36 / 37
騎士団の兵舎
しおりを挟む
広場には人が少なくなっていて、なにが人混みにあったのかすぐに分かった。
看板がポツンと地面に突き刺さっていて、さっきの人が叫んでいた内容がそのまま書いてあった。
この紙は何処に渡せばいいんだろう、見回りの騎士に直接持っていけばいいのかな。
もうすぐで暗くなるからか、街中に騎士は見当たらなかった。
探し回るより、直接騎士団に持って行った方が確実だと思って騎士団の兵舎に向かった。
騎士団の兵舎には訪れた事はなかった。
ディアを知る生徒や教師が兵舎に訪れた時、俺は行かなかった。
一番最初に、ディアの事を聞かされたなのかもしれない。
信じる事がすぐに出来なくても、騎士の人に話を聞いても同じ事しか言わないと分かっていた。
まさか、別の用事で来るとは思わなかった…悪い事をしたわけじゃないけど緊張する。
敷地内に入って、誰でもいいから紙を渡そうと見て回る。
話しながら歩いている騎士が二人見えて、近付くと足を止めた。
「なんだお前は」
「あの、この紙を渡したくて」
高圧的な言い方に、言葉が一瞬詰まってしまったけど頑張って声を出した。
騎士達は俺が渡した紙を見て、変な顔をしていた。
あれ?全員の騎士が知っている話だと思ってだけど知らないのか?
そうだとしたら誰に渡したらいいのか分からない。
紙を捨てるように投げられて、風に乗って揺れていた。
びっくりして、笑いながら俺を眺めている騎士達を無視して紙を追いかける。
後ろから「黙っててやるから、さっさと帰れ!」という声が聞こえてきた。
もしかして、俺が紙を勝手に作って騎士団に売り込みに来たと思われたのかもしれない。
知らない人からしたら、そう思うのも無理はない。
でも、紙を捨てなくてもよくないか?いくら不審者に見えても…
紙が何処かに引っかかるまで空を舞っているのを追いかける事しか出来ない。
紙を回収したら、ウルのところに行こう…ウルならきっと紙を何処に持っていけばいいか分かるかもしれない。
このまま追いかけても止まる気配がなくて、鷹の魔物を召喚した。
一直線に紙に向かったが、上手く掴めず、兵舎の室内に入ってしまった。
鷹を森に帰して、窓が開いた場所を眺める事しか出来ない。
諦めてまた紙をもらう事も出来るけど、紙の事を知らない騎士もいるから誰に聞いたらいいのかな。
そういえば、騎士団長は関わってるんだっけ…騎士団長に聞けばいいかな。
よく街のパレードとかで顔を見た気がするけど、改めて顔はどうだったか思い出そうにも忘れてしまった。
騎士団長の場所を聞いたら教えてくれるだろうか。
さっきバカにされたから、また誰かに声を掛ける勇気がない。
国民の味方の優しい騎士団って印象だったんだけど、一部の人だけがこうだと思いたい。
最後に窓の方を見てみたら、誰かが窓を覗き込んでいるのが見えた。
一部の人じゃない事を祈って、両手を上げてアピールした。
「あの!紙が部屋に入ったんですけど」
「……」
「あ、それです!申し訳ないですが紙を丸めて投げて下さい!」
紙を見せられて、両手を振って紙を投げてくれるように頼んだ。
丸めれば重くなって飛ばされないから、必死にお願いした。
しかし、投げてくれると思っていたけど部屋の中に戻っていってしまった。
返してくれないのかな、やっぱり新しい紙を貰いに行こうかな。
帰ろうと歩いていたら、後ろで物音が聞こえた。
後ろを振り返ると、俺の目の前に書いた紙が見えた。
もしかして、わざわざ高いところから降りて届けに来てくれたのか?
受け取って、お礼を言おうとその人の顔を見た。
一瞬空気が固まり、息が止まりそうなほど驚いた。
「…ディ…ア」
「…?なんだ?」
なんでこんなところにディアがいるんだ?ここは騎士団の兵舎ではないのか?
俺の言葉に訳がわからないと言いたげな顔をしていた。
もう五年も経つけど、俺が呼んでた名前を忘れちゃったのかな。
それとも容姿が似ているだけの他人の可能性もある。
五年も経てば面影を残して、カッコよく成長していた。
成長したディアを知らないから、何とも言えない。
そうだよな、死んでしまったんだから居るわけないよな。
もし生きていたら、騎士団が死んでいる事にしてる意味も分からないし、ディアだって何から行動する筈だ。
「ありがとうございます」と一言お礼を言うと、ディアに似てる人が俺の顔をジッと見つめていた。
穴が開いてしまいそうなほど見られると、緊張する。
「えっと、俺の顔になにか付いますか?」
「いや、別に」
「そうですか、じゃあ俺はこれで」
長話して、また騎士の誰かに不審人物だと思われたくないから帰ろうと思った。
紙も手に入ったし、暗くなってきたから明日ウルのところに行こう。
ディア似の騎士の人に背を向けて、歩き出したら横から手が出てきて俺の口と腕を掴まれて引きずられた。
大きな木の影に隠れていると、人の話し声が聞こえてきた。
その声は俺達に気付いていないみたいで、そのまま行ってしまった。
再び静かになり、ディア似の人が手を離して離れた。
俺は部外者だから悪い事をしていなくても隠れたい気持ちがあるけど、彼は騎士ではないのか?
隠れる意味が分からず、ディア似の人を見つめると視線に気付いて俺の方を見ていた。
「なんだ」
「いや、なんで隠れるのかなと思って…」
「アイツに見つかると厄介なだけだ」
「アイツ?」
「そんな事より、さっきは勢いで触れたが…」
彼は最後まで言う事なく「何でもない」と終わらせてしまった。
分からないけど、見つかりたくない人がいる事は分かった。
騎士の中でもこの紙を知らなかったり、派閥でもあるのか?
ゲームではそんなのなかったから、知らなかった。
ディアがいない今、ゲームの内容なんて無意味だよな。
ディア似の人は首を傾げていて「なんでそんな顔をするんだ?」と言っていた。
しんみりした雰囲気にさせちゃったかな、初対面の人を友人と重ねるのは失礼だよな。
彼はディアじゃない、似ているだけで思い出すのは前を見れていない証拠だ。
ウルのようにいい加減、前を見て進まないとな。
「ちょっと懐かしかっただけです、紙…ありがとうございました…俺のせいで誰かに怒られたり」
「怒りはしない、面倒になるだけだ」
「俺のせいだから俺が説明すれば」
「殺されるから行かない方がいい」
ディア似の人から物騒な事を言われて、知らない人に殺されるのは怖いと顔を青ざめた。
冗談を言っている顔ではないのが、さらに怖い。
ディア似の人に「誰にも見つからず帰った方がいい、俺は慣れてる」と言われてお言葉に甘える事にした。
看板がポツンと地面に突き刺さっていて、さっきの人が叫んでいた内容がそのまま書いてあった。
この紙は何処に渡せばいいんだろう、見回りの騎士に直接持っていけばいいのかな。
もうすぐで暗くなるからか、街中に騎士は見当たらなかった。
探し回るより、直接騎士団に持って行った方が確実だと思って騎士団の兵舎に向かった。
騎士団の兵舎には訪れた事はなかった。
ディアを知る生徒や教師が兵舎に訪れた時、俺は行かなかった。
一番最初に、ディアの事を聞かされたなのかもしれない。
信じる事がすぐに出来なくても、騎士の人に話を聞いても同じ事しか言わないと分かっていた。
まさか、別の用事で来るとは思わなかった…悪い事をしたわけじゃないけど緊張する。
敷地内に入って、誰でもいいから紙を渡そうと見て回る。
話しながら歩いている騎士が二人見えて、近付くと足を止めた。
「なんだお前は」
「あの、この紙を渡したくて」
高圧的な言い方に、言葉が一瞬詰まってしまったけど頑張って声を出した。
騎士達は俺が渡した紙を見て、変な顔をしていた。
あれ?全員の騎士が知っている話だと思ってだけど知らないのか?
そうだとしたら誰に渡したらいいのか分からない。
紙を捨てるように投げられて、風に乗って揺れていた。
びっくりして、笑いながら俺を眺めている騎士達を無視して紙を追いかける。
後ろから「黙っててやるから、さっさと帰れ!」という声が聞こえてきた。
もしかして、俺が紙を勝手に作って騎士団に売り込みに来たと思われたのかもしれない。
知らない人からしたら、そう思うのも無理はない。
でも、紙を捨てなくてもよくないか?いくら不審者に見えても…
紙が何処かに引っかかるまで空を舞っているのを追いかける事しか出来ない。
紙を回収したら、ウルのところに行こう…ウルならきっと紙を何処に持っていけばいいか分かるかもしれない。
このまま追いかけても止まる気配がなくて、鷹の魔物を召喚した。
一直線に紙に向かったが、上手く掴めず、兵舎の室内に入ってしまった。
鷹を森に帰して、窓が開いた場所を眺める事しか出来ない。
諦めてまた紙をもらう事も出来るけど、紙の事を知らない騎士もいるから誰に聞いたらいいのかな。
そういえば、騎士団長は関わってるんだっけ…騎士団長に聞けばいいかな。
よく街のパレードとかで顔を見た気がするけど、改めて顔はどうだったか思い出そうにも忘れてしまった。
騎士団長の場所を聞いたら教えてくれるだろうか。
さっきバカにされたから、また誰かに声を掛ける勇気がない。
国民の味方の優しい騎士団って印象だったんだけど、一部の人だけがこうだと思いたい。
最後に窓の方を見てみたら、誰かが窓を覗き込んでいるのが見えた。
一部の人じゃない事を祈って、両手を上げてアピールした。
「あの!紙が部屋に入ったんですけど」
「……」
「あ、それです!申し訳ないですが紙を丸めて投げて下さい!」
紙を見せられて、両手を振って紙を投げてくれるように頼んだ。
丸めれば重くなって飛ばされないから、必死にお願いした。
しかし、投げてくれると思っていたけど部屋の中に戻っていってしまった。
返してくれないのかな、やっぱり新しい紙を貰いに行こうかな。
帰ろうと歩いていたら、後ろで物音が聞こえた。
後ろを振り返ると、俺の目の前に書いた紙が見えた。
もしかして、わざわざ高いところから降りて届けに来てくれたのか?
受け取って、お礼を言おうとその人の顔を見た。
一瞬空気が固まり、息が止まりそうなほど驚いた。
「…ディ…ア」
「…?なんだ?」
なんでこんなところにディアがいるんだ?ここは騎士団の兵舎ではないのか?
俺の言葉に訳がわからないと言いたげな顔をしていた。
もう五年も経つけど、俺が呼んでた名前を忘れちゃったのかな。
それとも容姿が似ているだけの他人の可能性もある。
五年も経てば面影を残して、カッコよく成長していた。
成長したディアを知らないから、何とも言えない。
そうだよな、死んでしまったんだから居るわけないよな。
もし生きていたら、騎士団が死んでいる事にしてる意味も分からないし、ディアだって何から行動する筈だ。
「ありがとうございます」と一言お礼を言うと、ディアに似てる人が俺の顔をジッと見つめていた。
穴が開いてしまいそうなほど見られると、緊張する。
「えっと、俺の顔になにか付いますか?」
「いや、別に」
「そうですか、じゃあ俺はこれで」
長話して、また騎士の誰かに不審人物だと思われたくないから帰ろうと思った。
紙も手に入ったし、暗くなってきたから明日ウルのところに行こう。
ディア似の騎士の人に背を向けて、歩き出したら横から手が出てきて俺の口と腕を掴まれて引きずられた。
大きな木の影に隠れていると、人の話し声が聞こえてきた。
その声は俺達に気付いていないみたいで、そのまま行ってしまった。
再び静かになり、ディア似の人が手を離して離れた。
俺は部外者だから悪い事をしていなくても隠れたい気持ちがあるけど、彼は騎士ではないのか?
隠れる意味が分からず、ディア似の人を見つめると視線に気付いて俺の方を見ていた。
「なんだ」
「いや、なんで隠れるのかなと思って…」
「アイツに見つかると厄介なだけだ」
「アイツ?」
「そんな事より、さっきは勢いで触れたが…」
彼は最後まで言う事なく「何でもない」と終わらせてしまった。
分からないけど、見つかりたくない人がいる事は分かった。
騎士の中でもこの紙を知らなかったり、派閥でもあるのか?
ゲームではそんなのなかったから、知らなかった。
ディアがいない今、ゲームの内容なんて無意味だよな。
ディア似の人は首を傾げていて「なんでそんな顔をするんだ?」と言っていた。
しんみりした雰囲気にさせちゃったかな、初対面の人を友人と重ねるのは失礼だよな。
彼はディアじゃない、似ているだけで思い出すのは前を見れていない証拠だ。
ウルのようにいい加減、前を見て進まないとな。
「ちょっと懐かしかっただけです、紙…ありがとうございました…俺のせいで誰かに怒られたり」
「怒りはしない、面倒になるだけだ」
「俺のせいだから俺が説明すれば」
「殺されるから行かない方がいい」
ディア似の人から物騒な事を言われて、知らない人に殺されるのは怖いと顔を青ざめた。
冗談を言っている顔ではないのが、さらに怖い。
ディア似の人に「誰にも見つからず帰った方がいい、俺は慣れてる」と言われてお言葉に甘える事にした。
3
お気に入りに追加
188
あなたにおすすめの小説
死亡フラグばっかのヤンデレBLゲームで、主人公になったんですけど
つかさ
BL
『水無瀬 優里』は自他ともに認めるヤンデレ製造機だ。
それ故、身体を開発されたり、監禁されたり、まともな恋愛をした事がない。
ひょんなことから、彼氏の『望月 空也』を故意に殺害しかけた後、交通事故に巻き込まれ、転生をした。
『愛されて死ね!』というヤンデレゲームの主人公『ノア』に転生した彼は、今世は監禁や開発とは無縁の人生を送ることを決意する。
だが、世界は水無瀬の求める平穏を許さないようだ。
生じていく原作とのズレにより、ノアの秘密が明かされていく。
ーーー------------------
プロローグのみナレーションがついていますが、他は1人称視点です。
※キスシーン以外は、念の為(※)をつけます
最終的にはCPが決定しますが、主人公は総受け気味です。
賢者となって逆行したら「稀代のたらし」だと言われるようになりました。
かるぼん
BL
********************
ヴィンセント・ウィンバークの最悪の人生はやはり最悪の形で終わりを迎えた。
監禁され、牢獄の中で誰にも看取られず、ひとり悲しくこの生を終える。
もう一度、やり直せたなら…
そう思いながら遠のく意識に身をゆだね……
気が付くと「最悪」の始まりだった子ども時代に逆行していた。
逆行したヴィンセントは今回こそ、後悔のない人生を送ることを固く決意し二度目となる新たな人生を歩み始めた。
自分の最悪だった人生を回収していく過程で、逆行前には得られなかった多くの大事な人と出会う。
孤独だったヴィンセントにとって、とても貴重でありがたい存在。
しかし彼らは口をそろえてこう言うのだ
「君は稀代のたらしだね。」
ほのかにBLが漂う、逆行やり直し系ファンタジー!
よろしくお願い致します!!
********************
傾国の伯爵子息に転生しました-嵌められた悪女♂は毎日が貞操の危機-
ハヤイもち
BL
”だからお前のことを手に入れることにする”
高校三年生卒業間際の誰もいない教室で親友に告白された主人公。
しかし、気づいたら悪役子息:シャルル伯爵子息に転生していた。
元の世界に戻るためにはシャルルを演じ切らないといけない。
しかし、その物語のシャルルは王子を陥れ、兄弟たちで殺し合わせた末に、
隣国の王子をたぶらかし亡命→その後気まぐれで自国に戻った際に
騎士団長に捕らわれて処刑されるというすさまじい悪役だった。
それでも元の世界に戻るために主人公は悪役を演じ切ると誓うが…。
※主人公は関西弁で本心隠す系男子。
2chスレ描写あります。
親友→→主人公(ヤンデレ)
隣国王子→→主人公
など主人公愛され描写あり。
【完結】祝福をもたらす聖獣と彼の愛する宝もの
透
BL
「おまえは私の宝だから」
そう言って前世、まだ幼い少年にお守りの指輪をくれた男がいた。
少年は家庭に恵まれず学校にも馴染めず、男の言葉が唯一の拠り所に。
でもその数年後、少年は母の新しい恋人に殺されてしまう。「宝もの」を守れなかったことを後悔しながら。
前世を思い出したヨアンは魔法名門侯爵家の子でありながら魔法が使えず、「紋なし」と呼ばれ誰からも疎まれていた。
名門家だからこそ劣等感が強かった以前と違い、前世を思い出したヨアンは開き直って周りを黙らせることに。勘当されるなら願ったり。そう思っていたのに告げられた進路は「聖獣の世話役」。
名誉に聞こえて実は入れ替わりの激しい危険な役目、実質の死刑宣告だった。
逃げるつもりだったヨアンは、聖獣の正体が前世で「宝」と言ってくれた男だと知る。
「本日からお世話役を…」
「祝福を拒絶した者が?」
男はヨアンを覚えていない。当然だ、前世とは姿が違うし自分は彼の宝を守れなかった。
失望するのはお門違い。今世こそは彼の役に立とう。
☆神の子である聖獣×聖獣の祝福が受け取れない騎士
☆R18はタイトルに※をつけます
Switch!〜僕とイケメンな地獄の裁判官様の溺愛異世界冒険記〜
天咲 琴葉
BL
幼い頃から精霊や神々の姿が見えていた悠理。
彼は美しい神社で、家族や仲間達に愛され、幸せに暮らしていた。
しかし、ある日、『燃える様な真紅の瞳』をした男と出逢ったことで、彼の運命は大きく変化していく。
幾重にも襲い掛かる運命の荒波の果て、悠理は一度解けてしまった絆を結び直せるのか――。
運命に翻弄されても尚、出逢い続ける――宿命と絆の和風ファンタジー。
召喚されない神子と不機嫌な騎士
拓海のり
BL
気が付いたら異世界で、エルヴェという少年の身体に入っていたオレ。
神殿の神官見習いの身分はなかなかにハードだし、オレ付きの筈の護衛は素っ気ないけれど、チート能力で乗り切れるのか? ご都合主義、よくある話、軽めのゆるゆる設定です。なんちゃってファンタジー。他サイト様にも投稿しています。
男性だけの世界です。男性妊娠の表現があります。
猫が崇拝される人間の世界で猫獣人の俺って…
えの
BL
森の中に住む猫獣人ミルル。朝起きると知らない森の中に変わっていた。はて?でも気にしない!!のほほんと過ごしていると1人の少年に出会い…。中途半端かもしれませんが一応完結です。妊娠という言葉が出てきますが、妊娠はしません。
-悪役兄様ルートのフラグの折り方-
青紫水晶
BL
乙女ゲームの世界に転生したら悪役キャラの少年に拾われて義理の兄が出来ました。
まだ闇堕ち前の兄の悪役フラグをへし折るために奮闘します!
魔法使いと人間が暮らすファンタジーな世界、差別が当たり前の世界で特殊な魔法使いの兄と転生少年のラブストーリー。
二種魔法使いクール美形×武術が得意の健気平凡
兄の溺愛が過激すぎてちょっと困っています。
※現在大幅修正中のため、ページを順次公開していきます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる