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「それは、少し複雑な言葉ね」
アデラは、拗ねたような口調でそう答える。
テレンスは、婚約者の兄として昔から顔見知りだと言うだけではなく、アデラの事情をすべて知っている。
その気安さが、そんな言葉を言わせたのかもしれない。
冷酷だという噂の彼を、苦手だった頃が嘘のようだ。
「複雑? 褒めたつもりだが」
テレンスも、笑いながらそう返した。
「だって、それだと私が売られた喧嘩はすべて買う、好戦的な女のようだわ」
普通の令嬢ならば、ここで自ら戦おうとしない。
アデラだって、それくらいわかっている。
そして普通の貴族男性は、そんな女性をあまり好ましく思わないことも。
「好戦的、とは少し違うな」
けれどテレンスは、まだ楽しげな笑みを浮かべたまま、そう言った。
「自らの名誉のために戦える、誇り高い女性だ」
「え?」
思いがけない言葉を言われて、アデラは慌てて視線を逸らす。
褒められて頬を染めた姿など、彼に見られたくなかった。
「あなたでも、お世辞を言うこともあるのね」
「ないな」
照れ隠しの皮肉もあっさりと否定して、テレンスは背もたれに寄りかかって腕を組んだ。
「私は誰にも媚びたりしないよ」
そんなさりげないしぐさも、何だか目を惹いてしまう。ティガ帝国に留学していたからか、彼の所作はこの国の貴族よりも優雅に見える。
今までの婚約者たちとつい比べてしまいそうになって、そんな考えを振り払った。
アデラだって、それほど優れているわけではない。いくら上手くいかなかった婚約者とはいえ、悪口ばかり言いたくはなかった。
それに、テレンスに比べたら大抵の男性は見劣りしてしまうだろう。
そうしているうちに、馬車の速度が弱まった。
そろそろ王城に着く頃のようだ。
(いよいよね)
アデラは少し緊張して、馬車の窓から外を眺めた。
馬車が何台も連なって、順番を待っていた。
王城には、高位貴族が優先して案内される。
侯爵令嬢であるアデラの馬車は、それほど待たされないだろう。
それでも、多くの者が馬車の中でそれを見ているのかと思うと、何だか落ち着かない。
「ああ、シダータ伯爵家も来ているな。伯爵家の馬車で来たということは、エスコートをしているのは、伯爵家以下の家の令嬢か」
テレンスの言葉に、思わずシダータ伯爵家の馬車を探す。
彼の言うように、エスコートする側とされる側のうち、身分の高い方の馬車で移動するのが普通だ。
子爵家や男爵家の場合は、そのような決まりはなく、必ず男性側が迎えに行くらしい。でも相手が伯爵家以上であれば、王城に入る順番を優先してもらうために、男女どちらでも、身分の上の方の馬車を使う。
だからシダータ伯爵家の馬車を使っているということは、クルトはリーリアと一緒に来たのだろう。
テレンスだってそれがわかっているだろうに、わざとらしくそう言った彼を、軽く睨む。
だがクルトはともかく、リーリアは狡猾だ。あまり緊張していては、足元をすくわれるかもしれない。
(うん、私は大丈夫)
テレンスのお陰だとはあまり言いたくないが、少し落ち着いたアデラは深呼吸をした。
やがて馬車が停止し、ゆっくりと扉が開かれた。
周囲はすっかり暗くなっているが、王城から差し込む光が周囲を照らしている。
先に馬車を降りたテレンスが、アデラに向かって手を差し伸べた。
順番待ちをしている馬車の中から様子を伺っている者たちは、テレンスが現れたことに驚いているだろう。
けれど彼は、そんな周囲の視線などまったく気にしていない様子で、ただアデラだけを見つめている。
「よく似合っているよ。ドレスも、髪飾りも」
「……あっ」
エスコートを務める男性がパートナーを褒めるのは当たり前のことだが、髪飾りのことを言われて、はっと思い出す。
(そうだった。これは、テレンスに贈ってもらった宝石を使っていたわ)
贈り物ではなく、婚約解消の慰謝料としてもらったものだが、ティガ帝国でしか採れない、非常に珍しい宝石である。
最初は慰謝料代わりのものを身に着けるなんて、と思っていたアデラも、宝石の美しさとデザインが気に入って、今では愛用していた。
色はゴールドでも、テレンスに贈られた宝石と、彼の瞳の色のドレスを着てきてしまった。そのことに気が付いて、アデラは唇を噛む。
(これでは私が、テレンスに乗り換えたように見えるわね……)
付け入る隙を与えてしまうのではないかと不安になるが、今さらどうしようもない。
そんなアデラの様子から、このアクセサリーを選んだのは故意ではなかったと察しているだろうに、テレンスは何も言わずに、恭しくアデラの手を取る。
「行こうか」
「……ええ」
この間の一件で、友人たちは話しかけてこないだろうから、うるさく問い詰められることもないだろう。
そう思い直して、堂々と王城に足を踏み入れた。
貴族全員が会場入りするまで少し待たなくてはならないが、こちらを見てひそひそと噂をしている者がいるので、俯くこともできない。
アデラはしっかりと背を伸ばし、まっすぐに前を向いていた。
テレンスが言ってくれた、誇り高い女に見えるように。
しばらく待つと、ようやく全員が会場入りをして、夜会が始まった。
やはりクルトはリーリアをエスコートしていたらしく、彼はアデラがテレンスと一緒にいる様子を見て、かなり驚いていた。
いつものように、エスコートの相手は従兄のエイダーだと思っていたのかもしれない。
その隣に誇らしげに立つリーリアは、とても可愛らしいドレスだった。この間のドレスよりも高級な品だったので、クルトからの贈り物かもしれない。
エスコートだけではなく、ドレスやおそらく装飾品も贈ったのだろう。
(まるで彼女の方が、本物の婚約者のようね)
向こうがその気であれば、アデラがテレンスに贈られたアクセサリーを付けていてもかまわないだろう。
今日の夜会は王太子が主催で、まずは王太子夫妻が踊るようだ。
この国の王太子はクルトやテレンスよりも年上で、もう子どもがふたりいる。
現国王の子どもは王太子しかいなかったが、孫がふたりもいるので、国王も安心しているようだ。
そんな王太子夫妻のダンスを見つめながら、テレンスと踊るのは初めてだと気付いた。
彼はティガ帝国に留学していたから、踊っている姿を見たこともない。
(そういえばレナードとも、ほとんど踊ったことはなかったわ)
いつも義妹を優先させて、彼女ばかりエスコートしていたのだから。
王太子夫妻のダンスが終わり、いよいよファーストダンスが始まる。
少し緊張しながらも、アデラはテレンスと一緒に会場の中央に進み出た。
遠くに、クルトとリーリアの姿が見える。
アデラは、拗ねたような口調でそう答える。
テレンスは、婚約者の兄として昔から顔見知りだと言うだけではなく、アデラの事情をすべて知っている。
その気安さが、そんな言葉を言わせたのかもしれない。
冷酷だという噂の彼を、苦手だった頃が嘘のようだ。
「複雑? 褒めたつもりだが」
テレンスも、笑いながらそう返した。
「だって、それだと私が売られた喧嘩はすべて買う、好戦的な女のようだわ」
普通の令嬢ならば、ここで自ら戦おうとしない。
アデラだって、それくらいわかっている。
そして普通の貴族男性は、そんな女性をあまり好ましく思わないことも。
「好戦的、とは少し違うな」
けれどテレンスは、まだ楽しげな笑みを浮かべたまま、そう言った。
「自らの名誉のために戦える、誇り高い女性だ」
「え?」
思いがけない言葉を言われて、アデラは慌てて視線を逸らす。
褒められて頬を染めた姿など、彼に見られたくなかった。
「あなたでも、お世辞を言うこともあるのね」
「ないな」
照れ隠しの皮肉もあっさりと否定して、テレンスは背もたれに寄りかかって腕を組んだ。
「私は誰にも媚びたりしないよ」
そんなさりげないしぐさも、何だか目を惹いてしまう。ティガ帝国に留学していたからか、彼の所作はこの国の貴族よりも優雅に見える。
今までの婚約者たちとつい比べてしまいそうになって、そんな考えを振り払った。
アデラだって、それほど優れているわけではない。いくら上手くいかなかった婚約者とはいえ、悪口ばかり言いたくはなかった。
それに、テレンスに比べたら大抵の男性は見劣りしてしまうだろう。
そうしているうちに、馬車の速度が弱まった。
そろそろ王城に着く頃のようだ。
(いよいよね)
アデラは少し緊張して、馬車の窓から外を眺めた。
馬車が何台も連なって、順番を待っていた。
王城には、高位貴族が優先して案内される。
侯爵令嬢であるアデラの馬車は、それほど待たされないだろう。
それでも、多くの者が馬車の中でそれを見ているのかと思うと、何だか落ち着かない。
「ああ、シダータ伯爵家も来ているな。伯爵家の馬車で来たということは、エスコートをしているのは、伯爵家以下の家の令嬢か」
テレンスの言葉に、思わずシダータ伯爵家の馬車を探す。
彼の言うように、エスコートする側とされる側のうち、身分の高い方の馬車で移動するのが普通だ。
子爵家や男爵家の場合は、そのような決まりはなく、必ず男性側が迎えに行くらしい。でも相手が伯爵家以上であれば、王城に入る順番を優先してもらうために、男女どちらでも、身分の上の方の馬車を使う。
だからシダータ伯爵家の馬車を使っているということは、クルトはリーリアと一緒に来たのだろう。
テレンスだってそれがわかっているだろうに、わざとらしくそう言った彼を、軽く睨む。
だがクルトはともかく、リーリアは狡猾だ。あまり緊張していては、足元をすくわれるかもしれない。
(うん、私は大丈夫)
テレンスのお陰だとはあまり言いたくないが、少し落ち着いたアデラは深呼吸をした。
やがて馬車が停止し、ゆっくりと扉が開かれた。
周囲はすっかり暗くなっているが、王城から差し込む光が周囲を照らしている。
先に馬車を降りたテレンスが、アデラに向かって手を差し伸べた。
順番待ちをしている馬車の中から様子を伺っている者たちは、テレンスが現れたことに驚いているだろう。
けれど彼は、そんな周囲の視線などまったく気にしていない様子で、ただアデラだけを見つめている。
「よく似合っているよ。ドレスも、髪飾りも」
「……あっ」
エスコートを務める男性がパートナーを褒めるのは当たり前のことだが、髪飾りのことを言われて、はっと思い出す。
(そうだった。これは、テレンスに贈ってもらった宝石を使っていたわ)
贈り物ではなく、婚約解消の慰謝料としてもらったものだが、ティガ帝国でしか採れない、非常に珍しい宝石である。
最初は慰謝料代わりのものを身に着けるなんて、と思っていたアデラも、宝石の美しさとデザインが気に入って、今では愛用していた。
色はゴールドでも、テレンスに贈られた宝石と、彼の瞳の色のドレスを着てきてしまった。そのことに気が付いて、アデラは唇を噛む。
(これでは私が、テレンスに乗り換えたように見えるわね……)
付け入る隙を与えてしまうのではないかと不安になるが、今さらどうしようもない。
そんなアデラの様子から、このアクセサリーを選んだのは故意ではなかったと察しているだろうに、テレンスは何も言わずに、恭しくアデラの手を取る。
「行こうか」
「……ええ」
この間の一件で、友人たちは話しかけてこないだろうから、うるさく問い詰められることもないだろう。
そう思い直して、堂々と王城に足を踏み入れた。
貴族全員が会場入りするまで少し待たなくてはならないが、こちらを見てひそひそと噂をしている者がいるので、俯くこともできない。
アデラはしっかりと背を伸ばし、まっすぐに前を向いていた。
テレンスが言ってくれた、誇り高い女に見えるように。
しばらく待つと、ようやく全員が会場入りをして、夜会が始まった。
やはりクルトはリーリアをエスコートしていたらしく、彼はアデラがテレンスと一緒にいる様子を見て、かなり驚いていた。
いつものように、エスコートの相手は従兄のエイダーだと思っていたのかもしれない。
その隣に誇らしげに立つリーリアは、とても可愛らしいドレスだった。この間のドレスよりも高級な品だったので、クルトからの贈り物かもしれない。
エスコートだけではなく、ドレスやおそらく装飾品も贈ったのだろう。
(まるで彼女の方が、本物の婚約者のようね)
向こうがその気であれば、アデラがテレンスに贈られたアクセサリーを付けていてもかまわないだろう。
今日の夜会は王太子が主催で、まずは王太子夫妻が踊るようだ。
この国の王太子はクルトやテレンスよりも年上で、もう子どもがふたりいる。
現国王の子どもは王太子しかいなかったが、孫がふたりもいるので、国王も安心しているようだ。
そんな王太子夫妻のダンスを見つめながら、テレンスと踊るのは初めてだと気付いた。
彼はティガ帝国に留学していたから、踊っている姿を見たこともない。
(そういえばレナードとも、ほとんど踊ったことはなかったわ)
いつも義妹を優先させて、彼女ばかりエスコートしていたのだから。
王太子夫妻のダンスが終わり、いよいよファーストダンスが始まる。
少し緊張しながらも、アデラはテレンスと一緒に会場の中央に進み出た。
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2024年10月追記
お読みいただき、ありがとうございます。
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バストリー・アルマンって誰やねん……という読者様のお声が聞こえてきそう……(;´∀`)
ロイ王子の側近です。(←言っちゃう作者 笑)
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