桜の木に寄り添う

月乃結海

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悩み

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「お前、暗闇で何やってんだよ。」

「うん。ちょっと帰れなくて。」

缶コーヒーを飲みながら、俺はヨシトに全て話した。


「その女やばいな。絶対本気だと思う。」

「うん。わかってる。」

「何かあったら許さないけどな。お前が弱気なことも許さない。」

「え?」

「俺が好きだったの、知ってるだろ?」

「そうだったの?」

「お前も鈍感かよ!」

「この前、振られたんだよ。ださいけど。」

「そっか。」

「守れよ。最後まで。一人じゃない。みんないるだろ。」

「心強いよ。」

しばらく話ししたあと、ヨシトと別れ家に戻った。


「遅いよ!」

「すまん。二人とも飲みすぎ。」

何かあったと悟られないように、何もなかったかのように俺は振る舞った。

酔っぱらいの二人を部屋に運んだ。

俺は早く一人になって考えたかったから部屋にこもった。

ーーーーーー


今日の二人、嬉しかったんだろうな。

私もとても嬉しくて、嬉しくてたまらなかった。

買ってきたアロマオイルをディフューザーにセットした。

本当にいい香り。癒される。

多くの人を癒せるように、もっともっと仕事頑張らなくちゃいけないな。

たくさんの人に幸せを与えれるような。

私はこの時は、ヒロキくんが悩んでいたことも何も知らなかった。

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