なものとは違い、落書きのような紋様だからだ。
でも父はやる気になっていて、士官学校の手続きをしだした。
王立士官学校は世界の中で一番大きな学校だと言われている。
勉学を習うのは任意だが、大帝国の騎士を目指す者なら必ずそこに通い卒業しなくてはいけない。
騎士以外にも、いろいろと学べて王立士官学校を卒業したというステータスがあればどんな仕事にも一発で勤められるという夢のような学校だ。
しかし、誰でも簡単に卒業出来るわけがなく…いろいろと卒業試験が大変らしいが外部は知らない。
ゲームにもそのくらいの誰でも知っているような説明しかなく、俺も卒業出来るか不安だ。
どんなにやっても無駄なのに、大帝国を乗っ取ってなにがしたいのか俺には分からなかった。
学校に通っているキャラクターは確かいなかった筈だから、俺は行く事に決めた。
マリーも妹も学生の年齢だが、マリーは家が貧乏だから学校に通っていなかった。
妹はお嬢様学校に通うから王立士官学校ではない。
確か王立士官学校は寮生活だから、この埃っぽい屋根裏部屋ともおさらばだ。
期待されるのは苦手だが、いい事もあるから頷いた。
ただ、過剰な期待は無駄だからしないでくれ……そう言おうと思ったらまた言葉を遮られた。
微妙な気分になりながら、俺は今日から王立士官学校の入試に合格するために剣術と勉学を強化された。
そこで俺は新しい事実を知る事になった。
ゲームでも森に住む獣は魔物だと書かれていて、実際会った動物も普通ではなく禍々しいオーラを放っていたからてっきり魔物だと思っていた。
しかし、実際に迷いの森にいるのは獰猛な獣という表現しか使わず載っていた写真も普通の獣だった。
俺は部屋で食えという事か、掃除しといて良かった。
なんか、何を食べてるか分からない……しょっぱいや……あれ?頬が濡れている。
一人で食べるご飯は味気なかった。
夕飯を食べ終わり、ベッドで横になり手の甲を見つめた。
何の力もない、ただの落書きのように思えてきた。
これのせいでいろいろとあったな、主に屋敷の中でだけど…
久々の屋敷での眠りは、なかなか寝付けなかった。
あの時のような目線は感じなかったのに、トラウマのようになっていた。
それから数日後、俺は父の部屋に来いと数人の兵士に呼ばれた。
それだけだと普通の家族のようだが、何故か手錠を掛けられた。
まるで囚人のような扱いで目を丸くしていたら、手錠を引っ張られて歩かされる。
逃げるか暴れるかすると思われているのだろう、こんなに大勢の兵士の前でそんな事出来るわけがない。
父の部屋に行く前に何人かの使用人とすれ違い、じろじろ見られたのがとても恥ずかしかった。
父の部屋は廊下の奥の奥にある、真っ赤な扉の向こう側にあるそうだ。
兵士の一人がドアを叩くと、父の「入れ」という声が聞こえた。
初めて入る父の部屋に心臓ばくばくで緊張しながら入った。
そこにいたのは父と、父の妻…つまり妹の母だけど俺の母ではない人がいた。
我ながら家庭環境が複雑だなと思う。
「ライム、お前を呼んだのは他でもない…お前に使命を与える」
「………使命?」
「貴方は本来恥さらしの悪魔の子、死んでも惜しくはないのです…ですがローベルト卿の慈悲で生かされる事を忘れてはいけませんよ」
この人はなかなか酷い事を言うんだな……死んでも惜しくはないって…
父の言う使命とはなんだろう、想像も出来ない。
そしてそれはとんでもない事だった。
昔話に出てくる悪魔は世界に災厄を振り撒いていた。
それは火の嵐や町を一つ沈めるほどの雨や、奇病も振り撒いていたそうだ。
そして俺にそれをやれと父は言った、きっとこれも大帝国を乗っ取る計画の一つなのだろう。
父は知らなかった、俺は何の能力もない…ただ手の甲に落書きがあるだけの一般人だと…
俺は何度もそんな力はないと訴えた。
しかし、俺が言おうとすると何故かいつも誰かが言葉を被せてくる。
だから俺がそんな力がないのにも関わらず、能力を出す修行をさせられていた。
俺が再びこの屋敷に呼び戻された理由は、俺を使って王族や国民達を従わせる材料にするためだった。
カイウスを妹の婿に出来れば、災厄を止める奴はいないというのが両親の考えだという。
正直それを聞いた時、両親はカイウスをいったいなんだと思ってるんだと思った。
そもそもカイウスはヒロインと結ばれるから妹と結婚は無理だ……という事を置いといたとしても無謀だと思った。
カイウスは恋愛に盲目になるようなキャラクターではない。
ゲームをしていたんだ、誰よりも先のカイウスを知っている。
だから妻の身内に頼まれても悪の手助けをするわけない。
だからこの作戦を実行すると俺にはもれなく死亡フラグが立ってしまう。
でも俺の手の甲は何の意味もないと人に伝えようとすると遮られ、逃げ出したあの時から屋敷が強化されて逃げ出す事が出来ずにいた。
でも、不思議とあまり落ち込んではいない…どんなに練習しようとも俺には災厄なんて使えないし、使えたとしても自分の死ぬ未来しかない能力を使う筈はない。
練習というのも、剣術の稽古や勉強など能力には役立ちそうもない事をしていた。
剣術もいつもぼろくそに木刀で殴られるだけだ。
両親も周りも、どうやったら能力が覚醒するのか分からないのだろう。
神の子と同じだ、その身に加護を受けた者にしか分からない。
カイウスは元々の才能があるからすぐに魔法が使えたのだろう。
俺のような才能の「さ」の字もない奴は無理だろう。
そして俺が15歳になった時、父に呼ばれた。
「あれから9年だ、お前のその手は飾りか?」
「だからこの手はただ…」
「仕方ない、専門家に任せるとするか」
「ただの落書きのようなもの」と言おうとしたら、またもや言葉を遮られた。
何度も言おうとしたら「うるさい!」と理不尽に殴られるからもう何度も言うのは止めていた…ドMじゃないから痛いのは嫌だ。
なんでここの人達は俺の言葉をいつも遮るのだろうか、言ってはいけない事だと天の神様かなにかが不思議な力を使ってるのか?
父はなにかを決意したのか、俺を見ていた。
俺は床に正座していた、椅子に座ると「椅子が汚れる」と皆嫌な顔をするから俺は床と仲良くしていた。
一応半分父の血が通ってるのに、酷い扱いだが……もう慣れてしまった自分がとても嫌だ。
「ライム、貴様には王立士官学校に通ってもらう」
「………え?」
「あの神の子が力のコントロールを学んだところだ、お前の能力も引き出せるかもしれん」
カイウスが能力をコントロール出来たのは、カイウスの独学だと思う。
だってこの世界の魔法使いはカイウスだけだ、カイウスに誰かが教えられるとも思えない。
そして俺がカイウスの真似したって無理だ、俺のはカイウスのような立派なものとは違い、落書きのような紋様だからだ。
でも父はやる気になっていて、士官学校の手続きをしだした。
王立士官学校は世界の中で一番大きな学校だと言われている。
勉学を習うのは任意だが、大帝国の騎士を目指す者なら必ずそこに通い卒業しなくてはいけない。
騎士以外にも、いろいろと学べて王立士官学校を卒業したというステータスがあればどんな仕事にも一発で勤められるという夢のような学校だ。
しかし、誰でも簡単に卒業出来るわけがなく…いろいろと卒業試験が大変らしいが外部は知らない。
ゲームにもそのくらいの誰でも知っているような説明しかなく、俺も卒業出来るか不安だ。
どんなにやっても無駄なのに、大帝国を乗っ取ってなにがしたいのか俺には分からなかった。
学校に通っているキャラクターは確かいなかった筈だから、俺は行く事に決めた。
マリーも妹も学生の年齢だが、マリーは家が貧乏だから学校に通っていなかった。
妹はお嬢様学校に通うから王立士官学校ではない。
確か王立士官学校は寮生活だから、この埃っぽい屋根裏部屋ともおさらばだ。
期待されるのは苦手だが、いい事もあるから頷いた。
ただ、過剰な期待は無駄だからしないでくれ……そう言おうと思ったらまた言葉を遮られた。
微妙な気分になりながら、俺は今日から王立士官学校の入試に合格するために剣術と勉学を強化された。
そこで俺は新しい事実を知る事になった。
ゲームでも森に住む獣は魔物だと書かれていて、実際会った動物も普通ではなく禍々しいオーラを放っていたからてっきり魔物だと思っていた。
しかし、実際に迷いの森にいるのは獰猛な獣という表現しか使わず載っていた写真も普通の獣だった。
415
お気に入りに追加
8,176
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
普段「はい」しか言わない僕は、そばに人がいると怖いのに、元マスターが迫ってきて弄ばれている
迷路を跳ぶ狐
BL
全105話*六月十一日に完結する予定です。
読んでいただき、エールやお気に入り、しおりなど、ありがとうございました(*≧∀≦*)
魔法の名手が生み出した失敗作と言われていた僕の処分は、ある日突然決まった。これから捨てられる城に置き去りにされるらしい。
ずっと前から廃棄処分は決まっていたし、殺されるかと思っていたのに、そうならなかったのはよかったんだけど、なぜか僕を嫌っていたはずのマスターまでその城に残っている。
それだけならよかったんだけど、ずっとついてくる。たまにちょっと怖い。
それだけならよかったんだけど、なんだか距離が近い気がする。
勘弁してほしい。
僕は、この人と話すのが、ものすごく怖いんだ。
異世界は『一妻多夫制』!?溺愛にすら免疫がない私にたくさんの夫は無理です!?
すずなり。
恋愛
ひょんなことから異世界で赤ちゃんに生まれ変わった私。
一人の男の人に拾われて育ててもらうけど・・・成人するくらいから回りがなんだかおかしなことに・・・。
「俺とデートしない?」
「僕と一緒にいようよ。」
「俺だけがお前を守れる。」
(なんでそんなことを私にばっかり言うの!?)
そんなことを思ってる時、父親である『シャガ』が口を開いた。
「何言ってんだ?この世界は男が多くて女が少ない。たくさん子供を産んでもらうために、何人とでも結婚していいんだぞ?」
「・・・・へ!?」
『一妻多夫制』の世界で私はどうなるの!?
※お話は全て想像の世界になります。現実世界とはなんの関係もありません。
※誤字脱字・表現不足は重々承知しております。日々精進いたしますのでご容赦ください。
ただただ暇つぶしに楽しんでいただけると幸いです。すずなり。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
【完結】婚約破棄された僕はギルドのドSリーダー様に溺愛されています
八神紫音
BL
魔道士はひ弱そうだからいらない。
そういう理由で国の姫から婚約破棄されて追放された僕は、隣国のギルドの町へとたどり着く。
そこでドSなギルドリーダー様に拾われて、
ギルドのみんなに可愛いとちやほやされることに……。
美少年に転生したらヤンデレ婚約者が出来ました
SEKISUI
BL
ブラック企業に勤めていたOLが寝てそのまま永眠したら美少年に転生していた
見た目は勝ち組
中身は社畜
斜めな思考の持ち主
なのでもう働くのは嫌なので怠惰に生きようと思う
そんな主人公はやばい公爵令息に目を付けられて翻弄される
悪役側のモブになっても推しを拝みたい。【完結】
瑳来
BL
大学生でホストでオタクの如月杏樹はホストの仕事をした帰り道、自分のお客に刺されてしまう。
そして、気がついたら自分の夢中になっていたBLゲームのモブキャラになっていた!
……ま、推しを拝めるからいっか! てな感じで、ほのぼのと生きていこうと心に決めたのであった。
ウィル様のおまけにて完結致しました。
長い間お付き合い頂きありがとうございました!
転生貧乏貴族は王子様のお気に入り!実はフリだったってわかったのでもう放してください!
音無野ウサギ
BL
ある日僕は前世を思い出した。下級貴族とはいえ王子様のお気に入りとして毎日楽しく過ごしてたのに。前世の記憶が僕のことを駄目だしする。わがまま駄目貴族だなんて気づきたくなかった。王子様が優しくしてくれてたのも実は裏があったなんて気づきたくなかった。品行方正になるぞって思ったのに!
え?王子様なんでそんなに優しくしてくるんですか?ちょっとパーソナルスペース!!
調子に乗ってた貧乏貴族の主人公が慎ましくても確実な幸せを手に入れようとジタバタするお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる