一妻多夫制

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短篇

一妻多夫制(短篇⑯)

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 【「ねえ優香?男のサオを切りとる時に、邪魔なものはわかる?」
 事件が起こる前に、先輩に質問されたけど意味が全く分からなかった、、、】


 それは、防犯隊の研修中での出来事。

 警戒巡回中に、レイプの犯行現場に遭遇してしまった。

 被害者女性の下半身にペニスを挿入して、必死に腰を振る犯人。
 先輩は静かに犯人の背後に近づき、後ろ首に手刀を叩き込んだ。

 犯人は気絶し、前のめりに倒れ込む。
 すぐさま被害者の女の子を介抱し、本部へと応援要請を打診した。

 先輩は犯人を足で転がし仰向けにする。
 犯人の姿、現場の状況をスペースフォンで撮っていく。

 先輩が犯人の男性器をムギュっと鷲掴みにした。
 「まだ射精してないみたいね、間に合ってよかった、、、」

 私は、あまりにも非日常的な出来事が重なり体が硬直していた。

 「これ、現行犯逮捕と共に、去勢も緊急実施するから!」

  気絶している犯人の下半身で、勃起しているペニスを指さして先輩は言う。

 その後が冒頭のセリフになる。

 (オチンチンの切断で邪魔なもの??)
 (毛が去勢器具に絡まるとかかしら?)

 そんな事を思い浮かべていると、先輩は犯人のサオの下にぶら下がっているモノを乱雑に掴み、持ち上げながら
 「触ってごらん、タマの下にもチンポが続いてるの分かる?チンポには根っこがあるの」
 
 先輩に言われ恐る恐る触ると、確かに男の肛門付近まで硬い感触を確認出来た。

 「中途半端にチンポ切っても接合手術して再犯を犯した男も過去にはいる。だから私は全部とるの!」

 先輩は、私にハサミ型の去勢器具を投げ渡しながら、
 「チンポの根っこから切るからっ!優香は邪魔なタマをそれで切って!」

 (えっ、えっ!?切る???オチンチンを?タマ?)
 私はパニックに陥った。

 先輩は手袋をつけると、気絶している犯人にまたがるり、右手でチンポ力強く握る。
 左手でタマが入っている袋の根元を絞るようにつかみ引っ張る。
 
 「早くして!皮膚が伸びきって薄くなってるとこ、、、そう!そこっ!早く切って」

 私は無我夢中で
 「ごめんなさい!」

 心の中で呟きながら、先輩が10センチ程に引っ張っていた、犯人のタマを袋ごとハサミで切り落とす。

 ボトッ、、。
 土の上に落ちた袋からニュルンと真っ白な中身!?がユックリと出てくる。マジ、気持ち悪い。吐きそう、、、、

 勃起していた犯人のチンポは、あっという間に縮んでいくが、先輩はソレを逃さずつかみ、タマが付いていたとこより、もっと下の方のチンポの根っこにハサミをあて切り取った!

 「これ、持ち帰るから保存袋に入れといて!!」

 私は言われるがままに、犯人の男性器を拾い上げ回収する。
 保存袋に入れて持ってみると意外と思い、、、スペースフォン位の重量はあるんじゃないかしら、、、

 被害者のケアと犯人の輸送は、別の部署の女の子に任せて、私たちは巡回を続ける。

 暫くして先輩は私の右手を見ながら
 「優香?あんた、なに持ってんの??」

 「えっ?さっきの犯人のオチンチンですよ?」

 不思議そうに返答する私に
 「は~、なんで一緒に回収してもらわなかったの~、、、先が思いやられるわ、、。」

 「これ、どうすんですか~!?」

 結局、私は犯人のオチンチンを持ちながら巡回を続けるハメになった。

 先輩からは持ち帰ったら?なんて意地悪言われたけど、こんな気持ち悪いのいらない!

 任務終了間際にちゃんと去勢科に届けて、医療廃棄物で捨ててもらいました。
 

 
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