一妻多夫制

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番外編

一妻多夫制(番外編41・孤島のルール)

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 空が急に暗くなり遠くには落雷の眩い光。
 遅れて、太鼓が爆発したかの様な大きな音が聞こえて来た。

 それでも、安心していられるのは船体が大きいからだろう。

 豪華客船での世界一周の旅。
 船の事はよくわからないけど、15万トンで長さは350メートル。
 横幅でも40メートルあるらしい。

 船好きな旦那が、自分の船の様に誇らしげに自慢してくるのでいつの間にか覚えてしまった。

 上客3500人に乗組員1500人。
 ある意味、動く島だ。


 その島の様な客船が沈没するとは誰も予想できなかったであろう.....


 乗組員は男性が多かった。
 客は男女の比率でいえば、ほぼ50対50の割合だったであろう。

 世界旅行出来る位だから生活にゆとりのある富裕層ばかり。

 夫婦なのか、愛人なのか?若い人からお年寄りまで様々な人々が行き交う。

 女性が少ないご時世に男女の比率が変わらない船内は異空間に紛れ込んだかの様な錯覚さえ覚える。

 しかし自然の力の前には人間は無力なものだ。
 大波が襲いくる嵐で船は沈没する。
 装備されていた救命ボートも大波に次々と飲み込まれて行った。

 海に投げ出され、体力が尽きる順番で海の中に沈み2度と浮いてくることはなかった.....

 
 ※※※※※※


 どれくらいの時間が過ぎたのだろう、、、
 私は小屋の中で目を覚ました。

 潮風が隙間からビュービューと入り、カタコトとあらゆる接合部から音が鳴るような掘立小屋だった。

 後々知る事になるが、生き残ったのは男性108人に女性19人だった。

 皆、年齢は10代から30代。
 残念ながら体力のない幼児、高齢者は生き残ることが出来なかった。

 遭難初期こそ、皆んなで力を合わせて生活していたが、段々と人間の本性が現れてきた。

 と言うのも島に少ない植物、果実を牛耳るグループが出てきたからだ。

 少ないのは食物だけではなかった。

 娯楽が全くない島の生活。

 男達は女を襲いはじめる......

 勿論、島に流れ着いた女性達にはパートナーと運良く2人共に助かったカップルや夫婦もいた。
 しかし、悪いグループによって男は殺される事件が数件起こった。

 私も例外では無かった。
 運良く生き残った私と夫が住む小屋に数人の男達が侵入し夫に暴行を加えた。
 
 意識が無くなるまで暴行を受けた夫の横で私はレイプされた。
 男達は次から次へと交代で私の中に入ってきた。

 恐怖と痛みで意識を失う私。
 どの位の時間が過ぎたのか?
 
 【バシャッッ!】

 冷水をかけられて目を覚ましたものの身体中が痛い。

 私の顔を上から覗き込んでいる人相に見覚えがあった。

 悪いグループのリーダーだった。

 自分の今後がどうなるのか容易く理解できた。
 男達の玩具にされ、飽きられたら殺されるのだろう......

 しかし、自分の事よりも!そうだ、夫は大丈夫なのだろうか??

 「あの人は?夫に会わせて下さい!」

 リーダーはニヤリと気持ちの悪い笑みを浮かべる
 「おいっ!男に会わせてやれっ!」

 後ろに居た子分に命令した。

 (良かった、、、あの人、生きている)
 安堵感で胸が一杯になったのも束の間、厳しい現実を目の当たりにする。

 夫を含め数人の男達が10畳程の広さの牢屋に入れられていた。 

 皆、傷を負い最低限の治療と食事しか与えて貰えていない状況だった。
 夫は涙を流しながら右手を私の方へ隙間から伸ばして来た。
 私はその手を握り返すので精一杯だった。
 顔は腫れ上がり、左手は変な方向に捻れて
いる。

 きっと暴行を受け骨折したまま放置されているのだろう。

 きっと、激痛のハズなのに。

 夫は私に一言、、、
 「殺されるかもしれない、でも、、、最後にキミの姿を見れた、、本当に嬉しい」

 夫が私に話しかけている姿に気づいた付き添いの男が私達の手を振り解き、柵の向こうの夫を蹴り飛ばした。

 私は牢屋から帰りながら嗚咽した。
 こんなに泣いたのは大人になって初めてかもしれない。
 
 その後、リーダーの部屋に戻ると他に女性2人が居た。

 リーダーは大声で叫んだ!

 「お前達3人は容姿端麗、まっ。良い女って事だ!オレの嫁として迎えてやっても良い!」

 「承諾する者は我が前に頭を垂れいっ!!」

 私達、女性3人は正座したまま1人として微動だにしなかった。

 男は私達の前にスペースフォンの画面を突きつけた。

 (そこには牢屋で背後で手首を縛られ正座している男3人、、、私達の夫だった。なぜっ!?状況にも驚いたが、現代機器が目の前にある事に更に驚いた)

 「オレ達が乗っていた船、、、あれな、島の反対側に漂着していたわ!オレは王になった!武器も手に入った。オレ達10人で明日この島を占領する!」

 映像の向こうでは私達三人の夫が首の後ろに大刀をあてられている。

 皆んな骨折もしている、ドス黒いアザが体の隅々にある。

 諦めなのか?それが死を受け入れた者の姿なのか?表情豊かにコチラに微笑んでいる様にも見える。

 私の右側にいた髪の長い女性が静かに頭を下げると同時に右手を挙げた。

 「私は夫を捨てリーダーの女として生きます。リーダーの女なら発言権を頂きたくあります。あの醜い囚われの男3人を解放して頂けませんか?」

 リーダーは女に歩み寄り顎を持ち上げると

 「綺麗な顔だ!た~だ、恩赦するのはお前の夫のみ。後の2人の夫は切り刻んで魚のエサ行きだ!、、、いやっっ?良い女を抱く前に囚人を処刑というのも血生臭くていかんな。よし、処刑は明日に延期じゃっ!」

 長い髪の女は言った
 「そうですか、まあ彼女達の夫がどうなろうと私には関係のない事です。じゃあ、この女2人も私の召使にしとう御座います。今夜、貴方に抱かれる前にこの女2人に私の身体を綺麗に洗わせとう御座います」

 リーダーは二つ返事で承諾した。
 その後、私達は女3人で浴室に行く。
 
 普段は男達の監視の中で水を浴びていた。

 身なりを整える為の石鹸とカミソリは入浴前に渡されていたが、浴室から出ると回収された。

 今日は女3人、しかも1人はリーダーに忠誠を誓ったばかりの女。

 (リーダーに気の緩みがあったのかもしれない?)

 カミソリ等の刃物のチェックはあったものの、暖かい湯を用意してくれた。

 女3人で話し合い、残り2人を我がものとしたいというリーダーの考えの元だったのだろう。

 しかし、反面。
 私たちは反乱を企てた。

 髪の長い女性は浴室に入ったが手入れが要らない位の完璧な裸体だった。

 全身脱毛を施しているのだらろう。
 真っ白な水々しい肌は湯水を弾き、薄暗い蝋燭の灯火さえもキラキラと反射していた。

 彼女は長い髪を束ねていたゴムを取り外した。
 私は瞬時に違和感を覚えた、、、
 (??これ、何?。。髪留めゴムじゃない。)

 その瞬間!パンッ、パンッ!
 浴室内に響く音。

 私達は頬を打たれた。
 
 次の瞬間、髪の長い女は囁いた。

 「貴女たち?分かってるでしょ?貴女たちの夫を始めいずれは皆んな殺されるって...。私、そう言うの一番嫌いなのっ!チャンスは二度とない。私の言う通りにするか?私を信用出来ないならカミソリで私の喉を掻き切って殺しなさいっ!!」

 早口でまくしたてる女性の前に返す言葉が無かった。

 「私が考えている行ないは女の武器無しに成り立たないわ。大切な人がいるんでしょっ!!人生で大切な人を助けられないようなら生きていく事に何の意味があるの?」


 髪の長い女性が髪留めとして使っていた3個の去勢カッター...これが起動する保証なんて無い。

 でも、座礁船から様々な近代機器と武器を手に入れているグループに立ち向かう術は無い。、、



 ※※※※※※



 浴室から出た私達女3人は、チェクを受けた後にリーダーの寝室に通された。

 勿論武器など無い。
 女3人が手首にはめている髪留めのゴム以外には、、、、
 悪いグループは10人。
 髪の長い女は入浴中に言った、
 「いちいち指導する時間は無いの。私がリーダーを殺る。見た通りのやり方を部下9人にもする。」

 

 ※※※※※※   



 入浴の後に通された部屋にはリーダー1人が居た。
 リーダーの手元には銃とナイフがあり、変な素振りを見せたら皆殺しだと脅された。

 リーダーは髪の長い女を指差し
 「本当にワシに忠誠を誓うならワシを気持ちよくさせいっ!」

 髪の長い女に自信のペニスを舐めさせながらリーダーは部下に何やら耳打ちをしている。

 何と、その場に引き連れられて来たのは髪の長い女の夫だった。
 夫は目の前でリーダーのペニスを口に含む妻の姿を見せつけられている。

 (酷すぎる!なんてことを、、、もう、計画も無理かもしれない、、、)

 髪の長い女は微笑み
 「この島では弱肉強食、弱いものが去る。私はリーダーに抱かれる事を誇りに思います」

 その言葉が嬉しかったのか、リーダーは昂揚した顔で髪の長い女な下着を剥ぎ取り抱きしめた。
 夫を横の柱に縛りつけ部下を部屋から退出させた。
 ユックリと足を開いた女の中心にリーダーは自らの男根を沈め気持ちよさそうにしている。

 すぐ横で夫は地面を見つめながら屈辱に耐えていた、、、

 部屋には男女の性器が交わる音だけが卑猥に響く。
 (地獄過ぎる、、、こんな事があって良いのか?)
 
 私達が目をそらそうとした時に、髪の長い女は左手を私達2人に向けて振った。
 (今から殺る合図だった。)

 髪の長い女は正常位でリーダーを受け入れながらも気付かれ無い様に両手を伸ばしワイヤーカッター(去勢器具)を男のペニスと陰嚢に巻きつけた。

 リーダーは髪の長い女の割れ目にペニスを抜き差しさせ余程気持ちが良いのだろう、時々ため息をついている.....

 その瞬間だった!
 髪の長い女は獲物を捕まえた蜘蛛の様に長い手足でリーダーを羽交締めにした。
 そのまま男女の結合部に手を伸ばした?

 リーダーはビクンと一瞬痙攣した様にも見えたが、後ろ側に倒れた。

 見ていた私たち二人で近寄るも、、、
 「あっ!この人、息してないよ!」
 もう1人の女性が叫びそうになるのを口を覆い必死に止めた。

 シーンと静まり返った部屋の中で髪の長い女は
 「悪いけど夫を柱の縄を解いて逃してあげて」

 夫が部屋を後にすると髪の長い女は
 「コイツの部下は残り9人。私が3人殺る。貴方達2人で6人始末して。」

 そう言いながら彼女は自分の女性器に挟まっていたモノを抜き取りゴザの上に投げ捨てた。

 (ああ、もしかしたら彼女はコレを夫に見せたくなかったのかもしれない)

 床に落ちたリーダーのペニスはまだ大きさを保ったまま、先っぽからはダラダラと白濁した液を流している。

 それをつま先で踏み付けながら、髪の長い女は
 「部下達はリーダーに女を奪われ欲求不満なはず
、、、、リーダーの許可が出たと言い裸で近寄れば必ず私達の罠に掛かるでしょう。男達の射精まで付き合う必要はないわ。行けると思ったら陰嚢ごとペニスを一気に切断して!!」

 髪の長い女の作戦は見事に成功する。
 実際、私も3人を相手したがペニスを挿入させたのは1人だけ。

 1人は私の胸に夢中になり油断している時に切り取り、1人は私の下半身のワレメに夢中になり目の前に舐めろと言わんばかりにペニスを突き付けてきたので切り取ってやった。
 1人は警戒心が強かったものの、挿入して数分で私の中で射精をしている時に終わらせた。

 行動し始めて2時間位経ったのか?
 私達女3人は亡きリーダーの部屋に居た。

 ゴザの上にはリーダーのペニスの横に大小様々な色とカタチをした9本のペニスが陰嚢が付いた状態で切り取られ投げ捨てられている。

 悪いグループを殲滅した証拠だった。

 
 私達は拠点からスペースフォンを始め様々な通信機器を運び出した。

 髪の長い女はゴザの上のペニスの上にワラを積み油をかけた後に火を付けた。
 

 私達は離れた場所から悪いグループの拠点が燃えていくのを見守る。
 最後に髪の長い女は一言呟いた。

 「通信機器が見つかった時に助けを呼べば皆んな幸せになれたでしょうに....」
 



 

 
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