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第一話「羽が折れた小鳥」
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ガランガランと煩い鐘の音が鳴る。
あれは神社で祈願するときに鳴らす鐘のように綺麗ではない。質素な鉄で出来ているのだろう。
神社に行ったのは、お正月だったから、数ヶ月前だが、一緒に行った皆の顔は覚えている。
出店が出て、いろんな美味しいものが並んでいた。帰りに買ってもらおうと決心する。
お正月は住んでいる皆で出掛けるのが習わしだった。誰も文句を言わなかった。お父さんのことを本当の父親のように慕っていた。私のことも甘やかしてくれて、林檎飴を買ってくれた。
「美虎嬢は可愛いでありんすねぇ」
皆は本名の「美虎」に「嬢」をつけて呼んでくれた。金髪に濃い化粧の女性達は、バサバサの付けまつ毛をつけ、派手な振り袖や着物を着て私の口に紅を引いてくれた。
「似合うわぁ。美虎嬢はきっと綺麗な大人になりんす」
クスクス笑う声も険がなく、よく手を繋いで歩いた。女性達からは良い匂いがした。
自分も将来はそうなるんだな、と笑って思っていた。
その頃に、戻りたいと長い黒髪を掻き回して叫び出したい。
「13番!さっさと起きな!支度したらすぐに出掛けるよ。全く、稼ぎが悪いんだから、用意ぐらい自分で出来る様になりな!」
部屋のドアを開け、趣味の悪い服を身につけた施設の職員がカビ臭い煎餅布団で寝ている私を蹴り飛ばす。
ああ、そうか、さっきまで見ていたのは夢だった。
現実は先程までの温かい気持ちを容赦なくスクラップに掛け、粉々にする。
冬の空気は冷たい。暖房のないここでは、肺が凍りそうな錯覚を覚える。
「ほら、今日はこれに着替えなさい!」
渡されたのは、薄い生地の青いワンピース。今日は、まだ寒いのに彼らはこれを私に強制するのだ。
「これならみすぼらしく見えるでしょ?募金活動にはうってつけだわね」
アハハハハと高笑いをする職員。はっきり言って、吐き気がする。
「…何よ、その目は」
職員が陰湿な目でギロリと睨む。殴られるのも喋るのも嫌だったから、大人しく従う。
廊下に出ると、昨日より子供の人数が減っていた。多分、風邪や体調不良で死んだのだろう。
これも、ここの施設では、当たり前だった。
『価値のない家畜には死を』
とかいう韻を踏んだような標語がこの施設の経営方針だ。
しかし、国には咎められない。蛇の道は蛇だ。立ち入り調査の時は皆笑顔でいるようにと教え込まれている。
『貧しくても心地いいです』と国の偉い人や地域の人へ笑顔で言わされたこともある。全く、反吐が出る(16歳の女の子には合わない言葉だろうか)。
施設を出ると、狭い車に押し込められる。駅の街頭に立ち、募金活動をするためだ。
自分達のため、という文言だが、実際は職員の懐に入る。
木枯らしが吹くいつもの駅前の街頭に立ち、「貧しい子どもに救いの手を」と書かれた横断幕を広げる。
「この世界では、幼くして亡くなっている子ども達が大勢います。そんな彼らに助けの手を!あなたの心が子どもを助けるのです!」
玉ねぎを刻んだ後のような涙を流して、職員が安物のマイクでキンキンとハウリングして叫ぶ。
はっきり言って、不快。
「募金、お願いしまーす!」
「苦しんでる子どもに募金をお願いしまーす」
皆、朝ごはんも食べていないのに、声を張り上げる。そうしないと、職員から周りにバレないように腹部を肘で殴られるからだ。
「…!」
案の定、隣の男の子が殴られたらしい。低く呻いて、しゃがみ込む。
「大丈夫!?どうしたの?」
まるで「私はこの子が心配です」と背中に刺繍でも入れているかのような立ち振る舞いで、彼の腹部を殴った職員が助けに入る。
横断幕はそのために持たされている。殴られて痣だらけになった身体を隠すために。
いつもは数時間、叫び続けなければならないが、今日は珍しく中断となった。
街頭のゲームセンターで喧嘩が起こったのだ。
酷い喧嘩だったのか、警察のサイレンが遠くから聞こえる。
ここにいる子供達の痣や服装を警察に見られたら、職員はひとたまりも無い。
「アンタ達、帰るよ!」
行きに乗って来たワンボックスカーに詰められる。
「…痛い!」
ぎゅうぎゅうに詰められた痛みで叫ぶと、顔に容赦のない平手打ちをされた。
「大人しくしなさい!」
血の味がする口を閉じ、そのまま黙ると、車は発進した。
その争いの起こっているゲームセンターの外で、柵に座り、施設の車を見て、紫煙を燻らせていた男の呟きがサイレンに交ざって聞こえた。
「美虎嬢…?」
施設に帰り、独房のような部屋に入れられ、ガチャリと鍵を閉められる。
私はなんで自分がこんな目に遭うのか、判っていた。何故職員がここまで陰湿なイジメをするのか。
私のことが怖いのだ。
この施設に来る前、私はお父さんと暮らしていた。
正しくは、お父さんとその部下と。
家は何部屋もあり、部下と住んでも狭くなかった。
お父さんは常に笑顔で、特殊な組織にありがちの喧嘩などなかった。
部下達も、私のことを可愛がってくれて、出掛けると必ずお土産を買って来てくれた。
毎日が楽しかった。これがずっと続くと思っていた。
なのに、ある日お父さんは殺されてしまった。死顔が安らかだったのが唯一の救い。
他の組織の人がどかどかと家に土足で乗り込んできて、部下達は彼らと争う羽目になった。
近所からの通報で警察が来ると、お父さんの手を握って涙を流す私を見つけ、示し合わせたかのように、捕まえ、
「女児、無事。確保」
と、無線に言った。
一体、誰が通報したのかと、暴れるが、警官は
「もう大丈夫だからね、安心してていいよ」
と、私の頭を撫でた。ぬるぬるとする手汗で髪が汚れて不快だった。
何が安心だ、私はここに居たいのに。
その後のことは覚えていない。脳が記憶するのを放棄してしまったようだ。
職員は私に「13番」と勝手な名前をつけ、「更生させるため」と言って、独房に押し込んだ。
本当は、お父さんの部下の報復に怯えてるだけなのに。
薄れた記憶で、ただ、唯一覚えているのは、顔が綺麗なあの男が
「美虎嬢、必ず迎えに行きます!」
と警察に警棒で羽交い締めにされながら叫んだ言葉。
さっさと助けに来てよ、と私は呟き、目を閉じた。
その日は眠れなかった。何度寝返りを打つことになり、それでも眠れず、目を開けた。
小さな窓から、月明かりが差し込んでいる。満月だろうか。
起き上がり、窓を開けようとするが、南京錠で閉められていて開かない。
月を見ることさえ、許されない。
私は吠えた。叫んだのではない、本能の赴くままに吠えた。
怒りに、悲しみに、辛さに、もどかしさに、傷みに、嫌悪に、絶望に。
長い咆哮が終わると、扉の向こうで音がした。
しまった、と思う。職員が気づいたに違いない。あれだけの声量が聞こえないわけがない。
また、殴られると思い、縮こまったその時。
「美虎嬢!」
懐かしい声に私は目を見開いた。
職員がいないと開けられないはずの扉が軋みながら開いた。
声の主の姿が現れる。
黒のパーカーにジーパン。色素の薄い目と襟足が伸びた髪の毛。二十歳にしては幼く、しかし綺麗に整った綺麗な顔の。
「美虎嬢、迎えにあがりました」
お父さんが贔屓にしていた部下の雨水優兎だった。
「ゆう、と」
私が手を伸ばすと、優兎は両手で握ってくれた。
「帰りましょう。ここは美虎嬢のいるべき場所じゃない」
頷こうとした時、どかどかと職員が駆けつけて来てしまった。
「13番、この男は誰だ!?」
優兎のこめかみに、すっと青筋が浮く。
それからは一瞬だった。
優兎は、殺虫スプレーを取り出し、職員の目に噴射した。
害虫のように悶える職員。姿を見るだけで、気持ち悪い。
「美虎嬢に触るな。それにこの子は13番じゃない。『美虎嬢』だ」
久しぶりに呼ばれたその名前が嬉しくて、優兎の背中に抱きつく。
優兎は小さく笑うと、大して歳の変わらない私を背負い、独房を出る。
冷たい空気を切って廊下を駆け抜け、裏口から出る。
「優兎」
「なんですか、美虎嬢」
ギュッとしがみ付いて、震える声で言った。
「来るの、遅いよ」
あれは神社で祈願するときに鳴らす鐘のように綺麗ではない。質素な鉄で出来ているのだろう。
神社に行ったのは、お正月だったから、数ヶ月前だが、一緒に行った皆の顔は覚えている。
出店が出て、いろんな美味しいものが並んでいた。帰りに買ってもらおうと決心する。
お正月は住んでいる皆で出掛けるのが習わしだった。誰も文句を言わなかった。お父さんのことを本当の父親のように慕っていた。私のことも甘やかしてくれて、林檎飴を買ってくれた。
「美虎嬢は可愛いでありんすねぇ」
皆は本名の「美虎」に「嬢」をつけて呼んでくれた。金髪に濃い化粧の女性達は、バサバサの付けまつ毛をつけ、派手な振り袖や着物を着て私の口に紅を引いてくれた。
「似合うわぁ。美虎嬢はきっと綺麗な大人になりんす」
クスクス笑う声も険がなく、よく手を繋いで歩いた。女性達からは良い匂いがした。
自分も将来はそうなるんだな、と笑って思っていた。
その頃に、戻りたいと長い黒髪を掻き回して叫び出したい。
「13番!さっさと起きな!支度したらすぐに出掛けるよ。全く、稼ぎが悪いんだから、用意ぐらい自分で出来る様になりな!」
部屋のドアを開け、趣味の悪い服を身につけた施設の職員がカビ臭い煎餅布団で寝ている私を蹴り飛ばす。
ああ、そうか、さっきまで見ていたのは夢だった。
現実は先程までの温かい気持ちを容赦なくスクラップに掛け、粉々にする。
冬の空気は冷たい。暖房のないここでは、肺が凍りそうな錯覚を覚える。
「ほら、今日はこれに着替えなさい!」
渡されたのは、薄い生地の青いワンピース。今日は、まだ寒いのに彼らはこれを私に強制するのだ。
「これならみすぼらしく見えるでしょ?募金活動にはうってつけだわね」
アハハハハと高笑いをする職員。はっきり言って、吐き気がする。
「…何よ、その目は」
職員が陰湿な目でギロリと睨む。殴られるのも喋るのも嫌だったから、大人しく従う。
廊下に出ると、昨日より子供の人数が減っていた。多分、風邪や体調不良で死んだのだろう。
これも、ここの施設では、当たり前だった。
『価値のない家畜には死を』
とかいう韻を踏んだような標語がこの施設の経営方針だ。
しかし、国には咎められない。蛇の道は蛇だ。立ち入り調査の時は皆笑顔でいるようにと教え込まれている。
『貧しくても心地いいです』と国の偉い人や地域の人へ笑顔で言わされたこともある。全く、反吐が出る(16歳の女の子には合わない言葉だろうか)。
施設を出ると、狭い車に押し込められる。駅の街頭に立ち、募金活動をするためだ。
自分達のため、という文言だが、実際は職員の懐に入る。
木枯らしが吹くいつもの駅前の街頭に立ち、「貧しい子どもに救いの手を」と書かれた横断幕を広げる。
「この世界では、幼くして亡くなっている子ども達が大勢います。そんな彼らに助けの手を!あなたの心が子どもを助けるのです!」
玉ねぎを刻んだ後のような涙を流して、職員が安物のマイクでキンキンとハウリングして叫ぶ。
はっきり言って、不快。
「募金、お願いしまーす!」
「苦しんでる子どもに募金をお願いしまーす」
皆、朝ごはんも食べていないのに、声を張り上げる。そうしないと、職員から周りにバレないように腹部を肘で殴られるからだ。
「…!」
案の定、隣の男の子が殴られたらしい。低く呻いて、しゃがみ込む。
「大丈夫!?どうしたの?」
まるで「私はこの子が心配です」と背中に刺繍でも入れているかのような立ち振る舞いで、彼の腹部を殴った職員が助けに入る。
横断幕はそのために持たされている。殴られて痣だらけになった身体を隠すために。
いつもは数時間、叫び続けなければならないが、今日は珍しく中断となった。
街頭のゲームセンターで喧嘩が起こったのだ。
酷い喧嘩だったのか、警察のサイレンが遠くから聞こえる。
ここにいる子供達の痣や服装を警察に見られたら、職員はひとたまりも無い。
「アンタ達、帰るよ!」
行きに乗って来たワンボックスカーに詰められる。
「…痛い!」
ぎゅうぎゅうに詰められた痛みで叫ぶと、顔に容赦のない平手打ちをされた。
「大人しくしなさい!」
血の味がする口を閉じ、そのまま黙ると、車は発進した。
その争いの起こっているゲームセンターの外で、柵に座り、施設の車を見て、紫煙を燻らせていた男の呟きがサイレンに交ざって聞こえた。
「美虎嬢…?」
施設に帰り、独房のような部屋に入れられ、ガチャリと鍵を閉められる。
私はなんで自分がこんな目に遭うのか、判っていた。何故職員がここまで陰湿なイジメをするのか。
私のことが怖いのだ。
この施設に来る前、私はお父さんと暮らしていた。
正しくは、お父さんとその部下と。
家は何部屋もあり、部下と住んでも狭くなかった。
お父さんは常に笑顔で、特殊な組織にありがちの喧嘩などなかった。
部下達も、私のことを可愛がってくれて、出掛けると必ずお土産を買って来てくれた。
毎日が楽しかった。これがずっと続くと思っていた。
なのに、ある日お父さんは殺されてしまった。死顔が安らかだったのが唯一の救い。
他の組織の人がどかどかと家に土足で乗り込んできて、部下達は彼らと争う羽目になった。
近所からの通報で警察が来ると、お父さんの手を握って涙を流す私を見つけ、示し合わせたかのように、捕まえ、
「女児、無事。確保」
と、無線に言った。
一体、誰が通報したのかと、暴れるが、警官は
「もう大丈夫だからね、安心してていいよ」
と、私の頭を撫でた。ぬるぬるとする手汗で髪が汚れて不快だった。
何が安心だ、私はここに居たいのに。
その後のことは覚えていない。脳が記憶するのを放棄してしまったようだ。
職員は私に「13番」と勝手な名前をつけ、「更生させるため」と言って、独房に押し込んだ。
本当は、お父さんの部下の報復に怯えてるだけなのに。
薄れた記憶で、ただ、唯一覚えているのは、顔が綺麗なあの男が
「美虎嬢、必ず迎えに行きます!」
と警察に警棒で羽交い締めにされながら叫んだ言葉。
さっさと助けに来てよ、と私は呟き、目を閉じた。
その日は眠れなかった。何度寝返りを打つことになり、それでも眠れず、目を開けた。
小さな窓から、月明かりが差し込んでいる。満月だろうか。
起き上がり、窓を開けようとするが、南京錠で閉められていて開かない。
月を見ることさえ、許されない。
私は吠えた。叫んだのではない、本能の赴くままに吠えた。
怒りに、悲しみに、辛さに、もどかしさに、傷みに、嫌悪に、絶望に。
長い咆哮が終わると、扉の向こうで音がした。
しまった、と思う。職員が気づいたに違いない。あれだけの声量が聞こえないわけがない。
また、殴られると思い、縮こまったその時。
「美虎嬢!」
懐かしい声に私は目を見開いた。
職員がいないと開けられないはずの扉が軋みながら開いた。
声の主の姿が現れる。
黒のパーカーにジーパン。色素の薄い目と襟足が伸びた髪の毛。二十歳にしては幼く、しかし綺麗に整った綺麗な顔の。
「美虎嬢、迎えにあがりました」
お父さんが贔屓にしていた部下の雨水優兎だった。
「ゆう、と」
私が手を伸ばすと、優兎は両手で握ってくれた。
「帰りましょう。ここは美虎嬢のいるべき場所じゃない」
頷こうとした時、どかどかと職員が駆けつけて来てしまった。
「13番、この男は誰だ!?」
優兎のこめかみに、すっと青筋が浮く。
それからは一瞬だった。
優兎は、殺虫スプレーを取り出し、職員の目に噴射した。
害虫のように悶える職員。姿を見るだけで、気持ち悪い。
「美虎嬢に触るな。それにこの子は13番じゃない。『美虎嬢』だ」
久しぶりに呼ばれたその名前が嬉しくて、優兎の背中に抱きつく。
優兎は小さく笑うと、大して歳の変わらない私を背負い、独房を出る。
冷たい空気を切って廊下を駆け抜け、裏口から出る。
「優兎」
「なんですか、美虎嬢」
ギュッとしがみ付いて、震える声で言った。
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