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2 魔女“未亡人”ディアナ
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――ことは月のない、夏の初めの夜まで遡る。
“未亡人”と呼ばれる魔女の元に、木製の棺が届けられた夜のことまで。
「……傀儡人形?」
『そ。持っていないだろう、ディアナ』
寝室の鏡に向かって呟いたディアナに、鏡そのものから返事が返される。
壁にかけられた大きな楕円の鏡には、寝室の内装でも、目の前にいるディアナ自身でもなく、祭服に身を包んだ銀髪の神父が映っていた。
「持ってはいないけど、別にいらないわ」
『おや、どうして?』
「どうしてって、下僕なんて必要ないもの」
魔法の鏡に映る青年神父にそう言って、ディアナは足元の木棺を見遣った。
さきほど、仮面で顔を隠した配達人が運び込んできたものだ。ディアナ自身よりずいぶんと大きいそれは、今話している神父が手配したものらしい。
いらぬことをと思っていたので、口調は自然と厳しくなった。
「屋敷の管理はあたしひとりで充分だし、身の回りのことだって自分でできてる。おわかりだとは思うけど、護衛なんてもってのほか。アルフ、あんたってば“第二位”まで上り詰めた黒魔術師のくせに、上位の魔女への貢ぎ物のセンスは良くないわね」
『手厳しい』
アルフと呼ばれた黒魔術師は、ディアナの言い様に眉を下げつつ、『でもねぇ、』と続けた。
『これは私から“第一位”であるあなたへの贈り物であると同時に、友人の身を案じて用意した“番犬”なんだよ』
ディアナはうろんげに目を細める。
第一位。それは教会からもっとも警戒され、もっとも討伐優先度が高く、それゆえに最も賞金が高く設定された魔女という意味。
ディアナに続く第二位の討伐優先度の黒魔術師・アルフは、こつんと鏡越しに木棺のある方向をつついた。
『とりあえず、棺の蓋を開けてみなって。その男、ハンターだけあって丈夫で強かったよ。きっとあなたも気に入る』
「……ハンター? あんた魔女ハンターを傀儡人形にしたの?」
ハンターという言葉にディアナは目を丸くして、もう一度足元の棺を見た。
魔女ハンターとは、教会が秘密裏に提示する褒賞を目当てに魔女や黒魔術師を襲う、専門の狩人のことだ。
“魔女退治”はもともと、崇高な使命を帯びた聖騎士の役目だった。が、時代が下り、魔女たちとのイタチごっこに一部のエリートたる聖騎士だけでは手が回らなくなった。今や魔女退治の主な担い手は、専門の賞金稼ぎだ。
つまりこの棺には、魔女の天敵が眠っていることになる。
だがそのことに、ディアナは驚きはしたものの、アルフに向き直るその顔に恐怖や警戒は微塵も浮かんでいない。
「悪趣味ね。あたし、わざわざ敵をいたぶる嗜好はないのよ」
『私もだが。でもこのまえ、国境近くの戦場でたまたま生け捕りにできたから、何かに使えないかと思ってね。この頃、教会も魔女退治に躍起になってるようだしさ』
戦場という言葉で、ディアナは呆れ、ハッと短く息を吐いた。
「人間集まるところに魔術ありとはいえ、戦場なんて新人の行くところよ。それを、あんたが行くなんて、ずいぶん必死じゃない。今の教区の人間はもうみんな狂っちゃった? 正気じゃない人間は、ちゃんと怖がってくれないものね」
皮肉に、アルフの目元がぴくりと動く。
『誤解しないでくれ、別に兵士を脅かしに行ったんじゃない。私は使い魔に屍肉をたくさんあげるために、戦場を巡ってるんだ。今の隠れ家の墓を暴くのも、限界があるからね』
「別にいいのよ」
『違うっての』
魔女や黒魔術師の魔力は悪魔から与えられるものだが、それを増幅させ、使いこなす力の源は“恐れられること”だ。だから魔女たちは多くの人間に恐れられるために、狩られるリスクをおかして人前に出てくる。
戦場は人が多く、そして混乱に乗じて逃げるのもたやすい。結果、魔女たちが集まりやすいのだ。
とはいえ、ディアナは魔女になったばかりの頃、もっと楽な狩り場があることに気づき、そちらにひとり移った。
『淑女のふりをして、宴会に出入りする』。すると睨んだ通り、“今宵の宴に魔女がいる”という噂は、もとから猜疑心に溢れていた貴族たちをおおいに震えあがらせて、ディアナの力の肥やしとなった。
夫を亡くしたというのは一人で宴会場に潜り込むために用意した作り話に過ぎなかったのだが、童顔のせいか、その嘘も印象的だったらしい。宴会場に雇われるようになったハンターを返り討ちにする頃には、「夫を生贄に捧げた」だの「殺した男たちを夫と呼んでいる」だのと勝手に設定を足され、勝手に恐れられていた。
この噂はもちろんディアナにとって好都合だった。恐怖が独り歩きするおかげで、世間はディアナのことを恐れるからだ。結果、森の奥に用意した屋敷に引きこもっても、襲撃にやってきたハンター相手に遅れを取ることはなかった。
『……私よりあなたの話だ、ディアナ。用心するに越したことはない、あなたがいくら不死の魔女であっても、ハンターたちは血眼で高額賞金の獲物を狙ってくる。偶然でも、心臓に傷がついたら大変だろう?』
【不死】。
討伐優先度が上がって名が売れて、恐怖が雪だるま式に大きくなっていった魔女や黒魔術師は、決まってこの術を会得し、身を護る。ディアナも例外ではない。それくらい、アルフも知っているはずだ。彼自身も不死の術を使っているのだから。
そんなわけで、心配そうに眉をひそめる神父を、ディアナは左手の指輪を磨くようにこすりながら小ばかにするように笑った。
「あんた、戦場でよほど怖い思いをしたようね。“背教者アルフ”の心臓は、もう破られちゃった?」
『真面目に聞きたまえ“未亡人”。これは忠告だ。いまにハンターたちがぞくぞくあなたの屋敷へやって来る。そのときに、番犬一匹いるかいないかじゃ全然違う。それが“元最強ハンター”なら、なおさらね』
「最強? ずいぶん大きく出たわね」
『彼は有名なハンターなんだよ。ほかの賞金首もかなりやられた。この私だって、捕まえるのになかなか手こずったほどだ』
素直に苦戦を認める後輩の言葉を、ディアナはすこし意外に思った。
アルフが言うなら、本当に手強いハンターだったに違いない。――確かに、屋敷に来た襲撃者たちからしたら、頼もしいはずの身内がすでに敵の手に落ちているというのはそれだけでも恐ろしいだろう、が。
「じゃあ自分で使いなさいよ」
『私はしばらく平気だ。戦場で聖騎士の一団を潰したときに、医療テントの看護婦を一人、生かして逃がしたから。かわいそうに、彼女とっても怖がっていたから、きっと保護先で私のことを悪魔そのもののように吹聴してくれるだろうよ』
険しい顔から一転して浮かべた微笑は、慈愛深い神父そのもの。アルフはそのままディアナを諭し始めたので、さながら罰当たりな信徒に神の教えを説く、敬虔な聖職者そのもののようであった。
『傀儡人形の話に戻そう。なぁディアナ、せっかくの機会だと思って、少し使ってみてくれないか。なんといってもあなたのために作ったのだし。――それに、一緒に暮らすって言ってもどうせ一瞬だ。私たち、この先ほとんどの時間を、たったひとりで生きていくしかないんだから』
その言葉を最後に、鏡面が波立つように揺れて、神父の姿が消える。
静かになった寝室で、ディアナは足先で棺の蓋をこつんと蹴ってみた。
蓋には、“ゲオルク・シャウアー”と名前が刻まれていた。
“未亡人”と呼ばれる魔女の元に、木製の棺が届けられた夜のことまで。
「……傀儡人形?」
『そ。持っていないだろう、ディアナ』
寝室の鏡に向かって呟いたディアナに、鏡そのものから返事が返される。
壁にかけられた大きな楕円の鏡には、寝室の内装でも、目の前にいるディアナ自身でもなく、祭服に身を包んだ銀髪の神父が映っていた。
「持ってはいないけど、別にいらないわ」
『おや、どうして?』
「どうしてって、下僕なんて必要ないもの」
魔法の鏡に映る青年神父にそう言って、ディアナは足元の木棺を見遣った。
さきほど、仮面で顔を隠した配達人が運び込んできたものだ。ディアナ自身よりずいぶんと大きいそれは、今話している神父が手配したものらしい。
いらぬことをと思っていたので、口調は自然と厳しくなった。
「屋敷の管理はあたしひとりで充分だし、身の回りのことだって自分でできてる。おわかりだとは思うけど、護衛なんてもってのほか。アルフ、あんたってば“第二位”まで上り詰めた黒魔術師のくせに、上位の魔女への貢ぎ物のセンスは良くないわね」
『手厳しい』
アルフと呼ばれた黒魔術師は、ディアナの言い様に眉を下げつつ、『でもねぇ、』と続けた。
『これは私から“第一位”であるあなたへの贈り物であると同時に、友人の身を案じて用意した“番犬”なんだよ』
ディアナはうろんげに目を細める。
第一位。それは教会からもっとも警戒され、もっとも討伐優先度が高く、それゆえに最も賞金が高く設定された魔女という意味。
ディアナに続く第二位の討伐優先度の黒魔術師・アルフは、こつんと鏡越しに木棺のある方向をつついた。
『とりあえず、棺の蓋を開けてみなって。その男、ハンターだけあって丈夫で強かったよ。きっとあなたも気に入る』
「……ハンター? あんた魔女ハンターを傀儡人形にしたの?」
ハンターという言葉にディアナは目を丸くして、もう一度足元の棺を見た。
魔女ハンターとは、教会が秘密裏に提示する褒賞を目当てに魔女や黒魔術師を襲う、専門の狩人のことだ。
“魔女退治”はもともと、崇高な使命を帯びた聖騎士の役目だった。が、時代が下り、魔女たちとのイタチごっこに一部のエリートたる聖騎士だけでは手が回らなくなった。今や魔女退治の主な担い手は、専門の賞金稼ぎだ。
つまりこの棺には、魔女の天敵が眠っていることになる。
だがそのことに、ディアナは驚きはしたものの、アルフに向き直るその顔に恐怖や警戒は微塵も浮かんでいない。
「悪趣味ね。あたし、わざわざ敵をいたぶる嗜好はないのよ」
『私もだが。でもこのまえ、国境近くの戦場でたまたま生け捕りにできたから、何かに使えないかと思ってね。この頃、教会も魔女退治に躍起になってるようだしさ』
戦場という言葉で、ディアナは呆れ、ハッと短く息を吐いた。
「人間集まるところに魔術ありとはいえ、戦場なんて新人の行くところよ。それを、あんたが行くなんて、ずいぶん必死じゃない。今の教区の人間はもうみんな狂っちゃった? 正気じゃない人間は、ちゃんと怖がってくれないものね」
皮肉に、アルフの目元がぴくりと動く。
『誤解しないでくれ、別に兵士を脅かしに行ったんじゃない。私は使い魔に屍肉をたくさんあげるために、戦場を巡ってるんだ。今の隠れ家の墓を暴くのも、限界があるからね』
「別にいいのよ」
『違うっての』
魔女や黒魔術師の魔力は悪魔から与えられるものだが、それを増幅させ、使いこなす力の源は“恐れられること”だ。だから魔女たちは多くの人間に恐れられるために、狩られるリスクをおかして人前に出てくる。
戦場は人が多く、そして混乱に乗じて逃げるのもたやすい。結果、魔女たちが集まりやすいのだ。
とはいえ、ディアナは魔女になったばかりの頃、もっと楽な狩り場があることに気づき、そちらにひとり移った。
『淑女のふりをして、宴会に出入りする』。すると睨んだ通り、“今宵の宴に魔女がいる”という噂は、もとから猜疑心に溢れていた貴族たちをおおいに震えあがらせて、ディアナの力の肥やしとなった。
夫を亡くしたというのは一人で宴会場に潜り込むために用意した作り話に過ぎなかったのだが、童顔のせいか、その嘘も印象的だったらしい。宴会場に雇われるようになったハンターを返り討ちにする頃には、「夫を生贄に捧げた」だの「殺した男たちを夫と呼んでいる」だのと勝手に設定を足され、勝手に恐れられていた。
この噂はもちろんディアナにとって好都合だった。恐怖が独り歩きするおかげで、世間はディアナのことを恐れるからだ。結果、森の奥に用意した屋敷に引きこもっても、襲撃にやってきたハンター相手に遅れを取ることはなかった。
『……私よりあなたの話だ、ディアナ。用心するに越したことはない、あなたがいくら不死の魔女であっても、ハンターたちは血眼で高額賞金の獲物を狙ってくる。偶然でも、心臓に傷がついたら大変だろう?』
【不死】。
討伐優先度が上がって名が売れて、恐怖が雪だるま式に大きくなっていった魔女や黒魔術師は、決まってこの術を会得し、身を護る。ディアナも例外ではない。それくらい、アルフも知っているはずだ。彼自身も不死の術を使っているのだから。
そんなわけで、心配そうに眉をひそめる神父を、ディアナは左手の指輪を磨くようにこすりながら小ばかにするように笑った。
「あんた、戦場でよほど怖い思いをしたようね。“背教者アルフ”の心臓は、もう破られちゃった?」
『真面目に聞きたまえ“未亡人”。これは忠告だ。いまにハンターたちがぞくぞくあなたの屋敷へやって来る。そのときに、番犬一匹いるかいないかじゃ全然違う。それが“元最強ハンター”なら、なおさらね』
「最強? ずいぶん大きく出たわね」
『彼は有名なハンターなんだよ。ほかの賞金首もかなりやられた。この私だって、捕まえるのになかなか手こずったほどだ』
素直に苦戦を認める後輩の言葉を、ディアナはすこし意外に思った。
アルフが言うなら、本当に手強いハンターだったに違いない。――確かに、屋敷に来た襲撃者たちからしたら、頼もしいはずの身内がすでに敵の手に落ちているというのはそれだけでも恐ろしいだろう、が。
「じゃあ自分で使いなさいよ」
『私はしばらく平気だ。戦場で聖騎士の一団を潰したときに、医療テントの看護婦を一人、生かして逃がしたから。かわいそうに、彼女とっても怖がっていたから、きっと保護先で私のことを悪魔そのもののように吹聴してくれるだろうよ』
険しい顔から一転して浮かべた微笑は、慈愛深い神父そのもの。アルフはそのままディアナを諭し始めたので、さながら罰当たりな信徒に神の教えを説く、敬虔な聖職者そのもののようであった。
『傀儡人形の話に戻そう。なぁディアナ、せっかくの機会だと思って、少し使ってみてくれないか。なんといってもあなたのために作ったのだし。――それに、一緒に暮らすって言ってもどうせ一瞬だ。私たち、この先ほとんどの時間を、たったひとりで生きていくしかないんだから』
その言葉を最後に、鏡面が波立つように揺れて、神父の姿が消える。
静かになった寝室で、ディアナは足先で棺の蓋をこつんと蹴ってみた。
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