【R18】嫌いな同期をおっぱい堕ちさせますっ!

なとみ

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先攻、山田夏生

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「胸だな」

 ビール片手にやつは言った。奴というのは、私、山田 夏生やまだ なつきと同じ部署の同期、瀬崎 恭悟せざき きょうごのことである。短髪に女好きのする顔立ち、ガタイの良い身体。最低なことを言っているのに、低く耳心地の良い声。ほんとに憎らしいやつ!
 じろりとそちらを見るだけに留め、何も言わずに枝豆をぽいと口に入れた。

 半年に一度の同期会。七年目ともなって、半分程辞めていなくなった同期の中、残ったこのメンバーで飲むことが定例になってしばらく経つ。仕事もそれなりに慣れてきて、だからといってプライベートに割く時間も大して無いし、結局つるむ時間が多くなるのはフリーの同期だ。気楽で楽しいのはいいのだが、もはや遠慮が無くなってきている所もあって……
 男どもは残り二人をもはや女と思っていないのか、合コンで持ち帰った女の話だの、拗らせた別れ話だの、さんざんゲスい話で盛り上がっている。今日もその場にいる私たちを気にすることも無く、『正直、女の身体のどこが重要?部位で!』という最低な話でわいわいし始めたのだ。

「胸だって。サイテーだよな。」
「山田、どうなのお前。同じ営業二課の同期として。」
「どうでもいい」
「即答かよ。ま、俺もどうでもいいけど。」

 ニヤニヤしながらこちらを向いた進藤と林にそう返すと、その男、瀬崎が即座に言い返す。目線は運ばれてきた唐揚げに完全に向けたまま。お前意外とおっぱい星人なんだな!と林が嬉しそうにはしゃいでいる。バカだ。
 不遜な態度でそれを頬張る男を見ていると、じわじわと日頃の恨みが思い出されてきた。

 営業部の同じチームに配属された瀬崎は、入社当初からこうだった。周りのノリに合わせて調子が良いのに、意外とマメで対応は正確という営業向きの性格。結果数字も安定して上げるから、課長にも可愛がられお局集団にも気に入られている。
 それに反して夏生は、どちらかというと世渡り下手なタイプだ。馬鹿正直で納得出来ないことは出来ない。しかもそれが顔に出るから、課長には生意気だと注意されるし、事務部門の大ツボネ様、小ツボネ様に『あの子、空気読めないよね』とかコソコソと悪口を言われる始末。
 売り込み臭くない夏生を信用してくれる取引先はいくつかあって、成績はそれ程悪くないというのに。
 はじめは、今思えば一生の、ほんとに一生の不覚だけど、ちょっといいなと思っていた瀬崎と同じ課配属になって浮足立った。だが、今はそんなこと微塵も思わない。こいつとは、根本的に合わない。

「ふたり、七年も同じ部署にいるのにねぇ……」

 ねぇなっちゃん、と隣に座るふんわり系女子である綾がそう言う。後にはっきりとした言葉が続かなくても、これまで何十回と言われたその続きは伝わる。私と瀬崎の仲が悪いのは周知の事実だ。
 仕事は出来る、彼女も途切れない。大して真面目でも無いのに何でも飄々とこなす同期。逆恨みだって分かってる。でも、どうしても気に食わないっ!

 何か、一つでもだめなところがあればな。ビールを呷りながら夏生は思った。どうしても苦手なものがあるとか、無様にかっこ悪くなる所とか、弱みを握れたりなんかしたら楽しいだろうな。
 ふと思い返す。そういえばさっき、胸がどうとか言ってたな。
 自分の、実は小さくはない胸をちらりと見る。普段意識して身体のラインが目立たないダボッとした服を着ているが、脱いだ時のギャップは密かに夏生の武器だった。
 それを瀬崎が知ったら、どうなるだろう。過去の彼氏たちみたいに鼻の下を伸ばして喜んだりするんだろうか。

 それは、……見たいかも。
 ふふ、と夏生の口から笑いが漏れていた。





―それから、どうしてこうなったっけ?

 思ったより酔っていたのだろうか。気付くと、ベッドの上にドサ、と落とされて、呆れたような顔の瀬崎がこちらを見下ろしている。

「今頃目ぇ覚ますのかよ、お前は」
「……んん……?これは、……どういう状況?」
「お前はベロベロになって寝始めるし、あいつらはお前を頼んだ、とか言ってさっさといなくなるし、お前は家の住所も言わねぇし」
「ここ……瀬崎の家……?」

 あぁそうだよ。そう言いながら瀬崎はスーツのジャケットをハンガーにかけている。はじめて訪れた部屋の中はモノトーン調の家具で統一されていて、清潔感に溢れている。こんな所まで隙がないなんて。やっぱり気に食わない。

「お前、大丈夫そうならタクシー呼んでやるから帰れよ」

 面倒くさそうに瀬崎がそう言う。自分の中の不満がコトリと音を立てた。
 この野郎。仕事でも、こんな時でも私になんの興味も湧かないなんて。反抗心と、それから少しの好奇心が混ざって、ふっと言葉が出た。

「ねぇ、胸、好きなんだっけ?」
「……はぁ?」

 瀬崎が呆れを通り越した怪訝な顔でこちらを睨み付ける。挑発的に笑みを浮かべて続けた。

「触ってみる?」

 目を見開いて驚くその顔を見ただけで、満足感が一気に広がった。



 興味ない、同期なんて面倒くさい。そう言って抵抗していた男はいま、まんまとベッドに上がって胡座をかき、正面から夏生を睨みつけている。

「……なに考えてる、お前。誘ってんの?」
「んー……」

 ふわふわとした頭で考える。誘ってる、のかな。確かに、瀬崎は顔は悪くないし、身体も良さそうだから結構楽しそうだし、彼氏と別れてから半年経つし。欲求不満なのかもしれない。
 心で思っていたつもりだったが、最後の言葉だけは口に出ていたようだ。欲求、不満、と低い声で繰り返す瀬崎の目に、少しだけ雄の欲が覗いた。あ、その目はやばい。ぞくりとする。

「あとからぎゃーぎゃー喚くなよ」

 そう言って、その手はまっすぐに胸元に伸びてきた。
 最初からそこ触るんだ!やっぱり最低だ!そう思っていると、大きな手が服の上から夏生の胸を鷲掴みにした。

「……でか……」

 驚いた目に浮かんだ嬉しそうな光を夏生は見逃さなかった。口からふふん、と誇らしげな笑い声が漏れた。



 シャツのボタンを上の方だけ外されて下着をズラされると、ぼろん、とDカップの胸が零れ出た。それを凝視して、ごくん、と唾を飲む音が私の耳まで届く。性急な行為が逆に興奮を煽る。こちらを睨みつけながら、両胸を揉みしだく瀬崎の目がギラギラしてきた。

 ぼふん、と胸の間に顔を埋めた瀬崎が、うぅ、と呻き声を上げた。ふーっ、ふーっと鼻息荒くそこに顔を擦り付ける姿は大型のハスキー犬のようだ。我慢出来ないというように乳房を乱暴に掴んで、突起をベロベロと舐め回してきた。

「あぁ……っ、ゃぁん……ッ」

 唾液たっぷりで舐められて、びくびく反応してしまう。うっとりとした顔で胸を眺める瀬崎を見て、嬉しさと興奮でどんどん楽しくなってきた。普段あんな飄々としてるのに、おっぱいを前にしたらこんなになっちゃうんだ。胸から与えられる快楽にぞわぞわしながら、可笑しさが抑えられない。

 お前、ギャップありすぎ、と零しながら膨らみを甘噛みしている。ぞくぞくと興奮が這い上がってくる。こっちもやばいかも。だってそんな潤んだ目、見たことないし。動物みたいに発情して。あぁぁん、すごい舐めてるよぅ……ほんとに、おっぱい、好きなんだ。

「やばい……、俺……トびそう、…」
「ぅぁ……ッ」

 切迫した声でそんなことを言われて、感じ過ぎて仰け反って声を上げた私を、瀬崎は上気した顔で見下ろす。

「……っ、お前、どこまで、……いいんだよ、同意無しでヤるとか趣味じゃねーんだよ……」

 息を荒げた瀬崎。いつもクールぶって憎らしい男が余裕なく私を見ている。それにますます興奮する。

「ふふ……、……挿れたい……?」
「あぁ?」

 カチン、という音が聞こえたような気がする。元々厳つめの顔が更に歪んで狂暴な表情になる。ふざけんなよ、と続けた瀬崎は私の表情を観察するように見ながらスカートに手を突っ込んで、ストッキングの上からソコをなぞった。
 くちゅ、という音がして……

「……ッ、濡れてるしよぉ……」

 がく、と項垂れた頭のつむじが見える。それがやけに可愛いな、なんて、夏生は呑気に思ったのだった。



 瀬崎のモノは、最高だった。

「んぁ、ちくび、うっま……」
「やぁっ、あぁッ、ぁぁん……ッ」

 ベロベロに舐められたそこは、もうテラッテラになっている。瀬崎は大きいストロークで腰を動かしては、ぐにゃんと上半身を曲げて乳首を舌でつついて、吸って、捏ねくり回して、とにかくめちゃくちゃに食べまくっている。
 ぴちん、とゴムを嵌めたそれを見たとき、期待で腰が震えた。前戯は胸だけだったのに脚の間はべちゃべちゃで、ずちゅッ、とそれが奥まで埋め込まれた時に、ヒッと息を呑むほど感じてしまった。両足を肩に担ぐようにされて強引に突かれるのも堪らない。上反りの陰茎がずんずん奥を突いてきてめちゃくちゃ気持ちいい。それに、あぁん、瀬崎、すごいえっちな顔してるぅぅぅ

「あっ、あ……ッ、あぁぁん……!」

 やばい、やばい、私中イキなんてしたことないのに!びりびり痺れる頭が限界を伝えてくる。

「あぁだめ、イッちゃう……!イッちゃうってばぁ……!!」

 低く呻く瀬崎の声を聞きながら、夏生ははじめてナカで絶頂を経験した。びく、びく、と埋め込まれたものが震えているのを感じて、あぁ、瀬崎もイッたんだ、と分かる。
 気持ちよさと達成感で、夏生はニヤけた顔を晒したまま、ゆっくり目を閉じたのだった。
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