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ベビーシッターなんて言わせないっ!
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その後も海里の態度は変わらなかった。
けれど、冷静になって自分が海里に酷いことを言ってしまった事には気が付いた。
謝らなければ、謝らなければと思いながらも日々が過ぎ去って行った。
今日こそはと決意した日、その日は両親が早く帰宅していた。海里と話があるからと、二階の部屋にいるようにと促された。
また俺の成績のことだろうか。そう思うと憂鬱だった。
一体何を話しているのか、気になって一階に下りると気が付かれないように注意しながら扉を薄く開けて聞き耳を立てる。
「どう思う、三瀬」
父の声だ。海里に何かを尋ねている。
「俺が決めることじゃない」
海里が自分のことを『俺』と言っているのを初めて聞いた。俺の前ではずっと、『私』と言っているのに。
「お前はとっくの昔に借金を返し終わってるんだ。そんなに俺達家族にもう義理堅くする必要はないだろう? 俺達はお前のおかげで玲に少しでも寂しい思いさせなくて済んだと思ってる。感謝してるんだ。だからお前の意見が聞きたいんだ」
借金? 一体、なんの話をしているんだ。
「俺はあの時お前に助けて貰わなければどうなっていたかわからない。だから、俺に口出しする権利はないよ。それに、それを決めるのは俺じゃない。玲だ」
玲? 呼び方も違っている。
父と話す海里は俺と一緒にいる時とはまるで別人のようだ。
そして俺が、決める? 何を。
話が見えない。
「俺達がいなくなればお前は自分の好きに生きていける。お前にとっても人生にとっての大切な分岐点だろう?」
俺達が……いなくなる?
「一体、なんの話……っ」
堪らず三人のいる前に飛び出してしまう。
「玲! ……そうだな。お前に先に聞くべきだったかもしれない。父さん達な、親父の仕事の勉強のためにイギリスに移住することになりそうなんだ。それでお前にも付いてきて欲しいと思ってる。玲は、どうしたい?」
寝耳に水だ。そんなこと聞かれても急には答えられない。
「海里は……っ」
「三瀬はとっくに家での手伝いをする必要はなかったんだが、お前が十八になるまでと言ってここにいたんだ。だからわざわざ海外にまで付いてきてもらうことは出来ない」
何もかも初めて聞くことばかりで、混乱して言葉に詰まる。
「学校が合わないなら環境を変えてみるのも良いと思うんだ」
父が言っているのは最近の俺の成績のことだろうか。別に学校に問題があるわけじゃない。俺が、俺の問題というだけで。母は黙って父や俺、海里のやりとりを見ている。
「海里っ」
縋るような目で海里を見ると、慌てている様子もなく俺に視線を向けた。
「玲さんのしたいようにして下さい」
引き止めて欲しいと思ったのにそうしてはくれない。それが悲しくて不意に涙が溢れ出した。
「っ……」
何も答えず二階の自室に駆け出した。
「玲……!」
背後で引き留める声が聞こえたが、無視をした。
部屋にこもって少しして、トントンとノックする音が聞こえる。
「玲さん」
海里の声だ。
「話をさせて下さい」
少し沈黙した後、ゆっくりと自室の扉を開いて海里を中に招き入れた。
「……父さん達は……?」
「私が話をしてくると言ったので来ませんよ」
安心して下さいと、言うように海里は頷いた。
ぽすっとベッドに腰を下ろす。いつもなら怒られる行為だが、こんな状況だからか海里も怒ったりはしなかった。
「借金って……」
力ない声で問いかける。
海里はフゥと小さく息を吐いて、俺の隣に座った。
「俺の両親は小さな町工場を営んでいました。でも、両親の事業が失敗したことで多額の借金を背負ってしまったんです。借金を返そうと両親は必死に働きました。そんな中精神も体も病み、何年かして二人とも工場の跡を追うように亡くなりました。残された俺には両親の残した借金はとてもも払えるような金額ではなかった」
海里は自分のことを『俺』と言い、いつもは崩さない無表情を、悲しげに崩していた。
「それを噂で聞いた光辻、玲さんのお父さんが家で、時間のない自分に変わって君の面倒を見てくれないかと、その代わりに借金を肩代わりしてやると言ってくれたんです。今考えれば、自分で解決しなければいけない大きな問題に、関係のない人を巻き込むなんてどうかしていたと思います。そうしなくても解決出来る方法はあったはずです。でも、あの時の俺は精一杯で、その提案を受け入れるしか道がないと思い込んでしまいました。光辻と俺は、高校の同級生で親友でした。見かねた俺を、彼は助けてくれた。恩人です」
さっきリビングで聞いた話も、海里の口から語られた話も何もかもが初耳だった。今まで気にも留めなかったのが、不思議なぐらいだった。
「……海里は、俺に行って欲しいの? 自由になりたいの?」
海里の人生を縛り付けていたのは俺の存在だったんじゃないか。この十何年間、海里の自由を奪って。
「違う。そうじゃない。ただ、これは玲さんが決めることだと思ったんです」
俺が決めること。そんな酷なことを。
借金はとっくに返し終わっていて、何年か前から海里がこの家にいる必要はなかったと父は言っていた。
だったら、何故海里はそれでもこの家にいたんだ。
もし俺の存在が海里を縛り付けていたのだとしたら、自由にしてあげたい。でも俺は、海里と離れたくない。ただ、ここに残るということは、両親と離れて暮らすということ。恩義のある両親のことを思ってきっと海里は自分がどうしたいとか、言わないんでいるんだ。
「い、今の学校も好きだし、友達とも離れたくないっ……」
それもそうだ。でも、言いたいのはそういうことじゃなくて。
「成績が下がったのは自分のせいだし、邪魔だなんて言ったのは、八つ当たりだし……!」
きっと学校が合わないせいで成績が下がったんじゃないか。そんな風に両親は思って、自分達の都合ではあるが環境を変えてくれようとしてくれているのもわかる。でも俺の成績が下がったのは海里のことを無意識に考えてしまって何も手に付かないせいだから、きっとその海里がいなくなってしまったら今以上に何も手につかなくなって、きっと酷く空虚な人生になってしまうだろう。
自分にイライラする。
好きだなんて伝えていないのに、引き止めて欲しいなんて我が儘だってわかっている。
だから伝えないと。伝えないといけないんだ。
そう思えば思うほど追い詰められてまた涙が溢れてくる。
「玲さん?」
「玲、って呼ばないのかよっ……さっきそう呼んでたしっ……、なんで自分のこと俺って言ってるんだよっ……」
海里は何を考えてるんだろう。今はわけのわからないことを言う俺を見下ろして困惑しているみたいだ。でもなんだか嬉しい。そんな顔、今まで見たことがなくて。それっておかしいだろうか。
俺のことをどう思ってるの?
俺、海里のこと何も知らなかった。今だってわからないままだ。
だから、知りたい。
教えて欲しい。
「側にいたいっ……離れたく、ないって、言って欲しいんだよぉ。海里が好きだからっ……」
海里の胸に飛び込むと、ギュッと背中に手を回した。
「玲、さんっ……」
海里は慌てている。それはそうだろう。まさか面倒を見ていた子供に告白されるなんて思わなかったに違いないのだから。
払い退けられることも覚悟していたけれど、海里はそうしなかった。
どうすべきか考えていたのだろう。十分に時間が経った後に強張っていた体の力を抜いてから、両手で俺を抱き留めてポンポンと背中を撫でてくれた。
「離れたくないですよ。俺も」
耳元で響く海里の声が優しくて、更に涙が溢れ出す。
俺の好きは伝わっているのかな。もしかしたら子供が親を好きだと言うような感情と勘違いしていない?
しかしそれ以上は言葉に出来なかった。
抱きしめられたその温度が心地良くて、溶けてしまいそうだったから。
けれど、冷静になって自分が海里に酷いことを言ってしまった事には気が付いた。
謝らなければ、謝らなければと思いながらも日々が過ぎ去って行った。
今日こそはと決意した日、その日は両親が早く帰宅していた。海里と話があるからと、二階の部屋にいるようにと促された。
また俺の成績のことだろうか。そう思うと憂鬱だった。
一体何を話しているのか、気になって一階に下りると気が付かれないように注意しながら扉を薄く開けて聞き耳を立てる。
「どう思う、三瀬」
父の声だ。海里に何かを尋ねている。
「俺が決めることじゃない」
海里が自分のことを『俺』と言っているのを初めて聞いた。俺の前ではずっと、『私』と言っているのに。
「お前はとっくの昔に借金を返し終わってるんだ。そんなに俺達家族にもう義理堅くする必要はないだろう? 俺達はお前のおかげで玲に少しでも寂しい思いさせなくて済んだと思ってる。感謝してるんだ。だからお前の意見が聞きたいんだ」
借金? 一体、なんの話をしているんだ。
「俺はあの時お前に助けて貰わなければどうなっていたかわからない。だから、俺に口出しする権利はないよ。それに、それを決めるのは俺じゃない。玲だ」
玲? 呼び方も違っている。
父と話す海里は俺と一緒にいる時とはまるで別人のようだ。
そして俺が、決める? 何を。
話が見えない。
「俺達がいなくなればお前は自分の好きに生きていける。お前にとっても人生にとっての大切な分岐点だろう?」
俺達が……いなくなる?
「一体、なんの話……っ」
堪らず三人のいる前に飛び出してしまう。
「玲! ……そうだな。お前に先に聞くべきだったかもしれない。父さん達な、親父の仕事の勉強のためにイギリスに移住することになりそうなんだ。それでお前にも付いてきて欲しいと思ってる。玲は、どうしたい?」
寝耳に水だ。そんなこと聞かれても急には答えられない。
「海里は……っ」
「三瀬はとっくに家での手伝いをする必要はなかったんだが、お前が十八になるまでと言ってここにいたんだ。だからわざわざ海外にまで付いてきてもらうことは出来ない」
何もかも初めて聞くことばかりで、混乱して言葉に詰まる。
「学校が合わないなら環境を変えてみるのも良いと思うんだ」
父が言っているのは最近の俺の成績のことだろうか。別に学校に問題があるわけじゃない。俺が、俺の問題というだけで。母は黙って父や俺、海里のやりとりを見ている。
「海里っ」
縋るような目で海里を見ると、慌てている様子もなく俺に視線を向けた。
「玲さんのしたいようにして下さい」
引き止めて欲しいと思ったのにそうしてはくれない。それが悲しくて不意に涙が溢れ出した。
「っ……」
何も答えず二階の自室に駆け出した。
「玲……!」
背後で引き留める声が聞こえたが、無視をした。
部屋にこもって少しして、トントンとノックする音が聞こえる。
「玲さん」
海里の声だ。
「話をさせて下さい」
少し沈黙した後、ゆっくりと自室の扉を開いて海里を中に招き入れた。
「……父さん達は……?」
「私が話をしてくると言ったので来ませんよ」
安心して下さいと、言うように海里は頷いた。
ぽすっとベッドに腰を下ろす。いつもなら怒られる行為だが、こんな状況だからか海里も怒ったりはしなかった。
「借金って……」
力ない声で問いかける。
海里はフゥと小さく息を吐いて、俺の隣に座った。
「俺の両親は小さな町工場を営んでいました。でも、両親の事業が失敗したことで多額の借金を背負ってしまったんです。借金を返そうと両親は必死に働きました。そんな中精神も体も病み、何年かして二人とも工場の跡を追うように亡くなりました。残された俺には両親の残した借金はとてもも払えるような金額ではなかった」
海里は自分のことを『俺』と言い、いつもは崩さない無表情を、悲しげに崩していた。
「それを噂で聞いた光辻、玲さんのお父さんが家で、時間のない自分に変わって君の面倒を見てくれないかと、その代わりに借金を肩代わりしてやると言ってくれたんです。今考えれば、自分で解決しなければいけない大きな問題に、関係のない人を巻き込むなんてどうかしていたと思います。そうしなくても解決出来る方法はあったはずです。でも、あの時の俺は精一杯で、その提案を受け入れるしか道がないと思い込んでしまいました。光辻と俺は、高校の同級生で親友でした。見かねた俺を、彼は助けてくれた。恩人です」
さっきリビングで聞いた話も、海里の口から語られた話も何もかもが初耳だった。今まで気にも留めなかったのが、不思議なぐらいだった。
「……海里は、俺に行って欲しいの? 自由になりたいの?」
海里の人生を縛り付けていたのは俺の存在だったんじゃないか。この十何年間、海里の自由を奪って。
「違う。そうじゃない。ただ、これは玲さんが決めることだと思ったんです」
俺が決めること。そんな酷なことを。
借金はとっくに返し終わっていて、何年か前から海里がこの家にいる必要はなかったと父は言っていた。
だったら、何故海里はそれでもこの家にいたんだ。
もし俺の存在が海里を縛り付けていたのだとしたら、自由にしてあげたい。でも俺は、海里と離れたくない。ただ、ここに残るということは、両親と離れて暮らすということ。恩義のある両親のことを思ってきっと海里は自分がどうしたいとか、言わないんでいるんだ。
「い、今の学校も好きだし、友達とも離れたくないっ……」
それもそうだ。でも、言いたいのはそういうことじゃなくて。
「成績が下がったのは自分のせいだし、邪魔だなんて言ったのは、八つ当たりだし……!」
きっと学校が合わないせいで成績が下がったんじゃないか。そんな風に両親は思って、自分達の都合ではあるが環境を変えてくれようとしてくれているのもわかる。でも俺の成績が下がったのは海里のことを無意識に考えてしまって何も手に付かないせいだから、きっとその海里がいなくなってしまったら今以上に何も手につかなくなって、きっと酷く空虚な人生になってしまうだろう。
自分にイライラする。
好きだなんて伝えていないのに、引き止めて欲しいなんて我が儘だってわかっている。
だから伝えないと。伝えないといけないんだ。
そう思えば思うほど追い詰められてまた涙が溢れてくる。
「玲さん?」
「玲、って呼ばないのかよっ……さっきそう呼んでたしっ……、なんで自分のこと俺って言ってるんだよっ……」
海里は何を考えてるんだろう。今はわけのわからないことを言う俺を見下ろして困惑しているみたいだ。でもなんだか嬉しい。そんな顔、今まで見たことがなくて。それっておかしいだろうか。
俺のことをどう思ってるの?
俺、海里のこと何も知らなかった。今だってわからないままだ。
だから、知りたい。
教えて欲しい。
「側にいたいっ……離れたく、ないって、言って欲しいんだよぉ。海里が好きだからっ……」
海里の胸に飛び込むと、ギュッと背中に手を回した。
「玲、さんっ……」
海里は慌てている。それはそうだろう。まさか面倒を見ていた子供に告白されるなんて思わなかったに違いないのだから。
払い退けられることも覚悟していたけれど、海里はそうしなかった。
どうすべきか考えていたのだろう。十分に時間が経った後に強張っていた体の力を抜いてから、両手で俺を抱き留めてポンポンと背中を撫でてくれた。
「離れたくないですよ。俺も」
耳元で響く海里の声が優しくて、更に涙が溢れ出す。
俺の好きは伝わっているのかな。もしかしたら子供が親を好きだと言うような感情と勘違いしていない?
しかしそれ以上は言葉に出来なかった。
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