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俺の使命
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【瑠哉様】
「ここか」
スマホに送られていた場所に来た。ここに来てからは雨が降ってきている。
「気味が悪いな」
メイド長には悪いがこれが俺の仕事だからな。だが,今回の件に関しては少し融通を聞かせないと行けないかもしれないな。下手すると,仮面の下を見られてしまうかもしれないしな。慎重に行くとしよう。
俺は大きなくらい門を通る。
「おや?お客様でしょうか」
「ああ。そうだ」
「そうでいらっしゃいましたか。つかぬ事をお聞きしますが,どちら様のお客様でいらっしゃいましょうか」
ふむ…そう簡単には入れてくれないか。さすがは~~~~の門だな。ここはあの忌々しい名をもう少し借りることになりそうだ。そう考えただけでも吐き気がする。だが…こちらの正体を出さぬためには大事なことか
「飛鳥 瑠哉様の古い友人です」
「そうでいらっしゃいましたか。このような暖かな地にようこそおいでくださいました。歓迎致します」
何が暖かな地だ。先祖代々真っ赤に染まる当主の座を争っている…~~~た一族なのに…
「瑠哉様が去ってしまっても,ここの雰囲気が変わっていないのでとても懐かしく感じます。」
「ここは冷えますからどうぞ中へお入りくださいませ。」
門を開けば春風を感じる。さすが騙すことに長けているだけはあるな。だが,こんなことに騙される俺ではない。あの時ならば全て騙されていたかもしれないが…
【任務】
ここか…俺の今回の任務はメイド長…いや,八杉 傑(やすぎ すぐる)の父親を殺害すること。 八杉家は代々護衛騎士として飛鳥に仕えている盲目な犬だ。傑の父親はそこそこ有名で恐れられている反面,すぐに人を信じている。確か名前は…
「失礼。瑠哉様のご友人の方でお間違いないでしょうか」
なんと向こうから接触してきてくれたでは無いか。後は呼び出して殺害し,遺体を隠すだけ
「実は…倉庫にペンダントを落としてしまって」
ちなみにペンダントは普通に落としてきてしまった。取りに行こうと思っていたから丁度いいと思い提案する
「ではご一緒しましょう」
「ありがとうございます助かりました」
倉庫に付けば八杉は息をしておらず倒れているだけだ。…任務は終了した。さっさとこんな忌々しい屋敷から出ていこう
【ペンダント】
去ろうと思っていたのに文官長に部屋に招かれれば行くしかない
「なんの御用でしょうか」
「…お久しぶりにございます。」
何を言っているんだ?こいつはかなり歳を食っている。きっと誰かと間違えているのだと考えたが,そうではないとすぐにわかった
「お坊っちゃまがこんなに立派になられて…そのペンダントは………」
まさか俺の事を…いや,このペンダントの事を知っている奴がいたことに驚いた。文官長か…いったいどこまで知っていたことやら。ん?今誰か通ったような…まぁ今回は任務と危険人物の排除ができたから良しとしよう。俺はすぐさま思考を切り替えた。そして手馴れた手つきで処理班に連絡を入れて屋敷を去った。
【違和感】
スマホで連絡を入れたしわざわざメイド長のところに行く必要は無い。と言うよりも今は戻っている時間さえ惜しいのだ。現在の時刻は9時18分…この時間は嫌いだ。あの日々を思い出すからな。さて…状況を整理しよう。今いる場所は佐倉屋敷から遠く離れた森の中。ここから戻るにはどんなに早くしても40分はかかるだろう。そういえば屋敷のものたちからスマホを貰ったな。確か連絡ようだとか言っていたような
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
「瑠哉様」
屋敷を出る直前にメイドから呼び止められた。
「こちらのスマホをお持ちください。まだここら辺の道に詳しくないと思い騎士団長様が渡してくださったのです。何かあれば車で向かいに行きますのでご連絡くださいませ。」
そこでスマホを預かり,一度不思議な起動音を聞きたのだ。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
これか…あまり気は乗らないが仕方がない
「…すみません向かいをお願いしたいんですけど」
「瑠哉様ですね。承知致しました」
ふむ…連絡が早いしこの声は聞いたことがないな。
「おまたせ致しました。どうぞお乗り下さい。」
1分弱で着いたか…このスマホが原因か?まぁ考えても仕方がないないさっさと帰ってお嬢様の心象をあげておかないとな。
車からは外の様子が見えず,佐倉屋敷から感じた暖かさは少しも感じない。それよりか血なまぐささまで感じてしまうほどに気味が悪い。前に座っているのは電話の受け答えをした奴と運転手のみ。新しく屋敷に来た警戒対象に対して不用心すぎる。あの屋敷には少なからず裏世界に通じている者がいるはずなのだが,こちらの考えすぎなのかもしれない。ここまで不審な車だが,佐倉の者が乗るにはふさわしく,綺麗に手入れがされていて,お香がたいてあるのかほんのり甘い香りがする。その後は明日の予定を車の中で伝えてもらい,だんだん眠くなってきたところで屋敷が見えた。まだ10時前のはずなのに随分と眠い。今日はいつもよりも深く眠れそうだな。車から降りた俺は眠気に襲われていたためスマホから音が聞こえて来たのだ。たぶん幻聴だろう。こんなに疲れるなら今日の任務を先延ばしにしたり受けないという選択肢もあったのに。
「ここか」
スマホに送られていた場所に来た。ここに来てからは雨が降ってきている。
「気味が悪いな」
メイド長には悪いがこれが俺の仕事だからな。だが,今回の件に関しては少し融通を聞かせないと行けないかもしれないな。下手すると,仮面の下を見られてしまうかもしれないしな。慎重に行くとしよう。
俺は大きなくらい門を通る。
「おや?お客様でしょうか」
「ああ。そうだ」
「そうでいらっしゃいましたか。つかぬ事をお聞きしますが,どちら様のお客様でいらっしゃいましょうか」
ふむ…そう簡単には入れてくれないか。さすがは~~~~の門だな。ここはあの忌々しい名をもう少し借りることになりそうだ。そう考えただけでも吐き気がする。だが…こちらの正体を出さぬためには大事なことか
「飛鳥 瑠哉様の古い友人です」
「そうでいらっしゃいましたか。このような暖かな地にようこそおいでくださいました。歓迎致します」
何が暖かな地だ。先祖代々真っ赤に染まる当主の座を争っている…~~~た一族なのに…
「瑠哉様が去ってしまっても,ここの雰囲気が変わっていないのでとても懐かしく感じます。」
「ここは冷えますからどうぞ中へお入りくださいませ。」
門を開けば春風を感じる。さすが騙すことに長けているだけはあるな。だが,こんなことに騙される俺ではない。あの時ならば全て騙されていたかもしれないが…
【任務】
ここか…俺の今回の任務はメイド長…いや,八杉 傑(やすぎ すぐる)の父親を殺害すること。 八杉家は代々護衛騎士として飛鳥に仕えている盲目な犬だ。傑の父親はそこそこ有名で恐れられている反面,すぐに人を信じている。確か名前は…
「失礼。瑠哉様のご友人の方でお間違いないでしょうか」
なんと向こうから接触してきてくれたでは無いか。後は呼び出して殺害し,遺体を隠すだけ
「実は…倉庫にペンダントを落としてしまって」
ちなみにペンダントは普通に落としてきてしまった。取りに行こうと思っていたから丁度いいと思い提案する
「ではご一緒しましょう」
「ありがとうございます助かりました」
倉庫に付けば八杉は息をしておらず倒れているだけだ。…任務は終了した。さっさとこんな忌々しい屋敷から出ていこう
【ペンダント】
去ろうと思っていたのに文官長に部屋に招かれれば行くしかない
「なんの御用でしょうか」
「…お久しぶりにございます。」
何を言っているんだ?こいつはかなり歳を食っている。きっと誰かと間違えているのだと考えたが,そうではないとすぐにわかった
「お坊っちゃまがこんなに立派になられて…そのペンダントは………」
まさか俺の事を…いや,このペンダントの事を知っている奴がいたことに驚いた。文官長か…いったいどこまで知っていたことやら。ん?今誰か通ったような…まぁ今回は任務と危険人物の排除ができたから良しとしよう。俺はすぐさま思考を切り替えた。そして手馴れた手つきで処理班に連絡を入れて屋敷を去った。
【違和感】
スマホで連絡を入れたしわざわざメイド長のところに行く必要は無い。と言うよりも今は戻っている時間さえ惜しいのだ。現在の時刻は9時18分…この時間は嫌いだ。あの日々を思い出すからな。さて…状況を整理しよう。今いる場所は佐倉屋敷から遠く離れた森の中。ここから戻るにはどんなに早くしても40分はかかるだろう。そういえば屋敷のものたちからスマホを貰ったな。確か連絡ようだとか言っていたような
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「瑠哉様」
屋敷を出る直前にメイドから呼び止められた。
「こちらのスマホをお持ちください。まだここら辺の道に詳しくないと思い騎士団長様が渡してくださったのです。何かあれば車で向かいに行きますのでご連絡くださいませ。」
そこでスマホを預かり,一度不思議な起動音を聞きたのだ。
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これか…あまり気は乗らないが仕方がない
「…すみません向かいをお願いしたいんですけど」
「瑠哉様ですね。承知致しました」
ふむ…連絡が早いしこの声は聞いたことがないな。
「おまたせ致しました。どうぞお乗り下さい。」
1分弱で着いたか…このスマホが原因か?まぁ考えても仕方がないないさっさと帰ってお嬢様の心象をあげておかないとな。
車からは外の様子が見えず,佐倉屋敷から感じた暖かさは少しも感じない。それよりか血なまぐささまで感じてしまうほどに気味が悪い。前に座っているのは電話の受け答えをした奴と運転手のみ。新しく屋敷に来た警戒対象に対して不用心すぎる。あの屋敷には少なからず裏世界に通じている者がいるはずなのだが,こちらの考えすぎなのかもしれない。ここまで不審な車だが,佐倉の者が乗るにはふさわしく,綺麗に手入れがされていて,お香がたいてあるのかほんのり甘い香りがする。その後は明日の予定を車の中で伝えてもらい,だんだん眠くなってきたところで屋敷が見えた。まだ10時前のはずなのに随分と眠い。今日はいつもよりも深く眠れそうだな。車から降りた俺は眠気に襲われていたためスマホから音が聞こえて来たのだ。たぶん幻聴だろう。こんなに疲れるなら今日の任務を先延ばしにしたり受けないという選択肢もあったのに。
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