23 / 41
1-3 上杉拓斗
戦力ゲット
しおりを挟む
次の日。俺は現代文の授業中、さっそく計画を立てた。
まず遠崎先輩と関わらないといけないな。そうするには…
ヒロ!ヒロだ!遠崎先輩と仲良いし、彼女に片想いし…
そこで俺は重大な問題に気づいてしまった。
ノートの裏に書く。
ヒロ(片想い)→遠崎先輩←(片想い)悠太
三角関係じゃん!!!しかも悠太とヒロ親友だし…!
あぁ、どうしよう…。
ヒロに頼むなんてできない。より状況が複雑になる。
じゃあどうすれば。
気づけば授業は終わっており、昼休みが始まった。悠太と食べよっ…って彼は学校を休んでいるんだった。
ぼっち飯か。
そう落ち込んでいると、
「上杉さんいますか?」
という声が。
そこにはこの前の文化祭実行委員で集まった時に倒れた遠崎先輩を保健室まで運んで行った先輩がいた。
「あ、はい!こんにちは。もしかして実行委員会のことですか?」
クラスの視線が先輩に移る。
「まあね。急だけど今日空いてる?一緒に昼食べながら話そう!空いてなければ明日でも…」
「いや、今日フリーなんです!食べましょう!」
ぼっち飯回避!やった!
人がいない中庭のベンチで弁当を広げる。
「今日、井原は休み?」
「あ…はい。ちょっと体調悪くて。」
「ふむふむ」
井原のことを話したいという思いが伝わってきた。
「井原がどうかしたんですか?」
遠崎先輩に何か言われてここに来たのか。
「あーえっとね、遠崎佳奈って知ってる?」
「知ってます。」
やっぱりか。彼女に何か言われて…
「あいつ最近おかしいんだ。井原と出会ってから…昨日球技大会の時に彼女が井原に色々言ってるのを聞いて、さすがに酷かったから問いただしたら、『嫌い』の一点張りで…。今までともに過ごしてきて人のこと嫌いとか言ったことないんよ。2人に繋がりとか知ってる?」
「元カップルです。」なんて言えない。
「知らないです。」
「そっか…僕は、佳奈がほんとはあんなことがしたくてしてるとは思わないんだ。何か隠してる気がして。2人が仲良く…とまでは思ってないけど、実行委員会のメンバーとして普通に接することができるようにはなって欲しいと思っているんだよね。佳奈の成長のためにもさ。上杉くん、井原と仲良いよね。協力してくれない?」
俺の考えと先輩の考えは似ている気がする。いい戦力になりそう。
「分かりました!協力します!ちなみに先輩の名前は…??」
「あ、言うの忘れてた。一ノ瀬朝陽。よろしくね!」
「朝陽先輩ですね!よろしくお願いします:)」
一歩前進!悠太、お前のために頑張るからな!
心の中で呟いた。
まず遠崎先輩と関わらないといけないな。そうするには…
ヒロ!ヒロだ!遠崎先輩と仲良いし、彼女に片想いし…
そこで俺は重大な問題に気づいてしまった。
ノートの裏に書く。
ヒロ(片想い)→遠崎先輩←(片想い)悠太
三角関係じゃん!!!しかも悠太とヒロ親友だし…!
あぁ、どうしよう…。
ヒロに頼むなんてできない。より状況が複雑になる。
じゃあどうすれば。
気づけば授業は終わっており、昼休みが始まった。悠太と食べよっ…って彼は学校を休んでいるんだった。
ぼっち飯か。
そう落ち込んでいると、
「上杉さんいますか?」
という声が。
そこにはこの前の文化祭実行委員で集まった時に倒れた遠崎先輩を保健室まで運んで行った先輩がいた。
「あ、はい!こんにちは。もしかして実行委員会のことですか?」
クラスの視線が先輩に移る。
「まあね。急だけど今日空いてる?一緒に昼食べながら話そう!空いてなければ明日でも…」
「いや、今日フリーなんです!食べましょう!」
ぼっち飯回避!やった!
人がいない中庭のベンチで弁当を広げる。
「今日、井原は休み?」
「あ…はい。ちょっと体調悪くて。」
「ふむふむ」
井原のことを話したいという思いが伝わってきた。
「井原がどうかしたんですか?」
遠崎先輩に何か言われてここに来たのか。
「あーえっとね、遠崎佳奈って知ってる?」
「知ってます。」
やっぱりか。彼女に何か言われて…
「あいつ最近おかしいんだ。井原と出会ってから…昨日球技大会の時に彼女が井原に色々言ってるのを聞いて、さすがに酷かったから問いただしたら、『嫌い』の一点張りで…。今までともに過ごしてきて人のこと嫌いとか言ったことないんよ。2人に繋がりとか知ってる?」
「元カップルです。」なんて言えない。
「知らないです。」
「そっか…僕は、佳奈がほんとはあんなことがしたくてしてるとは思わないんだ。何か隠してる気がして。2人が仲良く…とまでは思ってないけど、実行委員会のメンバーとして普通に接することができるようにはなって欲しいと思っているんだよね。佳奈の成長のためにもさ。上杉くん、井原と仲良いよね。協力してくれない?」
俺の考えと先輩の考えは似ている気がする。いい戦力になりそう。
「分かりました!協力します!ちなみに先輩の名前は…??」
「あ、言うの忘れてた。一ノ瀬朝陽。よろしくね!」
「朝陽先輩ですね!よろしくお願いします:)」
一歩前進!悠太、お前のために頑張るからな!
心の中で呟いた。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
王太子殿下の執着が怖いので、とりあえず寝ます。【完結】
霙アルカ。
恋愛
王太子殿下がところ構わず愛を囁いてくるので困ってます。
辞めてと言っても辞めてくれないので、とりあえず寝ます。
王太子アスランは愛しいルディリアナに執着し、彼女を部屋に閉じ込めるが、アスランには他の女がいて、ルディリアナの心は壊れていく。
8月4日
完結しました。
皇太子夫妻の歪んだ結婚
夕鈴
恋愛
皇太子妃リーンは夫の秘密に気付いてしまった。
その秘密はリーンにとって許せないものだった。結婚1日目にして離縁を決意したリーンの夫婦生活の始まりだった。
本編完結してます。
番外編を更新中です。
夫は私を愛してくれない
はくまいキャベツ
恋愛
「今までお世話になりました」
「…ああ。ご苦労様」
彼はまるで長年勤めて退職する部下を労うかのように、妻である私にそう言った。いや、妻で“あった”私に。
二十数年間すれ違い続けた夫婦が別れを決めて、もう一度向き合う話。
いっそあなたに憎まれたい
石河 翠
恋愛
主人公が愛した男には、すでに身分違いの平民の恋人がいた。
貴族の娘であり、正妻であるはずの彼女は、誰も来ない離れの窓から幸せそうな彼らを覗き見ることしかできない。
愛されることもなく、夫婦の営みすらない白い結婚。
三年が過ぎ、義両親からは石女(うまずめ)の烙印を押され、とうとう離縁されることになる。
そして彼女は結婚生活最後の日に、ひとりの神父と過ごすことを選ぶ。
誰にも言えなかった胸の内を、ひっそりと「彼」に明かすために。
これは婚約破棄もできず、悪役令嬢にもドアマットヒロインにもなれなかった、ひとりの愚かな女のお話。
この作品は小説家になろうにも投稿しております。
扉絵は、汐の音様に描いていただきました。ありがとうございます。
ずぶ濡れで帰ったら彼氏が浮気してました
宵闇 月
恋愛
突然の雨にずぶ濡れになって帰ったら彼氏が知らない女の子とお風呂に入ってました。
ーーそれではお幸せに。
以前書いていたお話です。
投稿するか悩んでそのままにしていたお話ですが、折角書いたのでやはり投稿しようかと…
十話完結で既に書き終えてます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる