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森の中
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獣の魔物の雄叫びが聞こえて、一撃で仕留めて先に進む。
魔物が大勢出てきたな、宝玉が近くにある証拠になるな。
そして、地面が激しく揺れて…立ってられず膝を付いた。
地面が割れそうなほどの揺れで、なにが起きているのか分からなかった。
目の前が、一瞬だけチカッと光って目を瞑って開いた。
俺の目の前に居たのは、俺の記憶にある全ての女性達だった。
リール村にいる知り合いや、いつも料理をお裾分けしてくれる近所のおばちゃんまでいる。
皆ここにいる筈はない、だとしたらもしかして幻覚?
俺の名前を呼んで迫ってくるその人達にハーレムを感じるより、恐怖が勝った。
怖い、怖すぎる…いくら幻覚でも人に銃を向ける事が出来ないから幻覚を破る方法がない。
森を抜けたいが、せっかくここまで来たのにまた振り出しに戻ってしまう。
「レイン」
「…っ」
後ろからも声が聞こえて、俺を抱きしめる腕があった。
後ろを振り返ると、シリウスがそこにいて俺を見つめていた。
妖艶な唇が動いて俺の名前を呼んでいる、これは幻覚だと頭では分かっているのに逆らえない。
シリウスが俺の体を撫で回していて、乳首を指が触れるだけで体が反応すり。
これは幻覚…幻覚?本当に?シリウスが追いかけてきたんじゃないのか?
シャツの中に手が入ってきて、腹を撫でられる。
他の女性達も俺に近付いてくる…もう一度シリウスは俺に近付いて名前を甘く囁く。
「レイン、一緒に…気持ちよくなろう」
「……違う」
「レイン?」
「皮だけ被っても、所詮本物にはならないんだよ…覚えとけ、魔物」
後ろにいるシリウスを肘で殴り、シリウスから離れた。
シリウスは驚いた顔をしていたが、俺は銃を構えた。
……においがしない、俺を惑わすシリウスのにおい。
シリウスを中途半端に似せやがって、腹が立って仕方ない。
今ならやっつける事が出来る、本物なら俺の銃でやられたりしないと分かっているからだ。
俺はここでつまづいているわけにはいかないんだよ。
銃を放つと、ガラスが割れるように空間にヒビが入った。
そのヒビは割れる事なく消えていき…銃で撃った筈の似せシリウスは笑っていた。
「なんで…」
「レイン、俺と一緒に…」
後ろに下がると女性達に拘束されて、身動きが取れない。
女性も偽物だろうが、乱暴な事が出来ない…知り合いの顔だから余計だ。
シリウスは俺の頬を撫でている…偽物だと思ったら嫌悪感で眉を寄せる。
もう俺の体に宝玉はない、何のつもりで俺にこんな事をするんだ。
もしかして、俺ではなく近くにある宝玉の影響だったりするのか?
だから俺の攻撃じゃ幻覚が消えなかったんだったら説明がつく。
魔物ではなく、幻覚だったとしたらこの森にある宝玉をどうにかすればいいんだ。
偽物シリウスは殴れるから、蹴飛ばすとすぐに転けた。
人間に蹴られて転けるシリウスなんて、たとえ偽物でも見たくなかった。
また地面が揺れで、女性達と一緒に転けて自由になった。
急いで離れて、宝玉があるであろう社に向かって走った。
確かここら辺にあった筈だと、思って足を止めて周りを見渡した。
森だからか全部同じ道に見える、試しに足で地面に小さな穴を掘って走る。
後ろに俺を追いかける足音が聞こえる、アイツらはまだ追ってきているのか。
少し走ると、小さな穴が見えて息を切らしながら穴を見つめる。
もしかして、同じ場所をぐるぐる回っているのか?
真っ直ぐにしか走っていないから普通ならありえない。
あのヒビは宝玉が生み出した結界だとしたら、俺は結界の中に閉じ込められたのか?
後ろからゾンビのように俺を呼ぶ声が迫ってきていた。
どこか抜け道がないが、右に行ったり左に行ったり試してみた。
全部ダメで、眉を寄せて力任せに木を叩くと揺れていた。
木が揺れると、空に浮かぶ雲が一瞬ズレたように見えた。
目を細めてジッと集中するが、何の変化もない。
気のせいか、と思って木をもう一度殴ってみると木が微かに揺れた。
「レイン、やっと降参した?」
偽物シリウス達が俺に追いついてきた、幻覚だから息切れもしていない。
コイツらに構っていても、どうにもならないから無視した。
木に向かって銃を構えて、木に向かって放つと幻覚ではない木は大きな音を立てて倒れた。
すると、なんの変哲もなかった空に小さなヒビが出来た。
やっぱり俺の考えが当たったみたいで、すぐ傍にあった木も倒した。
この結界は、木を通して結界を張っているから木を切り倒せば結界を支える柱がなくなる。
だから、無限ループする場所の木を片っ端から切り倒した。
偽物シリウス達が俺の邪魔をしてくるから、それを避けながら木だけを撃ち進んでいく。
かなり体力がいるが、ここで諦めるわけにはいかない。
シリウスに俺は本気なんだとアピールする必要がある。
自分の身は自分で守る、守ってもらいたいわけじゃない……俺を舐めるなよ。
魔物が大勢出てきたな、宝玉が近くにある証拠になるな。
そして、地面が激しく揺れて…立ってられず膝を付いた。
地面が割れそうなほどの揺れで、なにが起きているのか分からなかった。
目の前が、一瞬だけチカッと光って目を瞑って開いた。
俺の目の前に居たのは、俺の記憶にある全ての女性達だった。
リール村にいる知り合いや、いつも料理をお裾分けしてくれる近所のおばちゃんまでいる。
皆ここにいる筈はない、だとしたらもしかして幻覚?
俺の名前を呼んで迫ってくるその人達にハーレムを感じるより、恐怖が勝った。
怖い、怖すぎる…いくら幻覚でも人に銃を向ける事が出来ないから幻覚を破る方法がない。
森を抜けたいが、せっかくここまで来たのにまた振り出しに戻ってしまう。
「レイン」
「…っ」
後ろからも声が聞こえて、俺を抱きしめる腕があった。
後ろを振り返ると、シリウスがそこにいて俺を見つめていた。
妖艶な唇が動いて俺の名前を呼んでいる、これは幻覚だと頭では分かっているのに逆らえない。
シリウスが俺の体を撫で回していて、乳首を指が触れるだけで体が反応すり。
これは幻覚…幻覚?本当に?シリウスが追いかけてきたんじゃないのか?
シャツの中に手が入ってきて、腹を撫でられる。
他の女性達も俺に近付いてくる…もう一度シリウスは俺に近付いて名前を甘く囁く。
「レイン、一緒に…気持ちよくなろう」
「……違う」
「レイン?」
「皮だけ被っても、所詮本物にはならないんだよ…覚えとけ、魔物」
後ろにいるシリウスを肘で殴り、シリウスから離れた。
シリウスは驚いた顔をしていたが、俺は銃を構えた。
……においがしない、俺を惑わすシリウスのにおい。
シリウスを中途半端に似せやがって、腹が立って仕方ない。
今ならやっつける事が出来る、本物なら俺の銃でやられたりしないと分かっているからだ。
俺はここでつまづいているわけにはいかないんだよ。
銃を放つと、ガラスが割れるように空間にヒビが入った。
そのヒビは割れる事なく消えていき…銃で撃った筈の似せシリウスは笑っていた。
「なんで…」
「レイン、俺と一緒に…」
後ろに下がると女性達に拘束されて、身動きが取れない。
女性も偽物だろうが、乱暴な事が出来ない…知り合いの顔だから余計だ。
シリウスは俺の頬を撫でている…偽物だと思ったら嫌悪感で眉を寄せる。
もう俺の体に宝玉はない、何のつもりで俺にこんな事をするんだ。
もしかして、俺ではなく近くにある宝玉の影響だったりするのか?
だから俺の攻撃じゃ幻覚が消えなかったんだったら説明がつく。
魔物ではなく、幻覚だったとしたらこの森にある宝玉をどうにかすればいいんだ。
偽物シリウスは殴れるから、蹴飛ばすとすぐに転けた。
人間に蹴られて転けるシリウスなんて、たとえ偽物でも見たくなかった。
また地面が揺れで、女性達と一緒に転けて自由になった。
急いで離れて、宝玉があるであろう社に向かって走った。
確かここら辺にあった筈だと、思って足を止めて周りを見渡した。
森だからか全部同じ道に見える、試しに足で地面に小さな穴を掘って走る。
後ろに俺を追いかける足音が聞こえる、アイツらはまだ追ってきているのか。
少し走ると、小さな穴が見えて息を切らしながら穴を見つめる。
もしかして、同じ場所をぐるぐる回っているのか?
真っ直ぐにしか走っていないから普通ならありえない。
あのヒビは宝玉が生み出した結界だとしたら、俺は結界の中に閉じ込められたのか?
後ろからゾンビのように俺を呼ぶ声が迫ってきていた。
どこか抜け道がないが、右に行ったり左に行ったり試してみた。
全部ダメで、眉を寄せて力任せに木を叩くと揺れていた。
木が揺れると、空に浮かぶ雲が一瞬ズレたように見えた。
目を細めてジッと集中するが、何の変化もない。
気のせいか、と思って木をもう一度殴ってみると木が微かに揺れた。
「レイン、やっと降参した?」
偽物シリウス達が俺に追いついてきた、幻覚だから息切れもしていない。
コイツらに構っていても、どうにもならないから無視した。
木に向かって銃を構えて、木に向かって放つと幻覚ではない木は大きな音を立てて倒れた。
すると、なんの変哲もなかった空に小さなヒビが出来た。
やっぱり俺の考えが当たったみたいで、すぐ傍にあった木も倒した。
この結界は、木を通して結界を張っているから木を切り倒せば結界を支える柱がなくなる。
だから、無限ループする場所の木を片っ端から切り倒した。
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かなり体力がいるが、ここで諦めるわけにはいかない。
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