一妻多夫制

MAMEDEN

文字の大きさ
上 下
34 / 104
番外編

一妻多夫制(番外編29・監禁生活)

しおりを挟む
 私は男の下腹部の横に座り、右手を上下に動かす。
 いつもの事、そう毎回同じ事を繰り返し4年目。

 小学校5年生からやらされているから、外の世界に出たら私は中学3年なのかな?
 ハッキリと分からないしどうでもいい、、、、どうせココからは逃げられない。

 そんなことより、少しでも早くコレを終わらせてユックリと読書をしたい。

 週に1回か、最悪な時は2回、男は私の中に入ってくる。
 最初は何かでお股から串刺しにされて殺されるんだと思っていた。
 それ位の痛みと恐怖だったから、、、、

 中に受け入れるのは今でももちろん大嫌い。
 私は生理も始まっていたし、中に出されたら妊娠していただろう。

 しかし、妊娠されては男にとっても不都合があるのだろう。
 毎回私の胸やお腹に体液を放出した。

 たまに飲まされもした汚い体液だけど、私は好きだった。
 だって、それが出たら嫌な行為が終わる合図なんだから。

 単調に右手を動かす私の胸を揉み出した男。
 目の前の硬い棒の下の2つのタマが縮みだし、棒の根元にギュギュッと吸い付く!

 気持ち悪い!
 それ自体が意志をもっているような動きを見ながら毎回思う。
 しかし、良い兆候なのだ。
 その動きが始まるとすぐに体液を放出してくれるから。

 ほら、やっぱり。

 ドピュ!びゅ、ビュー!ピュ

 私の右手が体液でドロドロになる。
 何も出なくなるまでこすり最後はティッシュでキレイにしてあげる。

 初めの頃は体液の噴出に驚いて手を離してしまいよく怒られたものだ、、、


 私は物心ついた頃から孤児院で育った。
 児童養護施設と呼ばれる共同生活の建屋から地元の小学校に通う。

 ある下校道。
 大人の男の人に声をかけられついて行ってしまい現在に至る。

 施設には怖い先生もいたが、反面その男の人は優しかった。
 外に出られない以外は美味しい食べ物を買って来てくれたし、可愛いお洋服も与えてくれた。

 私は鏡の前で1人でファッションショーをして楽しんだものだ。

 しかし、外界とのつながりは全て断たれていた。

 テレビもネットもない。
 カギは全て外からしか開閉出来ないように改造されていた。
 学校の教科書を用意してくれたが、勉強はもともと嫌い。
 小説だけは許されていたが、男の人の検閲を受けて許可を受けたものだけ。


 ある時、カストラートと呼ばれる少年たちの話を読んだ。
 女の子みたいな高音の歌声を維持する為に、声変わりが始まる前にタマタマを切り落とすらしい。

 他の本では中国の歴史の物語の中で宦官という人がいたことも知る。
 王朝時代には皇帝の側近として仕えた役職。
 その人たちはタマタマだけじゃなくチンチンまで切っていたと知り衝撃を受けた。 

 男の人はアソコが無くても生きていけるんだ!


 チンチンは擦る時によく見ているし、タマだってよく知っている。
 オジサンのチンチンの下でウニョウニョ動いているし、体液が出る前の判断材料にもなっているから。 

 でもわたしの力で切れるだろうか?
 チンチンは硬そうだし、、、、そうだタマは柔らかいから一瞬で切れるかも!
 
 それに男の人はそこで白い体液を作っているはず、、
 アソコさえなくなれば毎晩の憂鬱な時間がなくなる、、、、オジサンだって毎回私に出してもらう必要がなくなるから楽になって喜んでくれるはず。

 外界との情報が何もない私は小説内容が正しいと信じ込み処置してあげなきゃ!という思いに至っていた。


 私は今日も変わらずオジサンのチンチンを上下に擦る。
 違ったのはお尻の下に果物ナイフを隠していたこと、、、、オジサンが途中で私のマンコに手を伸ばし触ってきた時にはナイフに気付かれるんじゃないかとドキドキした。

 オジサンは私のマンコの穴に指を入れたり出したり、、、そうこうしている間にオジサンのキンタマがギュギュッと上がって来た、、、
 縮こまったら切りにくくなる。
 今しかない、、、、

 私は一気に勝負に出た。
 4年間、自我を出さなかった私の行為に相当驚いたのだろう、、、、キンタマを袋ごと引っ張り、刃をあてて一気に引いた。
 一瞬うめき声を上げた後、ドアを開け放ち逃げるオジサン。

 
 私は4年ぶりに玄関の外に出た。
 右手にタマが入った袋を握り、左手にはナイフ。

 あまりにも異様な光景に近所の人に通報された私は保護された。

 その後、警察の取り調べを受けて施設に戻された。
 施設は賑やかで温かかった。
 年齢問わず皆んな明るくて楽しそう。

 でも、4年間の一人ぼっちの時間が長すぎたようだ、、、、、
 カウンセリングを受けさせられたりもしたが結果は心的外傷後ストレス障害(PTSD)だと診断された。

 そんな病名などどうでもよかった、、、
 ただ、1人で静かに読書していたい。
 現実逃避と言われようが、私は本の中の世界で自由に想像を広げ飛び回れる自分が好きだった。

 
 施設に入って2週間も経っただろうか。
 ある日、女性の施設長に呼ばれた。
 「あなたを監禁していた犯人が捕まったそうよ、、、、ツラいかもしれないけど去勢刑の立ち会いに行ってくれるかしら?職員も付き添いでつけるから、頑張ろうね。」

 翌日、病院の処置室で壁から突き出たチンチンと向き合う。
 横にあるカッターをかけてスイッチを押すだけだと説明された。

 私はカッターは触らず、目の前のモノを握ると下から覗き込んだ。
 あった、、、、、いつものチンチンだ、、、

 オジサン本人もきっと知らなかっただろう、先っぽの裏側、少し下側にホクロがあることを。

(あら?)
 
 私のでの中でチンチンが大きくなってきた。
 私は条件反射のように手で擦った、、、しばらくすると、

 ビュッ!ビュビュー!ピュッっ~!

(えっ?タマがないのに射精した??)

 後で知ったが、タマがなくても射精出来るみたい、、、、もちろん生殖能力がない、ただの体液にすぎない。

 その後、横で待機してくれていた綺麗な女の人に対して
 「私はチンチンは切りません!!帰らせて下さい!!」

 そうハッキリ伝えた。

 綺麗な女の人
 「そう、、じゃあ、私が処置しておくから」

 私
 「ダメですっ!処置はダメっ!オジサン帰らせてあげて!!」

 しばらくの沈黙が流れる室内.....

 「じゃあ答えて?何故助けるの?憎くないの?」

 そう問いかけられて私は
 「私が決めたの!それだけっ!」

 (エッチなことは嫌だったけど、それ以外は優しくしてくれた、オジサンの笑顔は好きだったから・・・)

 私は部屋を後にした。
 付き添いの職員がいる受付待合とは逆方向へ.....
 
 
 
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

ナースコール

wawabubu
青春
腹膜炎で緊急手術になったおれ。若い看護師さんに剃毛されるが…

ビキニに恋した男

廣瀬純一
SF
ビキニを着たい男がビキニが似合う女性の体になる話

身体交換

廣瀬純一
SF
男と女の身体を交換する話

ママと中学生の僕

キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。

OLサラリーマン

廣瀬純一
ファンタジー
女性社員と体が入れ替わるサラリーマンの話

服を脱いで妹に食べられにいく兄

スローン
恋愛
貞操観念ってのが逆転してる世界らしいです。

自習室の机の下で。

カゲ
恋愛
とある自習室の机の下での話。

処理中です...