4 / 187
1章 異世界に召喚されました
4話 聖杯ファントリウム
しおりを挟む
「さぁ、勇者様。腕輪をどうぞ」
言ってにっこりと絶世の美女が私の腕に呪いのかかった腕輪をはめようとし
「どうですか。猫様。納得していただけましたでしょうか」
と、謁見の間の天井のシャンデリア部分から声が聞こえる。
「なっ!??」
突然の声に私を除く他の人物が天井に視線を向けた。
そこに居たのは緑色のローブを身にまとい、壊れているのだろうか?穴の空いた金色の聖杯を抱えた、エルフ耳のイケメン中年。
そう、捕まっていたはずのコロネ・ファンバードだ。
「あー、うん。
こいつらマジえげつない。
コロネの主張が正しかったみたいだな。
疑って悪かったな」
と、私が言えば
「いえ、片方の意見を鵜呑みにせず、きちんと己の目で真実を確かめようとするその姿勢。
このコロネ・ファンバード感服いたしました!」
と、やたら大仰なポーズをとり言うコロネ。
「貴様!!コロネ・ファンバードか!?
もしやその聖杯は!?」
国王が椅子からガタッと立ち上がる。
「はい。貴方の部下が私たちエルフから盗み出した聖杯ファントリウムです。
返してもらいにこうして参った次第です」
にっこり微笑むコロネ。
「どういう事ですか!?勇者様!!まさか私たちを騙したのでしょうか」
お姫様が私を睨むが
「人に従属の腕輪をはめようとしてよく言うな。
プレイヤーには鑑定のスキルがあるのを知らなかったのか?」
と、私がその腕から腕輪を取り上げる。
「――!?」
「衛兵達よ!その者を捕らえよ!?」
と、国王が兵士たちに指示を飛ばし、何がどうなっているのかわからない青年魔導士三人組はアワアワしている。
だが――甘い。
コロネにこうなる予想は聞いていたのだ。
悪事がバレれば、私たちを捕らえようとするだろうと。
私は何も対策をたてないで、城に乗り込むなんてことはまずしない。
そう、安全第一主義なのだ。
うん、本当に安全第一主義者なら、城に乗り込むだなんて危険な事はしないのだろうけれど。
でもまぁ、騎士達のレベルを見れば20~30。
レベル200の私の敵じゃない。
既に城にの下に、土魔法と氷魔法を駆使して大きな魔方陣を描きあげている。
トラップ発動に必要な魔方陣を。
私がVRMMOにおいて、トッププレイヤーと言われていたのは、魔法で一瞬で好きな大きさの魔方陣を描きあげる事ができたからだ。
【罠師】の上級職【トラップマスター】の職業は伊達じゃない所を見せてやろう。
【愚者への束縛!!】
私が罠を発動させると同時、コロネとお間抜け魔導士3人組みを除く、その場に居合わせた者全員が、鎖に絡まれるのだった。
△▲△
話はトルネリアの砦のモンスターたちを相手をしている所まで遡る。
私はトルネリアの砦から瞬間移動で飛び出し、モンスターの大群に向かっていた。
モンスターの数はザッと……数え切れない。
うん、よくもまぁこんなにモンスターを集めたものである。
これが普通のプレイヤーなら倒すのにそれなりに時間がかかっただろう。
だが、私にかかればこれしきの数、敵ではない。
レベル200の私にとってはレベル20~60のモンスターなど、雑魚に等しいのだ。
しかも、ゲームの仕様そのままならレベル100差あれば、レベル補正でダメージ0のはず。
まぁ、ここは実はゲームと仕様が違いました!などという事があるかもしれないので、後できちんと確認しておく必要があるだろうけれど。
私はモンスターの大群の前にストンと降り立ち、地面に両手をついた。
同時に詠唱し、土魔法でモンスター全員を飲み込むほどの巨大な魔方陣を一瞬にして描きあげる。
そう、私がグラニクルオンラインで上位プレイヤーだった所以は、大地に繊細な魔方陣を一瞬で好きな大きさに描きあげられることにある。
というのも罠スキルかなり強いのだが発動条件がなかなか厳しい。
トラップに必要な条件は魔方陣の上に対象者を乗せる事。
普通の罠のスキル持ちは魔方陣を描いた布を持ち歩いているのだが、必ずしもその布の上に敵が乗ってくれる保証などどこにもない。
それ故、罠師は強力な力があるが使い勝手が悪いと、不人気な職だったのだ。
私はそれを好きな場所に好きな大きさの魔方陣を土魔法で描きあげるという技で克服したのである。
言葉でいうのは簡単だが、考えてもみてほしい。
何も見ないで魔方陣をかきあげる。
これがどれほど難しいことか絵を描いたりする人ならわかるはずだ。
複雑で繊細な魔方陣を間違える事なくかきあげるなど普通はできるわけもなく、それこそ私はゲーム内でかなりの努力をした。
血のにじむような無駄な努力をし、かなり数のある魔法陣の一つ一つを覚え、それを土魔法をコントロールして描けるまでになったのだ。
うん。リアルだったら、ゲームに何ムキになってるの!?とドン引きされるレベルの話なのでとてもじゃないけど言えないけれど。
今こうして役だっているのだから結果オーライである。
私は敵全体を魔法陣の中に入れ込み、罠発動の対象者を魔物だけに限定し、トラップを発動した
「トラップ発動――【死神の演舞!!】」
私の言葉とともに現れた黒い骸骨の顔をした死神達が、無慈悲にもモンスター達の首を跳ねるのだった。
△▲△
「これは……どういうことだ」
私が満足げに倒したモンスターの死体を眺めていると……遠くの方から馬にのった集団が現れた。
よく見れば全員エルフ耳の、エルフ達と思われる。
これがあれだろうか、モンスターを砦に煽動したエルフということだろうか。
「貴様一体何をした!?」
わりといかつい隊長格らしい怖面のエルフが私に剣を向けて叫んだ。
「見てのとおり、砦に向かっていた魔物を倒したんだが。
やっぱりこのモンスターを砦にけしかけたのはアンタ達エルフなわけか?」
私は聞きつつ、エルフ達をざっと鑑定のスキルでレベルを調べる。
大体60~80といったところで、私の敵ではない。
「何を馬鹿な!!元はといえば、お前たち人間が聖杯「ファントリウム」を我らエルフから盗み出したのが原因だろう!
聖杯を取り戻そうとトラップが発動したにすぎぬ!それを我らのせいにするとは盗人猛々しい!!」
と、いかついエルフが剣をこちらに向け、威嚇してくる。
聖杯「ファントリウム」ってあれか。レベル100のカンスト時代にゲームの中のレイド戦ででてきた聖杯と同じ名前だ。
てか、エルフさんがこちらに攻撃を仕掛けてきたのはいろいろ事情があったらしい。
「とにかく!貴様にはこちらに同行してもらおう!
力づくでな!」
と、騎士が吠え、他の兵士達もそれに習い、私を取り囲もうとしたところで。
「やめなさい!貴方達ではこの方に傷一つつけることもできません!」
と、騎士達の更に後方から凛とした声が聞こえるのだった。
言ってにっこりと絶世の美女が私の腕に呪いのかかった腕輪をはめようとし
「どうですか。猫様。納得していただけましたでしょうか」
と、謁見の間の天井のシャンデリア部分から声が聞こえる。
「なっ!??」
突然の声に私を除く他の人物が天井に視線を向けた。
そこに居たのは緑色のローブを身にまとい、壊れているのだろうか?穴の空いた金色の聖杯を抱えた、エルフ耳のイケメン中年。
そう、捕まっていたはずのコロネ・ファンバードだ。
「あー、うん。
こいつらマジえげつない。
コロネの主張が正しかったみたいだな。
疑って悪かったな」
と、私が言えば
「いえ、片方の意見を鵜呑みにせず、きちんと己の目で真実を確かめようとするその姿勢。
このコロネ・ファンバード感服いたしました!」
と、やたら大仰なポーズをとり言うコロネ。
「貴様!!コロネ・ファンバードか!?
もしやその聖杯は!?」
国王が椅子からガタッと立ち上がる。
「はい。貴方の部下が私たちエルフから盗み出した聖杯ファントリウムです。
返してもらいにこうして参った次第です」
にっこり微笑むコロネ。
「どういう事ですか!?勇者様!!まさか私たちを騙したのでしょうか」
お姫様が私を睨むが
「人に従属の腕輪をはめようとしてよく言うな。
プレイヤーには鑑定のスキルがあるのを知らなかったのか?」
と、私がその腕から腕輪を取り上げる。
「――!?」
「衛兵達よ!その者を捕らえよ!?」
と、国王が兵士たちに指示を飛ばし、何がどうなっているのかわからない青年魔導士三人組はアワアワしている。
だが――甘い。
コロネにこうなる予想は聞いていたのだ。
悪事がバレれば、私たちを捕らえようとするだろうと。
私は何も対策をたてないで、城に乗り込むなんてことはまずしない。
そう、安全第一主義なのだ。
うん、本当に安全第一主義者なら、城に乗り込むだなんて危険な事はしないのだろうけれど。
でもまぁ、騎士達のレベルを見れば20~30。
レベル200の私の敵じゃない。
既に城にの下に、土魔法と氷魔法を駆使して大きな魔方陣を描きあげている。
トラップ発動に必要な魔方陣を。
私がVRMMOにおいて、トッププレイヤーと言われていたのは、魔法で一瞬で好きな大きさの魔方陣を描きあげる事ができたからだ。
【罠師】の上級職【トラップマスター】の職業は伊達じゃない所を見せてやろう。
【愚者への束縛!!】
私が罠を発動させると同時、コロネとお間抜け魔導士3人組みを除く、その場に居合わせた者全員が、鎖に絡まれるのだった。
△▲△
話はトルネリアの砦のモンスターたちを相手をしている所まで遡る。
私はトルネリアの砦から瞬間移動で飛び出し、モンスターの大群に向かっていた。
モンスターの数はザッと……数え切れない。
うん、よくもまぁこんなにモンスターを集めたものである。
これが普通のプレイヤーなら倒すのにそれなりに時間がかかっただろう。
だが、私にかかればこれしきの数、敵ではない。
レベル200の私にとってはレベル20~60のモンスターなど、雑魚に等しいのだ。
しかも、ゲームの仕様そのままならレベル100差あれば、レベル補正でダメージ0のはず。
まぁ、ここは実はゲームと仕様が違いました!などという事があるかもしれないので、後できちんと確認しておく必要があるだろうけれど。
私はモンスターの大群の前にストンと降り立ち、地面に両手をついた。
同時に詠唱し、土魔法でモンスター全員を飲み込むほどの巨大な魔方陣を一瞬にして描きあげる。
そう、私がグラニクルオンラインで上位プレイヤーだった所以は、大地に繊細な魔方陣を一瞬で好きな大きさに描きあげられることにある。
というのも罠スキルかなり強いのだが発動条件がなかなか厳しい。
トラップに必要な条件は魔方陣の上に対象者を乗せる事。
普通の罠のスキル持ちは魔方陣を描いた布を持ち歩いているのだが、必ずしもその布の上に敵が乗ってくれる保証などどこにもない。
それ故、罠師は強力な力があるが使い勝手が悪いと、不人気な職だったのだ。
私はそれを好きな場所に好きな大きさの魔方陣を土魔法で描きあげるという技で克服したのである。
言葉でいうのは簡単だが、考えてもみてほしい。
何も見ないで魔方陣をかきあげる。
これがどれほど難しいことか絵を描いたりする人ならわかるはずだ。
複雑で繊細な魔方陣を間違える事なくかきあげるなど普通はできるわけもなく、それこそ私はゲーム内でかなりの努力をした。
血のにじむような無駄な努力をし、かなり数のある魔法陣の一つ一つを覚え、それを土魔法をコントロールして描けるまでになったのだ。
うん。リアルだったら、ゲームに何ムキになってるの!?とドン引きされるレベルの話なのでとてもじゃないけど言えないけれど。
今こうして役だっているのだから結果オーライである。
私は敵全体を魔法陣の中に入れ込み、罠発動の対象者を魔物だけに限定し、トラップを発動した
「トラップ発動――【死神の演舞!!】」
私の言葉とともに現れた黒い骸骨の顔をした死神達が、無慈悲にもモンスター達の首を跳ねるのだった。
△▲△
「これは……どういうことだ」
私が満足げに倒したモンスターの死体を眺めていると……遠くの方から馬にのった集団が現れた。
よく見れば全員エルフ耳の、エルフ達と思われる。
これがあれだろうか、モンスターを砦に煽動したエルフということだろうか。
「貴様一体何をした!?」
わりといかつい隊長格らしい怖面のエルフが私に剣を向けて叫んだ。
「見てのとおり、砦に向かっていた魔物を倒したんだが。
やっぱりこのモンスターを砦にけしかけたのはアンタ達エルフなわけか?」
私は聞きつつ、エルフ達をざっと鑑定のスキルでレベルを調べる。
大体60~80といったところで、私の敵ではない。
「何を馬鹿な!!元はといえば、お前たち人間が聖杯「ファントリウム」を我らエルフから盗み出したのが原因だろう!
聖杯を取り戻そうとトラップが発動したにすぎぬ!それを我らのせいにするとは盗人猛々しい!!」
と、いかついエルフが剣をこちらに向け、威嚇してくる。
聖杯「ファントリウム」ってあれか。レベル100のカンスト時代にゲームの中のレイド戦ででてきた聖杯と同じ名前だ。
てか、エルフさんがこちらに攻撃を仕掛けてきたのはいろいろ事情があったらしい。
「とにかく!貴様にはこちらに同行してもらおう!
力づくでな!」
と、騎士が吠え、他の兵士達もそれに習い、私を取り囲もうとしたところで。
「やめなさい!貴方達ではこの方に傷一つつけることもできません!」
と、騎士達の更に後方から凛とした声が聞こえるのだった。
0
お気に入りに追加
688
あなたにおすすめの小説
『おっさんが二度も転移に巻き込まれた件』〜若返ったおっさんは異世界で無双する〜
たみぞう
ファンタジー
50歳のおっさんが事故でパラレルワールドに飛ばされて死ぬ……はずだったが十代の若い体を与えられ、彼が青春を生きた昭和の時代に戻ってくると……なんの因果か同級生と共にまたもや異世界転移に巻き込まれる。現代を生きたおっさんが、過去に生きる少女と誰がなんのために二人を呼んだのか?、そして戻ることはできるのか?
途中で出会う獣人さんやエルフさんを仲間にしながらテンプレ? 何それ美味しいの? そんなおっさん坊やが冒険の旅に出る……予定?
※※※小説家になろう様にも同じ内容で投稿しております。※※※
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
30代社畜の私が1ヶ月後に異世界転生するらしい。
ひさまま
ファンタジー
前世で搾取されまくりだった私。
魂の休養のため、地球に転生したが、地球でも今世も搾取されまくりのため魂の消滅の危機らしい。
とある理由から元の世界に戻るように言われ、マジックバックを自称神様から頂いたよ。
これで地球で買ったものを持ち込めるとのこと。やっぱり夢ではないらしい。
取り敢えず、明日は退職届けを出そう。
目指せ、快適異世界生活。
ぽちぽち更新します。
作者、うっかりなのでこれも買わないと!というのがあれば教えて下さい。
脳内の空想を、つらつら書いているのでお目汚しな際はごめんなさい。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
うっかり『野良犬』を手懐けてしまった底辺男の逆転人生
野良 乃人
ファンタジー
辺境の田舎街に住むエリオは落ちこぼれの底辺冒険者。
普段から無能だの底辺だのと馬鹿にされ、薬草拾いと揶揄されている。
そんなエリオだが、ふとした事がきっかけで『野良犬』を手懐けてしまう。
そこから始まる底辺落ちこぼれエリオの成り上がりストーリー。
そしてこの世界に存在する宝玉がエリオに力を与えてくれる。
うっかり野良犬を手懐けた底辺男。冒険者という枠を超え乱世での逆転人生が始まります。
いずれは王となるのも夢ではないかも!?
◇世界観的に命の価値は軽いです◇
カクヨムでも同タイトルで掲載しています。
転生したら脳筋魔法使い男爵の子供だった。見渡す限り荒野の領地でスローライフを目指します。
克全
ファンタジー
「第3回次世代ファンタジーカップ」参加作。面白いと感じましたらお気に入り登録と感想をくださると作者の励みになります!
辺境も辺境、水一滴手に入れるのも大変なマクネイア男爵家生まれた待望の男子には、誰にも言えない秘密があった。それは前世の記憶がある事だった。姉四人に続いてようやく生まれた嫡男フェルディナンドは、この世界の常識だった『魔法の才能は遺伝しない』を覆す存在だった。だが、五〇年戦争で大活躍したマクネイア男爵インマヌエルは、敵対していた旧教徒から怨敵扱いされ、味方だった新教徒達からも畏れられ、炎竜が砂漠にしてしまったと言う伝説がある地に押し込められたいた。そんな父親達を救うべく、前世の知識と魔法を駆使するのだった。
外れスキル《コピー》を授かったけど「無能」と言われて家を追放された~ だけど発動条件を満たせば"魔族のスキル"を発動することができるようだ~
そらら
ファンタジー
「鑑定ミスではありません。この子のスキルは《コピー》です。正直、稀に見る外れスキルですね、何せ発動条件が今だ未解明なのですから」
「何てことなの……」
「全く期待はずれだ」
私の名前はラゼル、十五歳になったんだけども、人生最悪のピンチに立たされている。
このファンタジックな世界では、15歳になった際、スキル鑑定を医者に受けさせられるんだが、困ったことに私は外れスキル《コピー》を当ててしまったらしい。
そして数年が経ち……案の定、私は家族から疎ましく感じられてーーついに追放されてしまう。
だけど私のスキルは発動条件を満たすことで、魔族のスキルをコピーできるようだ。
そして、私の能力が《外れスキル》ではなく、恐ろしい能力だということに気づく。
そんでこの能力を使いこなしていると、知らないうちに英雄と呼ばれていたんだけど?
私を追放した家族が戻ってきてほしいって泣きついてきたんだけど、もう戻らん。
私は最高の仲間と最強を目指すから。
記憶喪失になった嫌われ悪女は心を入れ替える事にした
結城芙由奈@2/28コミカライズ発売
ファンタジー
池で溺れて死にかけた私は意識を取り戻した時、全ての記憶を失っていた。それと同時に自分が周囲の人々から陰で悪女と呼ばれ、嫌われている事を知る。どうせ記憶喪失になったなら今から心を入れ替えて生きていこう。そして私はさらに衝撃の事実を知る事になる―。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる