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鰥寡孤独の始まり
21. 一難去ってまた一難
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堅苦しい調停式から解放された後、セルジュはコンコール村の村長の元へと向かっていた。村長のもとには既に村人のほぼ全てであろう七十五名が集まっていた。これは調停式の間にジェイクとジョイに集めさせた結果だ。
セルジュはみんなの注目を集めていることを自覚するとバルタザークを後ろに控えさせて村長の正面に立った。
「今日からこの村はアシュティア領のコンコール村となる。もし、異論がある者は即座に出て行ってもらって構わない。私も止めはしない」
セルジュはそこで言葉を一度区切って村人たちを見渡す。全員がこちらの様子を窺っており、セルジュの次の言葉を待っていた。
「ボクがアシュティア領の領主であるセルジュ=コンコール=アシュティアだ。幼くて驚いただろうがやることはやる。だからよろしく頼む」
セルジュは頭を下げる。領主に頭を下げられた経験のない村人たちはどう対応して良いか分からず、お互いに顔を見合わせていた。
「顔をおあげくだされ、領主様。その前にいくつか質問をさせていただきたい」
セルジュの前に進み出たのは初老が終わりかけている男性であった。おそらくコンコール村の村長だろう。セルジュは村長の言葉に耳を傾けることにした。
「ファート領からアシュティア領に変わることによって儂らに不都合なことはあるでしょうか」
「いや、特にない。ファート領の領都であるアルマナへも出入りを禁ずることはない」
「領主様がこの館に住まわれるので?」
「いや、もう一つの村も見ないといけないからな。ちょうど真ん中に新しい館を建てるつもりだ。こちらからも質問させていただきたい。ファート家から課されていた税を正直にお聞かせ願いたい」
「税は収穫作物の六割です。他に年間で三十日の労役がございます」
「わかった。アシュティア家に忠誠を誓ってくれるのであれば税を五割にしよう」
本来であれば村の収穫高から税率を判断しなければならないのだが、セルジュは思い切って税率を下げる決断をした。これは早くに人民を掌握したいという思いと純粋に税が重いと感じたからである。セルジュは五公五民でも多いくらいだと考えていた。
「本当でございますか! わかりました。村人一同あなた様に忠誠を尽くしましょう」
村を代表して村長が頭を下げると後ろにいた村人たちがそれに倣って頭を下げた。
こうしてセルジュはコンコール村の人たちとの話を終わらせて領主館に戻り、そこに山積みとなっていた資料とにらめっこを始めることにした。またこの作業かとセルジュは辟易したが慣れない作業をするよりはマシだと考え直して書類と向き合う。
コンコール村は前の領主であるキャスパーが優秀だったために資料には事欠かなかった。資料を見る限りだと、どうやらキャスパーも税が高いと考えていたようであったがゲルブムの許可を得ることが出来ず、税の引き下げが叶わなかったようだ。
コンコール村の戸籍や生産高の資料もみつかった。住民は全員で七十八名がこの村に住んでおり主な生産物はムグィクとムグィダ、グレピンに少量のキャベジとオヌオンだ。
ムグィダはムグィラやムグィクの仲間で、粥などにして食べられたりしている。また、キャベジは青々とした葉野菜だ。オヌオンは切っていると目から涙が出てくる野菜だが、爽やかな味が特徴的である。
この村もムグィクの生産量が芳しくない。この地も肥沃な土地ではないという事が資料から読み取ることが出来た。
その分、グレピンの収穫量が落ち込んでいなかった。ここ数年で出来た新しい村のため、土地が弱っていないのだろう。
上手く輪栽して土地を弱らせずに栽培を続けることができるよう、計算しないといけないとセルジュは考えていた。
また、セルジュはアシュティア村をムグィラの一大産地にして主食を安定的に供給し、コンコール村でムグィダにグレピンや果実酒、キャベジやオヌオンなどの栽培をして物々交換と言う名の交流させるのもアリだとも考えていた。
一方のバルタザークたちはと言うと、セルジュからアシュティア村とコンコール村の中間地点を探ってほしいとお願いをされたので意外な方法で中間地点を探ることにした。
「十二人のうちの半分がアシュティア村から走り、もう半分がコンコール村から走れば合流した場所が中間地点だ」
とんでもない筋肉理論ではあるが体力づくりの意味合いもあったのだろう。
筋肉理論でおおよその中間地点を定めると、そこからはロープを使って丁寧に中間地点を探し出していた。この中心地の特定は三日間と言う早さで完了となった。
セイファー歴 756年 3月15日
セルジュは各村に重点的に作ってもらいたい農作物を指示した。アシュティア村はムグィラとビーグとカブラ。コンコール村はムグィダとグレピンとオヌオンとキャベジである。そしてセルジュはアシュティア村が全焼したことを良いことにアシュティア村の位置を五キロほど南にずらすことにした。
これで新しい領主館からそれぞれの村へは約五キロの距離となる。この距離であれば走れば三十分で到着する距離だ。
この村の移動は連作による生産性の低下を避けるとともにコンコール村との往復を楽にする狙いがあった。しかし、そのお陰でバルタザールから中心の位置を測り直さねばならないと怒られたのは言うまでもないだろう。
だが怒られたからと言って村のインフラ整備を怠るわけにはいかない。セルジュはバルタザークに常備兵を使ってアシュティア村とコンコール村を直線的に繋ぐ道を開発する指示を出した。
と言っても石畳を敷き詰めるわけではなく土を起こして踏み固め、高低差を無くして平らで歩きやすい道にするといった程度ではある。これだけでも大仕事だ。
特に高低差は重要であった。この道の中心に領主館が建設されるという事は税もそこに運び込まれると言うことである。高低差があると荷車を押すのに労を多く要するのは説明する必要はないだろう。
しかし、ここで問題が一つ浮上した。待てど暮らせどビビダデとモドラムが村へとやってこないのだ。二人には建築資材をお願いしていただけに急ぎ持って来てもらわないとアシュティア村の村人たちが雨風を凌げなくなってしまう。
彼らがアシュティア村に到着したという知らせを受けたのは揃いも揃って3月15日の夕暮れ時であった。その報告を受けたセルジュは翌日にアシュティア村にある慣れ親しんだ領主館に到着して二人と会っていた。
「遅かったな。お金ならあるというのに」
賠償金として得た金貨二〇〇枚が入った袋を机の上に出す。そして自分のやった行いを成金みたいだとセルジュはすぐに反省した。耳まで赤くなっていることから相当恥ずかしかったのだろう。
「それが困ったことになりましてな。リス領からアシュティア領へと繋がっている道の通行税が大幅に値上がりしまして」
「いくらに?」
「金貨一枚でございます」
「きんかいちまいぃ!?」
モドラムはそう言いながら自前の地図を広げて指で指し示す。アシュティア領は大きく分けて北と南と西に大きな道――と言ってもアシュティア領は整備が進んでおらず獣道に毛が生えた程度となっているのだが――が通っていた。
北はスポジーニ東辺境伯領へと続く道。この道が一番整備されている道で北上すれば三日後くらいにスポジーニ領のデレフという村に着く。
南はほとんど整備されておらず、今回が初めて使われたようなところがある。また、南はファート領となっており派閥が異なってくる。
基本、行商人は領主の庇護のもとに安全に行商を営めているわけで、その領主を怒らせないためにも敵対派閥へと移動することはなかった。
となると残りは件の西の道しかない。西の道はリス領へと抜ける道となっておりモリステンという村――と言うよりも領都である――が二十キロ先にある。
つまり、アシュティア村を通る販路と言うのは北からやってきて西に抜けるか西からやってきて北に抜けるしかないのだ。その一方であるリス領側を事実上封鎖されたとなれば人の流れが滞り経済も滞ってしまう。
もちろん税を払わずに山野を通って関を抜けることも可能ではあるが大量の商品を運んでいる商人には現実的ではない。
一難去ってまた一難、セルジュの村発展計画の前にまたしても大きな障害が現れたのである。
セルジュはみんなの注目を集めていることを自覚するとバルタザークを後ろに控えさせて村長の正面に立った。
「今日からこの村はアシュティア領のコンコール村となる。もし、異論がある者は即座に出て行ってもらって構わない。私も止めはしない」
セルジュはそこで言葉を一度区切って村人たちを見渡す。全員がこちらの様子を窺っており、セルジュの次の言葉を待っていた。
「ボクがアシュティア領の領主であるセルジュ=コンコール=アシュティアだ。幼くて驚いただろうがやることはやる。だからよろしく頼む」
セルジュは頭を下げる。領主に頭を下げられた経験のない村人たちはどう対応して良いか分からず、お互いに顔を見合わせていた。
「顔をおあげくだされ、領主様。その前にいくつか質問をさせていただきたい」
セルジュの前に進み出たのは初老が終わりかけている男性であった。おそらくコンコール村の村長だろう。セルジュは村長の言葉に耳を傾けることにした。
「ファート領からアシュティア領に変わることによって儂らに不都合なことはあるでしょうか」
「いや、特にない。ファート領の領都であるアルマナへも出入りを禁ずることはない」
「領主様がこの館に住まわれるので?」
「いや、もう一つの村も見ないといけないからな。ちょうど真ん中に新しい館を建てるつもりだ。こちらからも質問させていただきたい。ファート家から課されていた税を正直にお聞かせ願いたい」
「税は収穫作物の六割です。他に年間で三十日の労役がございます」
「わかった。アシュティア家に忠誠を誓ってくれるのであれば税を五割にしよう」
本来であれば村の収穫高から税率を判断しなければならないのだが、セルジュは思い切って税率を下げる決断をした。これは早くに人民を掌握したいという思いと純粋に税が重いと感じたからである。セルジュは五公五民でも多いくらいだと考えていた。
「本当でございますか! わかりました。村人一同あなた様に忠誠を尽くしましょう」
村を代表して村長が頭を下げると後ろにいた村人たちがそれに倣って頭を下げた。
こうしてセルジュはコンコール村の人たちとの話を終わらせて領主館に戻り、そこに山積みとなっていた資料とにらめっこを始めることにした。またこの作業かとセルジュは辟易したが慣れない作業をするよりはマシだと考え直して書類と向き合う。
コンコール村は前の領主であるキャスパーが優秀だったために資料には事欠かなかった。資料を見る限りだと、どうやらキャスパーも税が高いと考えていたようであったがゲルブムの許可を得ることが出来ず、税の引き下げが叶わなかったようだ。
コンコール村の戸籍や生産高の資料もみつかった。住民は全員で七十八名がこの村に住んでおり主な生産物はムグィクとムグィダ、グレピンに少量のキャベジとオヌオンだ。
ムグィダはムグィラやムグィクの仲間で、粥などにして食べられたりしている。また、キャベジは青々とした葉野菜だ。オヌオンは切っていると目から涙が出てくる野菜だが、爽やかな味が特徴的である。
この村もムグィクの生産量が芳しくない。この地も肥沃な土地ではないという事が資料から読み取ることが出来た。
その分、グレピンの収穫量が落ち込んでいなかった。ここ数年で出来た新しい村のため、土地が弱っていないのだろう。
上手く輪栽して土地を弱らせずに栽培を続けることができるよう、計算しないといけないとセルジュは考えていた。
また、セルジュはアシュティア村をムグィラの一大産地にして主食を安定的に供給し、コンコール村でムグィダにグレピンや果実酒、キャベジやオヌオンなどの栽培をして物々交換と言う名の交流させるのもアリだとも考えていた。
一方のバルタザークたちはと言うと、セルジュからアシュティア村とコンコール村の中間地点を探ってほしいとお願いをされたので意外な方法で中間地点を探ることにした。
「十二人のうちの半分がアシュティア村から走り、もう半分がコンコール村から走れば合流した場所が中間地点だ」
とんでもない筋肉理論ではあるが体力づくりの意味合いもあったのだろう。
筋肉理論でおおよその中間地点を定めると、そこからはロープを使って丁寧に中間地点を探し出していた。この中心地の特定は三日間と言う早さで完了となった。
セイファー歴 756年 3月15日
セルジュは各村に重点的に作ってもらいたい農作物を指示した。アシュティア村はムグィラとビーグとカブラ。コンコール村はムグィダとグレピンとオヌオンとキャベジである。そしてセルジュはアシュティア村が全焼したことを良いことにアシュティア村の位置を五キロほど南にずらすことにした。
これで新しい領主館からそれぞれの村へは約五キロの距離となる。この距離であれば走れば三十分で到着する距離だ。
この村の移動は連作による生産性の低下を避けるとともにコンコール村との往復を楽にする狙いがあった。しかし、そのお陰でバルタザールから中心の位置を測り直さねばならないと怒られたのは言うまでもないだろう。
だが怒られたからと言って村のインフラ整備を怠るわけにはいかない。セルジュはバルタザークに常備兵を使ってアシュティア村とコンコール村を直線的に繋ぐ道を開発する指示を出した。
と言っても石畳を敷き詰めるわけではなく土を起こして踏み固め、高低差を無くして平らで歩きやすい道にするといった程度ではある。これだけでも大仕事だ。
特に高低差は重要であった。この道の中心に領主館が建設されるという事は税もそこに運び込まれると言うことである。高低差があると荷車を押すのに労を多く要するのは説明する必要はないだろう。
しかし、ここで問題が一つ浮上した。待てど暮らせどビビダデとモドラムが村へとやってこないのだ。二人には建築資材をお願いしていただけに急ぎ持って来てもらわないとアシュティア村の村人たちが雨風を凌げなくなってしまう。
彼らがアシュティア村に到着したという知らせを受けたのは揃いも揃って3月15日の夕暮れ時であった。その報告を受けたセルジュは翌日にアシュティア村にある慣れ親しんだ領主館に到着して二人と会っていた。
「遅かったな。お金ならあるというのに」
賠償金として得た金貨二〇〇枚が入った袋を机の上に出す。そして自分のやった行いを成金みたいだとセルジュはすぐに反省した。耳まで赤くなっていることから相当恥ずかしかったのだろう。
「それが困ったことになりましてな。リス領からアシュティア領へと繋がっている道の通行税が大幅に値上がりしまして」
「いくらに?」
「金貨一枚でございます」
「きんかいちまいぃ!?」
モドラムはそう言いながら自前の地図を広げて指で指し示す。アシュティア領は大きく分けて北と南と西に大きな道――と言ってもアシュティア領は整備が進んでおらず獣道に毛が生えた程度となっているのだが――が通っていた。
北はスポジーニ東辺境伯領へと続く道。この道が一番整備されている道で北上すれば三日後くらいにスポジーニ領のデレフという村に着く。
南はほとんど整備されておらず、今回が初めて使われたようなところがある。また、南はファート領となっており派閥が異なってくる。
基本、行商人は領主の庇護のもとに安全に行商を営めているわけで、その領主を怒らせないためにも敵対派閥へと移動することはなかった。
となると残りは件の西の道しかない。西の道はリス領へと抜ける道となっておりモリステンという村――と言うよりも領都である――が二十キロ先にある。
つまり、アシュティア村を通る販路と言うのは北からやってきて西に抜けるか西からやってきて北に抜けるしかないのだ。その一方であるリス領側を事実上封鎖されたとなれば人の流れが滞り経済も滞ってしまう。
もちろん税を払わずに山野を通って関を抜けることも可能ではあるが大量の商品を運んでいる商人には現実的ではない。
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