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「これからは、ソニアと私が二人、手を手にとりあい守り育てていく。だから、お前たちは不要だ。もともと、あまり仕事をしていないと城のものからも、民からも連絡が入っている。「聖女の仕事まじだるい」そうだな?…よかったじゃないか。これからは、もう聖女の仕事などしなくていい。いくらでも好きなだけ働かなくていい」
「こ、困りますっ!!!わ、私たちこの仕事しかやったことないですし…それにここ以外に私たちを受け入れてくれるところなんて、ほかにありませんっ!」
―私もめっちゃ困る。
え?なに、王子と二人手を手にとりあい…???初耳なんだが…。聖女たちが、戻ってくる前提でだらだらしていたのに、追い出される?困る。こんな私が元いた国より、国の広さも国土も大きいところを、私一人…?
完全にブラックじゃない。むりむり…。
「確か、ソニアがいた国では、聖女を募集しているそうだし、そこに行けばいいんじゃないか?…まぁ5人も雇ってくれるかどうかは、知らんが」
「そ、そんな…殿下ぁ…」
「殿下。私たちもこの国の住民ですよ?なぜ、私たちも守ってくださらないのですか?」
「この国の住民?守る?…どの口が言っているんだ。そもそも守るのが、お前たちの役目だったと何度言わせるんだ。そして、この国を守らず、捨てた人間が何を言っている。まぁ。…しかし、俺も鬼ではない。そうさなぁ…鉱山が人手不足と聞く。そこで、1年働くというのであれば、また聖女として働くのを考えてやってもいい」
「こ、鉱山ですか!?あ、あんな汚くてやばんな男たちが働いているところで!?正気ですか!?」
「俺は、おかしいことを言ったか?」
「あそこは、犯罪者が働くところではありませんか。低賃金。重労働。…おまけに風呂も洗濯もろくにできない、環境最悪のところと聞きます」
「そうだ。だから、お前たちにうってつけだろう?…この国を守るという使命を捨て、逃げた犯罪者には」
「あ、あんまりです!」
「それなら、死んだほうがましです!」
「耐えられません!」
「ええい!姦しい!!!死刑にしないだけましと考えろ!働くのが嫌なら、ほかの国へ行け!」
「……」
鉱山…。
環境最悪か。
「この国は、確か魔石がよく採れるんですよね」
「…?そうだ。どうかしたか。ソニア」
「私が、鉱山に参りましょうか」
「な、なにを言っている。さっきも言っただろう。犯罪者が行くようなところだと。…それにお前がこの国を守らずして、誰が守るというのだ」
「もう一度、彼女たちに任せてみませんか?最近、魔物の出現も頻繁と聞きます。…それに国を逃げ出したくなる気持ちは、私もわかりますから」
「だ、だが…」
「私の顔に免じて、少しだけ彼女たちを信じてはくれませんか?慈悲をあげてほしいのです。私と同じ聖女が、ただ魔物に食い殺されるのは、私も悲しいですから」
「こ、困りますっ!!!わ、私たちこの仕事しかやったことないですし…それにここ以外に私たちを受け入れてくれるところなんて、ほかにありませんっ!」
―私もめっちゃ困る。
え?なに、王子と二人手を手にとりあい…???初耳なんだが…。聖女たちが、戻ってくる前提でだらだらしていたのに、追い出される?困る。こんな私が元いた国より、国の広さも国土も大きいところを、私一人…?
完全にブラックじゃない。むりむり…。
「確か、ソニアがいた国では、聖女を募集しているそうだし、そこに行けばいいんじゃないか?…まぁ5人も雇ってくれるかどうかは、知らんが」
「そ、そんな…殿下ぁ…」
「殿下。私たちもこの国の住民ですよ?なぜ、私たちも守ってくださらないのですか?」
「この国の住民?守る?…どの口が言っているんだ。そもそも守るのが、お前たちの役目だったと何度言わせるんだ。そして、この国を守らず、捨てた人間が何を言っている。まぁ。…しかし、俺も鬼ではない。そうさなぁ…鉱山が人手不足と聞く。そこで、1年働くというのであれば、また聖女として働くのを考えてやってもいい」
「こ、鉱山ですか!?あ、あんな汚くてやばんな男たちが働いているところで!?正気ですか!?」
「俺は、おかしいことを言ったか?」
「あそこは、犯罪者が働くところではありませんか。低賃金。重労働。…おまけに風呂も洗濯もろくにできない、環境最悪のところと聞きます」
「そうだ。だから、お前たちにうってつけだろう?…この国を守るという使命を捨て、逃げた犯罪者には」
「あ、あんまりです!」
「それなら、死んだほうがましです!」
「耐えられません!」
「ええい!姦しい!!!死刑にしないだけましと考えろ!働くのが嫌なら、ほかの国へ行け!」
「……」
鉱山…。
環境最悪か。
「この国は、確か魔石がよく採れるんですよね」
「…?そうだ。どうかしたか。ソニア」
「私が、鉱山に参りましょうか」
「な、なにを言っている。さっきも言っただろう。犯罪者が行くようなところだと。…それにお前がこの国を守らずして、誰が守るというのだ」
「もう一度、彼女たちに任せてみませんか?最近、魔物の出現も頻繁と聞きます。…それに国を逃げ出したくなる気持ちは、私もわかりますから」
「だ、だが…」
「私の顔に免じて、少しだけ彼女たちを信じてはくれませんか?慈悲をあげてほしいのです。私と同じ聖女が、ただ魔物に食い殺されるのは、私も悲しいですから」
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