一妻多夫制

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番外編

一妻多夫制(番外編35・ルームシェア)

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 私はスペースフォンに届いたメールを見て心躍った。

 [○月○日の19時からの予約が取れましたので御報告致します。]

 その下には場所、メンバー、ルール等が事細やかに記載されており、最後に承諾ボタンをクリックして終わり。
 同時にネットバンクから参加費用が引き落とされたというメールが着信した。


 ある高級マンションの一室が「行為」の為だけに貸し出される。
 その部屋を短期的にシェアするメンバーは同志。

 共通の目的、時には性癖を満たすために1人では支払うのが難しい位の高級マンションの一室を共同で借りる。

 
 突発的なトラブルに対応する警備隊が常駐し、監視カメラにより全てが見られている。

 利用者は安心、安全のもと行為に及ぶ事が出来る。
 ルールは殺人以外の事は大体黙認される。

 プライバシー保護のもと初めて会う人々は欲望の果てまで突き進む。

 同性愛の集い、スワッピングカップル、SM.スカトロplayの部屋。
 アナル専門の部屋もあれば獣姦の部屋まである。

 全ては人間の果てなき好奇心を満足させる為のレンタルシェアルームなのだ。


 私は再度スペースフォンに記載されたルールを見る、、、、
 (うん、間違いない。)

【705号室 去勢部屋】
・参加費用 お一人様20万円
・参加者名 ウサギ、キツネ、ネコ(女性)
                      トラ(男性)
 
 そんな内容から始まり、シェアルームに用意されている備品など事細かに記載されていた。

 私の暗号名はネコ。
 去勢部屋に予約する時には半信半疑だった。

 そんな集いに集まる人なんていないだろうと。


 そもそも705号室の最初の名前は去勢部屋ではなかった。
 部屋の仮予約を含め興味のある人は1万円の入金で部屋のチャットルームに参加出来る。

 そもそも私は女の子にしか興味がない同性愛者。
 最初は同い年位の女の子を集めてプレイする予定だった。

 ホテル側に準備して貰う備品の要望欄にも各々好きなバイブ、ローター、ペニバン等、好みに合わせて入力していく。

 チャットルームはそんな内容で盛り上がっていたが、ウサギが突然

 「1人だけ男も参加させてみない??」

  私とキツネは

 「え~、男はキモいよ、、、、」

 そんな反応だったと思う。
 しかし、ウサギの次の一言で興味がわいてきた。

 「みんな男が嫌いなんだったら、アソコをチョッキンして男じゃなくならせればよくない?」

 内容としては興味がある。
 でも、そんな男がいるのかしら?

 ダメ元でいいじゃない!!そんな軽いノリで募集をかけた。
 ら?まさかの4人も応募があった。

 20万円払って去勢されたい男性がいる事に驚いた。
 私たち3人は相手の条件も踏まえながら1人の男を選んだ。

 私たち3人よりは少し年上だったが、イケメンで高身長。
 条件は私たち3人と性交(挿入)を望んでいたが、彼が失うモノに比べたらお安いものだ。

 私たちは「去勢同意書」にサインを貰うことを条件に彼の条件を承諾した。

 (いくら女性が優位な社会でも、生き過ぎた行為は傷害罪で捕まる可能性があったからだ、、)


※※※※※※


 私は予約日時の少し前にマンションについた。
 一階の受付にはホテルの様にコンシェルジュがいて案内してくれた。

 部屋に入るとテーブルには軽食が並びシャンパンまである。
 (みんな、本当に来るのかしら?)

 などと不安を他所に1人、2人と集まる。

 ウサギ
 「やっぱトラは来ないね~!そりゃそうだよ。メス3匹にオス1匹。私が逆の立場でもゴメンだね~!!」

 (オス?メス!?独特の表現にウサギの性格が垣間見える)

 ガチャリ

 そんな会話をしていた時だった。
 部屋のドアが開いた。

 ドアが開くという事はカードキーを所持しているメンバーだけ。

 トラ
 「すみません、マンション内で迷ってしまいまして、、、」

 事前のプロフィールそのままのイケメン男が現れた!!!

 女子のテンションは爆上がりだか、、、
 平静を装い、オードブルとお酒で距離を縮める。

 ウサギの提案で4人でお風呂に入った。
 浴室は広いものの浴槽は2人でいっぱいだった。

 第一に、他の2人の女の子の裸体に目がいく。
 締まりのある身体で羨ましい限り、、、次に目が行くのがトラの男性器。

 義務教育の時期に実習で去勢を見た事はあるけど、男性器なんて見るのはそれ以来かもしれない。

 マジマジと見てしまう。
 だって、去勢の役割分担は決まっていたから。
 
 ウサギが陰茎。
 キツネと私が睾丸。

 私は右側の睾丸担当だったんだけど、どちらが右??

 その後ベットに移動するも、やはり興味があるのは女の子。
 3人で乱れ、それぞれ乳房やクリトリス、膣からアナルまで愛撫をし合う。

 ベットの片隅で仲間に入れず躊躇している男。

 (やっぱり、男なんて呼ばなくてもよかったんじゃない?)

 そんな思いが頭の隅をよぎった、、、、でも、ウサギがトラのペニスを擦り始めた。

 シュコシュコ、グチュッ、シュ、、

 私たちが女性器の割れ目をお互いに密着させ摩擦し合っている真ん中にペニスを誘うと

 ドブュルル、ビュー!ピュッ!

 トラのペニスの先から大量の濃い白濁液が噴出した。

 女性器どうし、貝合わせの中心に飛び散った白い精液は激しい摩擦にすり潰されて泡となりベットのシーツに垂れて吸い込まれていく。

 (所詮、男なんてそんなもの....1人満足して射精するだけだから)

 次の瞬間、ベットの上には精液のツンとする独特な生臭い匂いが漂う。
 嫌な匂いだと思いつつも有性生殖を行う人間の本能なのか自然と興奮していく私があった。

 女の子3人で絶頂に達した。
 身体が痺れて動けない私たちの横でウサギとトラが性交し始めた。

 ぱん、パンッ!クチュ。パン。

 数分後、ウサギの割れ目の下部からはドロリと白い精液が流れ出た.....

 それを見て私とキツネもトラのペニスにまたがる。
 男性への嫌悪感も何もない。
 ただ本能のままに快楽を貪った。

 最後の4回目の射精を受け入れた私だったけど、ペニスはビクンビクン動くだけで精液はほとんど出ていなかった。

 (それもそのはず、、、、トラは口から泡を吹き気絶していた。余程気持ち良かったのか?はたまた、、、?)

 ウサギ
 「ちょっと~!そろそろチンポ終わりにして後は女子で楽しむ??」

 ウサギが陰茎にワイヤーカッターをはめる。
 当初はタマタマの袋ごとサオと一緒にワイヤー切断しようかとおもったけど.....
 
 袋の切断は断った。
 これをやると凄く気持ち悪いから....
 切断した袋から真っ白なキンタマがニュルンと飛び出てくる!!
 実習で見て以来、あれは勘弁。
 それならタマタマ袋の中で握り潰したい。
 私とキツネは睾丸を陰嚢の上から一個ずつ手のひらに握る。

 (タマタマの感触が嫌い!な~んか、感触が直に内臓を触っているみたいで躊躇してしまう)

 でも陰嚢切断より気持ち悪くないし、やるしかない。

 「キツネ!?せーのでいくわよ~!!」
 
 ウサギがペニスに巻き付けたワイヤーカッターのスイッチを入れる直前に、私とキツネは手のひらに握りしめたカタマリを全力で握る。

 感触的にはブチュ。
 固かったタマタマが、一定の圧力を超えると一瞬で潰れる? 

 「きゃっー!」
 ウサギの悲鳴が上がる。
 今、まさにペニスを切断しようとしていたところ。
 急に亀頭が少し膨らんだかと思う間もなく大量の精液が噴射してきたのだから。

 しかし、彼女は冷静だった。
 全ての欲。
 全ての自我。
 そんな儚い夢とわがままが映し出され、鈍く光を反射する白濁液....
 男が自ら出した体液の上にサオを切り捨てた。


※※※※※※


 その後。

 ホテル専属の医療スタッフによりトラは処置を受ける。
 
 私たちは明るくなるまで女3人で乱れあった。
 
 
 私はネコ。
 今でも月に1回のペースでウサギとキツネとのプレイを楽しんでいる。
 
 近々、男性1人を含めたplayを開催するつもり。
 興味があるならメールしてね♡
 

 
 
 
 
 


 
 
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