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鰥寡孤独の始まり
03. 悪友と村長
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家を出て村長の元へと向かっていたところ、セルジュの首元に強い衝撃が走った。
「ようセルジュ。どこいくんだ?」
「おわっ」
セルジュの首に腕を回して無理やりに肩を組んできたのは、セルジュの悪友の一人であるジェイクであった。横にはもう一人の悪友であるジョイも居る。この二人の名前は似ているが外見も中身も全く似てはいなかった。
ジェイクはガッチリとした身体に金色の髪を刈り上げ、スポーツマンと言った見た目をしている。一方のジョイはすらりとした高身長にブロンドのウェーブヘアーが印象的なイケメンだ。ジェイクもジョイも丁度セルジュと倍は離れているので、五つ上のお兄さん的存在であった。
ただ、セルジュの精神年齢が高すぎるということもあってお兄さんらしい部分は全く見られないのではあるが。
「村長のとこに行って今後の相談をするんだよ。父さんが死んで大変なんだから邪魔すんなよな」
そう言ってからセルジュはジェイクの手を振り払おうとするが、これが中々ほどけない。五歳も差があれば体格だって変わってくる。
ジェイクもジョイもセルジュより一回りも二回りも立派な体つきをしていた。いや、単純にセルジュが小柄なだけかもしれないが。
「急いでんだから放してよ」
「ちょ、待てよ。その、えー、まあ、なんだ」
ジェイクの手を強引に振り払って向き合うと、ジェイクはセルジュの視線に怖気付いたのか、もじもじしながら政治家のような発言を始めた。セルジュは急いでいるということもあり、足が小刻みにリズムを取っている。
「なに? もう行くよ?」
「待て待て待て! 早まるな」
「だからなにさ? もう行くよ」
セルジュが立ち去ろうと背を向けたとき、後ろから声が聞こえた。声色から判断するとジェイクじゃなくてジョイの方だ。おそらくジェイクのまごつきにジョイが業を煮やしたのだろう。
「セルジュ、別にからかうつもりで来たわけじゃないんだ。その、お前の力になりたくて。オレたち友達だろ?」
「ジョイ……。よし、それじゃあ色々と迷惑かけるからな。覚悟しとけよ!」
「望むところだ!」
やっぱり持つべきは友達だ。セルジュもジョイが窮地に立たされていたら間違いなく助けに行くだろう。セルジュはジョイと固い握手を交わした後、二人で村長の家へと駆け出した。
「お、おい! オレを置いてくなよ!!」
どうやらジェイクもジョイと同じことを伝えたかったようで――と言うか言い出したのはジェイクのようだ――セルジュたちの後を必死になって追いかけてきていた。
「失礼します。セルジュ=アシュティアですが、村長はご在宅ですか?」
セルジュは開口一番、馬鹿丁寧な言葉で村長の家を訪問してしまった。セルジュはどうやら少し緊張している様子であった。
おもむろに後ろを振り返るセルジュ。そこにはいつもと変わらない悪友二人がこちらをみている。それだけで緊張が少し和らいだ気がした。
「おお、お坊ちゃま。ささ、こちらへ」
セルジュは領主という立場もあり村長に上座を進められたが固辞した。何故ならば、今回は村長とは上下ではなく対等な立場で話がしたかったからだ。
「本日はどうされました?」
腰を下ろすや否や本題へと入る。下らない前置きが無いのはセルジュとしても有り難かった。
「うん。ちょっと村のみんなが作る作物を変えてもらおうと思ってね」
「と、言いますと?」
セルジュは村長に館で纏めた内容を出来るだけわかりやすく伝えた。セルジュの横に座っていた悪友二人には通じていなかったが村長には通じたようだ。
いや、セルジュの説明は村長に通じてないのかもしれないが、おそらくセルジュを信じて理解したフリをしてくれているのだろう。その心遣いがセルジュには嬉しかった。
「ふむ。今は夏じゃから来年からはムグィラに絞って栽培するとしますじゃ。領主さまはグレピンまでもムグィラになされるおつもりか?」
「いえ、それはしません。ですが、グレピンではない他の果実を栽培してもらおうと考えています」
全てムグィラにすれば腹は膨れるだろうが栄養バランスが悪くなって逆に体調を崩しかねない。果実酒の栄養価があったからこそ今まで何とかやっていけたのだろう。
だが、グレピンに変わるなにかを尋ねられるとセルジュには即答できなかった。何故ならば、どんな種が手に入るのかセルジュにもわからないからである。理想を述べるならばイモ類やトウモロコシ類などを手に入れたいと願っていた。
「あいわかった。お話はこれで終わりかの?」
「ええ。一通りは」
「じゃあ、ちょっと老人の暇つぶしに付き合っておくれ」
そういうと、村長はゆっくりと果実酒を一口飲んで大きく息を吐く。それから村長はセルジュにこの村の行く末を話し始めた。
「儂はもう長くはない。もって数年というところだろう。だからお前さんのつくる村というのを冥途の土産に聞いておきたいんじゃ」
村長に「まだ長生きできますよ!」と伝えようとしてセルジュは口を閉じた。村長が聞きたいのはそんなお世辞の問答ではなく、セルジュが領主たり得るか否かをセルジュの返答によって判断したいのだと推測したからである。
「ボクはみんなが笑って安全に暮らせる村をつくりたい。空腹や盗賊、戦に怯えることなく子どもから大人まで笑って暮らせる村を」
村長はそんなセルジュの青臭い理想を笑いもせずに静かに頷きながらただ聞いてくれた。セルジュも自分で発言しておきながら馬鹿げた理想論だって言うことは痛いほど自覚していた。
「であれば、じゃ。この村に危険が迫っておることも理解しておるかの?」
「……はい。ファート士爵、ですね」
そういうと村長は満足そうな笑みを浮かべて静かに納得するように小さく二度頷いた。
「わかっておるのならそれで良い。先代から伺ってはおったが、なんとも利発な子じゃ。坊ちゃま、儂の目の黒いうちは自由に振舞ってくだされ。なんでも協力いたしましょう」
村長は微かに震える手でセルジュの肩を叩くと、そのまま丁寧に外へと送り出してくれた。
外に出てからも村長はセルジュに向かって頭を下げており、セルジュはどうにも申し訳なくなってしまったので足早にその場を立ち去ってしまった。その最中、横に居たジェイクからこんな質問が飛んできた。
「なぁ、さっきの村に迫る危機って何のことだ?」
「この村で戦が起きるかもしれないってこと」
顔を動かさずに淡々と答えるセルジュ。ジェイクの方は大きな声あげて驚き、それに見合うだけのリアクション付きで反応してくれた。
「それってやっべーじゃん! 何とかなんねーの!?」
「何とかするのがボクの仕事なの!」
「でも、なんでこの村が戦に巻き込まれるんだ?」
そう尋ねてきたのはジョイ。セルジュはジェイクにもわかるようにできるだけ噛み砕いて説明をすることにした。ジェイクのおつむは黙して察して欲しい。
「簡単なことさ。村を攻め滅ぼしやすくなったからね」
「この村が滅ぼしやすくなった? なんで?」
「それは領主がボクになったからさ。ボクの父とボク、ジョイならどっちに戦争を仕掛ける?」
「そりゃセルジュだ。領主さまには勝てっこないよ」
今の領主はセルジュなのだが、そこを突っ込むのは野暮というものだろう。
「そう。その勝てっこないと思っていた敵対派閥の領主が家臣を伴って死んだ。残ってるのは幼いボクだけだ。弱った獲物が目の前に居たら食い付くのがこの世界だろ」
「でもさ、オレたちを攻め込むなんてことできるの? 口実が無いでしょ」
ジョイが反論する。確かにジョイの言う通り通常であれば相手の領土に攻め込むのに大義名分は必要だろう。しかし、今は国が乱れている最中である。大義名分など、どうとでもなることをジョイは知らなかった。
「口実なんて難癖付ければ何だってできるよ。例えば、兵士の一人をアシュティア村の村人として忍び込ませてファート領民を殺させるとかね」
それを聞いて自身が置かれている立場を把握したのか、ジェイクが目を見開いた。
「じゃあ、やっべーじゃん! 急いで準備しないと!!」
「まだ大丈夫だって。もし戦になるのであれば作物の刈り入れが終わってからだ。それにファート士爵も先の戦でダメージを負っているから。もし、ボクのことを甘く見ているとすれば戦は来年の秋だよ」
最速で攻めてくるとなると四か月後の十月だろうとセルジュは推測していた。また、ジェイクにも伝えたようにファート士爵がセルジュのことを甘く見ているなら侵攻は来年の十月になるだろう。
この時にセルジュは自身の父親が『必ず最悪を想定して準備しろ』と口を酸っぱくして言っていたのを、ふと思い出した。
「ま、なるようになるさ」
顔を青くしている二人を置いて、セルジュは今後の準備のために館へと戻った。
「ようセルジュ。どこいくんだ?」
「おわっ」
セルジュの首に腕を回して無理やりに肩を組んできたのは、セルジュの悪友の一人であるジェイクであった。横にはもう一人の悪友であるジョイも居る。この二人の名前は似ているが外見も中身も全く似てはいなかった。
ジェイクはガッチリとした身体に金色の髪を刈り上げ、スポーツマンと言った見た目をしている。一方のジョイはすらりとした高身長にブロンドのウェーブヘアーが印象的なイケメンだ。ジェイクもジョイも丁度セルジュと倍は離れているので、五つ上のお兄さん的存在であった。
ただ、セルジュの精神年齢が高すぎるということもあってお兄さんらしい部分は全く見られないのではあるが。
「村長のとこに行って今後の相談をするんだよ。父さんが死んで大変なんだから邪魔すんなよな」
そう言ってからセルジュはジェイクの手を振り払おうとするが、これが中々ほどけない。五歳も差があれば体格だって変わってくる。
ジェイクもジョイもセルジュより一回りも二回りも立派な体つきをしていた。いや、単純にセルジュが小柄なだけかもしれないが。
「急いでんだから放してよ」
「ちょ、待てよ。その、えー、まあ、なんだ」
ジェイクの手を強引に振り払って向き合うと、ジェイクはセルジュの視線に怖気付いたのか、もじもじしながら政治家のような発言を始めた。セルジュは急いでいるということもあり、足が小刻みにリズムを取っている。
「なに? もう行くよ?」
「待て待て待て! 早まるな」
「だからなにさ? もう行くよ」
セルジュが立ち去ろうと背を向けたとき、後ろから声が聞こえた。声色から判断するとジェイクじゃなくてジョイの方だ。おそらくジェイクのまごつきにジョイが業を煮やしたのだろう。
「セルジュ、別にからかうつもりで来たわけじゃないんだ。その、お前の力になりたくて。オレたち友達だろ?」
「ジョイ……。よし、それじゃあ色々と迷惑かけるからな。覚悟しとけよ!」
「望むところだ!」
やっぱり持つべきは友達だ。セルジュもジョイが窮地に立たされていたら間違いなく助けに行くだろう。セルジュはジョイと固い握手を交わした後、二人で村長の家へと駆け出した。
「お、おい! オレを置いてくなよ!!」
どうやらジェイクもジョイと同じことを伝えたかったようで――と言うか言い出したのはジェイクのようだ――セルジュたちの後を必死になって追いかけてきていた。
「失礼します。セルジュ=アシュティアですが、村長はご在宅ですか?」
セルジュは開口一番、馬鹿丁寧な言葉で村長の家を訪問してしまった。セルジュはどうやら少し緊張している様子であった。
おもむろに後ろを振り返るセルジュ。そこにはいつもと変わらない悪友二人がこちらをみている。それだけで緊張が少し和らいだ気がした。
「おお、お坊ちゃま。ささ、こちらへ」
セルジュは領主という立場もあり村長に上座を進められたが固辞した。何故ならば、今回は村長とは上下ではなく対等な立場で話がしたかったからだ。
「本日はどうされました?」
腰を下ろすや否や本題へと入る。下らない前置きが無いのはセルジュとしても有り難かった。
「うん。ちょっと村のみんなが作る作物を変えてもらおうと思ってね」
「と、言いますと?」
セルジュは村長に館で纏めた内容を出来るだけわかりやすく伝えた。セルジュの横に座っていた悪友二人には通じていなかったが村長には通じたようだ。
いや、セルジュの説明は村長に通じてないのかもしれないが、おそらくセルジュを信じて理解したフリをしてくれているのだろう。その心遣いがセルジュには嬉しかった。
「ふむ。今は夏じゃから来年からはムグィラに絞って栽培するとしますじゃ。領主さまはグレピンまでもムグィラになされるおつもりか?」
「いえ、それはしません。ですが、グレピンではない他の果実を栽培してもらおうと考えています」
全てムグィラにすれば腹は膨れるだろうが栄養バランスが悪くなって逆に体調を崩しかねない。果実酒の栄養価があったからこそ今まで何とかやっていけたのだろう。
だが、グレピンに変わるなにかを尋ねられるとセルジュには即答できなかった。何故ならば、どんな種が手に入るのかセルジュにもわからないからである。理想を述べるならばイモ類やトウモロコシ類などを手に入れたいと願っていた。
「あいわかった。お話はこれで終わりかの?」
「ええ。一通りは」
「じゃあ、ちょっと老人の暇つぶしに付き合っておくれ」
そういうと、村長はゆっくりと果実酒を一口飲んで大きく息を吐く。それから村長はセルジュにこの村の行く末を話し始めた。
「儂はもう長くはない。もって数年というところだろう。だからお前さんのつくる村というのを冥途の土産に聞いておきたいんじゃ」
村長に「まだ長生きできますよ!」と伝えようとしてセルジュは口を閉じた。村長が聞きたいのはそんなお世辞の問答ではなく、セルジュが領主たり得るか否かをセルジュの返答によって判断したいのだと推測したからである。
「ボクはみんなが笑って安全に暮らせる村をつくりたい。空腹や盗賊、戦に怯えることなく子どもから大人まで笑って暮らせる村を」
村長はそんなセルジュの青臭い理想を笑いもせずに静かに頷きながらただ聞いてくれた。セルジュも自分で発言しておきながら馬鹿げた理想論だって言うことは痛いほど自覚していた。
「であれば、じゃ。この村に危険が迫っておることも理解しておるかの?」
「……はい。ファート士爵、ですね」
そういうと村長は満足そうな笑みを浮かべて静かに納得するように小さく二度頷いた。
「わかっておるのならそれで良い。先代から伺ってはおったが、なんとも利発な子じゃ。坊ちゃま、儂の目の黒いうちは自由に振舞ってくだされ。なんでも協力いたしましょう」
村長は微かに震える手でセルジュの肩を叩くと、そのまま丁寧に外へと送り出してくれた。
外に出てからも村長はセルジュに向かって頭を下げており、セルジュはどうにも申し訳なくなってしまったので足早にその場を立ち去ってしまった。その最中、横に居たジェイクからこんな質問が飛んできた。
「なぁ、さっきの村に迫る危機って何のことだ?」
「この村で戦が起きるかもしれないってこと」
顔を動かさずに淡々と答えるセルジュ。ジェイクの方は大きな声あげて驚き、それに見合うだけのリアクション付きで反応してくれた。
「それってやっべーじゃん! 何とかなんねーの!?」
「何とかするのがボクの仕事なの!」
「でも、なんでこの村が戦に巻き込まれるんだ?」
そう尋ねてきたのはジョイ。セルジュはジェイクにもわかるようにできるだけ噛み砕いて説明をすることにした。ジェイクのおつむは黙して察して欲しい。
「簡単なことさ。村を攻め滅ぼしやすくなったからね」
「この村が滅ぼしやすくなった? なんで?」
「それは領主がボクになったからさ。ボクの父とボク、ジョイならどっちに戦争を仕掛ける?」
「そりゃセルジュだ。領主さまには勝てっこないよ」
今の領主はセルジュなのだが、そこを突っ込むのは野暮というものだろう。
「そう。その勝てっこないと思っていた敵対派閥の領主が家臣を伴って死んだ。残ってるのは幼いボクだけだ。弱った獲物が目の前に居たら食い付くのがこの世界だろ」
「でもさ、オレたちを攻め込むなんてことできるの? 口実が無いでしょ」
ジョイが反論する。確かにジョイの言う通り通常であれば相手の領土に攻め込むのに大義名分は必要だろう。しかし、今は国が乱れている最中である。大義名分など、どうとでもなることをジョイは知らなかった。
「口実なんて難癖付ければ何だってできるよ。例えば、兵士の一人をアシュティア村の村人として忍び込ませてファート領民を殺させるとかね」
それを聞いて自身が置かれている立場を把握したのか、ジェイクが目を見開いた。
「じゃあ、やっべーじゃん! 急いで準備しないと!!」
「まだ大丈夫だって。もし戦になるのであれば作物の刈り入れが終わってからだ。それにファート士爵も先の戦でダメージを負っているから。もし、ボクのことを甘く見ているとすれば戦は来年の秋だよ」
最速で攻めてくるとなると四か月後の十月だろうとセルジュは推測していた。また、ジェイクにも伝えたようにファート士爵がセルジュのことを甘く見ているなら侵攻は来年の十月になるだろう。
この時にセルジュは自身の父親が『必ず最悪を想定して準備しろ』と口を酸っぱくして言っていたのを、ふと思い出した。
「ま、なるようになるさ」
顔を青くしている二人を置いて、セルジュは今後の準備のために館へと戻った。
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