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夢の話
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花のにおいが鼻腔をくすぐり、目蓋をゆっくりと開いた。
ベッドで寝ていた筈なのに、ここはいったい何処なんだろう。
まだ覚醒していない頭を一生懸命動かして、起き上がった。
真っ白な花に包まれた空間にいて、見渡す限り花で埋め尽くされていた。
建物も何もない不思議な場所で、花を見つめる事くらいしか出来ない。
この花は確か、別名愛の花と呼ばれている「ラブ・フローラ」という花だ。
人が入れないような神秘的な場所で育つ花と言われているから、本以外では見た事が無かった。
本に載っていたラブ・フローラの花も遠くから模写したものだから雰囲気でそうかなと思っただけだ。
本当は違うのかもしれないけど、綺麗な花なのは変わらない。
昨夜の事を思い出そうと思ったが、全く寝れなかった事しか思い出せない。
いくら緊張していたといっても、遠足前の子供のようで恥ずかしい。
緊張が見せた夢なのかもしれない、きっとそうだ。
少ししたら、現実の俺がベッドの上で目を覚ます。
だから不安に思わず、現実で見る事が出来ない花を堪能しよう。
花を見ていたら、誰かの足音が聞こえて顔を上げた。
遠すぎて見えなかったけど、だんだん顔がはっきりと見えてきた。
その人を見て、嬉しさで頭が一気に冴えて立ち上がった。
「カイウス!」
手を振ってカイウスのところに行こうと思ったけど、花を踏んでしまいそうで一歩も動かなかった。
カイウスは俺に気付いているのに、何も話してくれなかった。
俺の夢なのに、現実とはかけ離れたカイウスが歩いてきていた。
もう一度声を掛けようと、口を開いた。
なにかを言う前に、カイウスが腕を動かして軽く払う仕草をした。
その瞬間、白かった花が真っ黒に染まっていった。
カイウスのやろうとしている意味が分からず、カイウスの方に手を伸ばした。
すると、俺の周りで突風が吹いて花びらが舞った。
目が開けられなくて、ギュッと目蓋を閉じて風が止むのを待った。
何かに押されて、目を閉じていたから反応出来ずに尻餅を付いてしまった。
風も止んだから、目蓋を開いて目の前を見つめる。
俺の目の前にカイウスがいて、しゃがんでいた。
「カイウス、どうして」
「…ライム」
カイウスは俺をまっすぐ見つめて、笑みを浮かべていた。
その顔はいつものカイウスではなく、あの時を思い出す笑みだった。
三つ目の人格は破壊の神、カイウスが何処かに行ってしまうようで怖くて、腕に触れた。
カイウスの瞳が、青と緑のオッドアイに変わっていた。
髪の色は変わっていないから、俺の知らないカイウスがそこにいる。
まさか、また別の人格?いや…これは夢で現実ではないからそんなわけがない。
続きの言葉を口にする前に、カイウスの唇が俺の唇に重なった。
その瞬間周りの花に火が灯り、瞬きをする暇もなくこの場所が火の海へと変わった。
俺もカイウスも火に呑まれていき、痛みはないのに死んでしまう恐怖が襲う。
「カイウス!」
声を上げて、手を伸ばしてカイウスを助けようと思った。
俺の手は天井に向けられていて、何も掴む事は出来なかった。
窓から差し込む光は、朝の時間を知らせていた。
もうあの悲しい夢は終わったんだ、あれは現実ではない。
分かっているのに、なんでこんなに涙が止まらないんだろう。
指で涙を拭っていたら、俺の部屋のドアがノックされた。
ベッドから起き上がりドアを開くと、カイウスがそこにいた。
俺を心配してくれたのだと、不安そうな顔を見れば分かる。
「さっき声がしたが、なにかあったのか?」
「大丈夫、びっくりした夢を見ただけだから」
「……夢」
嘘は付いていない、あれは何でもないただの夢だ。
俺は大丈夫だともう一度口にすると、何も言わず抱きしめてくれた。
俺の知っているカイウスで良かった、次は楽しい夢が見たい。
足元にいるカイウスの力の化身である黒猫の姿のリーズナが「そろそろ行く時間だぞ」と言われるまで、ずっと抱きしめ合っていた。
カイウスはなにかの事件で忙しそうだし、遅れるわけにはいかない。
せめて見送ろうと玄関に向かって一緒に行った。
カイウスと恋人同士になり、俺は騎士だけど騎士団の兵舎ではなくカイウスと共に旧兵舎に住んでいる。
表向きはカイウスが買ったカイウスの家とされている。
俺達の関係は、人に知られてはいけないから俺が一緒に住んでいると知られたら、とんでもない事になる。
俺もカイウスもそれが分かっているから、仕事場では部下と上司という関係でしかない。
カイウスに迷惑が掛かるから俺はそれでいい、カイウスも俺を守ってくれてそうしている。
「なにかあったら必ず言ってくれ、リーズナに言えばすぐに俺が駆けつける」
「うん、ありがとうカイウス」
玄関前で、カイウスと唇を合わせて名残惜しいけど見送った。
俺も準備しようと、リーズナを連れて部屋に戻った。
カイウスも知らないこの世界の秘密を知っているのは、俺だけだ。
この世界は俺の前世の時にやった事がある女性向けのゲームの世界なんだ。
ゲームなんて存在しないこの世界では、絶対に誰も理解されないんだろうな。
そのゲームの主役はマリーという女性で、イケメンな男性キャラクターと恋愛を楽しむという内容だった。
カイウスはその中で一番人気のキャラクターだった。
魔法が使えない世界で、唯一魔法が使える神の子と人々が崇める容姿端麗な最強騎士。
普通の人は知らないがゲームの設定で精霊王でもある。
カイウスを知らぬ者は赤子以外国を超えて皆知っている。
神が力を与えた、神に愛されている存在なのは知っている。
そして、メシアと呼ばれている神がカイウスにした事も忘れない。
カイウスを自分の後継者にしようと、カイウスの人でいたいと願っていた人格を破壊しようとしていた。
普通の人にはない魔力をコントロールするためにカイウスには他の人格がある。
感情の揺れだけで、カイウスは別の人格になる。
暴走したカイウスは、普段のクールで冷静な性格と真逆になる。
本能で動いて、時に残酷な一面を見せる事がある。
それでも元に戻せるほどコントロールが出来るのはリーズナのおかげだ。
リーズナはカイウスの力から生まれた存在で、カイウスの中に戻る事でカイウスの力をコントロールしている。
例えで言うなら、カイウスの魔力という水をリーズナというグラスで受け止めている状態だ。
ずっとリーズナが居ればもう一人の人格は現れないと思われるがカイウスの中に長時間いると、カイウスの魔力が増えすぎて危険な状態になる。
だからカイウスは、リーズナを具現化して魔力が増えるのを止めている。
メシアはそれを利用して、リーズナが守り続けていたグラスを破壊してカイウスの魔力を溢れさせた。
リーズナでは戻す事が出来ない恐ろしく、残酷で最恐の第三の人格が現れた。
最初は俺の中にもメシアが与えた力があり、メシアはそれを狙っていた。
俺の場合はメシアに愛されたわけではなく、カイウスを完全な神にするために俺の命という名の力をカイウスが俺を殺す事によって手にする事が望みだった。
リーズナでは抑えられないほどの力を手にするために…
俺のゲームでの肩書きは、悪役令息…つまりゲームではカイウスに殺される立場だ。
メシアがゲームを知っているのかは知らないけど、ゲーム通りの結末を望んでいた。
いくら神でも、正義の神の子であるカイウスが悪役の俺と愛し合う関係になるとは思わなかったのだろう。
ベッドで寝ていた筈なのに、ここはいったい何処なんだろう。
まだ覚醒していない頭を一生懸命動かして、起き上がった。
真っ白な花に包まれた空間にいて、見渡す限り花で埋め尽くされていた。
建物も何もない不思議な場所で、花を見つめる事くらいしか出来ない。
この花は確か、別名愛の花と呼ばれている「ラブ・フローラ」という花だ。
人が入れないような神秘的な場所で育つ花と言われているから、本以外では見た事が無かった。
本に載っていたラブ・フローラの花も遠くから模写したものだから雰囲気でそうかなと思っただけだ。
本当は違うのかもしれないけど、綺麗な花なのは変わらない。
昨夜の事を思い出そうと思ったが、全く寝れなかった事しか思い出せない。
いくら緊張していたといっても、遠足前の子供のようで恥ずかしい。
緊張が見せた夢なのかもしれない、きっとそうだ。
少ししたら、現実の俺がベッドの上で目を覚ます。
だから不安に思わず、現実で見る事が出来ない花を堪能しよう。
花を見ていたら、誰かの足音が聞こえて顔を上げた。
遠すぎて見えなかったけど、だんだん顔がはっきりと見えてきた。
その人を見て、嬉しさで頭が一気に冴えて立ち上がった。
「カイウス!」
手を振ってカイウスのところに行こうと思ったけど、花を踏んでしまいそうで一歩も動かなかった。
カイウスは俺に気付いているのに、何も話してくれなかった。
俺の夢なのに、現実とはかけ離れたカイウスが歩いてきていた。
もう一度声を掛けようと、口を開いた。
なにかを言う前に、カイウスが腕を動かして軽く払う仕草をした。
その瞬間、白かった花が真っ黒に染まっていった。
カイウスのやろうとしている意味が分からず、カイウスの方に手を伸ばした。
すると、俺の周りで突風が吹いて花びらが舞った。
目が開けられなくて、ギュッと目蓋を閉じて風が止むのを待った。
何かに押されて、目を閉じていたから反応出来ずに尻餅を付いてしまった。
風も止んだから、目蓋を開いて目の前を見つめる。
俺の目の前にカイウスがいて、しゃがんでいた。
「カイウス、どうして」
「…ライム」
カイウスは俺をまっすぐ見つめて、笑みを浮かべていた。
その顔はいつものカイウスではなく、あの時を思い出す笑みだった。
三つ目の人格は破壊の神、カイウスが何処かに行ってしまうようで怖くて、腕に触れた。
カイウスの瞳が、青と緑のオッドアイに変わっていた。
髪の色は変わっていないから、俺の知らないカイウスがそこにいる。
まさか、また別の人格?いや…これは夢で現実ではないからそんなわけがない。
続きの言葉を口にする前に、カイウスの唇が俺の唇に重なった。
その瞬間周りの花に火が灯り、瞬きをする暇もなくこの場所が火の海へと変わった。
俺もカイウスも火に呑まれていき、痛みはないのに死んでしまう恐怖が襲う。
「カイウス!」
声を上げて、手を伸ばしてカイウスを助けようと思った。
俺の手は天井に向けられていて、何も掴む事は出来なかった。
窓から差し込む光は、朝の時間を知らせていた。
もうあの悲しい夢は終わったんだ、あれは現実ではない。
分かっているのに、なんでこんなに涙が止まらないんだろう。
指で涙を拭っていたら、俺の部屋のドアがノックされた。
ベッドから起き上がりドアを開くと、カイウスがそこにいた。
俺を心配してくれたのだと、不安そうな顔を見れば分かる。
「さっき声がしたが、なにかあったのか?」
「大丈夫、びっくりした夢を見ただけだから」
「……夢」
嘘は付いていない、あれは何でもないただの夢だ。
俺は大丈夫だともう一度口にすると、何も言わず抱きしめてくれた。
俺の知っているカイウスで良かった、次は楽しい夢が見たい。
足元にいるカイウスの力の化身である黒猫の姿のリーズナが「そろそろ行く時間だぞ」と言われるまで、ずっと抱きしめ合っていた。
カイウスはなにかの事件で忙しそうだし、遅れるわけにはいかない。
せめて見送ろうと玄関に向かって一緒に行った。
カイウスと恋人同士になり、俺は騎士だけど騎士団の兵舎ではなくカイウスと共に旧兵舎に住んでいる。
表向きはカイウスが買ったカイウスの家とされている。
俺達の関係は、人に知られてはいけないから俺が一緒に住んでいると知られたら、とんでもない事になる。
俺もカイウスもそれが分かっているから、仕事場では部下と上司という関係でしかない。
カイウスに迷惑が掛かるから俺はそれでいい、カイウスも俺を守ってくれてそうしている。
「なにかあったら必ず言ってくれ、リーズナに言えばすぐに俺が駆けつける」
「うん、ありがとうカイウス」
玄関前で、カイウスと唇を合わせて名残惜しいけど見送った。
俺も準備しようと、リーズナを連れて部屋に戻った。
カイウスも知らないこの世界の秘密を知っているのは、俺だけだ。
この世界は俺の前世の時にやった事がある女性向けのゲームの世界なんだ。
ゲームなんて存在しないこの世界では、絶対に誰も理解されないんだろうな。
そのゲームの主役はマリーという女性で、イケメンな男性キャラクターと恋愛を楽しむという内容だった。
カイウスはその中で一番人気のキャラクターだった。
魔法が使えない世界で、唯一魔法が使える神の子と人々が崇める容姿端麗な最強騎士。
普通の人は知らないがゲームの設定で精霊王でもある。
カイウスを知らぬ者は赤子以外国を超えて皆知っている。
神が力を与えた、神に愛されている存在なのは知っている。
そして、メシアと呼ばれている神がカイウスにした事も忘れない。
カイウスを自分の後継者にしようと、カイウスの人でいたいと願っていた人格を破壊しようとしていた。
普通の人にはない魔力をコントロールするためにカイウスには他の人格がある。
感情の揺れだけで、カイウスは別の人格になる。
暴走したカイウスは、普段のクールで冷静な性格と真逆になる。
本能で動いて、時に残酷な一面を見せる事がある。
それでも元に戻せるほどコントロールが出来るのはリーズナのおかげだ。
リーズナはカイウスの力から生まれた存在で、カイウスの中に戻る事でカイウスの力をコントロールしている。
例えで言うなら、カイウスの魔力という水をリーズナというグラスで受け止めている状態だ。
ずっとリーズナが居ればもう一人の人格は現れないと思われるがカイウスの中に長時間いると、カイウスの魔力が増えすぎて危険な状態になる。
だからカイウスは、リーズナを具現化して魔力が増えるのを止めている。
メシアはそれを利用して、リーズナが守り続けていたグラスを破壊してカイウスの魔力を溢れさせた。
リーズナでは戻す事が出来ない恐ろしく、残酷で最恐の第三の人格が現れた。
最初は俺の中にもメシアが与えた力があり、メシアはそれを狙っていた。
俺の場合はメシアに愛されたわけではなく、カイウスを完全な神にするために俺の命という名の力をカイウスが俺を殺す事によって手にする事が望みだった。
リーズナでは抑えられないほどの力を手にするために…
俺のゲームでの肩書きは、悪役令息…つまりゲームではカイウスに殺される立場だ。
メシアがゲームを知っているのかは知らないけど、ゲーム通りの結末を望んでいた。
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