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隣の芝生は青い
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アスハ達は隠れていた。
酒場の裏に放置された空樽の中こっそりと周囲を伺う。
街の中なら安全だろうと高をくくり、門を通り抜けたが、モンスター達は止まらなかった。
ハウンドドッグや、ノーヘッドチキンは門兵達がなんとか食い止めた。
しかし、壁を超え街の上空から侵入したビーンホーネットやドラゴンは空中から襲撃してきた。
「・・・・・・嘘だろ⁉︎ーー魔物は街には寄り付かないんじゃないのかよ!」
声を潜めるアスハに、ラプティがヒソヒソと相槌を打つ。
「・・・・・・おかしいですよ! あの魔物達!ーーまるでなにかに突き動かされるみたいに‼︎」
「なにかって・・・・・・」
黒髪の少女を思い出す。フィアと名乗った少女はなんと名乗っていただろうか。ーー確か。
「ーー魔物を統べるもの」
「⁉︎ーーはい⁉︎ どういうことですか?」
「いや、さっきの黒髪の女の子がーーフィアが自分のことをそう言ってたんだよ」
「ーーそれって、まるで魔王・・・・・・」
ラプティがその言葉を言い切る前に、樽に衝撃が走る。
「⁉︎ーー針っ⁉︎」
アスハの眼前には鋭い針が樽を突き破って深々と突き刺さっていた。
「ふぁっ⁉︎⁉︎ 見つかった⁉︎ 逃げるぞ‼︎」
「ちょっと⁉︎ 置いて行かないでください‼︎」
樽から飛び出し、酒場の裏口に飛び込む。
間一髪、樽はビーンホーネットの顎によって粉砕された。
「⁉︎ なんだあれ⁉︎ ただの虫の癖に⁉︎」
「なに言ってるんですか‼︎ ビーンホーネットは上級職でも手を焼く危険な魔物ですよ‼︎ 剣も通さない外殻とあのスピードで迫ってくる毒針‼︎ 二回刺されたら確実にあの世行きです‼︎」
アスハの顔から血の気が引く。
「で、でも、ここまでは流石に入ってこないだろ?」
分厚い木のドアに内側から鍵をかける。
「えぇ‼︎ こんなに分厚い木製のドアを破壊なんてしないですよ‼︎ あいつらは合理的に動くはずですから‼︎」
嫌なフラグが立った気がした。
「ま、まぁ、とりあえず、一旦休憩するか。流石に疲れた」
いまだに気絶しているミリアを、酒場の長椅子に寝かせる。
「そ、そうですね」
ラプティとその背後で、まだフラフラしているユキが隣り合って座る。
「いらっしゃ~い。ご注文は~?」
いつものお姉さんが、緊張感のない間延びした声で注文をとる。
アスハが口を開く前に、酒場の入り口の扉が勢いよく開かれる。
ビーンホーネットが侵入してきたのかと身構えるアスハ達を横目に、扉を開け放したモヒカンの冒険者は、大声で言い放つ。
「大変だ‼︎ 魔物が街に侵入してきやがった‼︎」
酒場に緊張が走る。目を逸らすアスハ達。
「それだけじゃねぇ‼︎ 街の周囲に魔物が大量発生してやがる‼︎」
酒場に衝撃が走る。冷や汗をかくアスハ達。
「その情報は本当ですか⁉︎ 見間違いではなく? こんな時期に魔物が大量発生するなんて、ありえません‼︎ 一体なにが⁉︎」
受付の奥から身を乗り出したリストが、モヒカンの冒険者の情報に驚きを露わにする。
「それは、たぶん」
いつのまにか目を覚ましていたミリアが余計なことを言う前にアスハが口を塞ぐ。
逃れようとするミリアを羽交い締めにするアスハ。
「もが、なんだ! なにをする!」
「いいから、今は大人しくしてろ!」
リストがそれを不思議そうに見つめる。しかし、すぐに入り口に視線を戻す。
「・・・・・・残念ながら事実だぜ。俺のこの目がしっかりと見たからな」
モヒカンの背後から酒場に入ってきた隻眼の冒険者が話し出す。
「・・・・・・既に、街の門兵達の中には負傷者が出ている。それに、俺は見たんだ。・・・・・・空を飛ぶドラゴンの姿を‼︎」
隻眼の冒険者は、ワナワナと震えながらその情報を口にする。
「ドラゴン⁉︎」
酒場の冒険者達の顔に恐怖が広がる。
「嘘だろ‼︎ ドラゴンなんて‼︎」
「勝てるわけがない‼︎」
「俺、明日結婚するんだ」
「大人の飲み物一杯ください」
口々に弱音を吐き出す冒険者達。
それを酒場の外窓から見つめる一つの大きな目があった。
「あ、あの、あれ・・・・・・」
リストが指で指し示す方向を酒場の全員が見つめる。
「ドラゴンだーっ⁉︎⁉︎‼︎‼︎‼︎」
街中にドラゴンの咆哮が響き渡った。
酒場にパニックが広がる。
「逃げろー⁉︎⁉︎‼︎」
「嫌だ⁉︎ まだ死にたくない‼︎」
「故郷の娘にこのペンダントを届けてくれないか?」
「大人の飲み物お代わりください!」
その時、酒場を揺るがすほどの衝撃が街中に走った。
「こ、今度は、なんですか?」
衝撃で尻餅をついたリストが、及び腰で酒場の入り口からそっと外を伺う。
「おひさしぶりですねぇ! どうやら、魔王軍がこちらへ向かったという情報が入ったので来ましたよぉ!」
そこに立っていたのは、蒼いフルプレートアーマーを身につけた、角刈りの青年だった。
「あ、あなたは‼︎ 勇者ヒロシゲ‼︎ 勇者ヒロシゲさんじゃないですか‼︎」
「この勇者ヒロシゲが来たからにはもう安心ですよぉ! ドラゴンなど僕のエクスカリバーのサビにしてくれましょおぉ!」
大人しくしているという約束で、静かに座っていたミリアが、ガタッと立ち上がる。
「エクスカリバーだと⁉︎ あれが本物のエクスカリバー⁉︎ 私が手に入れるはずだったのに‼︎」
ヒロシゲは、先ほどから踏みつけていたドラゴンの首にエクスカリバーを突き立てる。
断末魔の悲鳴をあげて、ドラゴンはそれきり動かなくなる。
酒場に歓声があがる。
「フー‼︎ 流石だぜ‼︎ ヒロシゲさん‼︎」
「その角刈りに痺れるぜ!」
「どうやら、俺たちは生き残ったみたいだ」
「バーボン! ロックで!」
グラスに入った琥珀色の液体を口に運ぶ。
「アスハ、飲み過ぎですよ?」
「ーーなぁ、もしかしてだけど、あのヒロシゲって東の島国出身?」
白けたような目つきでヒロシゲを見つめるアスハに、ユキが答える。
「はい、勇者ヒロシゲは東の島国出身の有名な冒険者です。聖剣エクスカリバーを手にし、まるで神に選ばれたかのような俊敏さと強靭な肉体。特徴的な髪型から、『角刈りの勇者』と呼ばれています」
「おかしい」
「はい?」
「おかしいだろっ⁉︎」
アスハが机に突っ伏す。
「なんで‼︎ あいつにはそんなすごい力与えられてるんだよ‼︎ 俺のは『悪縁』とかいうわけがわからない力なのに‼︎」
「いきなりどうしたんですか? アスハ?」
「ちょっと行ってくる‼︎」
アスハは勢いよく立ち上がると、酒の勢いも手伝ってヒロシゲに歩を進める。
酒場の裏に放置された空樽の中こっそりと周囲を伺う。
街の中なら安全だろうと高をくくり、門を通り抜けたが、モンスター達は止まらなかった。
ハウンドドッグや、ノーヘッドチキンは門兵達がなんとか食い止めた。
しかし、壁を超え街の上空から侵入したビーンホーネットやドラゴンは空中から襲撃してきた。
「・・・・・・嘘だろ⁉︎ーー魔物は街には寄り付かないんじゃないのかよ!」
声を潜めるアスハに、ラプティがヒソヒソと相槌を打つ。
「・・・・・・おかしいですよ! あの魔物達!ーーまるでなにかに突き動かされるみたいに‼︎」
「なにかって・・・・・・」
黒髪の少女を思い出す。フィアと名乗った少女はなんと名乗っていただろうか。ーー確か。
「ーー魔物を統べるもの」
「⁉︎ーーはい⁉︎ どういうことですか?」
「いや、さっきの黒髪の女の子がーーフィアが自分のことをそう言ってたんだよ」
「ーーそれって、まるで魔王・・・・・・」
ラプティがその言葉を言い切る前に、樽に衝撃が走る。
「⁉︎ーー針っ⁉︎」
アスハの眼前には鋭い針が樽を突き破って深々と突き刺さっていた。
「ふぁっ⁉︎⁉︎ 見つかった⁉︎ 逃げるぞ‼︎」
「ちょっと⁉︎ 置いて行かないでください‼︎」
樽から飛び出し、酒場の裏口に飛び込む。
間一髪、樽はビーンホーネットの顎によって粉砕された。
「⁉︎ なんだあれ⁉︎ ただの虫の癖に⁉︎」
「なに言ってるんですか‼︎ ビーンホーネットは上級職でも手を焼く危険な魔物ですよ‼︎ 剣も通さない外殻とあのスピードで迫ってくる毒針‼︎ 二回刺されたら確実にあの世行きです‼︎」
アスハの顔から血の気が引く。
「で、でも、ここまでは流石に入ってこないだろ?」
分厚い木のドアに内側から鍵をかける。
「えぇ‼︎ こんなに分厚い木製のドアを破壊なんてしないですよ‼︎ あいつらは合理的に動くはずですから‼︎」
嫌なフラグが立った気がした。
「ま、まぁ、とりあえず、一旦休憩するか。流石に疲れた」
いまだに気絶しているミリアを、酒場の長椅子に寝かせる。
「そ、そうですね」
ラプティとその背後で、まだフラフラしているユキが隣り合って座る。
「いらっしゃ~い。ご注文は~?」
いつものお姉さんが、緊張感のない間延びした声で注文をとる。
アスハが口を開く前に、酒場の入り口の扉が勢いよく開かれる。
ビーンホーネットが侵入してきたのかと身構えるアスハ達を横目に、扉を開け放したモヒカンの冒険者は、大声で言い放つ。
「大変だ‼︎ 魔物が街に侵入してきやがった‼︎」
酒場に緊張が走る。目を逸らすアスハ達。
「それだけじゃねぇ‼︎ 街の周囲に魔物が大量発生してやがる‼︎」
酒場に衝撃が走る。冷や汗をかくアスハ達。
「その情報は本当ですか⁉︎ 見間違いではなく? こんな時期に魔物が大量発生するなんて、ありえません‼︎ 一体なにが⁉︎」
受付の奥から身を乗り出したリストが、モヒカンの冒険者の情報に驚きを露わにする。
「それは、たぶん」
いつのまにか目を覚ましていたミリアが余計なことを言う前にアスハが口を塞ぐ。
逃れようとするミリアを羽交い締めにするアスハ。
「もが、なんだ! なにをする!」
「いいから、今は大人しくしてろ!」
リストがそれを不思議そうに見つめる。しかし、すぐに入り口に視線を戻す。
「・・・・・・残念ながら事実だぜ。俺のこの目がしっかりと見たからな」
モヒカンの背後から酒場に入ってきた隻眼の冒険者が話し出す。
「・・・・・・既に、街の門兵達の中には負傷者が出ている。それに、俺は見たんだ。・・・・・・空を飛ぶドラゴンの姿を‼︎」
隻眼の冒険者は、ワナワナと震えながらその情報を口にする。
「ドラゴン⁉︎」
酒場の冒険者達の顔に恐怖が広がる。
「嘘だろ‼︎ ドラゴンなんて‼︎」
「勝てるわけがない‼︎」
「俺、明日結婚するんだ」
「大人の飲み物一杯ください」
口々に弱音を吐き出す冒険者達。
それを酒場の外窓から見つめる一つの大きな目があった。
「あ、あの、あれ・・・・・・」
リストが指で指し示す方向を酒場の全員が見つめる。
「ドラゴンだーっ⁉︎⁉︎‼︎‼︎‼︎」
街中にドラゴンの咆哮が響き渡った。
酒場にパニックが広がる。
「逃げろー⁉︎⁉︎‼︎」
「嫌だ⁉︎ まだ死にたくない‼︎」
「故郷の娘にこのペンダントを届けてくれないか?」
「大人の飲み物お代わりください!」
その時、酒場を揺るがすほどの衝撃が街中に走った。
「こ、今度は、なんですか?」
衝撃で尻餅をついたリストが、及び腰で酒場の入り口からそっと外を伺う。
「おひさしぶりですねぇ! どうやら、魔王軍がこちらへ向かったという情報が入ったので来ましたよぉ!」
そこに立っていたのは、蒼いフルプレートアーマーを身につけた、角刈りの青年だった。
「あ、あなたは‼︎ 勇者ヒロシゲ‼︎ 勇者ヒロシゲさんじゃないですか‼︎」
「この勇者ヒロシゲが来たからにはもう安心ですよぉ! ドラゴンなど僕のエクスカリバーのサビにしてくれましょおぉ!」
大人しくしているという約束で、静かに座っていたミリアが、ガタッと立ち上がる。
「エクスカリバーだと⁉︎ あれが本物のエクスカリバー⁉︎ 私が手に入れるはずだったのに‼︎」
ヒロシゲは、先ほどから踏みつけていたドラゴンの首にエクスカリバーを突き立てる。
断末魔の悲鳴をあげて、ドラゴンはそれきり動かなくなる。
酒場に歓声があがる。
「フー‼︎ 流石だぜ‼︎ ヒロシゲさん‼︎」
「その角刈りに痺れるぜ!」
「どうやら、俺たちは生き残ったみたいだ」
「バーボン! ロックで!」
グラスに入った琥珀色の液体を口に運ぶ。
「アスハ、飲み過ぎですよ?」
「ーーなぁ、もしかしてだけど、あのヒロシゲって東の島国出身?」
白けたような目つきでヒロシゲを見つめるアスハに、ユキが答える。
「はい、勇者ヒロシゲは東の島国出身の有名な冒険者です。聖剣エクスカリバーを手にし、まるで神に選ばれたかのような俊敏さと強靭な肉体。特徴的な髪型から、『角刈りの勇者』と呼ばれています」
「おかしい」
「はい?」
「おかしいだろっ⁉︎」
アスハが机に突っ伏す。
「なんで‼︎ あいつにはそんなすごい力与えられてるんだよ‼︎ 俺のは『悪縁』とかいうわけがわからない力なのに‼︎」
「いきなりどうしたんですか? アスハ?」
「ちょっと行ってくる‼︎」
アスハは勢いよく立ち上がると、酒の勢いも手伝ってヒロシゲに歩を進める。
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