エロゲー主人公に転生したのに悪役若様に求愛されております

雪平@冷淡騎士2nd連載中

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エロゲー主人公の筈なのに

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「うわっ!!」

いきなりの事で驚いて、変な声が出てしまった。
何をされるのか想像出来なかったが、まさか舐められるとは思っていなかった。
しかも俺のではなく、もっと奥の…性的興奮を感じない部分だ。

暖かいもので舐められて、そういえば生前に学校で話していた事を思い出した。
男子校だから、女の子の目を気にせずいろんな事を話せるから童貞にとって知識の宝庫だった。

当時は未成年だったからあくまで噂程度の話だった。
そういう大人の店では、尻の奥まで奉仕してくれる女性がいるらしい。
そういう性癖の男はいると思うが、そんなところで気持ちよくなるとは思えず笑って受け流していた。

なのに、まさか俺が当事者になるなんて思わなかった。

舐められても、ちょっとムズムズするだけで全然気持ちよくない。
萎えるかと思った俺のはまだ完勃ちしているのが気になるが…

暖かい感触はなくなり、すぐに冷たいものが中にゆっくりと入れられた。
これ、もしかして指?中が暖かいからか、じわじわと馴染んでいくのが分かる。

ゆっくり入れられたから痛くはないが、なんか違和感を腹の奥で感じた。
さすがエロゲー世界だとは思うが、そんな事をされるより早く寂しい俺の分身に刺激がほしい。
ゆっくり抜き差しされるだけの動きだったのに、急に指がある場所に触れた。

「んんっ」

全身に電流が走ったように快楽が駆け巡り、指を締め付ける。
これが、中の刺激なのか…想像以上にヤバい。

指の動きがピタリと止まり、どんだけ焦らすんだともどかしくなる。
自分で刺激を求めるように腰が揺れる……これ、ハマったらどうしよう。

指の動きが始まり、だんだんと抜き差しが早くなる。
一番感じる場所を中心に弄られて、敏感になってるのが分かる。

「あっ、ん、はぁ…そ、そこっ…もっと」

音を立てて擦られて、イきそうになる…前を触らずイくのは男のプライドが…

そんなプライドなんて知った事ではない、目の前の男は指の限界ギリギリまで押し込んできてイった。
指が長いから奥の届いていなかった場所をこじ開けられた。
イった筈なのに、さっきとは違い全然萎えない。

指で奥を軽く擽られると、キュンキュン締め付ける。

やめろって、奥がなんかムズムズしてきたんだから…
指では届かなかったところまで変な感じがする。

指が一気に引き抜かれると、今度は物足りなく感じた。
ぽっかり穴が開いたように寂しく感じた…男はそこで感じるものではないのに、開けてはいけない扉を開かれた気分だ。

ヒクヒクと震えるそこに、なにかが押し当てられた。

指かと思ったが、指よりも熱くて大きいように感じた。

……えっ、もしかしてコレって…いや、そんな馬鹿な…

だって俺はエロゲーの主人公で、女の子にモテモテで強くてカッコよくて…誘惑はされても犯されるなんて、そんな事…

顔も分からない相手に急に怖くなったが、気付くのが遅かった。
体は出来上がっていて、相手を受け入れようと触れている亀頭に吸い付いている。
体も萎えるどころか、どうしようもなかった。

……というか待てよ、なんか…コイツのでかくないか?
エロゲー主人公の俺よりデカいとかどうなってんだよ!

ぐっと押されると、舌と指で解されたそこは男を受け入れ始めていた。
デカいのに痛みがない、違和感だけが凄かった。

何だよこれ、そんな俺よりエロゲー主人公みたいな設定モブキャラに付けんなよ。

「あっ、あぁぁっっ!!!!」

「…っ」

悪魔のデカいブツをズンッと一気に入れられた。
可笑しくなりそうなほど、脳内が麻痺してきた。

みっちりと隙間なく入れられていて、動く度に肉壁全体を擦られる。
さっきの敏感な部分も圧迫されて、動く度に体がビクビクと震える。

体を繋げるって、こんなに気持ちいいものだったなんて知らなかった。
でも俺が与えられているコレは、俺が望んでいた快楽ではない。
そう心の何処かで思っているのに、俺は中を突かれて喘ぎ声を出していた。

指では届かなかった直腸の入り口までこじ開けられて、擦られる。

「あっ、あんっ、あぁっ、んっ」

奥をグリグリされると、イったような快楽が襲う。
それでも動きが止まらず、何度も何度も犯されて中が熱くなる。

俺のそれはもはや性感帯の一部になったようだ。

ギュッと締め付けるとさらに大きくなるから、怖かった。
でも、快楽は止まらない…俺の下半身はバカになったようだった。

さっきまで一言も発していなかったのに、相手の男も息を乱していた。
俺を犯して気持ちいいのかよ、なんか変な気分だった。

だんだん動きが早くなり、俺の快楽も限界が近付いてきた。
もしかしてイくのか?待て、俺の中で出す気じゃ…

「やっ、はぁっ、中っ、ダメっ…んあっダメだって!」

「…はぁ、なら力抜け」

俺が中が嫌だと言うと、初めて悪魔の声が聞こえた。
透き通る凛とした綺麗な低音…あれ?何処かで聞いた事あるような声だ。

そんな事を考えている暇はなく、どんどん動きが早くなっていき俺も焦る。
無意識とはいえ、俺が締め付けているから抜けないのだろう。

でも力を抜くってどうやるんだ?こんな快楽を与え続けられている状態で…

力を抜くって、相手に身を委ねる感覚だと思う。
それをイメージして、指先から力を抜いていく。
すると、快楽で力を込めていたが…脱力する事に成功した。

俺ってやれば出来るじゃん!その代わり、守るものがなくなって無防備になるが…

力が緩んだ事で、男の腰が俺の尻にぶつかった。
直腸の入り口を通り過ぎて奥に入ってきてしまった。
そこはまだ未開拓だったのに、暴かれて腹の奥で熱いものを感じた。

「あぁぁぁぁっっっ!!!!!」

「遅すぎ」

そんな声が聞こえてきた。

嘘つけ、俺が力を抜いても抜く気なかっただろ……この悪魔が…………あ、悪魔か。

ずりずりと中に出した精液を塗り込むように軽く腰を揺らしていた。

俺の腕を拘束していた紐を掴んで、解かれた。
やっと俺は自由になったんだ、さっさとこんな場所出ていかないと…

心でそう思っている俺は、男の胸ぐらを掴んだ。
そしてそのまま押し倒した。

可笑しい……俺の中がさっきよりも疼いて堪らない。
そうだ、コイツが中に出した場所が一番疼く。
精液に変な成分でも入ってんのかよ。

そんな事を考えながら、腰は快楽を得るために揺れていた。

自分で動くなんて考えられない行動だった。

それなのに拒否する心とは違い、体は快楽を求めて目の前の男を求める。
俺が自分勝手に動いていたのに、急に腰を掴まれて思いっきり下から突かれた。

脳を揺さぶるほどの動きに、ボーッとしてくる。
もう一度イけば治まる……そう思ってた。

でも、二度目の絶頂は俺をさらに高ぶらせた。

そうだ、コイツの精液に変な成分があるのを忘れていた。
言う事を聞かない体はさらに快楽を求めた。

一度引き抜いて指で中を激しく動かされて、大量の精液が溢れてきた。
すぐにまたデカいのが入ってきて、奥の奥を擦る。

悪魔は人間をダメにする…そういう意味で親父が言ったんではないだろうが、本当にその通りだな…と脳が性欲に犯されながら考えていた。

どのくらい続いたのか分からない、途中で俺は意識がなくなってしまった。
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