140字小説〜ロスタイム〜

リングはどこへ？

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　俺は一時的に過去に跳ぶことができる。

　先程もその能力が役に立った。

　今朝から彼女の元気がなかった為、事情を聞くと、一緒に買ったペアリングを無くしてしまったらしい。

　彼女の悲しむ顔は見たくなかったので、彼女がリングを無くす以前に戻り、リングを持ってきてあげた。

　やはり彼女には笑顔が似合う。