嫁の彼氏がオレの彼女？

嫁の浮気

オレの名前は鈴木陽介。しがない30歳サラリーマン。嫁の陽子とは結婚して6年。陽子は同学年だが遅生まれなので年齢はひとつ下の29歳。

オレたち夫婦はセックスレスになり一年が経とうとしていた。
結婚当初は毎晩愛し合っていたのに、いつしか回数も激減し、今では全くない。

「もうそんな時期は終わったの。もう貴方とはしない」陽子に最終宣告を受けたのは先月のこと。

貴方とは、、の、「とは」が気になる。
「他の人とは出来るの？してるの？」

陽子「はぁ～っ、する訳ないでしょ！」と何故がキレて隣の部屋に消えて行った。

(キレたいのはこっちだっちゅうの、、、)

ため息をはきながらタバコを吸う為にキッチンの換気扇に向かう。
(あっ、いけねっっ、タバコ空っぽじゃんか、、、)

足下を見ると陽子のカバン。いつも自室にすぐ持ち込むのに、置きっぱなしとは珍しい、、陽子も喫煙者だ。

メンソールタバコは嫌いだから今までもらう事はなかったが。むう～背に腹はかえられん。タバコが入っているポーチを手に取り開ける。

(ありゃっ、間違った。ナプキン入れだった、、、んっ？何だこれ？)

几帳面に並べて入っているナプキンの端に簡易灰皿のようなビニール製の白い小さな入れ物。

何気に開けてみるとコンドームが3個入っている。スマホで調べて分かったが販売時は5個入りだそうだ。

(なんだこりゃ？結婚してからはゴム無し外出しだよな、、、2個は誰と使ったんだ？)

手に取りタバコのことも忘れてぼーっとしていると陽子はカバンがない事に気付いたのか小走りにキッチンに来た。

陽子はゴムを持つオレの足下のカバンを持つと
「人のカバンを勝手に開けるなんて信じらんない！サイテーッッ！！」

(まてまて、最低なのはきっとオマエだから、、、)

「誰かと使ったの？まあ、好きにすればいい。離婚に向けて考えるから。」
と言い放ってやった。

陽子も負けじと「はいそうですよ！貴方が望むならどうぞそうして下さいね」

それ以上話すことはなく、話しは何も進まなかった。