一妻多夫制

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短篇

一妻多夫制(短篇⑬)

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 「そろそろ、いい?」

 私は客に問いかける、、、、

 「切ったら、もう射精できないの?」

 私のマンコを舐めながら客は言う。

 「う~ん、私にはチンチン付いて無いし。そもそもお医者さんじゃないから分かんな~い」

 私が働いている職場の一風景。

 【コンセプト去勢カフェ】

 店名は違うけど、ちまたではそう呼ばれているらしい。

 料金は60分20万円。

 実際に、アソコをチョッキンするのは数秒あれば終わる。

 残りの59分以上は、言わば客を満足させる為の時間。

 1番多いのは
 (最後にエッチしたい!)
 だったから、正直この日は拍子抜けしていた私。
 
 (マンコを見たい!)と言うから
 「どうぞ、、、こんな感じでいいですか?」

  私は、仰向けに寝そべる客の頭を跨ぐ。

 59分間、このまま??キツイ、、、
 多少、不安がよぎる。

 「いままで、どれくらいの客を相手したの?」

 (あ~、質問系かな?たまにいるよね、、、こんな客)

 「ハッキリ覚えてないけど、おチンチンは50本位??タマだけなら200個は楽に超えてると思うよ!ところで、お兄さんは最後にエッチしないの?」

 ついつい、私の方から聞いてみる。

 「もう、そういうのはいいんだ~、、、散々遊んでいたから。結果、去勢刑になっちゃってね~。元嫁に去勢される位なら、最後はかわい子ちゃんにヤッテ欲しいな、、、なんて思ってね」

 全てがオッサン用語で寒気さえ感じたが
、、、(仕事、仕事、。)
   私は、去勢ハサミを手に取る。

 (えっと、、、今回は全去勢だから。ここら辺から縛って、ハサミをあてて、、、)

 私は、客のチンポとタマをまとめてヒモで縛る。
 毎回思う、、、男のシンボルなんて、たった200g程の肉の塊だと。

 後は、時間が来たらハサミの持ち手を一気に閉じるだけ。
 しかし、客の質問攻めは止まらない、、
 (まったく、、、黙ってチンポ切られてくんない??)
 なーんて事は言えない。

 「目の前のモノ、切る時はどんな気持ちなの?」

 (正直言えば、一本終わったー!!みたいな?安堵感だけど、そこまでは言えない、、)

 「大事なとこだから、大丈夫?みたいな感じ。でも、器具を使えば案外と痛みもなくすんなり終わるから呆気ないって言えばそうなるかな~、、、」

 客は、私の足首をギュッと握り
 「ごめんね?痛く無い?覚悟は出来ているから脚だけ握らせて。いつでもヤッてくれて構わないから、、、」

 目の前の、情けなくダラリと垂れ下がったチンチンとタマタマを見て、正直やりずらいと思った。

 別に、客に対する気遣いではない。
 フニャフニャのチンチンは切りずらいのだ、、、、(涙)
 チンチンよりも、タマの袋の皮膚が厚すぎて全然切り取れない!
 聞いた話し、人間の皮膚の中でタマの皮膚が1番厚いらしい、、、

 あんまりチョキチョキするのは客に苦痛を与えるだけだし。
 正直、このパターンが1番困るんだよね~~~、、、、

 チンチンが大っきくなって、射精直前にタマがギュッ!!って縮んだ瞬間が大好き!!
 確実に、一刀で両方ともチョキンできちゃうから♡

 だから私は
 「切りずらいから、少し触って大っきくしてもいい?」

 私が嫌いなのはタマの中身。
 精液!!だってー!マジ臭いし汚いから~!!

 タマの袋を切ったら、真っ白な卵みたいなタマが2個飛び出してきて、辺り一面に精子が飛び散ったことが何度もあるから。

 ただし、、、
 気をつけないといけないのは。
 ピュッピュッしたらチンチンも縮むし、タマもダラリと垂れていく。

 そしたら、また切りにくい状態になるわけ、、、わかる?私がどんだけ苦労しているのか?

 ゴメン、ゴメン。
 愚痴ってもしょうがないわね、、、、

 だから私は、客が最後の?精液を出しそうな瞬間に仕留める!!
 実際に出されたら、掃除に時間がメッチャかかるからダメ。

 ゴミ袋を下に構えといて、一気に切り落とすのが私のやり方。

 ユックリと膨張するチンチン。
 最後の瞬間に備えて、私はソレを左手に持ち変え刺激を与えながら、利き手の右手で去勢ハサミを持つ。

 「あっ、なんかマンコが急に濡れ出したんだけど!!」
 私の股間に顔を埋める客が言う。

 そう、私は興奮していた。
 何度ヤッテも、この瞬間だけは堪らない!
 
 性的なことに関して、女は常に受け身である。
 男、、、否。オスの大事なトコを切り取るのだ!背徳感と共に、達成感さえ感じる私は何処か変わってるのかもしれない。

 ダラダラと滲み出る、私の愛液を客はジュルジュルと音をたてながら舐めまわす。

 客のチンチンは赤黒く充血し、先っぽが膨らむ。
 タマがギュッと縮こまりチンチンの付け根に張り付いた。

 その横で私は去勢ハサミを大きく開く、、、、
 一瞬で20センチ程の2枚の刃が真っ赤に加熱された。

 「あっ、あ、マンコから凄い愛液が!ダメ、なんか、オレもイキそうっっ!」

 【ジュッッ!!】

 私は、ゴミ袋を客の男性器に被せると同時に、一気にハサミの持ち手を全力で閉じた!

 マンコを舐めながら、私の両足首を持っていた客だが、一瞬ギュッと力が入った直後に脱力していった。

 直ぐに待機している医療チームと交代する。
 去勢専用器具を使っているとは言え、中には急に嘔吐したり、ショック状態に陥いる客もいるから。

 部屋を後にした私の右手にはゴミ袋。
 グロいけど、毎回中身は確認する。

 高音の刃で切断するから、中身は大きくなった棒。その根本に張り付く様に2個のシルエットを残すタマ。

 200g程と聞くが、まあまあ重みがある。

 じっくり見れば見る程、気持ち悪い。
 私は待合室に向かう途中にある廃棄物入れにゴミを捨てる。

 そのまま次の客をとろうかと思ったが、下着が濡れていてマンコに貼り付く、、、
 シャワー室に向かい、下着を脱ぐと透明な愛液がニュルっと糸を引き伸びる。
 
 (結構、私も興奮していたみたい、、、)

 下半身だけ軽くシャワーで流し、新しい下着に履き替える。

 「頑張って、後2本くらいはヤリますか」

 独り言を呟き、私は次の客の部屋へと向かった。
 

 
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