27 / 46
第27話 麻薬
しおりを挟む
「獣人の国ドベルが麻薬を栽培し、帝国に密輸していた証拠があがった。討伐に向かう」
皇帝の招集で謁見の間に集められた貴族達が皇帝の言葉に静まり返る。
皇子の俺も当然ながらここにいるのだが、先の戦いでだいぶ皇子が減ってしまってそこそこいい位置にいれるようになった。俺は皇帝の様子にやれやれと内心ため息をつく。
ここに集められた連中も、皇帝が兵士達を集めていたことからどこかしら戦争を仕掛けるということは察していただろう。
だが、西の獣の国というのはかなりの人物にとっては想定外だったはずだ。
双璧であるカンドリア辺境伯と親睦のある国なのだ。
カンドリアに友好的な彼らがいるからこそ西からの侵略がなく、帝国は安寧を謳歌できたともいっていい。
その西の獣の国に侵略するのは、通常の者なら愚行だと進言するだろう。
そもそも西の獣の国で麻薬が栽培できるわけなどない。気候と魔力の質が栽培に向いていない。それでもだれも異議を唱えない。帝国はもうすでに皇帝の絶対的支配下だ。
誰も逆らえる者がいないのである。皇帝が白い鳥を黒と主張すれば黒になる状態。
戦争は確実に始まるだろう。
ゲーム上ではこの戦いは辺境伯カンドリアとその娘のラシューラの死にイベントでもあった。
『皇帝のやることがえげつなくなってますね』
脳内でキルディスが話しかけてくる。
『そりゃな、エルフの大賢者がダウンしているうちにやれることをやっておきたいんだろ』
俺が皇帝の方を見ると、皇帝はゆっくりと立ち上がり、錫杖を持ち上げる。
「獣人の国を侵略し、支配下におく」
皇帝の声が響くのだった。
★★★
「お父様!!!」
カンドリア領の執務室で、辺境伯に娘のラシューラが詰め寄った。
「なんの用だ。ラシューラ」
頬杖をついて、カンドリア辺境伯が言うと、娘のラシューラはばんっと机を叩く。
「獣人の国ドベルに侵略に向かう帝国軍をわが領地に受け入れるなど本気で言っているのですか!? 西の獣の国は我が国と親睦もありとても謀反をおこすような国ではありません!!」
「だが、密輸をしていたのは事実だ。麻薬をわが領土に卸していた」
「それが捏造だといっているのです!!大体皇帝が育てていたと主張していた麻薬はあそこの気候で育つわけがない!!父上ならそんな簡単な事わからないわけじゃないでしょう!!」
ラシューラの言葉に、辺境伯は立ち上がる。
「ラシューラを下がらせろ」
同室にいた部下に命令をすると、ラシューラに背を向けた。
「お父様!!」
その背にラシューラが叫ぶが、ラシューラは辺境伯の部下に部屋の外に連れ出されてしまう。
しばらくラシューラが扉の前で叫んでいるのが聞こえたが、中に入れないと悟ったのか、その声が聞こえなくなり、辺境伯はため息をついた。
とたん、ぐらりと空間が揺れた。
そして――ピンク髪の美女。魔族ペルシが笑いながら現れる。
「お前の言う通りにしてやった。帝国兵を迎え入れる。本当に娘と領地には手をださないと約束するのだろうな」
辺境伯の言葉に、ペルシは「もちろんよ♡」と微笑んだ。
★★★
「いまなら間に合います。帝国軍がこの領地につく前に獣人たちを獣人の国ドベルの砦までを避難させましょう」
騎士団の宿舎でラシューラが地図を広げながら、自らが結成した私設騎士団に告げる。
そう、カンドリアと獣人の国ドベルは長らく平和だったため、カンドリアから獣人の国ドベルの防御の要である要塞まで、いくつか獣人たちの村が存在する。
もし何も伝えぬまま、帝国がカンドリア領にきて、進軍してしまったら、点在する村の住人は嬲り殺されてしまう恐れがある。
「しかしそんなことをしたら我が領地が関与していたと罰せられます」
騎士の一人の言葉に他の騎士もうなずいた。
「変装をしてこっそりやります。父には迷惑をかけません」
騎士達に告げるラシューラ。その瞳にははっきりと決意が見て取れる。
「お嬢様」
騎士たちの目がラシューラに向いた。
「目の前の弱きものを救うそれが我々の正義のはずですわっ!このような戦争法違反の帝国のやり方に目をつぶっていたら我らの正義はどうなります?」
ラシューラの言葉に押し黙る騎士達。そう彼らも帝国のやり方に不満を感じていた。そしてなにより正義を最も誇りにしていたはずのカンドリア辺境伯が皇帝の横暴に何一つ抗議しない事への失望も大きかったのだ。
ここでやすやすと帝国を招きいれてしまったら、彼らは一生後悔するだろう。
「……わかりました」
会議に参加した騎士達は全員頷くのだった。
★★★
「それでは第二皇子に先陣をまかせ、第八皇子はそれに続いてもらう」
帝国の謁見の間で、皇帝がにやりと俺達に告げる。
――そう、皇帝はここで邪魔な皇子を一掃するつもりだ。
皇帝に跡継ぎなどいらないのだ。彼が不老不死を手に入れる予定なのだから。
むしろ暴君の代わりにと祭り上げられる可能性がある皇子は邪魔だ。
成人していない皇子達を残しておいたほうが都合がいいのだろう。
まぁゲーム上でもレイゼルは見殺しにされそうになるが闇の紋章の力で生き残るのだが。
「かしこまりました」
第二皇子と俺が皇帝に頭を垂れる。
「カンドリア辺境伯の娘が獣人の国ドベルの住人達に我らの進軍を密告した。それを理由に辺境伯を殺してこい」
そう言って、皇帝が持っていた水晶に映ったのは、獣人の国の民を砦に避難させるラシューラの姿が映っていた。
皇帝の招集で謁見の間に集められた貴族達が皇帝の言葉に静まり返る。
皇子の俺も当然ながらここにいるのだが、先の戦いでだいぶ皇子が減ってしまってそこそこいい位置にいれるようになった。俺は皇帝の様子にやれやれと内心ため息をつく。
ここに集められた連中も、皇帝が兵士達を集めていたことからどこかしら戦争を仕掛けるということは察していただろう。
だが、西の獣の国というのはかなりの人物にとっては想定外だったはずだ。
双璧であるカンドリア辺境伯と親睦のある国なのだ。
カンドリアに友好的な彼らがいるからこそ西からの侵略がなく、帝国は安寧を謳歌できたともいっていい。
その西の獣の国に侵略するのは、通常の者なら愚行だと進言するだろう。
そもそも西の獣の国で麻薬が栽培できるわけなどない。気候と魔力の質が栽培に向いていない。それでもだれも異議を唱えない。帝国はもうすでに皇帝の絶対的支配下だ。
誰も逆らえる者がいないのである。皇帝が白い鳥を黒と主張すれば黒になる状態。
戦争は確実に始まるだろう。
ゲーム上ではこの戦いは辺境伯カンドリアとその娘のラシューラの死にイベントでもあった。
『皇帝のやることがえげつなくなってますね』
脳内でキルディスが話しかけてくる。
『そりゃな、エルフの大賢者がダウンしているうちにやれることをやっておきたいんだろ』
俺が皇帝の方を見ると、皇帝はゆっくりと立ち上がり、錫杖を持ち上げる。
「獣人の国を侵略し、支配下におく」
皇帝の声が響くのだった。
★★★
「お父様!!!」
カンドリア領の執務室で、辺境伯に娘のラシューラが詰め寄った。
「なんの用だ。ラシューラ」
頬杖をついて、カンドリア辺境伯が言うと、娘のラシューラはばんっと机を叩く。
「獣人の国ドベルに侵略に向かう帝国軍をわが領地に受け入れるなど本気で言っているのですか!? 西の獣の国は我が国と親睦もありとても謀反をおこすような国ではありません!!」
「だが、密輸をしていたのは事実だ。麻薬をわが領土に卸していた」
「それが捏造だといっているのです!!大体皇帝が育てていたと主張していた麻薬はあそこの気候で育つわけがない!!父上ならそんな簡単な事わからないわけじゃないでしょう!!」
ラシューラの言葉に、辺境伯は立ち上がる。
「ラシューラを下がらせろ」
同室にいた部下に命令をすると、ラシューラに背を向けた。
「お父様!!」
その背にラシューラが叫ぶが、ラシューラは辺境伯の部下に部屋の外に連れ出されてしまう。
しばらくラシューラが扉の前で叫んでいるのが聞こえたが、中に入れないと悟ったのか、その声が聞こえなくなり、辺境伯はため息をついた。
とたん、ぐらりと空間が揺れた。
そして――ピンク髪の美女。魔族ペルシが笑いながら現れる。
「お前の言う通りにしてやった。帝国兵を迎え入れる。本当に娘と領地には手をださないと約束するのだろうな」
辺境伯の言葉に、ペルシは「もちろんよ♡」と微笑んだ。
★★★
「いまなら間に合います。帝国軍がこの領地につく前に獣人たちを獣人の国ドベルの砦までを避難させましょう」
騎士団の宿舎でラシューラが地図を広げながら、自らが結成した私設騎士団に告げる。
そう、カンドリアと獣人の国ドベルは長らく平和だったため、カンドリアから獣人の国ドベルの防御の要である要塞まで、いくつか獣人たちの村が存在する。
もし何も伝えぬまま、帝国がカンドリア領にきて、進軍してしまったら、点在する村の住人は嬲り殺されてしまう恐れがある。
「しかしそんなことをしたら我が領地が関与していたと罰せられます」
騎士の一人の言葉に他の騎士もうなずいた。
「変装をしてこっそりやります。父には迷惑をかけません」
騎士達に告げるラシューラ。その瞳にははっきりと決意が見て取れる。
「お嬢様」
騎士たちの目がラシューラに向いた。
「目の前の弱きものを救うそれが我々の正義のはずですわっ!このような戦争法違反の帝国のやり方に目をつぶっていたら我らの正義はどうなります?」
ラシューラの言葉に押し黙る騎士達。そう彼らも帝国のやり方に不満を感じていた。そしてなにより正義を最も誇りにしていたはずのカンドリア辺境伯が皇帝の横暴に何一つ抗議しない事への失望も大きかったのだ。
ここでやすやすと帝国を招きいれてしまったら、彼らは一生後悔するだろう。
「……わかりました」
会議に参加した騎士達は全員頷くのだった。
★★★
「それでは第二皇子に先陣をまかせ、第八皇子はそれに続いてもらう」
帝国の謁見の間で、皇帝がにやりと俺達に告げる。
――そう、皇帝はここで邪魔な皇子を一掃するつもりだ。
皇帝に跡継ぎなどいらないのだ。彼が不老不死を手に入れる予定なのだから。
むしろ暴君の代わりにと祭り上げられる可能性がある皇子は邪魔だ。
成人していない皇子達を残しておいたほうが都合がいいのだろう。
まぁゲーム上でもレイゼルは見殺しにされそうになるが闇の紋章の力で生き残るのだが。
「かしこまりました」
第二皇子と俺が皇帝に頭を垂れる。
「カンドリア辺境伯の娘が獣人の国ドベルの住人達に我らの進軍を密告した。それを理由に辺境伯を殺してこい」
そう言って、皇帝が持っていた水晶に映ったのは、獣人の国の民を砦に避難させるラシューラの姿が映っていた。
0
お気に入りに追加
124
あなたにおすすめの小説
悪役令嬢の追放エンド………修道院が無いじゃない!(はっ!?ここを楽園にしましょう♪
naturalsoft
ファンタジー
シオン・アクエリアス公爵令嬢は転生者であった。そして、同じく転生者であるヒロインに負けて、北方にある辺境の国内で1番厳しいと呼ばれる修道院へ送られる事となった。
「きぃーーーー!!!!!私は負けておりませんわ!イベントの強制力に負けたのですわ!覚えてらっしゃいーーーー!!!!!」
そして、目的地まで運ばれて着いてみると………
「はて?修道院がありませんわ?」
why!?
えっ、領主が修道院や孤児院が無いのにあると言って、不正に補助金を着服しているって?
どこの現代社会でもある不正をしてんのよーーーーー!!!!!!
※ジャンルをファンタジーに変更しました。

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?
はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、
強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。
母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、
その少年に、突然の困難が立ちはだかる。
理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。
一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。
それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。
そんな少年の物語。


はずれスキル『本日一粒万倍日』で金も魔法も作物もなんでも一万倍 ~はぐれサラリーマンのスキル頼みな異世界満喫日記~
緋色優希
ファンタジー
勇者召喚に巻き込まれて異世界へやってきたサラリーマン麦野一穂(むぎのかずほ)。得たスキルは屑(ランクレス)スキルの『本日一粒万倍日』。あまりの内容に爆笑され、同じように召喚に巻き込まれてきた連中にも馬鹿にされ、一人だけ何一つ持たされず荒城にそのまま置き去りにされた。ある物と言えば、水の樽といくらかの焼き締めパン。どうする事もできずに途方に暮れたが、スキルを唱えたら水樽が一万個に増えてしまった。また城で見つけた、たった一枚の銀貨も、なんと銀貨一万枚になった。どうやら、あれこれと一万倍にしてくれる不思議なスキルらしい。こんな世界で王様の助けもなく、たった一人どうやって生きたらいいのか。だが開き直った彼は『住めば都』とばかりに、スキル頼みでこの異世界での生活を思いっきり楽しむ事に決めたのだった。

Sランク昇進を記念して追放された俺は、追放サイドの令嬢を助けたことがきっかけで、彼女が押しかけ女房のようになって困る!
仁徳
ファンタジー
シロウ・オルダーは、Sランク昇進をきっかけに赤いバラという冒険者チームから『スキル非所持の無能』とを侮蔑され、パーティーから追放される。
しかし彼は、異世界の知識を利用して新な魔法を生み出すスキル【魔学者】を使用できるが、彼はそのスキルを隠し、無能を演じていただけだった。
そうとは知らずに、彼を追放した赤いバラは、今までシロウのサポートのお陰で強くなっていたことを知らずに、ダンジョンに挑む。だが、初めての敗北を経験したり、その後借金を背負ったり地位と名声を失っていく。
一方自由になったシロウは、新な町での冒険者活動で活躍し、一目置かれる存在となりながら、追放したマリーを助けたことで惚れられてしまう。手料理を振る舞ったり、背中を流したり、それはまるで押しかけ女房だった!
これは、チート能力を手に入れてしまったことで、無能を演じたシロウがパーティーを追放され、その後ソロとして活躍して無双すると、他のパーティーから追放されたエルフや魔族といった様々な追放少女が集まり、いつの間にかハーレムパーティーを結成している物語!

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語
Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。
チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。
その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。
さぁ、どん底から這い上がろうか
そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。
少年は英雄への道を歩き始めるのだった。
※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様
コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」
ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。
幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。
早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると――
「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」
やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。
一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、
「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」
悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。
なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?
でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。
というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる