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4.最終章
6.断罪
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「ふっふっふっふ!!うちのコロネに手をだした事を牢屋の中から後悔するがいい!!」
謁見の間で。
テオドールに断罪されて、兵士に牢屋送りにされている貴族の背を見ながら猫が悪役めいたセリフを投げかける。
「相変わらずお前は容赦がないな。
最近一日罪状を読み上げるだけで終わっている気がするのだが」
今日何人目になるかわからぬ牢屋送りにテオドールがジト目で猫を見る。
「それだけうちのコロネに手出ししてた馬鹿が多いということだろう?
コロネに嫌がらせしたやつは神の力と持ちうる限りのコネと権力と金を使って、どん底まで突き落としてやる!」
ふっふっふと気味の悪い笑を浮かべて猫の目がキラリと光る。
「お前だけは敵に回したくないな」
と、ドン引きするテオドールと
「いちいち「うちの」と付けるのはやめていただきたいのですが。
誤解されます」
と、テオドールの隣で突っ込むコロネ。
実際、ゼンベルを捕まえてからの猫の快進撃は凄まじく。
元々ゼンベルを捕まえる時の手法も、猫だからこそできた事だ。
この領土に裏切られれば防衛面で困るなどといえば、魔道具で大量に暗黒戦士達を召喚し、その地に向かわせた。
食料面で困るなどといえば、時間の進みがはやくなる罠スキルで、農作物を一気に育て大量生産したり、土魔法で一気に水路や農地を開拓し、王都の農地を広げ整備したり。
魔物の肉や羽なども、魔窟と言われる人間ではとても立ち入れない場所に押し入り、大量に持ち込んだりもした。
裏の組織とつながっているなどといえば、裏の組織ごとぶっ潰し、職人がいなくなって困るなどの問題も、これまでで手に入れた金で買収し、たちどころに解決してしまうのだ。
いままでは、悪事を働いているのはわかってはいるがこの人物を捕まえれば●●が困るため捕まえられないという案件を、片っ端からスキルと神力と財力で解決してしまう。
そのおかげでテオドールは罪人を裁き放題なのだが……。
「今日からお前が魔王と名乗っても俺は驚かないぞ」
テオドールがため息をつけば
「魔王は腹黒3号だから却下!」
猫が速攻で意味不明なツッコミでかえす。
「意味がよくわからん。
しかし、おかげで大分やりやすくなったのは確かだな。
これで自由に人材を揃える事ができる」
と、テオドールが笑を浮かべた。
今まで国の要職についていた人物はほぼゼンベルの息のかかった人物だったため、テオドールは本当に神輿にしかすぎず、帝国に関する決定権などほとんどなかった。
だが、猫が暴れ回ったおかげで、ゼンベル派の貴族はほとんど牢送りになり、様子見を決め込んでいた他の派閥の貴族はテオドールにしっぽを振るようになったのだ。
皇帝直属の騎士団として集められた大神の力をもった者たちも実質はゼンベルの騎士団のようなものだった。
猫のおかげで、名実ともにテオドールが指揮を振れるようになり、実権を握ったといってもいい。
「にしても、今日は流石に疲れた。ここまでにしておこう」
と、テオドールが言えば
「よし、今日の仕事はこれで終わりだよな!
コロネ帰ろう!夕飯つくらないと!」
待ってましたと言わんばかりに猫がガッツポーズをとった。
「お前はそんな事までやってるのか……
平民の夫婦ではあるまいし、もう嫌がらせされることもないのだから専属の料理人でも雇えばよかろう。
それくらいの金はこちらからだすぞ?」
以前ならコロネが人を雇ってもゼンベルの嫌がらせですぐ辞めてしまったが、いまはコロネに手を出そうなどという者は誰もいない。
雇ってすぐ辞めたがるということもないだろう。
「何を言う!?体調管理は愛を込めた手料理と相場が決まってるんだ!」
何故かハイテンションで言う猫に
「……だから、どうして貴方はそう、恥ずかしいセリフを真顔で言えるのでしょうか……」
コロネが目頭を抑えた。
「いや、そういう意味じゃなくて!?こう……なんていうかノリ?」
慌てまくる猫に
「お前ら、惚気けなら余所でやれ余所で」
追い払うかのようにテオドールが手で払いのける仕草をする。
「うおーーなんか違うーーー!?」
猫の絶叫が謁見の間に響くのだった。
△▲△
「……ですが、テオドールの言うとおりです。食事まで貴方が作っているのでは負担が貴方ばかりにいきます。
食事くらいは私がつくるか、人を雇いましょう」
城からの帰り道、コロネが猫にそう提案した。
よく整備された街道にいまはコロネと猫の二人しか歩いていない。
「コロネが作るって……料理つくれたか?」
「いえ、必要なら習います。
しかし分量通り作業すればいいのですから、調合とかわりません。
すぐに覚えられるかと」
「甘いなコロネ!料理はそんな簡単なものじゃない!」
「そうでしょうか?」
「そうだ!大事なのはたっぷりの愛情だ!」
「……今日の貴方はテンションがおかしいですね」
コロネがため息をつく。
「うん?そうか?いつもこんな感じだと思ってたけど」
「……愛情ですか」
言ってコロネは猫の横顔を見上げた。
――わかっている。その愛情は自分にではなく未来の自分に注がれた物だということを。
猫と出会ってからもう4ヶ月。自分がこの青年に惹かれていることは自分でも自覚していた。
それが恋慕の情なのか、友情なのか、自分を庇護してくれる者への愛情なのか自分自身でもよくわからない。
さすがに肉体関係を持てるかと聞かれればそれは無理だが、出来る事ならずっとこの関係でいたいと望んでしまう。
けれど、彼が注いでいる愛情は自分にではなく未来の自分なのだ。
嫉妬対象が未来の自分というわけのわからない状況にコロネは苦笑いをした。
自分ならいいのではないかと思う気持ちと、それは別人なのではないのかという気持ちとで揺れている。
「コロネ、どうした?」
「いえ、少し考え事をしていました。
一つ聞いてもいいでしょうか?」
「うん?」
「未来の私はどんな人物なのでしょうか?」
「うーん。そうだな。今のコロネとあまり雰囲気は変わらないけど……」
猫の言葉に少しほっとする。これでまったく雰囲気まで違うと言われれば、それは自分ではない。
急に猫にコロネは抱き寄せられ、腰に手をあて引き寄せられると
「未来のコロネの方が筋肉質かな?」
と、真顔で言われる。
「……その……前から気になってはいたのですが。
未来の私と貴方は……そういった関係なのでしょうか?」
「そういった関係?」
「抱き合う関係というか……その……」
コロネが顔を赤くして視線をそらすと、猫は慌てて手を離し
「な!?ない!!それはない!!男同士だぞ!?それだとホモだろ!!」
真剣に否定する。
そんな猫にコロネはハァーとため息をついて
「男色家という設定を忘れてますよ」
「は!?しまった!?ハメラレタっ!!!
ってかもう、とっくに嘘だと気づいてたくせハメルとかコロネひでぇ!」
猫がじたばたすれば、コロネは
「貴方は表情にでやすいですからね」
と微笑んだ。
「くっそー。みんなに言われるんだけどそれ!
くそっ決めた!今日から顔に出さない人間になる!!
ポーカーフェイスだポーカーフェイス!」
と、ガッツポーズをとった。すでにその顔が悔しそうなので説得力は皆無なのだが本人は真剣だ。
コロネは、私は表情がコロコロ変わる貴方が好きなのですけれど。と心の中で呟いた。
未来のコロネならば口に出していえたのだろうが、まだそれが言えないところが彼の若さなのかもしれない。
次の日、顔が見えないようにと甲冑をガチャガチャ着込み、城にいき、テオドールに何をふざけているのだと突っ込まれるのだが、それはまた別の話である。
謁見の間で。
テオドールに断罪されて、兵士に牢屋送りにされている貴族の背を見ながら猫が悪役めいたセリフを投げかける。
「相変わらずお前は容赦がないな。
最近一日罪状を読み上げるだけで終わっている気がするのだが」
今日何人目になるかわからぬ牢屋送りにテオドールがジト目で猫を見る。
「それだけうちのコロネに手出ししてた馬鹿が多いということだろう?
コロネに嫌がらせしたやつは神の力と持ちうる限りのコネと権力と金を使って、どん底まで突き落としてやる!」
ふっふっふと気味の悪い笑を浮かべて猫の目がキラリと光る。
「お前だけは敵に回したくないな」
と、ドン引きするテオドールと
「いちいち「うちの」と付けるのはやめていただきたいのですが。
誤解されます」
と、テオドールの隣で突っ込むコロネ。
実際、ゼンベルを捕まえてからの猫の快進撃は凄まじく。
元々ゼンベルを捕まえる時の手法も、猫だからこそできた事だ。
この領土に裏切られれば防衛面で困るなどといえば、魔道具で大量に暗黒戦士達を召喚し、その地に向かわせた。
食料面で困るなどといえば、時間の進みがはやくなる罠スキルで、農作物を一気に育て大量生産したり、土魔法で一気に水路や農地を開拓し、王都の農地を広げ整備したり。
魔物の肉や羽なども、魔窟と言われる人間ではとても立ち入れない場所に押し入り、大量に持ち込んだりもした。
裏の組織とつながっているなどといえば、裏の組織ごとぶっ潰し、職人がいなくなって困るなどの問題も、これまでで手に入れた金で買収し、たちどころに解決してしまうのだ。
いままでは、悪事を働いているのはわかってはいるがこの人物を捕まえれば●●が困るため捕まえられないという案件を、片っ端からスキルと神力と財力で解決してしまう。
そのおかげでテオドールは罪人を裁き放題なのだが……。
「今日からお前が魔王と名乗っても俺は驚かないぞ」
テオドールがため息をつけば
「魔王は腹黒3号だから却下!」
猫が速攻で意味不明なツッコミでかえす。
「意味がよくわからん。
しかし、おかげで大分やりやすくなったのは確かだな。
これで自由に人材を揃える事ができる」
と、テオドールが笑を浮かべた。
今まで国の要職についていた人物はほぼゼンベルの息のかかった人物だったため、テオドールは本当に神輿にしかすぎず、帝国に関する決定権などほとんどなかった。
だが、猫が暴れ回ったおかげで、ゼンベル派の貴族はほとんど牢送りになり、様子見を決め込んでいた他の派閥の貴族はテオドールにしっぽを振るようになったのだ。
皇帝直属の騎士団として集められた大神の力をもった者たちも実質はゼンベルの騎士団のようなものだった。
猫のおかげで、名実ともにテオドールが指揮を振れるようになり、実権を握ったといってもいい。
「にしても、今日は流石に疲れた。ここまでにしておこう」
と、テオドールが言えば
「よし、今日の仕事はこれで終わりだよな!
コロネ帰ろう!夕飯つくらないと!」
待ってましたと言わんばかりに猫がガッツポーズをとった。
「お前はそんな事までやってるのか……
平民の夫婦ではあるまいし、もう嫌がらせされることもないのだから専属の料理人でも雇えばよかろう。
それくらいの金はこちらからだすぞ?」
以前ならコロネが人を雇ってもゼンベルの嫌がらせですぐ辞めてしまったが、いまはコロネに手を出そうなどという者は誰もいない。
雇ってすぐ辞めたがるということもないだろう。
「何を言う!?体調管理は愛を込めた手料理と相場が決まってるんだ!」
何故かハイテンションで言う猫に
「……だから、どうして貴方はそう、恥ずかしいセリフを真顔で言えるのでしょうか……」
コロネが目頭を抑えた。
「いや、そういう意味じゃなくて!?こう……なんていうかノリ?」
慌てまくる猫に
「お前ら、惚気けなら余所でやれ余所で」
追い払うかのようにテオドールが手で払いのける仕草をする。
「うおーーなんか違うーーー!?」
猫の絶叫が謁見の間に響くのだった。
△▲△
「……ですが、テオドールの言うとおりです。食事まで貴方が作っているのでは負担が貴方ばかりにいきます。
食事くらいは私がつくるか、人を雇いましょう」
城からの帰り道、コロネが猫にそう提案した。
よく整備された街道にいまはコロネと猫の二人しか歩いていない。
「コロネが作るって……料理つくれたか?」
「いえ、必要なら習います。
しかし分量通り作業すればいいのですから、調合とかわりません。
すぐに覚えられるかと」
「甘いなコロネ!料理はそんな簡単なものじゃない!」
「そうでしょうか?」
「そうだ!大事なのはたっぷりの愛情だ!」
「……今日の貴方はテンションがおかしいですね」
コロネがため息をつく。
「うん?そうか?いつもこんな感じだと思ってたけど」
「……愛情ですか」
言ってコロネは猫の横顔を見上げた。
――わかっている。その愛情は自分にではなく未来の自分に注がれた物だということを。
猫と出会ってからもう4ヶ月。自分がこの青年に惹かれていることは自分でも自覚していた。
それが恋慕の情なのか、友情なのか、自分を庇護してくれる者への愛情なのか自分自身でもよくわからない。
さすがに肉体関係を持てるかと聞かれればそれは無理だが、出来る事ならずっとこの関係でいたいと望んでしまう。
けれど、彼が注いでいる愛情は自分にではなく未来の自分なのだ。
嫉妬対象が未来の自分というわけのわからない状況にコロネは苦笑いをした。
自分ならいいのではないかと思う気持ちと、それは別人なのではないのかという気持ちとで揺れている。
「コロネ、どうした?」
「いえ、少し考え事をしていました。
一つ聞いてもいいでしょうか?」
「うん?」
「未来の私はどんな人物なのでしょうか?」
「うーん。そうだな。今のコロネとあまり雰囲気は変わらないけど……」
猫の言葉に少しほっとする。これでまったく雰囲気まで違うと言われれば、それは自分ではない。
急に猫にコロネは抱き寄せられ、腰に手をあて引き寄せられると
「未来のコロネの方が筋肉質かな?」
と、真顔で言われる。
「……その……前から気になってはいたのですが。
未来の私と貴方は……そういった関係なのでしょうか?」
「そういった関係?」
「抱き合う関係というか……その……」
コロネが顔を赤くして視線をそらすと、猫は慌てて手を離し
「な!?ない!!それはない!!男同士だぞ!?それだとホモだろ!!」
真剣に否定する。
そんな猫にコロネはハァーとため息をついて
「男色家という設定を忘れてますよ」
「は!?しまった!?ハメラレタっ!!!
ってかもう、とっくに嘘だと気づいてたくせハメルとかコロネひでぇ!」
猫がじたばたすれば、コロネは
「貴方は表情にでやすいですからね」
と微笑んだ。
「くっそー。みんなに言われるんだけどそれ!
くそっ決めた!今日から顔に出さない人間になる!!
ポーカーフェイスだポーカーフェイス!」
と、ガッツポーズをとった。すでにその顔が悔しそうなので説得力は皆無なのだが本人は真剣だ。
コロネは、私は表情がコロコロ変わる貴方が好きなのですけれど。と心の中で呟いた。
未来のコロネならば口に出していえたのだろうが、まだそれが言えないところが彼の若さなのかもしれない。
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