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カイウスの話2
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近くで聞いてみたい、そう思い歌に導かれるままに歩き出した。
此処が一番近くで、驚かさないように木の影に隠れた。
下心がある人間ばかり見てきたからだろうか、こんなに清らかな歌声は初めてだった。
名前を聞きたい、何処の誰なのだろうか…ここまで興味を惹かれた事が今までの人生で一度もなかった。
それは、俺の…10歳にして初恋の相手だった。
歌の邪魔をしないように隠れていたが、このままだと知り合いにもなれないと気付いて小鳥の歌声の子に近付こうとした。
すると近くの茂みに足がぶつかり、思ったより大きな音を立ててしまった。
「誰だっ!?」
驚いたような声が聞こえて、怯えさせてしまったかと足を止めた。
ここで布を被った男が現れるともっと恐怖させてしまうかもしれない。
その日俺は、結局名乗り出る事が出来ずにその場を離れた。
知り合いにならなくてもいい、遠くから聞けるだけで俺の苦しかった日々に安らぎを与えてくれたんだ。
それから毎日のように家を抜け出してはあの子に会いに行った。
ずっと木の影から聞いていたら、風で草が揺れていた。
これは俺が動かした音ではないが、あの子はそれを知らない。
また怯えていないか不安だったが、悲鳴が聞こえた。
あの子の悲鳴だと考える前に、体が動いていて風を巻き起こした。
精霊が落ちそうだと騒いでいたからとっさに動けたんだ、感謝する。
頭から被っていた布が風に拐われて空の向こうに飛んで行った。
やっとこれで会話が出来ると安堵していたら落ち葉を踏んだ軽い音を聞いた。
近付いてきたのか後退ったのかは分からないが、俺に怯えていたからきっと後退ったのだろう。
怯えさせないように一歩ゆっくりと踏み出して近付いた、怯えられるのは悲しいが…やっと会えたのだから少しだけでいい、会話がしたい。
「あっ!」
いつもは周りを警戒して行動していたのに、今は仲良くなりたい…その事だけを考えていて地面の木の根に気付かず転倒した。
いくら落ち葉が敷き詰められていても、顔面から倒れたらとても痛い。
情けない、好きな子の前なのにこんなところを見られてしまうなんて…
自力で起き上がろうと腕を前に出して、力を込めた。
起き上がる前に誰かに腕を掴まれて、支えて立たされた。
精霊ではない、人に触られている感触…じゃああの子なのだろうか。
しかし、俺と話してくれないのかずっと口を閉ざしていた。
俺の服を軽く叩いて落として付着した土を払ってくれた。
手のひらが熱くなったと思ったら、その子は手を掴み手当てしてくれた。
怪我をしていたのか、知らなかった…と呑気に考える。
歌声通り、優しい子なんだな…普通怯えさせた相手にこんな風に接する事は出来ない。
ますます興味が出てきて、好きな気持ちが溢れてきた。
つい服を掴んで引き止めてしまった、もう会えなくなると思ったから…
今なら聞けるかもしれない、ずっと聞きたかった事が…
「ねぇ!名前、俺の名前はカイウス!君は?」
とりあえず名前を知らないと呼べないから俺は名前を聞いてみた。
ドキドキしながら待っていても、風がヒューヒュー吹く音しか聞こえない。
俺は嫌われているのだろうか、怯えさせてしまったからか。
突然手を重ねられて、胸が高鳴った。
でもその手はすぐに外されてしまった。
すぐに手を伸ばしたが、その子を再び引き止める事は出来なかった。
自分の首筋に手を置いて、やっと頭に布がない事に気付いた。
でも今はそんな事どうでも良かった。
精霊のように気ままにいなくなってしまったあの子で頭がいっぱいだった。
この森に住んでるのだろうか、だとしたらまた来れば会えるだろう。
明日、俺は想いを伝えようと思った…俺の初恋…
屋敷の部屋に戻ると、早速あの子に送るプレゼントの準備をした…俺の気持ちだから手作りなんてどうだろう。
精霊達に材料集めを手伝ってもらい、手先は器用だから目が見えなくても作れた。
自分で稼ぐお金はまだなかったから花で作ったブレスレット、気に入ってくれるだろうか。
いや、こんなところでうじうじしていても仕方ない…剣術の先生も言っていたじゃないか…「己の心の弱さは誰にだってある、その弱さを周りに知られる者は本当に弱い者、強者でいるには弱さを上手く隠し通す事」と…
つまり、俺は誰の前でも堂々としなくてはならない…あの子に頼られる存在になるために…
気に入ってもらえるかどうかを恐れるな、渡す事に意味があるんだ。
翌日、新しい布を頭から被り俺はあの場所に向かった…ここまで来ればいつもの歌が聞こえる。
「あ、あれ?」
いつもの声が聞こえない、あの子の気配が感じられなかった。
そこには誰もいなかった。
あの子に送ろうと思った贈り物をギュッと握りしめる。
あんな別れ方は寂しいよ、もっといろんな事を話したかった。
自分の気持ち、伝えたかった…せっかく作ったのに…ブレスレット。
その場でうずくまり、しばらくジッと風の音を聞いていた。
ここは魔物が住む森だ、もしかしたら魔物に襲われたのかもしれないと思ったが近くで血のにおいはしなかった。
精霊達も行方が分からないそうだ、森で人が死ねば嫌でも精霊達は知っている筈だ。
だから信じてる、まだ生きているって…再び会えるって…
そんな時、精霊の一人が俺の元にやって来た。
その精霊の話によると、森の外に出るための手伝いをしたと言っていた。
その後の事は知らないようで、俺は「ありがとう」とお礼を言った。
もう森を出たのか、大帝国に家があるかは分からないが城下町でまた会えるかな。
そんな事を思っていた時だった、少し離れたところで甲高い悲鳴が聞こえた。
すぐに声がした方向に向かって走り出した。
あの子の声ではなかったが、見過ごす事は出来ない…騎士の一族の血がほっとかなかった。
悲鳴を頼りにやって来たら、同時に魔物の唸る声が聞こえた。
今にも飛びかかってきそうな声に、腰から下げていた護身用で持っていた木刀を持ち、魔物を一突きした。
横からの攻撃に油断していた狼の魔物は目を潰されて、苦しそうな声を出した。
彼らの森に入ってきたのは俺達だ、彼ら魔物はただ自分の家を荒らされたくはなかったのだと分かる…だから戦いたくなかったんだ。
でも人に危害を加えるというのなら仕方ない、許してくれ…生きるためにはこうするしかないんだ。
その時、持っていた木刀がとても熱くなり強い力を感じた。
突風が全身を飲み込んで、目を覆っていた布が空の向こう側に飛んでいってしまった。
つい目を開いてしまい、そこに広がっていたのは怯えた表情で片目を瞑る真っ黒い狼の魔物と、何処までも続きそうな広い森だった。
手元を見てみると、軽い木刀ではなく…かなり重い剣が握られていた。
両手で持っても持ち上げられない、持つ部分の上には大きな赤い目玉がギョロリとこちらを見ていた。
「…なんだ、これ」
「あ、あの…助けてくれてありがとうございました」
突然の目玉の剣に気を取られていて助けた相手の事を忘れていた。
別にお礼を言われるような事をしていない、俺はただ当たり前の事をしただけだ。
目玉の剣は精霊達が運んでくれて、俺は目元を押さえた。
布がなくても力が暴走しなかった、剣に映る自分の瞳は髪色と同じ青い色をしていた。
剣の目玉は赤い、もしかしてこの目玉のおかげで力を制御出来ているのかもしれない。
花のブレスレットを大事に抱えながら、俺は森を後にした。
次あの子にまた会ったら俺の瞳で見つめて、口で想いを伝える事が出来る。
小鳥の囀ずる歌声の美しい、愛しい女の子に再び出会うその時まで…
此処が一番近くで、驚かさないように木の影に隠れた。
下心がある人間ばかり見てきたからだろうか、こんなに清らかな歌声は初めてだった。
名前を聞きたい、何処の誰なのだろうか…ここまで興味を惹かれた事が今までの人生で一度もなかった。
それは、俺の…10歳にして初恋の相手だった。
歌の邪魔をしないように隠れていたが、このままだと知り合いにもなれないと気付いて小鳥の歌声の子に近付こうとした。
すると近くの茂みに足がぶつかり、思ったより大きな音を立ててしまった。
「誰だっ!?」
驚いたような声が聞こえて、怯えさせてしまったかと足を止めた。
ここで布を被った男が現れるともっと恐怖させてしまうかもしれない。
その日俺は、結局名乗り出る事が出来ずにその場を離れた。
知り合いにならなくてもいい、遠くから聞けるだけで俺の苦しかった日々に安らぎを与えてくれたんだ。
それから毎日のように家を抜け出してはあの子に会いに行った。
ずっと木の影から聞いていたら、風で草が揺れていた。
これは俺が動かした音ではないが、あの子はそれを知らない。
また怯えていないか不安だったが、悲鳴が聞こえた。
あの子の悲鳴だと考える前に、体が動いていて風を巻き起こした。
精霊が落ちそうだと騒いでいたからとっさに動けたんだ、感謝する。
頭から被っていた布が風に拐われて空の向こうに飛んで行った。
やっとこれで会話が出来ると安堵していたら落ち葉を踏んだ軽い音を聞いた。
近付いてきたのか後退ったのかは分からないが、俺に怯えていたからきっと後退ったのだろう。
怯えさせないように一歩ゆっくりと踏み出して近付いた、怯えられるのは悲しいが…やっと会えたのだから少しだけでいい、会話がしたい。
「あっ!」
いつもは周りを警戒して行動していたのに、今は仲良くなりたい…その事だけを考えていて地面の木の根に気付かず転倒した。
いくら落ち葉が敷き詰められていても、顔面から倒れたらとても痛い。
情けない、好きな子の前なのにこんなところを見られてしまうなんて…
自力で起き上がろうと腕を前に出して、力を込めた。
起き上がる前に誰かに腕を掴まれて、支えて立たされた。
精霊ではない、人に触られている感触…じゃああの子なのだろうか。
しかし、俺と話してくれないのかずっと口を閉ざしていた。
俺の服を軽く叩いて落として付着した土を払ってくれた。
手のひらが熱くなったと思ったら、その子は手を掴み手当てしてくれた。
怪我をしていたのか、知らなかった…と呑気に考える。
歌声通り、優しい子なんだな…普通怯えさせた相手にこんな風に接する事は出来ない。
ますます興味が出てきて、好きな気持ちが溢れてきた。
つい服を掴んで引き止めてしまった、もう会えなくなると思ったから…
今なら聞けるかもしれない、ずっと聞きたかった事が…
「ねぇ!名前、俺の名前はカイウス!君は?」
とりあえず名前を知らないと呼べないから俺は名前を聞いてみた。
ドキドキしながら待っていても、風がヒューヒュー吹く音しか聞こえない。
俺は嫌われているのだろうか、怯えさせてしまったからか。
突然手を重ねられて、胸が高鳴った。
でもその手はすぐに外されてしまった。
すぐに手を伸ばしたが、その子を再び引き止める事は出来なかった。
自分の首筋に手を置いて、やっと頭に布がない事に気付いた。
でも今はそんな事どうでも良かった。
精霊のように気ままにいなくなってしまったあの子で頭がいっぱいだった。
この森に住んでるのだろうか、だとしたらまた来れば会えるだろう。
明日、俺は想いを伝えようと思った…俺の初恋…
屋敷の部屋に戻ると、早速あの子に送るプレゼントの準備をした…俺の気持ちだから手作りなんてどうだろう。
精霊達に材料集めを手伝ってもらい、手先は器用だから目が見えなくても作れた。
自分で稼ぐお金はまだなかったから花で作ったブレスレット、気に入ってくれるだろうか。
いや、こんなところでうじうじしていても仕方ない…剣術の先生も言っていたじゃないか…「己の心の弱さは誰にだってある、その弱さを周りに知られる者は本当に弱い者、強者でいるには弱さを上手く隠し通す事」と…
つまり、俺は誰の前でも堂々としなくてはならない…あの子に頼られる存在になるために…
気に入ってもらえるかどうかを恐れるな、渡す事に意味があるんだ。
翌日、新しい布を頭から被り俺はあの場所に向かった…ここまで来ればいつもの歌が聞こえる。
「あ、あれ?」
いつもの声が聞こえない、あの子の気配が感じられなかった。
そこには誰もいなかった。
あの子に送ろうと思った贈り物をギュッと握りしめる。
あんな別れ方は寂しいよ、もっといろんな事を話したかった。
自分の気持ち、伝えたかった…せっかく作ったのに…ブレスレット。
その場でうずくまり、しばらくジッと風の音を聞いていた。
ここは魔物が住む森だ、もしかしたら魔物に襲われたのかもしれないと思ったが近くで血のにおいはしなかった。
精霊達も行方が分からないそうだ、森で人が死ねば嫌でも精霊達は知っている筈だ。
だから信じてる、まだ生きているって…再び会えるって…
そんな時、精霊の一人が俺の元にやって来た。
その精霊の話によると、森の外に出るための手伝いをしたと言っていた。
その後の事は知らないようで、俺は「ありがとう」とお礼を言った。
もう森を出たのか、大帝国に家があるかは分からないが城下町でまた会えるかな。
そんな事を思っていた時だった、少し離れたところで甲高い悲鳴が聞こえた。
すぐに声がした方向に向かって走り出した。
あの子の声ではなかったが、見過ごす事は出来ない…騎士の一族の血がほっとかなかった。
悲鳴を頼りにやって来たら、同時に魔物の唸る声が聞こえた。
今にも飛びかかってきそうな声に、腰から下げていた護身用で持っていた木刀を持ち、魔物を一突きした。
横からの攻撃に油断していた狼の魔物は目を潰されて、苦しそうな声を出した。
彼らの森に入ってきたのは俺達だ、彼ら魔物はただ自分の家を荒らされたくはなかったのだと分かる…だから戦いたくなかったんだ。
でも人に危害を加えるというのなら仕方ない、許してくれ…生きるためにはこうするしかないんだ。
その時、持っていた木刀がとても熱くなり強い力を感じた。
突風が全身を飲み込んで、目を覆っていた布が空の向こう側に飛んでいってしまった。
つい目を開いてしまい、そこに広がっていたのは怯えた表情で片目を瞑る真っ黒い狼の魔物と、何処までも続きそうな広い森だった。
手元を見てみると、軽い木刀ではなく…かなり重い剣が握られていた。
両手で持っても持ち上げられない、持つ部分の上には大きな赤い目玉がギョロリとこちらを見ていた。
「…なんだ、これ」
「あ、あの…助けてくれてありがとうございました」
突然の目玉の剣に気を取られていて助けた相手の事を忘れていた。
別にお礼を言われるような事をしていない、俺はただ当たり前の事をしただけだ。
目玉の剣は精霊達が運んでくれて、俺は目元を押さえた。
布がなくても力が暴走しなかった、剣に映る自分の瞳は髪色と同じ青い色をしていた。
剣の目玉は赤い、もしかしてこの目玉のおかげで力を制御出来ているのかもしれない。
花のブレスレットを大事に抱えながら、俺は森を後にした。
次あの子にまた会ったら俺の瞳で見つめて、口で想いを伝える事が出来る。
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